小さなハムスターは、些細なことで怪我をしてしまう恐れがあります。例えば、ペットシーツなどに足の爪が引っかかって足を骨折をしてしまうこともあります。飼っているハムスターが怪我や病気をしてしまった時、どのように病院に連れていけばよいのでしょうか?今回はハムスターの病院を探す際の注意点、また、ハムスターが怪我や病気をしてしまった時の応急処置について紹介します。
目次
ハムスターの病院を選ぶポイント
ハムスターの病気や怪我は、他のペットと比べても一刻を争うことがあるため、病院選びは近所で探すことがポイントです。また、小動物を診察できる病院は限られていることも覚えておきましょう。
ハムスターをお迎えしたら、まずは近所の動物病院でハムスターを診察してくれるかを事前に確認しておくことをおすすめします。いざという時に慌てずスムーズに連れて行けるように準備しておくことが大切です。
また、動物病院のなかにはハムスターの診察を得意とする病院があります。複雑な病気・怪我の治療や飼育上の相談をしたい場合は、病院小動物科を設けている病院を探してみましょう。
ホームページにハムスターが診察できると書いてある場合でも診察できる先生がお休みのこともあるため、病院に行く前に電話で確認することをおすすめします。また、人気のある病院は予約が取りにくいこともあるため、早めに連絡をしておきましょう。
ハムスターの病院費用
ハムスターの病院費用・薬代は下記のとおりです。
-
ハムスターの病院費用
- 初診料 約1,500円
- 再診料 約500円
- 検査 約800円
- 強制餌やり 約400円
- 手術 10,000~20,000円
- 入院 600円(1日)
- 爪きり 約500円
-
ハムスターの薬代
- 利尿剤 約500円
- 抗生剤 約500円
- 点眼薬 約1,200円
治療方法によりますが、1回の治療費用は3,000円前後が相場のようです。
ハムスターを病院に連れて行くポイント4つ
ハムスターを病院に連れて行く場合は、下記の4つのポイントが重要です。
ケージごと連れて行く
ハムスターを病院に連れて行くときは、環境の変化によるストレスを抑えるため、普段飼育しているケージごと連れて行きましょう。
また、給水機はこぼれないように外しておくことをおすすめします。こぼれた水がハムスターにかかると身体を冷やし、体調の悪化を引き起こしてしまう恐れがあります。
ケージが大きすぎたり、多頭飼いなどで持ち運ぶことが難しい場合は、専用のケースに移し、ハムスターの臭いがついた床材などを入れて、自分の臭いで安心できる環境にしてあげましょう。
ケージを布やダンボールで隠す
動物病院には、犬や猫などのハムスターの天敵となる動物がいることがほとんどです。これらの動物はハムスターの姿を見ると興奮してしまうこともあるため、ケージを布やダンボールで隠して双方のストレスを軽減するようにしましょう。
便を持っていく
ハムスターの体調を分析するために便の検査が必要になることがあります。可能であれば、排便後1~2時間の便をラップなどに入れて持っていくようにしましょう。
特にお尻の付近に血が付いている場合や下痢をしているときは原因を知る大きな手がかりになることもあるため、心配な場合は採取しておきましょう。
ハムスターの体調の変化を覚えておく
ハムスターを病院に連れて行くときは、どのような症状か、いつから体調が悪くなったか、考えられる原因はなにかなどを覚えておきましょう。身体が小さく触診だけでは手掛かりが見つけにくい場合の病気の原因を探ったり、治療方針を決めることに役立ちます。
また、人気の病院は1匹にかけられる時間が限られてくるため、状況をスムーズに伝えられるよう、メモなどをとっておくことをおすすめします。
全国でハムスターを診察してくれる病院
ハムスターの診察が可能な病院を都道府県別に紹介します。
北海道でハムスターを診察してくれる病院3選
ガーデン動物病院
ガーデン動物病院の副院長の先生はエキゾチックアニマルの専門医です。ハムスターやうさぎ、鳥などの治療の実績が多数あるため、安心してハムスターを任せることができるでしょう。エキゾチックアニマルは完全予約制のため、連れて行く際には必ず連絡をしましょう。
表参道ペットクリニック
表参道ペットクリニックでは治療のみでなく、飼育方法などもアドバイスしてもらえます。また、対応が親切な口コミをみて、この病院に通うことを決めた方もいらっしゃるようです。
平山動物病院
平山動物病院はとても親身になってペットを診てくれると評判です。他の病院で異常がないといわれたハムスターの病気を見つけてくれたという話もあり、信頼できる病院だといえます。
東京でハムスターを診察してくれる病院8選
ひばり動物病院
ひばり動物病院はハムスターのレントゲン設備や超音波検査の治療器具、注射なども用意されているため、病名を知りたいときにおすすめです。治療の際はハムスターの生活スタイルを聞かれることもあるため、スムーズに説明できるよう、メモなどを用意しておきましょう。
病院は、明るく清潔感がある雰囲気で、予約は受け付けていませんが、それほど待たずに治療が受けられることもあるようです。
市ヶ谷動物病院
市ヶ谷動物病院はハムスターでも、人間のように丁寧に扱ってくれると評判です。治療中の接し方や、普段のケージの掃除の仕方などのアドバイスを詳しくしてくれるため、ハムスターと長く一緒に暮らしていくためにとても役立つ情報を入手できるでしょう。
土田動物病院
こちらの動物病院は電話対応や治療が親切だと評判です。傷の処置の仕方や薬の与え方をアドバイスしてくれるほか、飼育上の相談にも対応してくれます。
みわエキゾチック動物病院
こちらはエキゾチックアニマル専門の病院です。他の病院で治療ができないと言われたペットも診察してくれることがあるようです。
院長先生はエキゾチックアニマルの病気や治療についての本も出版しており、知識が非常に豊富なため、安心してハムスターを任せることができるでしょう。
完全予約制ですが、待ち時間が長くなることもあるため、時間には余裕をもって来院することをおすすめします。
ふくしま動物病院
ふくしま動物病院には小動物科があります。とくにハムスターの治療には力を入れており、迅速・丁寧な対応で、安心してハムスターを任せられるとの口コミも多数寄せられています。
また、ホームページから気軽にペットの病気や飼育に関する質問をすることができるのもメリットです。人気が高い病院のため、診察の際は時間に余裕を持って来院することをおすすめします。
佐野動物病院
佐野動物病院は完全予約制のため、待ち時間があまりなく、スムーズに治療を受けることができます。治療に関する細かな説明があり、対応も非常に親切だという評判もあるため、安心してハムスターを連れて行くことができるでしょう。
ひびの動物病院
ひびの動物病院は、東京都練馬区で数十年続く動物病院で、地域の動物たちのかかりつけ医として気軽に相談できる病院を目指しています。治療の説明がしっかりとしており、相談を親身になって聞いてくれるため、長く通っている方もいらっしゃるようです。
院長先生はペット・飼い主の負担を減らすため、過剰な治療をしないという主義であるため、医療費も比較的安くなることが多いようです。
高島平手塚動物病院
こちらの病院は、先生が親切でとても優しいという口コミが多数寄せられています。常にその子にとっての最善が何かを考えて治療をしてくれるため、大切な家族であるハムスターが病気や怪我をしたときに安心して任せることができるでしょう。
埼玉でハムスターを診察してくれる病院3選
キャンベル動物病院
こちらの動物病院は非常に丁寧な診察をしてくれるとの評判が多数あります。また、価格も良心的だという意見も多いため、ハムスターの病気や怪我の際に利用してみてはいかがでしょうか?
美園どうぶつ病院
美園動物病院は飼い主の目線に立って丁寧に優しく対応してくれるとの評判があります。ペットを病院に連れて行くときは混み具合を確かめるため、一度電話することをおすすめします。また、電話をすると移動中の注意などについても教えてくれるそうです。
ダクタリ動物病院 浦和病院
ダクタリ動物病院はダクタリグループが経営する動物病院です。全国に21個のグループ病院があります。浦和病院ではハムスターやうさぎ・フェレットなどのエキゾチックペットの診察実績があります。先生は動物のことを第一に考えてくれているとの口コミもあります。
神奈川でハムスターを診察してくれる病院3選
わっふる動物病院
こちらの病院では飼い主の立場に立った治療を目標に掲げています。動物のストレスを最小限に抑えることを考えた治療であるとの評判もあります。ハムスターなどの小動物や犬・猫の治療が可能です。
ただす動物病院
ただす動物病院はハムスターの手術の実績が多数あります。他の病院で治療できなかったハムスターも手術を受けることができたとの口コミもあります。
ハムスターの手術は50,000円ほどと高額になる病院もありますが、こちらの病院では10,000円前後の場合が多いため、金銭面に不安があるときも連れて行きやすい病院と言えます。
アルフペットクリニック
こちらの病院は徹底的なカウンセリングをしてくれるとの評判があります。先生が優しいとの口コミも複数寄せられているため、気軽にペットの相談をしやすいでしょう。
千葉でハムスターを診察してくれる病院3選
BEN犬猫エキゾの病院
こちらの病院の院長先生は100匹以上の動物を飼育したことがあり、その経験を診察に役立てているそうです。犬や猫以外にもハムスターやインコ・ハリネズミ・カエルなども診察をしてくれます。
先生は飼育方法などにも詳しいため、治療だけでなく、飼育上の相談をしたいときもおすすめの病院です。定期健診で病気を予防するのもよいでしょう。
井本稲毛動物クリニック
井本稲毛動物クリニックの先生は、優しく親切であるという口コミが多く寄せられています。先生が優しく話を聞いてくれるため、はじめての動物病院でも安心して相談できたという話もあります。
ハムスターやハリネズミなどのエキゾチックペットの診察実績もあるため、安心して任せられるでしょう。
冨山動物病院
冨山動物病院ではハムスターの治療実績が複数あります。赤ちゃんをあやすように優しくハムスターに声をかける先生の姿に感心したという意見もあります。院長先生は女性のため、女性ならではの細かい視点を生かした治療が期待できるでしょう。
大阪でハムスターを診察してくれる病院3選
中央動物医療センター
こちらの病院ではエキゾチックアニマルの手術を受けることができます。院内は広く、清潔感があると評判で、カフェが併設されているため、待ち時間も退屈せず時間を過ごすことができるでしょう。
もへい動物病院
もへい動物病院はハムスターを丁寧に診察してくれるとの評判があります。飼い主と協力した医療でペットの健康を守ることを大切にしている病院のため、飼育上で困ったことがあれば相談してみるとよいでしょう。
グレイス動物医療センター
グレイス動物医療センターでは、飼い主との会話を大切にしています。先生たちは親切で丁寧であるという口コミも多いため、安心してハムスターの治療をお願いすることができるでしょう。
土日祝日も診察しているため、休日にハムスターの具合が悪くなったときはこちらの病院を検討してみましょう。
京都でハムスターを診察してくれる病院3選
ピッポアニマルクリニック
ピッポアニマルクリニックの先生方は、ペットを非常に大切に扱ってくれるとの評判があります。優しい先生やスタッフの方が多く、話をしっかりと聞いてくれるため、飼育上の悩みがある際には相談してみるとよいでしょう。
ベトカム動物病院
こちらの病院は先生がハムスターに詳しいとの評判があります。ハムスターが病気や怪我をした際はぜひ連れて行ってみましょう。
また、先生は様々な質問に答えてくれるため、病気のことや、普段の飼育のことについても質問することができます。土日も診察を受けられることもメリットです。
めばえ動物病院
こちらの病院では最後まで寄り添った治療をしてくれると評判です。先生やスタッフの方が優しく親切なため、安心してハムスターを連れて行くことができるでしょう。
福岡でハムスターを診察してくれる病院3選
吉塚ペットクリニック
吉塚ペットクリニックではハムスターや小鳥などのエキゾチックアニマルの治療を受けるとができます。院長先生は分かりやすく愛情のこもった治療を目指しており、親切で優しいと評判です。
森田獣医科医院
森田獣医科医院は先生が優しく、ハムスターの扱いに慣れているとの口コミが寄せられています。安心してハムスターを連れて行くことができるでしょう。必要があれば近所のハムスターを見れる病院の紹介などもしてくれるようです。
バーツ動物病院
バーツ動物病院では犬・猫のペットとしてメジャーな動物や、ハムスター、フクロモモンガなどのエキゾチックアニマルも診察することができます。
先生の技術が非常に高いとの評判も多いため、レベルの高い治療を期待する方におすすめします。混んでいることも多いため、時間に余裕を持って来院するようにしましょう。
ハムスターの体調不良サインと応急処置8つ
ハムスターが体調不良のときに現れるサインと応急処置の方法を紹介します。いつもと様子が違うときは病院に行くことも検討しましょう。
餌を食べない場合の応急処置4つ
ハムスターが食事をしなくなってしまうと、命に大きく関わります。早めに原因を突き止めましょう。目安としては2日間餌を食べなかったら、すぐに病院へ連れて行くことをおすすめします。
歯の疾患の時はすぐに病院へ
ハムスターが急に餌を食べなくなってしまったときは、歯が折れていたり、曲がったりしている可能性があります。
放置すると餌が食べられず痩せ衰えてしまうだけでなく、物がかじれなくなるため、折れていない方の歯が削れなくなり、顎に刺さってしまうといった恐ろしい事態を招くこともあります。
日頃から歯をチェックし、いつもと様子が違うようであればすぐに病院に連れて行ってあげましょう。
老化による食欲低下は餌を細かくしてあげる
老化によって歯や口を動かさなくなっている場合は、餌を砕いたりちぎったりしてあげると食べやすくなります。またお湯でふやかしてあげるのもおすすめです。ただし、お湯でふやかした餌は腐りやすくなるため、半日程度で捨てるよう衛生面にも注意しましょう。
ストレスは原因を取り除く
ハムスターは、ストレスが原因で餌を食べなくなることもあります。ストレスを感じる原因は音・臭い・温度など様々なため、餌を食べなくなった日に変えたことを思い出すなどして原因を突き止め、対策してあげましょう。
偏食のハムスターは餌を変える
ハムスターにも味の好みがあります。餌を食べなくなった場合は他のものに変えて様子を見ましょう。
血が出ている場合の応急処置2つ
ハムスターから血が出ているときやケージに血が付着しているときは、怪我・もしくは病気の可能性があります。
怪我による出血には消毒
ハムスターは回し車やケージの隙間、ペットシーツなど、様々なもので怪我をして出血します。血が出ていたら消毒用のイソジンを綿棒やティッシュに含ませて優しく幹部を抑えるように拭いてあげましょう。
身体の小さなハムスターは、小さな怪我でも命取りになる可能性があるため、出血が止まらなかったり、なかなか傷口が塞がらなかったりしたら病院に行くことを検討してください。
病気による出血の場合は出血頻度・量・食欲の有無をチェック
ハムスターは頬袋・消化器・泌尿器・子宮などの病気により出血します。外傷がなく出血している場合は、命に関わる病気である可能性も高いため、早めに病院にかかりましょう。出血の頻度や出血量、食欲の有無などを調べておくと治療がスムーズになります。
尿の色が赤や茶色の場合は外傷があるかチェック
血尿が出ている場合は外傷による出血が混ざりこんでいる場合と、内臓の病気の可能性があります。外傷が見受けられない場合は早めに病院に連れて行きましょう。また、すぐに異変を察知できるようにトイレの砂は白いものを選ぶとよいでしょう。
皮膚が荒れているときはケージの掃除と餌のあげ方に注意する
ケージの中にダニが繁殖しているときや、床材や食品に対するアレルギー症状が起こっているときは皮膚が炎症することがあります。ダニやハウスダストを除去するために、掃除はこまめに行ないましょう。また、アレルギー症状は肥満のハムスターの方が出やすいと言われているため、餌のあげすぎには注意してください。
ハムスターの体調不良はすぐ動物病院へ!
人間は小さな怪我をしたり、なんとなく食欲がないときには病院に行かないことがあるかもしれません。しかし、身体の小さなハムスターにとって、これらは大きな疾患である可能性もあります。
大切なハムスターの命に関わることもあるため、健康で長生きしてもらうためにも様子がいつもと違ったらすぐに動物病院を受診することをおすすめします。
また、ハムスターを診察病院は限られているため、ハムスターをお迎えしたときに事前に探しておき、いざという時にすぐに受診できるように準備しましょう。
飼い主が健康管理をしっかりとしてあげることで、かわいいハムスターと長い間一緒に暮らせるようにしましょう!