最近では、愛猫にハーネスを付けさせている飼い主さんを目にするようになりました。ハーネスといえば、散歩が必要な犬などに着けるイメージが強いのではないでしょうか。こちらでは、猫のハーネスのメリット・デメリットを確認し、正しい選び方を知って賢い選択肢を手に入れましょう。
目次
猫にハーネスをつけるメリット・デメリット
猫にハーネスをつける、メリットとデメリットから見てみましょう。
3つのメリット
脱走対策にぴったり
猫といえば、家からふらふらと出ていき、自由気ままに散歩をしたりのんびり過ごしているという印象がありますが、時折家から出て行ったままどこに行ったかわからないという問題が起きるケースがあります。
そんな脱走対策のために、ハーネスが活用します。自由に過ごしているときだけでなく、例えば病院に行く際や、引越しをする場合などは環境ががらりと変わるため、いきなり脱走してしまうことがあります。
ケージに入れて移動を行なう場合が多いとは言え、急に飛び出していってしまうことためにハーネスを付けていると安心でしょう。
猫もお散歩を楽しめる
ペットのお散歩といえば犬の印象が強いですが、猫もハーネスを付けてお散歩を楽しむことができます。
ハーネスは猫の体にフィットして動きやすいというメリットもあるため、猫本人も可動域を狭められることなく、快適にお散歩を楽しむことができるでしょう。
ただし、猫によってはお散歩があまり好きではない子もいるため、愛猫の様子や性格から判断しましょう。
むしろ、お散歩好きの猫にとっては、飼い主さんと一緒に外を歩くことは幸せなことであり飼い主ともに双方にとって有意義な時間になることでしょう。
災害が起きた際は一緒に脱出可能
近年、日本では水害や地震などの災害が頻発しています。夜中に災害が発生することもあり、家族の一員である猫も共に避難することになるでしょう。
そのようなときに、スムーズに移動するためにハーネスが役に立ちます。ハーネスを付けていることで抱きかかえやすくなったり、リードを付けて一緒に歩くことも可能です。
3つのデメリット
ハーネスのタイプによっては嫌がる子もいる
猫のハーネスは、メリットを見ると、付けている方が安心と感じる人が多いでしょう。しかし、猫にとってハーネスが窮屈に感じられることもあります。体を締め付けられているような感覚になり、思うように体を動かせず嫌がる子もいるということを知っておきましょう。
全ての猫がハーネスを喜んで付けてくれるわけではないことを把握し、嫌がる子に無理に付けさせないのも大事なことです。
ハーネスが抜けなくなってしまうというトラブルが起きることも
ハーネスを付けていることで脱走を予防でき、緊急時に共に脱出できるというメリットがある中で、ハーネスが猫の体から抜けなくなってしまうというトラブルも起きる可能性があります。
ハーネスが抜けなくなると、首が締まったようになってしまう場合もあるので、命に関わる事態を引き起こします。
ハーネスは便利なグッズですが、怪我や事故を招く恐れもあるため、目が届く範囲で使用するよう注意が必要です。
慣れるまではうまく装着できないかも
ハーネスと呼ばれる商品がたくさん並んでいる中で、猫用と紹介されているものが多々あります。
しかし、猫の体型によってはうまく装着できないものもあり、ハーネスを付けられることを深いに感じ暴れてしまう猫もいるため、慣れるまでは少々時間がかかる可能性があることも覚えておきましょう。
猫用のハーネスは主に2種類ある
猫用のハーネスは、主に2つの種類に分けることができます。その子にとって着けやすく使いやすいものを選んでおくと、長く愛用できるでしょう。
携帯しやすい紐タイプ
紐タイプのハーネスは、胴周りにハーネス本体が付くようになります。
ベストのように面積が大きくないので、小さなバッグにしまっておくこともができるため、お出かけの際にも便利です。
猫にとっては、締めつけ感が少ないものを選んであげる必要があります。カラフルで紐にデザインが施されたハーネスも多く、飼い主にとっては選ぶ楽しみがあるでしょうりますね。
ただ、猫の体にきちんとフィットしていないと、抜けやすくなってしまうので注意が必要です。紐が食い込んで痛みを感じる恐れもあるので、飼い主が適度に様子を見て確認してあげましょう。
おしゃれなデザインが多いベストタイプ
猫用のハーネスには、紐タイプとベストタイプがあります。ベストタイプは、紐タイプのような締めつけを感じることなく着用できる特徴があります。
抜けてしまうことがないため、脱走するという心配も少ないでしょう。
デザインが豊富で、いくつか持って使いまわすというメリットもあります。ただ、ハーネスを付けているという状態をしっかり体で感じるため、慣れるまでに時間がかかることがあるでしょう。
猫のハーネスの正しい付け方と注意点
猫にとって快適に着用するため、正しい付け方と注意点を知っておく必要があります。ここでは3つのポイントを紹介します。
愛猫の体のサイズを正しく測っておこう
まずは、愛猫の体のサイズを正しく測っておきましょう。紐タイプとベストタイプ、どちらが愛猫にふさわしいかを吟味するためにも、体のサイズをきちんと把握しておくことが大切です。
体とハーネスの間に指一本くらいが入る状態がベストなサイズと言えます。
基本は前足からハーネスを通していく
ハーネスを付ける際は、正しく使用することも大切です。
基本は、前足からハーネスを通していきましょう。首から通すのは危険なので、首の後ろあたりにハーネスが来るように、前足から通してあげましょう。
このときに、少しハーネスを緩めておくと足を通しやすいです。首元にまでハーネスが回ったら、ちょうどよいサイズに調整してあげましょう。
猫にハーネスを慣らしておくことも大切
ハーネスを正しく快適に着用できるよう、普段から猫にハーネスをつけて慣らしておくことも大切です。
嫌がる猫に無理やり付けるのはかわいそうですし、無事に着けたあともストレスを感じてしまう恐れがあります。
そのようなトラブルを招かないためにも、あらかじめハーネスの存在に慣らしておきましょう。
首周りに通すのを嫌がらないようにしておく、ハーネスを事前に見せておいて慣れさせておく、などを事前にやっておくことで、いざ着用するときにスムーズに着けさせてくれるでしょう。
いつまで経っても猫が嫌がるということであれば、ハーネスが体に合っていない可能性が高いと認識しましょう。
サイズの確認や、ハーネスのタイプを見直してみましょう。そして、必要のないときにはハーネスを付けずに、リラックスして過ごさせてあげることも大切です。
快適なハーネスを見つけて愛猫との生活に安心と潤いを
猫用のハーネスは、犬猫兼用と表示された商品から猫専用のおしゃれで快適なハーネスまで様々販売されています。
紐タイプとベストタイプの2種類があるので、付けやすさや愛猫への負担などを考えて、よりふさわしいものを選びましょう。ただし、嫌がる場合は無理やりつけるのはやめ、徐々に鳴らしてあげることが大切です。
定期的にハーネスを付けて散歩をする、出かけるなどと慣らしておくと、突然に着ける必要に迫られた場合でも身構えずに着用してくれるでしょう。
快適なハーネスを吟味してあげることで、日々の生活が潤ったり、災害などの緊急時にも愛猫を守ることができますよ。