猫の殺処分はなぜ起きる?減らすためにできる7つのこと

猫の殺処分を考える 殺処分はなぜなくならないのかなくすために何ができるのか

猫の殺処分

猫の殺処分を考える 殺処分はなぜなくならないのかなくすために何ができるのか

猫の殺処分の数

悲しい現実ですが、猫の殺処分はなくなりません。平成28年度に環境省が発表している猫が自治体に引き取られた頭数は、飼い主より持ち込まれたのが11,061匹、飼い主不明の猫の数は61,563匹で合計72,624匹でした。
このうち、飼い主が引き取りに来たのが273匹、譲渡されたのが26,613匹でした。そして、殺処分されたのは45,574匹でした。この数字によると、引き取られた数の約6割が殺処分されていることがわかります。

注目すべき点は、引き取られた猫の数の約15%が飼い主からの持ち込みだという点です。猫ブームといわれるようになったのが2~3年前で、猫を飼う家庭が増えた一方、引き取られた猫の全体の約4割が飼い主による持ち込み数のというのには何か理由があるのでしょうか。

引用:環境省

猫の殺処分の方法

平成28年度の猫の殺処分は、成猫が15,920匹、子猫は29,654匹で合計45,574匹でした。猫を飼っている人、これから飼育を考えている人にはこの現実をしっかり知っておいてほしいのです。

猫の殺処分は、通称ドリームボックスと呼ばれる収容施設で5~20分かけて炭酸ガスを使って窒息死させる方法で行ないます。昔は毒薬を使用していましたが、現在では職員の安全性やコストの面から、炭酸ガスによる方法に変わりました。

昔、猫を殺処分していた施設は「保健所」といわれていましたが、現在は「動物愛護センター」と名称を変えています。この名称は「猫を持ち込んだら職員が猫を愛護してくれる」ものではないことを知っておきましょう。また、殺処分する収容施設がドリームボックスと呼ばれるのは、「眠るように安らかに旅立ってくれるよう」との願いが込められて付けられた通称だそうです。
しかし、実際は暗く狭い空間にぎゅうぎゅうに閉じ込められて苦しみ悶て死んでいくのです。一定の時間で死ななかった猫は再び収容施設の中に入れられて、怖い思いをしながら息絶えていきます。これが殺処分の現実です。

動物愛護センターでは、引き取ったり収容した犬や猫を一定期間保護した後に殺処分します。その期間は自治体によって異なりますが、成猫の場合は約3~7日ほどしても飼い主が見つからない場合は殺処分されます。また、まだ一人で餌が食べられない子猫に関しては、愛護センターで保護できるのは成猫よりも短い期間です。それは、職員が子猫の世話にかける時間が取れないからです。そのため、猫の殺処分の大半は子猫だという現実があります。
現在は愛護センターでも殺処分を減らそうという動きがあり、一部の猫は自治体が主催する譲渡会で里親探しを行う場合もありますが、愛護センターで保護できる数は限られています。

猫の引き取りが多い県・少ない県

次に都道府県別に猫の引き取り数や返還、譲渡、殺処分の状況についてですが、愛護センターに引き取られた猫の数が多かったワースト3は、「北海道」「広島県」「長崎県」です。

北海道の引き取り数3,559匹のうち飼い主が持ち込んだ猫の数が785匹で、飼い主による持ち込みが多いところに特徴があります。反対に、猫の引き取りが少ない県は「栃木県」「福井県」「徳島県」の順です。特筆すべきは、栃木県の猫の引き取り数197匹のうち、飼い主が持ち込んだ数が0だという点です。そして、福井県と徳島県は犬の引き取り数も少ないという統計が出ています。

猫の返還・譲渡が多い県・少ない県

猫が動物愛護センターへ持ち込まれた数に対して、飼い主に猫が返還されたり里親が見つかった確率を比べてみるとどうでしょうか。返還や譲渡が高いと殺処分がその分減ることになります。

返還・譲渡率が最も高いのは、「広島県」「岡山県」「北海道」の順でした。引き取り数でワーストだった北海道と広島県が上位に入っているところが特徴で、引き取り数が多い面、譲渡にも力を入れているのではないかと推測されます。
返還・譲渡率が最も悪い県は、「高知県」「奈良県」「和歌山県」となっています。このワースト3県は返還・譲渡率が5%以下という残念な結果です。

猫の殺処分が多い県・少ない県

最後に、猫の殺処分が少ない県の上位は「栃木県」「福井県」「岡山県」の3県で、共に30%以下という数字でした。栃木県と福井県は、猫の引き取りが少ない県にもランクインされています。
そして、殺処分が多い県ワースト3は、「長崎県」「福島県」「兵庫県」です。長崎県においては、引き取り数の約9割の猫が殺処分されている結果になっています。

また、前年度(平成27年度)に比べて、殺処分の割合が減った県は、「大阪府」「山口県」「熊本県」でした。山口県は犬の殺処分の減少数で全県第1位に入っています。犬猫の殺処分を減らす努力をしていることが分かります。

このように、数字で見ると地域や自治体によってさまざまな要因や課題が見えてきます。自治体ごとにこの課題について、しっかり受け止めて改善していくためにはどうしたらいいのかを考えていく必要があるのではないでしょうか。

引用:環境省

猫の殺処分はなぜ起こるの?その理由とは

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飼い主の飼育放棄

前述しましたが、動物愛護センターに引き取られた猫の約15%は飼い主からによるものです。すなわち、飼っていた猫を持ち込んだ「飼育放棄」によるものなのです。そして、飼い主が動物愛護センターへ持ち込み、引き取り要請をした猫の約39%が離乳前の子猫です。これは、飼い猫に不妊手術を施さず妊娠して産んだ子猫を持ち込んだものが多いとされています。

また、行政による猫の引き取りの多くは飼い主がいない野良猫です。元々野良猫が地域に住んでいて、野良猫が繁殖して猫が増えてその猫がまた子猫を産んで増えることが考えられます。その他には元々飼い猫だった猫が飼育されていた家から脱走して外で暮らしている場合、飼い猫だった猫を飼えないからと飼い主が外に捨てた場合、飼い猫が産んだ子猫を外に捨てた場合も考えられます。
飼い主が猫の飼育放棄する理由はさまざまですが、代表的なものに以下のものが挙げられます。

  • 引っ越し先がペットの飼育不可だから
  • 子猫のときに可愛くて飼い始めたが大きくなって可愛くなくなった
  • 部屋中、爪とぎされて家具が傷だらけになるから
  • 予定外に飼い猫が妊娠してしまい、子猫が産まれたから
  • 自分自身が妊娠して赤ちゃんが生まれるから
  • 猫が病気になったが経済的余裕がないから
  • 猫が歳を取って介護が大変になったから
  • 亡くなった家族が(祖父や祖母)飼っていたが誰も面倒が見られないから

以上が主な理由です。どの理由も飼い主の無責任な行動ばかりです。猫に限らずペットを飼うということがどんなことなのか、動物でも命が有る存在だということ、猫も歳をとるものだと分かって飼い始めたら、このようなことができないのではないでしょうか。

野良猫への餌やり

動物愛護センターに引き取られる「飼い主不明」の猫のほとんどは、野良猫が産んだ子猫です。野良猫に不妊手術を施さないで餌をあげていると、繁殖して猫が増えることに繋がります。

世の中にはいろいろな人がいて、中には猫が嫌いという人もいます。野良猫が庭で排泄して困る、鳴き声がうるさいなどさまざまな理由で、行政に猫を引き取ってほしいと依頼したり、猫を持ち込むことがあります。行政による引き取りは、譲渡や殺処分を前提として猫を引き取ることです。
野良猫に餌をあげる人は、猫への不快感を示す人が世の中にはいることを頭の中に入れておくこと、もしも子猫が産まれても育つだろうという楽天的な考えを持たないことが重要です。野良猫に餌をあげるけれど、餌をあげるだけでしつけや不妊手術、糞尿の世話はしない人がいることで、猫を不幸にしているのです。

飼い主の無知

猫を飼育することになったら、飼い始める前に猫の行動や身体の仕組みなどについて勉強しておく必要があります。

マンガやドラマでは猫はおとなしくて抱っこされるのが好き、だと描かれていても実際の猫はどうなのか。動物なので要求が通るまで鳴いて訴えることがありますし、家に慣れるまでは夜鳴きすることもあります。すべての猫が抱っこが好きなわけではなく、抱き上げようとすると逃げたり身をよじって降りる猫もいます。
子猫のときは何でも興味を持ち、いたずらをしますし家具で爪とぎをすることもあります。ペットショップで可愛い子猫を見て買ったものの、家に来たら手がかかったため飼うのが嫌になった、などという身勝手な理由で愛護センターへ持ち込む人がいるのです。

また、不妊手術をしないで外に出して飼い猫が妊娠して子猫を産んだが、飼いきれないからと子猫を捨てたり愛護センターへ持ち込む飼い主もいます。
猫はある程度の月齢になったら不妊手術をしていないと子どもを作ることができる、そして交尾したら必ずといっていいほど妊娠することを知らないで猫を外に出す。このように、猫に対して無知なまま飼い始めることは、猫を不幸にすることになるのです。

猫の殺処分を減らすために何ができるのか

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責任を持って最期まで飼う

私たちが猫の殺処分を減らすためにできることはあるのでしょうか。まず第一にできることは飼うなら最期まで責任を持って飼うことです。

前述しましたが、猫に関して無知のまま飼い始めて飼育放棄する人がいます。このような飼育放棄を減らすことは猫の殺処分を減らすことに繋がります。猫を飼うことはどんなことなのかを知り、「覚悟」して「納得」してから猫を飼い始めるようにしなければなりません。
子猫は大きくなりますので、ずっと子猫の可愛さが続くわけではないこと、生き物ですから排泄の世話が必要なこと、ワクチン接種や病気をしたらお金がかかること、最低限のしつけが必要なことなどを分かった上で飼い始めなければなりません。猫は人間より早く歳をとります。歳をとると認知症になる猫もいて、介護が必要になることがあります。生き物と暮らすということはそういうことも含めて覚悟が必要なのです。

今はアレルギーがなくても、飼い始めてから猫アレルギーを発症することもあること、子どもが産まれてから猫と一緒に暮らせるかなど、考えておかなければならないことはたくさんあります。ペットショップで可愛い子猫を見たからと衝動買いするのはやめましょう。飼うことで生活が変わること、お金がかかることなどを時間をかけて考え、家族がいる人は何度も話し合ってから決めることが大切です。

飼い猫に不妊手術をする

動物愛護センターに引き取られ、殺処分される猫の多くは子猫です。これを減らすためには、飼い猫に避妊・去勢手術を施すことが不可欠となります。
動物愛護法には、むやみに繁殖させて適正な飼育環境を与えることができない場合は手術させるようにとの法律があります。

猫は早いと生後5ヶ月頃に最初の発情が来ます。遅くても生後10ヶ月頃から繁殖が可能になります。猫の繁殖能力は強く、交尾をすれば間違いなく妊娠します。猫の妊娠は特殊で、メスは複数のオスと交尾すれば複数のオスの子どもを妊娠できます。そして、交尾のときにはオスはメスの首筋に噛みつき、身動きできなくしてオスのペニスについているトゲトゲの刺激を受けます。メスにとっては痛みを伴う行為なのです。

猫は発情期を迎えると、朝晩関係なく独特な大きな声で鳴くようになります。オス猫の場合はマーキングといって、トイレ以外のいろいろな場所にオシッコをするようになります。発情期のときの尿のニオイは強烈です。メス猫もトイレ以外でオシッコをするようになり、外に出たがるようになります。家の中で飼育していても、発情期に外に出たがって脱走してしまうケースが多く、戻ってきたら妊娠していたということも多いのはこのためです。

猫は1回の出産で2~6匹を産みます。年に2回の発情期の度に産んでいたらどれだけ増えるかは想像がつくのではないでしょうか。猫を飼う人の中には、「手術する費用がないから」「手術なんてかわいそうだから」「面倒だから」「子猫を産ませたいから」などの理由で不妊手術を受けさせない人がいます。しかし、実際に子猫が産まれたら、育てきれないと棄てることになったり、動物愛護センターへ持ち込む結果につながることがあります。

室内飼いを徹底する

猫は室内飼いが推奨されています。なぜなら、外には危険がたくさんあるからです。昔の人は犬や猫を室内で飼育する習慣がありませんでした。しかし、現在は病気や事故からペットを守るために室内で飼育する人がほとんどです。
ペットフード協会が発表している『全国犬猫飼育実態調査』では、2017年における猫の飼育場所は、完全に室内飼いの人が74.9%であるのに対し、自由に外へ出している飼い方をしているのは14%でした。

外では交通事故の危険があります。行政が交通事故による猫の死体を収容する数と、一般の人によって路上死動物としてゴミの回収に出される猫の数は、年間で推計7~24万匹にもなるのではないかといわれています。

また、病気にかかっている野良猫とケンカをしたり交尾をして病気に感染することもあります。猫エイズや白血病など恐ろしい病気に感染する危険が外にはあるのです。
このような危険から猫を守るために、猫を完全室内飼いにすること、猫の脱走防止の対策をとることと、外へ出たがらないように不妊手術を受けさせることが重要です。

引用:一般社団法人ペットフード協会『平成29年 全国犬猫飼育実態調査』

野良猫に餌をやるなら不妊手術をする

野良猫に餌やりをすることが猫を増やして、それが猫の殺処分に繋がることはお話しました。殺処分を減らすためには、まず野良猫への無責任な餌やりをやめることです。

猫の繁殖力は動物の中でもトップレベルといっていいほどです。外に暮らす猫に餌を与え続けることで、猫が子猫をどんどん産んで、その猫たちが飼い主不明の猫として殺処分されることになるのです。

かといって、野良猫がお腹をすかせてご飯をねだりに来るのに知らんぷりするのは辛いでしょう。もし野良猫に餌をあげるなら、その野良猫に不妊手術を施してあげるのが大切です。手術にかかる費用は、自治体によって助成金制度があるところがあります。また、動物病院の中には飼い主がいない猫や保護猫の診療を専門に行っている病院や、献身的な費用で診察してくれる病院もあります。餌をあげるなら、その猫が一代で命を全うできるよう、手術をして見守ってあげることが猫の殺処分を減らすことになります。

私たちにできること

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現実を知る

猫の殺処分を減らすためには、いろいろな現実を知ることです。「動物愛護センター」は飼えなくなった猫を引き取って育ててくれるところではないこと。名称から、動物を最期まで見てくれるところだと勘違いしている人がいるのが現実です。まずはここからしっかり認識しておきましょう。

また、動物愛護センターでは、引き取られた猫の半数以上が殺処分になることをよく認識しておくことも大切です。飼えなくなったから、と動物愛護センターへ猫を持ち込むことは猫を殺すことになります。このことを知っていれば、猫を飼う前に動物を飼うということは最期まで面倒見る責任を持つことだ、と自覚を高めることができるのではないでしょうか。

猫の保護施設から引き取る

猫を迎えようと思った時に、保護施設から迎えるという選択肢を考えてみてください。保護施設にいる猫は、棄てられた猫や野良猫への無責任な餌やりによって産まれた子猫などで、新たな家族が来るのを待っています。

動物愛護センターでは定期的に譲渡会を開催していますし、市町村が主催で譲渡会を行っているところもあります。また、民間の動物保護団体は全国各地で譲渡会やインターネットで里親探しを行っているので、ペットショップだけでなく保護施設から迎えることも視野に入れてみましょう。

保護団体へ寄付・ボランティアをする

猫を救いたいけど何をしたらいいのかわからない、という方は保護団体に寄付をすることで猫の殺処分を減らすことができます。多くの保護団体は寄付を受け付けていて、活動の大きな力になっています。また、近年はふるさと納税制度を使って犬や猫の保護活動へ寄付ができるシステムができました。寄付することで自分自身の節税もできるので、気になる方はぜひふるさと納税のホームページをチェックしてみてください。

また、保護活動のボランティアをすることでも猫を救う手助けができます。保護団体で猫の世話をしたり、譲渡会の手伝いをするボランティアを募集している団体はたくさんあります。他にも、ミルクボランティアといって子猫の世話を専門に行うボランティアの形態もあります。離乳していない子猫の世話は大変です。体調が変化しやすい子猫の健康管理もしながら、数時間おきにミルクをあげなければなりません。子猫ではなくても、成猫を里親が見つかるまで預かるボランティアもあり、里親が見つかりやすいように人間との暮らしに慣れてもらうのは大切なことです。

このように、さまざまな形で猫の殺処分を減らすための活動に関われますので、自分ができることからしてみるといいでしょう。

保護猫の存在を拡散する

インターネットでも多くの保護団体が譲渡会のお知らせや、保護猫の情報を発信しています。全国には保護猫の里親を探すための譲渡会があちこちで開催されています。その譲渡会の情報をTwitterやブログなどで紹介するのも立派な保護活動のひとつです。紹介するときは、保護団体のホームページのURLを貼り付けて、譲渡会の開催日時・場所・会場の場所などをわかりやすく紹介するといいでしょう。

大切なポイントは、里親になるためには審査があることと、猫を飼うためには飼育環境と覚悟が必要だということを伝えることです。これは、里親詐欺などから猫を守るために必要です。

地域猫活動とTNR活動

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地域猫とは その活動を知ろう

1997年に神奈川県横浜市磯子区の猫好きな人たちが始めた活動は、「地域猫活動」として今では全国に広がっています。その活動は、地域に住む猫に食事を与える場所と寝床を与え、不妊手術を施してそれ以上数を増やさないようにするものです。地域の人たちで共同で世話をして猫の健康や糞の掃除も行ないます。その地域で人と猫が共存できるように、決まった場所でしか餌を与えない、伝染病などの病気を防ぐなど、まわりに迷惑がかからないように心がけます。そして、「不妊手術を終えた地域猫」の目印として片方の耳の先をカットしています。

TNR活動とは

地域猫活動と並んでよく知られている活動に、TNR活動があります。TNR活動とは、「Trap」(捕獲)「Neuter」(不妊手術)「Return」(戻す)の頭文字をとって名付けられました。具体的には、野良猫を一時的に保護し、不妊手術をしてから元の場所に戻すことで、野良猫が繁殖して不幸な猫が増えないようにする活動です。地域猫同様、手術を受けた野良猫は左耳の先を少しカットして目印にします。

不幸な猫を増やさないためにできることを知ることが大切

猫の殺処分について、私たちは知っておかなければならないことがたくさんあります。猫を飼う前に家族で何度も話し合いを重ね、全員が納得して「覚悟」を決めて迎えること。猫は病気をすることがあるかもしれませんし、歳をとったら人間のように痴呆症になる子もいます。おとなしく抱っこされるのが嫌いで走り回るのが好きな活発な子もいます。
何も考えずに野良猫に餌をあげることは、猫の殺処分に加担している場合もあります。
この記事がきっかけで、不幸な猫を減らすためにできることを考えていくきっかけになれば幸いです。