大切な家族の一員である犬がもしも迷子や行方不明になったら…と思うと居ても立っても居られませんね。会話ができない彼らだからこそ、飼い主が責任をもって帰る場所を伝えるための迷子札をつけてあげましょう。迷子札にもいろいろな種類があります。選ぶコツやその種類などを見ていきましょう。
目次
犬の迷子札ってどんなもの?
犬の迷子札とはどのようなものなのか、まずは目的や犬鑑札との違いを説明します。
迷子になった犬の飼い主を探す手段となる
迷子札は、迷子になってしまった犬の飼い主を無事探すための、たったひとつの手段になります。
犬はどこから来たのか話すことができませんし、迷子の犬を見つけた人もどのように対処すればよいかわからないと悩んでしまうでしょう。
そのようなトラブルを避けて、無事に飼い主の元へ戻す役割をしてくれるのが、迷子札です。迷子札は、愛犬の名前や住所、飼い主の連絡先などを記しておく名札のようなもので、万が一迷子になってしまったときにも飼い主の元へ帰ってこられる確率がぐんと高まります。
普段はおとなしい犬でも、雷や天災など思いもよらない出来事にパニックになって逃げ出してしまう事例が多くあります。
最近では、水害や地震などの災害によって、行方不明になってしまう犬が増え飼い主と再会できない悲しい事態を招いています。そんなときの災害対策としても迷子札をひとつ付けているだけで、再会できる確率は高くなるのです。
迷子札と犬鑑札の違いって何?
犬の首輪に付けておく迷子札、犬鑑札とは何が違うのでしょうか?
迷子札は、飼い主が自分で用意をして愛犬に付けさせるものです。中に住所や連絡先、名前など犬が実家に戻るための重要情報が直接読み取れるため、迷い犬を見つけた方が直接すぐに確認することで、直接飼い主の元へ連絡することができます。
一方の犬鑑札には、登録番号と言われるものが記載されており、その管理を行う行政から飼い主へ連絡が行くようになっています。
犬鑑札を付けている場合にも愛犬と再会できる可能性はありますが、迷子犬を見つけた人が行政に連絡をしてくれないと先に進まないため、迷子探しのためのツールとしては役不足でしょう。
なにより愛犬にとって、知らない人に急に確保をされる事態のなかで、自分の名前を呼んでもらえることが安心感に繋がります。
警戒心の強い子は、知らない人には心を許さなかったり確保しにくい状況も考えられるため、せっかく見つけてもらった場合でも、犬鑑札だけでは再脱走の危険も考えられます。
これらを考慮したうえで、飼い主と愛犬双方にとって迷子札をつけておくことが賢明でしょう。
迷子札の種類を知って愛犬にぴったりなものを
迷子札は犬の首輪に付けるものが主流ですが、今では種類が豊富にありおしゃれアイテムのひとつにもなっています。
より愛犬にぴったりなものを選ぶために、迷子札の種類やおすすめの商品をご紹介します。
おしゃれなデザインのチョーカー
最近の迷子札は、とても可愛いデザインのものが増えています。中でも人気となっているのが、チョーカータイプです。
生地の素材がデニムやレザー、リネンなどさまざまな種類があり、また、シンプルでワンポイントのチャームがついているなど、可愛らしい商品がたくさんあります。素材によって生地の馴染み具合が異なるので、サイズなどを確認したうえで愛犬に試着してみることをおすすめします。
チェーンタイプの迷子札は首輪が外れてしまったときにも安心
チェーンタイプの迷子札は、首輪が外れてしまったときでも首元に残るため見つけてもらえる安心感があります。
犬の首に直接ネックレスのように付けられるので、まるでアクセサリーのようにも見えます。
チェーンタイプの迷子札は金属製になっているものが多いため、チョーカータイプよりも丈夫な作りになっています。
動きが活発な愛犬やお散歩の際に首輪が外れてしまいそうな経験をお持ちの方は、チェーンタイプの迷子札をチェックしてみるとよいでしょう。
ネームタグの迷子札なら首輪に取り付けられるので便利
今使っている首輪に直接取り付けられるタイプの迷子札がいいという場合には、ネームタグだけ用意して連絡先を記入しておくと安心です。
首輪本体を購入するよりもリーズナブルな価格で用意することができ、可愛らしいネームタグもたくさんあるので、選ぶ楽しみもあります。
世界にひとつしかない迷子札を手作りしよう
迷子札は市販でも種類豊富に揃っていますが、世界にひとつしかない迷子札を愛犬に付けたいという場合は、手作りすることも可能です。
例えば、100円ショップで材料を揃えることができる「レジン」で簡単に作ることができます。中でもプラスチックの素材を選ぶと、丈夫で長持ちするというメリットがあります。
その他、プラバンを使って簡単に迷子札を作ることも可能なので、子どもたちの工作として愛犬を想って家族で作ってみるのもいいですね。大きく絵を描いたものが縮んでいくので、愛犬の首元にちょうどよいサイズとなるでしょう。
いろんな方法で作ることができる迷子札、愛犬のために世界にひとつしかないものを作ってみましょう。
専門業者にオーダーメイドで作ってもらう
「お店や通販で販売されているものはちょっと・・・」「自分で手作りするのも苦手」という人には、専門業者にオーダーメイドをして作ってもらうという方法もあります。
オーダーメイドですから、こちらも世界で一つだけのオシャレな迷子札に仕上がること間違いありません。
錆びにくく劣化しにくいステンレス製の迷子札は丈夫
迷子札は、いつどこで活躍するか予想がつきません。そのため、愛犬には常に着けておくことが大切です。
しかし、長く使用していると、サビや傷みなどの劣化が気になってきます。
そこで、迷子札に使われている素材にも注目して選ぶと、長持ちするものと出会えます。
錆びにくく劣化しにくい素材には、ステンレスが挙げられます。よって、ステンレス製の迷子札にしておくと丈夫で長持ちするため、いざというときに使えないという事態は避けられるでしょう。
犬の迷子札を利用する際の注意点3つ
愛犬に迷子札を付けておくと、もしものときにもまた再会する確率が高まります。
また、見た目がおしゃれで可愛らしいものもたくさんあるので、どれにしようか迷ってしまいますが、迷子札を利用する際の注意点についても説明しておきましょう。
愛犬の体格に合った迷子札かどうか
さまざまなタイプの迷子札がある中で、愛犬の体格に合ったものを選ばないときちんと活用することができません。
犬種によって体のサイズが異なるので、ぴったり着用できるものを選ばないといけません。きつすぎると長時間つけておくのが困難になるので、首周りのサイズをきちんと計測した上で、愛犬に合った迷子札を選びましょう。
犬のどこに迷子札をつけるのかよく考えておこう
迷子札は、愛犬が付けている首輪に一緒に付けるイメージがありますが、用意するにあたってどこに付けるのかをきちんと決めておきましょう。
多くの場合が首元になっており、初対面の方にも気づいてもらえるようなものでないと意味がありません。
付ける場所と合わせて、程よいサイズ感と存在感がある商品を見つけましょう。
迷子札は定期的に点検をしておこう
迷子札は、中に愛犬の名前や飼い主の連絡先などを記入して常備しておくことができる、便利な札です。
しかし、中身が落ちてしまったり、古くなり字が薄くなってしまっているといったトラブルも考えられるので、愛犬の迷子札はこまめに点検をしておきましょう。
毎週、毎月などと定期的な分かりやすいスケジュールを決めて、迷子札の中の確認を行なうことをおすすめします。
愛犬の居場所を探すために迷子札はしっかり付けておこう
災害が増えている今、愛犬といつも一緒に過ごすためには迷子札の存在が欠かせません。迷子札の種類や使用方法などをチェックし、大切な家族の一員をしっかり守りましょう。
いつ迷子になるかも予測できないので、見つけてくれた人が気づいて手に取ってくれるよう、日頃からお手入れなどをして、愛犬も気に入ってくれる迷子札を見つけましょう。
その際には、愛犬とサイズが合うかどうか、慎重に測るようにしてくださいね。
飼い主の責任として、もしも迷子になってしまっても愛犬と再会できるように、いまいちど迷子札の購入を検討するのはいかがでしょうか?