猫が砂糖を食べると害がある?その理由と万が一の対処法

猫に砂糖は病気のもと!与えない方が良い理由と食べたときの対処法

砂糖入りの甘くて美味しいお菓子を、愛猫と楽しみながら優雅なティータイムを過ごす・・・そんな日常に憧れている人もいるのではないでしょうか。しかし、安易に人間の食べ物を動物に与えてしまうと、体調不良を招く恐れがあります。そのため、事前に与えて良いかどうかを理解しておくことが大切です。では、猫に砂糖を与えて良いものなのか、その詳細を解説します。

猫が砂糖を食べない方が良い理由2つ

猫に砂糖は病気のもと!与えない方が良い理由と食べたときの対処法

砂糖をペロっと一口舐める程度であれば、特に問題はありません。しかし、角砂糖や氷砂糖などの塊を、ドライキャットフードのようにガリガリと大量に摂取したり、おやつとして日常的に与えたりするのは問題です。では、なぜ猫が砂糖を食べない方が良いのか、その理由を見ていきましょう。

甘味を感じないため知らずに摂取しすぎてしまう

猫の味蕾は、人間や犬に比べると圧倒的に数が少ない特徴を持ちます。そのため、味覚が鈍く、味を濃くしなければ美味しいと感じにくいようです。そのうえ、人間が持つ5つの味覚のなかで、猫が感じ取れるのは塩味、苦味、酸味の3つのみと言われています。

つまり、砂糖を食べても、その甘さを感じないため、砂糖が美味しいものと理解できません。愛猫が甘いものに興味津々で近寄ってくるからと言って、甘いもの好きと勘違いしておやつを与えてしまうと、知らない間に糖分過多になる恐れがあります。

肥満から様々な病気を招く

甘味を感じないと言っても、食べれば食べた分だけ体に蓄えます。特に、猫の小さな体には、少量の砂糖もカロリーオーバーとなる可能性があるため、あっという間に肥満体型となってしまうことも珍しくはありません。

その結果、糖尿病や高血圧など、様々な病気のリスクを高め、愛猫の命を脅かす事態に陥る恐れがあります。

飲み物に含まれる砂糖にも注意しよう

猫に砂糖は病気のもと!与えない方が良い理由と食べたときの対処法

砂糖そのものを与えていなくても、人間の身近な食べ物には砂糖が入っているものがたくさんあります。そのうちのひとつとして挙げられるのが、人間用の飲料です。当たり前のように飲んでいて気づかない人もいますが、市販の飲料は、美味しく飲めるようたくさんの砂糖が含まれているものが多い傾向があります。

それを猫が飲んでしまうと、糖分過多となる可能性もあるでしょう。そこで、砂糖が含まれた飲料をうっかり猫が飲まないよう、3つの注意点を解説します。

ジュースは果汁のみにしよう

フルーティーな香りと果物の甘さが美味しいジュースですが、そのなかには、たくさんの砂糖が含まれています。「果汁100%と書いてあるから大丈夫」と油断してしまう人もいますが、原材料をよく確認してみてください。

商品によっては、果汁に砂糖や香料などを添加しているものもたくさんあるのです。そのため、市販のジュースを与える際は、必ず原材料の確認を行ないましょう。

より安全なのは、自家製の果汁100%ジュースです。りんごやいちごなど、猫が食べても良い果物をミキサーにかけたものであれば、砂糖無添加のジュースを作ることができますよ。安全に飲めるだけでなく、果物の栄養も摂取できて一石二鳥です。

コーヒーは砂糖の有無に限らずNG

コーヒーの香ばしい香りと、飼い主が美味しそうに飲む姿を見て「私も飲みたい」と言わんばかりにおねだりしてくる子もいるかもしれませんね。しかし、コーヒーは砂糖の有無に限らず、猫が飲んではならないの飲料です。

コーヒーのカフェインによって中毒症状を起こし、最悪の場合、命を落とす危険性もあります。市販のカフェオレなどはカフェイン含有量が比較的少ないですが、飲みやすいよう砂糖がたっぷり入っています。愛猫が興味を持って近寄ってきても、そこは心を鬼にして与えないよう気を付けましょう。

牛乳と砂糖で作ったホットミルクは避けよう

猫に砂糖は病気のもと!与えない方が良い理由と食べたときの対処法

牛乳のなかには、乳糖と呼ばれる成分が含まれているのですが、猫は、人間のように乳糖を分解することが難しいため、たくさん飲むとお腹を壊す恐れがあります。そのため、基本的に牛乳は猫に与えない方が良いとされています。

しかし、猫用ミルクがない場合、猫に栄養補給をさせるための応急処置として、ホットミルクに砂糖や卵などを入れて飲ませる方法があります。

それを毎日のように続けると、猫が下痢をする恐れがあるだけでなく、糖分過多となる可能性があるため、注意が必要です。あくまでも、猫用ミルクがない場合の応急処置ということを忘れずにしてください。

砂糖が猫の命を救うことも?

猫は、砂糖を摂取しなくても生きていくことができるため、あえて砂糖を食べさせる必要はありません。むしろ、健康維持のためには、食べさせない方が良いと言えるでしょう。しかし、ときには猫に砂糖が必要となる場合もあります。それは、以下のような場合です。

砂糖水が経口補水液になる

熱中症や、下痢などによって脱水症状を起こしているときなど、砂糖水は経口補水液となります。必要な栄養を素早く補給することができ、体調不良を回復させることに役立つでしょう。ペット用の経口補水液も販売されていますが、自宅にないときや、急を要するときは自宅で簡単に作ることも可能です。

砂糖水は低血糖状態の猫にも効果が期待できる

食欲減退でご飯を食べないなどで体内にエネルギーがなくなると、低血糖状態になる恐れがあります。神経に影響が及ぶため、動悸や震え、意識の混乱など様々な症状が見られます。1歳未満の子猫や、7歳以上の老猫、糖尿病の猫に発症しやすい傾向があるようです。

その際は、治療法として糖分の摂取が有効と言われています。食欲があれば消化の良いものを食べさせても良いですが、食欲がない場合は、スポイトやスプーンなどを使って、砂糖水を飲ませてあげてください。

【番外編】猫好きにはたまらない!フェリシモ猫部の高純度砂糖を使った「ニャシュマロ」が話題

猫に砂糖は病気のもと!与えない方が良い理由と食べたときの対処法
引用:フェリシモ猫部

様々な猫グッズを販売しているフェリシモ猫部ですが、今、多くの猫好きたちを魅了しているのが「ニャシュマロ」です。蓋を開ければ、そこには様々な模様の猫が顔を覗かせます。ツンとした表情の猫たちに、思わず「可愛い!」と言ってしまうこと間違いなしです。

美味しそうなマシュマロですが、これを見ると「可愛すぎて食べるのがもったいない!」と思ってしまうかもしれませんね。サイズは約4.5cmで、おまんじゅうくらいの大きさです。原材料に使用しているのは、高純度の白双糖なので、すっきりとした上品な甘さを感じることができます。

また、なかにはチョコレートクリームが入っているため、小さな子どもから大人まで多くの人が楽しむことができるでしょう。プレゼントとして贈れば、喜んでもらえること間違いなしですね。こちらは人間用のため、絶対に愛猫に与えないようにしてくださいね。

  • 価格:
    6個セット/1,800+税
    12個セット/2,700+税

公式サイトはコチラ

愛猫が砂糖を食べないよう気をつけよう

一口でも食べれば死んでしまう、というほど危険なものではありませんが、砂糖を食べることで猫の体に悪影響が及ぶのは事実です。

そのため、人間用のお菓子や飲み物などを、うっかり愛猫が口にしないよう、飼い主がきちんと管理することが大切です。どうしても欲しがるときは、与えすぎや習慣化しないよう気を付ければ、多少食べさせても大丈夫でしょう。

猫にとってリスクが高い砂糖ですが、体調を崩したときや、食欲がなくてご飯が食べられないときなどは、砂糖が愛猫の命を救ってくれる可能性もあります。そのため、必要なときには与えて良い、と考え、上手に砂糖と付き合っていきましょう。