ユーカヌバとは、独自の栄養学によって愛犬を最高の状態に保つプレミアムフードとのことです。原材料にこだわり、使用している肉類はヒューマングレード(人間用に適する)を用いています。さらに、最新の栄養学によってビタミンなど抗酸化物質を配合して免疫力を高め、犬の健康維持を図っているという優れものです。今回はユーカヌバの特徴と、口コミについてご紹介したいと思います。
ユーカヌバのフードは目的・犬種別にチョイスできる!
画像引用:ユーカヌバ公式サイト
ライフステージや犬種によって必要な栄養素は異なる
ユーカヌバは独自の栄養学によって、犬に必要な栄養素をバランスよく配合している点が大きな特徴です。また、ライフステージや犬種、その犬の活動量によっても必要な栄養素やカロリーは異なってきます。そういったニーズに細かく対応しているのがユーカヌバの大きなメリットです。
例えば、子犬の時期に与える子犬用は小型犬用のスモールパピーと大型犬用のラージパピーに分かれています。子犬の時期に、身体を作る健康な骨と関節に必要不可欠な不飽和脂肪酸、カルシウムなどの栄養素をしっかり配合しているのと同時に、小型犬用は小粒になっており、大型犬用は大粒と、それぞれ配慮されています。
■スモール パピー 子犬用 小・中型犬用 ~12ヶ月まで 2.7kg
■ラージ パピー 子犬用 大型犬用 ~24ヶ月まで 2.7kg
シニア・スーパーシニアの違いとは?
また、シニア用のフードも数種類に分かれているのがユーカヌバの特長です。シニアは小型犬、中型犬、大型犬用に分かれています。老齢になって必要とする不飽和脂肪酸などを配合してるのはどれも共通していますが、犬は大きさによって平均寿命が異なるため「何歳から与える」という基準がそれぞれ違っています。
例えば、大型犬用のラージシニアは5歳以上の大型犬に与えることを推奨されている商品です。一方、小型犬に関しては比較的長生きの子が多いため、11歳以上に与えるスーパーシニアも用意されています。こういった、犬の大きさやライフステージに細かく対応しているのがユーカヌバの大きな特色でしょう。
犬種別フード、皮膚疾患などの体質ケア向けフードなど細分化
また、犬種別フードについては、ミニチュアダックスフント用は、太りやすい犬種傾向に合わせてカロリーを控えめに設定したり、関節に良い効果をもたらす不飽和脂肪酸を配合するといった配慮を施しています。
また、皮膚の疾患に配慮したセンシティブスキンは、タンパク質源をチキンから魚に変更してあり、アレルギーがある犬の選択肢を増やすレパートリーとなっています。お腹が弱い犬向けには、センシティブダイジェスションがあり、消化しやすいお米を炭水化物に使用しています。
その他、グルコサミンやコンドロイチンを配合した、関節に配慮したセンシティブジョイントなど、それぞれの犬の体質に合わせたセレクトも出来るようになっているのも嬉しいですね。もちろん、ダイエット用のライトも犬の大きさに合わせて選択できます。
運動好きな犬・アスリート犬に向けたフードも
また、運動量が多い犬向けのフードがあるのもユーカヌバの特色のひとつです。プレミアムスポーツ ジョギング&アジリティは、アスリート犬に適した配合になっており、タンパク質(28%以上)と脂質(18%以上)が充分含まれていてパフォーマンス向上に適したフードです。ディスクやアジリティなど、スポーツを楽しむ犬は今はとても多く、こういったアスリート用フードは嬉しいですね。
ユーカヌバの評判や口コミは?
食いつきが良くフードの形状には歯磨き効果がある!
ユーカヌバのドッグフードを与えてみた方の実際の口コミを見ていきましょう。
「このフードにしてとても食いつきがいいです」「前のフードよりよく食べるようになった」という口コミはとても多いです。また、独自の形状による歯磨き効果を期待する声も多く、少し口臭が減ったという口コミもありました。
ユーカヌバのドッグフードは、独特な「S字」の形をしています。これは、粒を噛んだときに歯にフィットすることで、歯磨き効果が期待できる形状なのだそうです。
健康のバロメーターうんちについて
また、犬の健康のバロメーターとして知られるうんちについても、以前はゆるいうんちだったのが形があるうんちに変化したという報告もあります。一方で「このフードに変えてうんちが軟らかくなった」「よく食べるのですが、うんちの匂いが強くなった」というような、うんちの匂いや下痢、軟便に悩まされている声もありました。
穀物の配分量が多いため、穀物アレルギーのある子はうまく消化吸収できない場合があるようです。体質によりますが、下痢が続く場合は使用を中止しましょう。また、以前与えていたフードと切り替える場合も、全量を一度に変えず、食事量の何割かをユーカヌバに変えて、少しずつその割合を増量し、四日間ほどで全量をユーカヌバに変えるようにメーカーは推奨しています。
動物性油脂の使用が多め
また、動物性油脂の使用量が多いため、「ベタッとしている印象」という口コミもあります。「使っている油のせいか、うんちの匂いがきつくなった」という報告もありました。「大量に買うと油が酸化するせいか臭くなるので、買いだめはしない方が良いと思う」といった意見もあります。動物油脂が酸化すると消化不良を起こす原因にもなりますので、開封してからは早めに与え終えるようにしたいものです。
長年与え続けて長生き!という口コミも
「以前のフードは吐くことがあったが、ユーカヌバに変えて吐くことがなくなった」「毛艶が良くなった」というプラスの口コミもとても多いです。
ただ「値段が高い。原料が良いものを使っているようなので、仕方ないのかも」といった、値段に関する指摘も多いです。しかし、長年このフードを与えていることで健康を保っているという犬も多いようです。スーパーシニアのフードを与えている方の「ずっとこのフードで長生きしています」という口コミも多数ありました。
つい、安いからといって大袋でまとめ買いしてしまいがちですが、ドライフードとはいえ、袋を開封し空気に触れると酸化が始まり品質の劣化に繋がります。ディスカウントショップなどでは店頭で日の当たる場所に置いてあるものを買ってしまうといったことがありますが、しっかりと保管された、製造年月が古くないものを選びたいですね。
原材料・酸化防止剤など安全性について
原材料は高品質のものを使用
犬は肉食動物として、良質なタンパク質を摂取することが大事、という栄養哲学をベースとしてユーカヌバ製品は作られています。
そのため、鶏肉、ラム肉、魚など、高品質な動物性たんぱく質を主原材料に使用しています。原材料はヒューマングレードといって、人間用の材料に限られているため安心です。
高品質な製品の生産を維持するため、厳しい生産管理と検査が行われており、原材料の入荷からお店に出荷されるまで、120を超える品質テストが実施されます。少しでも基準に満たないと、製品として出荷されないという徹底ぶりです。
副産物粉の使用、動物性油脂について
鶏肉の「副産物」、つまり肉以外の部位をフードに入れていることに関しては賛否両論あります。それは、副産物が多いと、犬が消化不良を起こしやすくなると言われているからです。ユーカヌバには鶏副産物粉が使用されていて、これには健康維持に欠かせない栄養素が含まれた内臓も入っているようです。
副産物を使用しないフードもありますが、ユーカヌバはこれらの副産物が栄養素として、健康維持にプラスに機能していると公式サイトで説明しています。
また動物性油脂は、鶏、豚、牛といった家畜を加工した際の副産物(骨や血、毛や蹄など)を精製して作られます。この動物油脂がオメガ6などの不飽和脂肪酸の元になっているようですが、動物油脂、と記されているだけで詳細はわかりませんので、どういったものが使用されているのか、明確ではないので不安は残るところです。
酸化防止剤は天然素材に変更
酸化防止剤は一時期「BHA、没食子酸プロピル」が使われていました。これは、発がん性が指摘される物質です。しかし、2018年9月のリニューアル後「ミックストコフェロール、ローズマリーエキス」という天然素材に変更となりました。
実は以前は、同じ天然素材が酸化防止剤として使用されていたのですが、ユーカヌバがマース社からロイヤルカナン社へ移行されるタイミングで変更されリニューアルしていたのです。これは利用者にはとても安心できる材料ですね。
アレルギー対策に関しては?
穀類の使用が多くアレルギーに関して不安あり
最近は「グレインフリー」という、穀物不使用のドッグフードが増えてきています。肉食系雑食性の犬は、穀物も食べられますが、草食動物のようにそれらを消化するのに適した消化器官を備えているわけではありません。炭水化物を消化するためのアミラーゼという消化酵素を持っていないのです。
そのため、穀物が含まれるドッグフードで消化不良になることがあり、犬の体がそれらを異物と判断し、アレルゲンとなることがあります。こういったアレルギー対策として、グレインフリーのフードが登場しているのです。ユーカヌバは原材料に穀物を使用していますので、穀物アレルギーのある犬には向いていないと言えます。
ユーカヌバに含まれている穀物は「小麦」「トウモロコシ」「グレインソルガム」「米」「大麦」と種類が多く、特に小麦とトウモロコシは犬がアレルギーを起こしやすい穀物と言われています。
ただし、体質によるため、長年与え続けても健康を保つ犬もいますし、グレインフリーのフードが合わないという犬もいます。愛犬の体質に合っているかどうか、獣医師とも相談して選択していきたいですね。
ビートパルプの使用のメリットとデメリット
ビートパルプは、サトウダイコンから砂糖を搾り取る際に出来る搾りかすになります。食物繊維として草食動物の家畜の餌になるものですが、犬用ドライフードにも配合することがあります。
ビートパルプは栄養の吸収を助け、しっかりとしたうんちを形成する役目がある、と公式サイトには記載がありますが、必要以上にうんちを固めてしまい、便秘になることもあるそうです。また、犬の不調のサインである軟便にならずに、不調を見逃す可能性も指摘されています。
また、サトウダイコンを精製する際に硫酸系の薬品を用いることがあり、その薬品の残留が懸念されます。
こういったメリットとデメリットをしっかり把握したうえで、愛犬に合っているドッグフードを与えるための選択肢のひとつとしてユーカヌバを優良な候補に入れてみてはいかがでしょうか。
ユーカヌバは原材料が信頼できるプレミアムフード
穀物の使用は不安要素として、アレルギー体質の犬に与えるのは注意が必要という評価ですが、原材料は高品質のものを使用しており、その犬の年齢や体質に合わせてチョイス出来る点がユーカヌバの強みです。
また、スーパーシニアのフードを与えている方は長年ユーカヌバを与えていて長生きしている、と述べている点からも、どのドッグフードにも言えることですが愛犬の体質に合っていれば非常に優れたフードだと言えます。
また、酸化防止剤が安全なところも評価できます。ただし、経済的に可能であれば酸化しないように、少量サイズで購入する方がベターかもしれません。ユーカヌバのように特徴的で優良なドッグフードを知ることで、愛犬に合ったドッグフード選びの参考にしてみましょう。