猫にネギはNG!日々における注意点と万が一の対処法

猫にネギはNG!原因と万が一のときの対処法、日々における注意点とは

ペットとして飼っている動物たちには、与えてはいけない食べ物が数多くあります。たとえば、猫にネギは与えてはいけないとされています。絶対に与えてはいけませんが、もしもの事故が起きた場合にはどのように対処すればよいのでしょうか?猫にネギがNGな理由と対処法について見てみましょう。

猫にネギがNGなのはなぜ?

猫にネギはNG!原因と万が一のときの対処法、日々における注意点とは

猫にネギがNGな理由はなぜなのでしょうか?その理由をさっそく見てみましょう。

ネギ類に含まれるある成分が猫によくない

猫がネギを食べられない理由は、その成分にあります。ネギには有機チオ硫酸化合物という成分が含まれており、中毒を引き起こす原因となってしまいます。

人間が食べているものをうっかり与えてしまうとネギが入っている恐れがあるので、ネギ類に含まれる危険な成分について知っておきましょう。

ネギを食べると溶血性貧血を起こすことがあるから

猫がネギ類を食べてはいけない理由は、有機チオ硫酸化合物が猫の赤血球に悪影響を与えるからです。溶血性貧血になるリスクが高まるとされています。

溶血性貧血とは、血液中の赤血球が破壊される関係で、全身に酸素が行き渡らなくなってしまう状態に陥る病気です。その結果、酸欠状態になってしまい、ぐったりと元気がなくなり、呼吸困難になるなどの症状が見られるようになります。

とても怖い溶血性貧血、身近なネギ類を食べることによって発症する危険性が高まるので、猫がそばにいる場合には気をつけましょう。

猫のネギ致死量

ネギ類に含まれる成分によって溶血性貧血を招き、酸欠状態になってしまうという恐ろしい状態になってしまうことがある中で、猫にとってどれだけネギがよくないのか知っておく必要があります。

猫の体重や体格によって個人差はあるものの、体重1kgに対して15~20gほどのネギ類を摂取すると死亡するリスクが一気に高まります。大人の猫の場合も、大さじ4杯分程度のネギを摂取すると、死に至るケースもあるので、猫にとってネギは本当に危険な食材なのです。

猫がネギを食べたときに起きる症状とは

猫にネギはNG!原因と万が一のときの対処法、日々における注意点とは

猫がうっかりネギを食べてしまったというとき、以下のような症状が現れるので様子を見た上で、すぐに病院へ連れていきましょう。

下痢

ネギを食べてしまった猫は、下痢を起こすことが多いです。猫によってはネギを食べてしまった場合にも、全く症状が出ないということもありますが、多くの猫が下痢になる傾向があります。

下痢はネギを食べてしまった際の初期症状になるので、異変を感じた時点ですぐに病院へ向かうようにしましょう。下痢を起こしているということは、体内で異変が起きているサインです。近くにネギが落ちていたりすると、飼い主が知らない間に食べてしまったということも考えられるので、急に下痢を起こしたときにはすぐに対処しましょう。

元気がなくなる

下痢という症状の他に、明らかに元気がなくなるという症状も挙げられます。いつもと様子が違う、ぐったりと元気がなく動き回ることがなくなったなどの異変を感じたら、病院へ向かいましょう。

元気がなくなるだけでなく、呼吸困難に陥ったら命にも関わってきます。いつもと違う鈍い動きや荒い息を確認したら、ネギ中毒にかかっている恐れがあります。

嘔吐や発熱を伴うこともある

猫がネギを食べると、下痢や元気がなくなるだけでなく、嘔吐や発熱といった症状を引き起こす場合もあります。

ネギに対しての拒絶反応として吐き出そうとすることがあったり、発熱するケースもあるので注意が必要です。特に、嘔吐と発熱の症状のみを発見した場合には、うっかり風邪と間違えてしまう恐れがあります。ネギによる影響と知らずに過ごしているうちに猫は弱っていってしまうので、風邪とよく似た症状が現れるということも理解しておきましょう。

猫がネギを食べてしまったときの対処法とは

猫がネギを食べてしまったとき、どのように対処すればよいのかという方法もしっかり知っておきましょう。

すぐに動物病院へ

猫にネギはNG!原因と万が一のときの対処法、日々における注意点とは

猫がネギを食べてしまったかも、いつもと様子が違うという場合には、すぐに動物病院へ連れていきましょう。しばらく様子を見る、症状が落ち着いてきたから大丈夫かなと思って油断していると、さらに症状を悪化させてしまうことがあります。

かかりつけの動物病院にすぐに向かいましょう。夜間でも開いている病院を探しておくと、いつ何があっても安心でしょう。

自宅で症状が落ち着いていても油断は禁物!

猫がネギを食べてしまった場合、症状の表れ方や状態には個人差があります。ネギを食べても何ともないような猫もいるので、ほんのわずかな異変でも飼い主がしっかり読み取る必要があります。

自宅にいて症状が落ち着いていると感じても、独断は危険です。症状が現れていない場合にも、速やかに病院で状態を診てもらいましょう。

日頃から人間の食べ物を与えないようにしよう

猫にネギはNG!原因と万が一のときの対処法、日々における注意点とは

ネギは、猫にとって命に関わる危険性を持っている野菜です。そこで、うっかり食べてしまったというトラブルを防ぐために、ネギが猫の目につかない場所にしまっておく、日頃から人間の食べ物は与えないように気をつけておくことが大切です。

猫がそばに来てねだってきても、たまたま食べているものにネギが含まれていることもあります。ほんの少量のネギでも、猫には危険となるので、人間の食べ物は与えないと決めておきましょう。

猫に食べさせてはいけないネギ類一覧

猫には、ネギ類全般を食べさせない方が良いです。そこで、猫に食べさせてはいけないネギ類全般を、今一度確認しておきましょう。

玉ねぎ

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ネギ類と聞いて思い浮かべるものに、玉ねぎが挙げられます。玉ねぎには猫の体に悪影響である成分が凝縮されているので、ほんの少量でも症状を感じることが多いです。特に、私たち人間が食べる料理には、気づかないうちに玉ねぎが入っているものも多いので、うっかり食べさせないように注意しないといけません。

長ネギやニラ、アサツキなど

猫にネギはNG!原因と万が一のときの対処法、日々における注意点とは

ネギ類にはさまざまな野菜が含まれており、長ネギやニラ、アサツキもネギの一種になります。どれもネギ特有の成分を含んでおり、猫にとっては危険となるので、家の中の猫が届く場所にないか、人間たちが食事をしている際に下に落としてしまっていないかといった確認を徹底しましょう。

ネギ類は私たちの食事で活用することが多いため、猫がリビングや食卓のそばに来る場合には特に気をつけておきたいです。

ニンニクやらっきょう

猫にネギはNG!原因と万が一のときの対処法、日々における注意点とは

ニンニクやらっきょうもネギの一種になるので、猫に与えるのはNGです。ネギを食べたとき特有の症状が表れ、すぐに病院に走ることになってしまいます。ニンニクに含まれる成分がネギに含まれるものと同じであるため、似たような症状が表れやすいです。

らっきょうもネギの一種なので、猫にとっては危険な食べ物となります。キッチンにニンニクやらっきょうを常備している人は、猫の手の届かない場所に保管したり定期的に片付けを行ない、猫が食べてしまうのを予防しましょう。

猫がネギを食べてしまわないように飼い主が徹底しよう

猫がネギを食べてはいけない理由は、とても恐ろしいです。人間にとっては美味しいネギ類、食事の中に含まれていることも多々あるので、猫に人間の食べ物を与えないようにすることも大切です。

さらに、猫の様子が急におかしくなることもあるので、ネギ類の管理と愛猫の健康状態などをしっかりチェックしておきましょう。万が一ネギを食べてしまったときは、どんな症状が表れているかを確認し、すぐに病院へ行って状態を診てもらいましょう。