チワワの性格が悪いって噂は本当?毛色による特徴やしつけについても解説

チワワ

大きな目と小さな体が愛らしいと人気のチワワですが、その性格の特徴から飼いづらいと思われてしまうこともしばしばです。天真爛漫なところがチワワの魅力のひとつですが、一方で言うことを聞かないと捉えた場合は、マイナスの特徴となりかねません。しかし、この性格の成り立ちにはチワワなりの理由があるのです。今回は、チワワの性格と、飼う前にできる性格の見抜き方を紹介します。

チワワってどんな犬?性格から分かる3つの特徴

チワワってどんな犬?性格から分かる3つの特徴

【画像】:ポペットフレンズのピケくん

チワワは、体高27~33cm、体重1~2kgの超小型犬です。くりくりとした大きな目が特徴で、長年愛犬ランキングの上位をキープし続けるほど室内犬として人気があります。

毛色のバリエーションも豊富なので、好みの色が選べるのも魅力的ですよね。そんなチワワの性格は、以下のとおりです。

チワワの性格は飼い主次第で変わる

チワワの性格には個体差があります。「元気でうるさそう」とイメージする人も多いようですが、なかにはとてもおとなしい子もいます。

これは、もとからの性格もありますが、飼い主の育て方によっても大きく影響を受けて変わります。

  • 基本的に飼い主に献身的
  • 天真爛漫でマイペースな印象があるため、言うことを聞かないと思う人もいるかもしれませんが、チワワは極めて飼い主に従順な性格です。

    しつけをすれば、それをしっかり守り、いつまでも飼い主に付き従う良きパートナーとなってくれるでしょう。

    愛情深いので、飼い主の異変に対し、心配して近寄ってくる姿も見られます。

  • 甘え上手
  • チワワは、飼い主がどんな人間かを見極め、上手に甘えることができる賢い犬種です。飼い主がきちんとしつけを行なう人であれば、それに従って言いつけを守り、適度に甘えます。

    しかし、可愛がるばかりの人であれば、それに合わせて甘えてばかりの子になるでしょう。

  • わがままで凶暴
  • 小さく可愛らしい姿をしているため、しつけより可愛がることを重視してしまう人もたくさんいます。

    チワワが欲しがるときにおやつを与え、叱ることは滅多にない、という主導をチワワ側に委ねる甘やかした育て方をすることで、わがままが通ると勘違いをさせてしまうのです。

    そのため、主従関係が逆転するだけでなく、自分の気持ちを優先させるわがままな子に育ってしまう恐れがあります。なかには、わがままが通らないことで、攻撃的な姿を見せることもあるでしょう。

チワワの性格は訓練に向いている

チワワは体が小さいため、頼りない印象を与える傾向がありますが、なかには、警察犬として活躍している子もいます。なぜ警察犬として採用されるのか、それはチワワの性格に秘密があります。

  • 警戒心が強い
  • チワワは、非常に警戒心が強い犬種のため、番犬として有能です。そのうえ、異変を察知してすぐに行動できる敏捷性もあります。

    1分1秒が惜しい現場では、チワワの素早さがとても重要なのです。チワワ自身も、水を得た魚のように自身の能力を発揮することができるでしょう。

  • 勇敢
  • 危険なものから飼い主を守ろうとしたり、自分の身を守るために敵と対峙したりなどの姿も見られます。体が小さいため、決して喧嘩に強いわけではありませんが、立ち向かう姿は勇敢そのものですね。

  • 学習能力が高い
  • 学習能力が高いため、子犬の頃からきちんとしつけをすれば、賢い子に育ちます。そのうえ、飼い主に従順なので、リーダーの指示をしっかり聞いて行動する頼もしい存在となってくれるでしょう。

チワワの性格は社会性が身につくまでに時間がかかる

とても賢く、愛情深い犬種であることは確かですが、それは飼い主との信頼関係が築けているからこそ見られる特徴です。

飼い始めた頃は、お互いの絆を深めていくことが重要となりますが、チワワの場合、この段階で少々手こずる人も多いようです。それは、以下の2つの特徴が関係しています。

  • 臆病で人見知りする
  • もともと臆病な性格なので、初めての人間に対して人見知りをします。体は小さくても、凶暴で攻撃的な姿を見せることもあるため、最初が肝心であると心に決め慎重に対応しましょう。いきなり頭を撫でようと近づくと、噛みつかれる可能性があります。

  • 心を開けば犬でも猫でも仲良くできる
  • 慣れるまでは、一定の距離感で接することが大切です。しかし、心を開いてくれるようになれば、人間だけでなく、他の犬や猫などに対しても友好的な姿を見せてくれるでしょう。時間はかかりますが、社交性を身につけることで、いろんな動物とコミュニケーションを取ることができますよ。

チワワの性格は性別や毛色で違う?

チワワの性格は性別や毛色で違う?

【画像】:ポペットフレンズの獅音くん千茉ちゃん

チワワの性格は、性別や毛色の違いで大きく変わることはありません。しかし、性別に関しては、オスとメスでよく見られる傾向があるようです。

オスの場合

オスの性格でよく見られる特徴は、以下の2つです。

  • 溌剌(はつらつ)としている
  • とにかく元気いっぱいで、活発な傾向があります。メスに比べて攻撃性が高いため、機嫌が悪いときなどに噛みついてくることもあるかもしれません。甘えたいときや遊んでほしいときも、甘噛みしてくることがありますよ。

  • 去勢後は攻撃性が弱まる
  • 去勢手術を受けた後は、性的衝動で興奮することがなくなり、攻撃性も弱まっていくことが期待できるため、比較的穏やかな性格になると言われています。

    しかし、しつけをきちんと行なっていない結果、攻撃的になってしまうのが習慣化している子もいますよね。そういった場合は、去勢をしても改善されないと思った方が良いでしょう。

メスの場合

メスの性格でよく見られる特徴は、以下の2つです。

  • おとなしく賢い
  • オスと同様に元気で活発ですが、比較的おとなしい傾向があります。また、賢く要領が良いため、しつけもスムーズにできるかもしれませんね。

  • 避妊後は穏やかになることも
  • 避妊手術後は、性格が穏やかになりやすいと言われています。しかし、もとからおとなしい性格の子が多い傾向があるため、あまり大きな変化は見られないでしょう。

    性別による違いや、去勢・避妊後の性格の変化は、あくまで個体差によるものです。チワワであれば必ず見られる特徴、というわけではありません。

毛色による性格の違いはない

チワワにはいろんな毛色がありますよね。そのため、表情の印象なども変わってきますが、毛色による性格の違いはありません。

「チワワの性格は悪い」と言われるのはなぜ?その原因と解決策とは

チワワ

チワワの性格が悪いわけではありませんが、普段の行動が原因で飼いづらい、という印象を与えてしまうこともあるようです。では、具体的にどういった点で性格が悪いと勘違いされてしまうのでしょうか。

  1. 知らない人に噛みつく
  2. 飼い主の前では可愛らしい姿を見せますが、知らない人が相手だと、牙をむき出しにして唸ったり、噛みついたりすることがあります。

    なぜこのような行動を取るのか、その原因と解決策は以下のとおりです。

  3. 飼い主を守りたい
  4. 例え飼い主の知り合いだったとしても、チワワにとっては目の前の人間は敵かもしれない知らない人です。

    そのため、飼い主を守らなければ、という使命感から、攻撃的な姿勢になってしまいます。飼い主に従順な性格ゆえの行動と言っても良いでしょう。

しつけで簡単に改善できる
誰に対しても敵意を向けるようでは、いつ人に怪我をさせるかと、飼い主は冷や汗ものですよね。そのため、焦って叱りつけてしまう人も多いでしょう。

しかし、チワワからすれば大切な飼い主を守ろうとしただけなので、なぜ叱られなければならないのかが分かりません。頭ごなしに叱っていては、せっかく築いてきた信頼関係も水の泡となる可能性があります。

まずは、チワワの気持ちを落ち着かせてから、いきなり噛みつくのは悪いことだとチワワが理解できるようしつけて教えましょう。

頻繁に吠える

チワワの鳴き声は、声が高くてとても可愛らしいものですが、あまりに頻繁だとうるさいですよね。このとき、チワワ自身はどんなことを考えているのでしょうか。

構ってほしいサイン
知らない人に対して吠えているのであれば、警戒心による行為でしょう。しかし、飼い主に対しても頻繁に吠えてくる場合は、「遊んでよ!」と甘えているサインかもしれません。

要求に応えるのはNG
鳴き止ませるために、要求に応えてしまう人もいますが、これではチワワをわがままな子に育ててしまう可能性があります。

構ってほしい表現は、「クンクン」と小さな声で甘え鳴きをしたり、飼い主のそばに寄り添ったりなど、方法はいくらでもあると教えてあげることもできますね。

しかし、吠える行為に飼い主が応じてしまうと、チワワは「甘えたいときは吠えれば良い」と覚えてしまいます。やめさせるためには、無視するのが有効です。

吠えてきたら無視をする、というのを何度か繰り返し、自分で吠えるのをやめることができた時に初めて、ご褒美を与えてかまってあげます。

吠えても、要求に応じてもらえないことを理解すれば、徐々に吠える回数も減ってくるでしょう。

言うことを聞かない

しつけをしているのに、なかなか言うことを聞いてくれなかったり、今までできていたことをやらなくなったりなど、飼い主泣かせな子もいますよね。こういった場合は、以下の原因と解決策があります。

  1. 飼い主を下に見ている
  2. 主従関係がきちんとできておらず、チワワが飼い主を下に見ている可能性があります。もともと飼い主に従順な性格の犬種なので、上の立場をきちんと認識していれば、言うことを聞くはずです。

    それができていないということは、飼い主として舐められていると現状を受け入れた方が良いでしょう。

  3. 信頼関係を築き基礎のしつけからやり直す
  4. どんなに指示を出しても、自分より上だと思っていない飼い主の言うことは聞いてくれません。そのため、しつけを覚えさせるより前に、信頼関係を築くことから始めましょう。

    これは日々の積み重ねが大切で、飼い主側にむやみに甘えさせないよう覚悟が必要ですが主従関係が明確になれば、チワワの態度も変わってくるはずです。

性格の良いチワワを飼いたいときはブリーダー購入がおすすめ

性格の良いチワワを飼いたいときはブリーダー購入がおすすめ

【画像】:ポペットフレンズのピケくん

チワワは、数多くの犬種のなかでも、特に人気が高い犬種です。そのため、一度は飼ってみたいと思う人も多いでしょう。

しかし、チワワによって性格は様々なので、できれば自分と相性が良い子を選びたいですよね。どういった点を見て選べば良いのか、また、購入するならペットショップとブリーダーのどちらが良いのかなどを解説します。

これからチワワを飼おうと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

チワワを買うならペットショップとブリーダーどちらがおすすめ?

人気犬種なので、チワワを扱っているところはたくさんあります。そのため、希望に合った子を見つけるのはそう難しいことではないでしょう。

しかし、チワワであればどこで買っても同じ、というわけではありません。購入方法によって、それぞれ特徴が異なります。

  • ペットショップ
  • 取扱い品種が多く、いろんなカラーのチワワが揃っている可能性があります。お店のホームページにて、生後何週間なのか、どんな性格なのかなどの情報が開示されていることがあるため、家にいながら探すことも可能です。

    希望すれば、店頭で抱っこしてみることもできるでしょう。しかし、狭い飼育ケースのなかで育てられているため、十分な運動ができていない可能性があります。

    また、ペットショップの子犬たちは、いつでも買い取ってもらえるようきれいにケアされていますが、しつけまでは行なわれていません。

    つまり、ペットショップでの購入は、気軽に好みの子を探せるメリットがありますが、運動不足のリスクや、ゼロからしつけをしなければならないデメリットもあると言えるでしょう。

  • ブリーダー
  • チワワに限らず、犬のしつけは子犬期が重要です。人間が上だと覚えさせ、指示を受け入れやすいようにしたり、社会性を身につけさせたりすることで、その他のしつけもスムーズに進みます。

    ブリーダーは、引き取り先が見つかるまで、基本的なしつけをしっかり行なってくれるのが魅力です。

    そのため、初めてチワワを飼う人でも、安心して飼育に挑戦できるでしょう。しかし、チワワを選ぶ前にブリーダー選びをしなければならない、というのが難点です。

    チワワを購入した後も、しつけやお手入れなどについて、ブリーダーに相談する機会があるでしょう。

    そのため、長いお付き合いができそうな頼りになるブリーダーを選ぶことが重要です。なかには、利益を重視し、購入後のアフターケアを行なわない悪質ブリーダーもいるようなので、購入先は慎重に選びましょう。

購入前に実際に触れ合ってみる

チワワを購入する際は、実際に触れ合ってみてから選ぶことをおすすめします。ガラス越しに見た姿だけでは、その子の性格や相性は分かりません。

希望をすれば、抱っこさせてもらうことも可能なので、即決で迎え入れる前に、気になる子を見つけたら必ず一度は触れ合って相性を見極めましょう。

ブリーダーから性格について聞いてみる

ブリーダーは、扱っている犬それぞれに合わせてしつけを行なっているため、性格についてもよく理解しています。

普段どんな過ごし方をしているのか、どんな性格なのかをしっかり聞くのも、チワワ選びの重要な材料となるでしょう。

ブリーダーから聞いた話をもとに、飼うことを想像してみてください。きっと、自分に合った子を選びやすくなるはずです。

性格の見抜き方

チワワとファーストコンタクトを取った際、どんな様子だったかでその子の性格が分かります。性格の見抜き方を紹介するので、チワワ選びの参考にしてください。

  • 穏やかでおとなしい子
  • 最初は、走って駆け寄ってくることはしないでしょう。知らない人を目の前に、警戒して様子をうかがうことがほとんどです。

    しかし、声をかけたり、おもちゃを見せたりしているうちに、近寄ってきてくれるようになります。慣れれば、尻尾を振って嬉しそうな様子を見せたり、抱っこにも応じてくれるでしょう。

  • 社交的な子
  • もとから社交的な子は、初めての相手でも人見知りをしない傾向があります。また、好奇心も旺盛なので、自分から駆け寄ってくるでしょう。

  • やんちゃで元気な子
  • とにかく遊ぶことが大好きで、ケージ内を走り回ったり、おもちゃで遊んだりする姿が見られます。

    人間に興味を持たない子も多いため、無視してマイペースに遊んでいるかもしれません。楽しいことが大好きなので、子どもがいる家庭や、家族が多い家庭に向いている性格だと言えます。

  • 臆病で怖がりな子
  • 初対面の人に怯え、ブルブルと震えます。できるだけ距離をとろうとしたり、触ろうとすると体を反らせて逃げたりします。

    あまり賑やかな環境だと、ストレスを感じてしまう恐れがあるため、年配の方や、一人暮らしの方などに向いています。

外見ではなく相性を重視してチワワを選ぼう!

チワワは、基本的に元気で好奇心旺盛な性格です。そのため、うるさい、性格が悪い、などの誤解を招きやすいところもありますが、実際はしつけで改善されるものがほとんどです。

飼い主の飼い方次第と言っても過言ではないので、正しくしつけることでれば、良きパートナーとなってくれるでしょう。

また、チワワを外見のみで選んでしまう人もいますが、大切なのは相性です。

相性が合わないと、生活していくなかでお互いにストレスがたまってしまいます。チワワと楽しく過ごすために、性格を見極めて迎え入れる子を選んであげてくださいね。

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