犬用エリザベスカラーおすすめ10選!手作り法や嫌がる理由を把握しておこう

エリザベスカラー

エリザベスカラーとは、犬の首につける保護器具で、とても重要な役割を持ちます。しかし、犬にとってはストレスになってしまうことも少なくないようです。ここでは、エリザベスカラーを着ける理由と、ストレスをかけさせにくいエリザベスカラーの使い方を紹介します。

犬にエリザベスカラーを着ける理由は?

犬にエリザベスカラーを着ける理由はご存知でしょうか?エリザベスカラーという言葉すら聞いたことがないという方のためにエリザベスカラーについて詳しく紹介します。エリザベスカラーの正しい知識を身につけましょう。

エリザベスカラー

エリザベスカラーってなに?

エリザベスカラーとは、犬の首元につける円錐台状の保護器具を指します。大昔のエリザベス朝でよく着られていた服に似ていることから、エリザベスという名前がつけられています。

カラー(Collar)というのは、日本語で襟の意味を持ちます。エリザベスカラーは、1960年代に考案されたもので古くから使われているものです。

手術後の傷の管理に必要

エリザベスカラーは、手術後や皮膚病になってしまったときに使用します。術後の患部は痒いことが多く、そのままにしておくと噛んだり舐めたりして悪化させてしまう恐れがあります。

そのため、エリザベスカラーを首元に着けることで、犬は患部を舐めることができないため保護することができるのです。

怪我をしてしまったときにも有効

手術や皮膚病の他にも怪我をしてしまったときにも使われます。理由は同じで、噛んだり舐めたりすることから保護するために用いられます。

怪我をしてしまった患部をよく舐めているようならば悪化してしまう前に、エリザベスカラーを使用することを考えてみましょう。

犬にとってエリザベスカラーはストレス?

犬によってはエリザベスカラーを着けられるのを嫌がることがあります。なぜエリザベスカラーは嫌がられてしまうのでしょうか?その原因はさまざまですが、考えられる原因を紹介します。

エリザベスカラー

慣れるまで嫌がる犬が多い

初めてエリザベスカラーを着けさせた場合に嫌がることはあっても、しばらくすると嫌がらなくなるケースが多いようです。ただ、最初はどうしてもエリザベスカラーを着用させると違和感が生じてしまいます。

しかし、何度か使用しているうちに慣れてくれる可能性があるため、すぐに外してしまわずにしばらく様子を見守ってみましょう。ドッグウェアをよく着させている犬は比較的エリザベスカラーに慣れやすい傾向があるようです。

音が聞こえにくくなる

エリザベスカラーを使用すると生じる違和感のひとつが音が聞こえにくくなることです。エリザベスカラーは首の周囲をぐるっと囲んでしまうので、普段と音の聞こえ方が違ってしまいます。

犬の聴覚は、人の何倍もの能力を持っています。そのため、音の聞こえ方が普段と変わってしまうと生活に支障が出てしまうのです。結果として、エリザベスカラーを着けることが犬にとってはストレスとなってしまいます。

視界が狭まってしまう

エリザベスカラーは聴覚の他に、視覚も妨げてしまいます。常に視界の縁にエリザベスカラーが映りこんでしまうので慣れないうちはストレスになってしまいます。

その他にも嗅覚の妨げにもなってしまうことも考えられます。犬は人に比べて嗅覚や聴覚などの五感が鋭いため、エリザベスカラーは犬にとって強いストレスを与えかねません。

ものにぶつかりやすくなる

エリザベスカラーを着けると、着ける以前よりも身体の感覚が変わってしまうので壁や家具などに身体をぶつけてしまうことが多くなるかもしれません。

また、着ける以前ならば通り抜けられた場所も通れなくなることによって、ストレスを感じてしまうかもしれません。さらに、壁や家具に少しぶつかっただけでも、とても大きな音が聞こえてしまいます。こういったこともエリザベスカラーの着用を嫌がる原因として考えられます。

ご飯をたべなくなってしまうことも
エリザベスカラーを着けることによるストレスのあまり食欲不振に陥ってしまうこともあるようです。怪我を早く治させたい思いで着けさせたつもりが、ストレスを感じさせてしまい、犬の体調悪化を招いてしまうことがあります。

エリザベスカラーの使用の際には、注意深く愛犬の様子を観察してあげましょう。

エリザベスカラーのストレスを減らす

エリザベスカラーを使いたいけれど、ストレスを感じさせてしまうのならやめようかな、と思ってしまいますよね。

一方、患部を舐めたり噛んだりすることでそちらの悪化も避けたいため、困り果ててしまう飼い主さんも多いです。そんな方のために、エリザベスカラーのストレスの軽減方法を紹介します。

エリザベスカラー

犬のサイズにあったエリザベスカラーを使う

まずは犬にあったエリザベスカラーを使いましょう。必要以上に大きいエリザベスカラーは、犬にストレスを与えてしまうだけです。小さすぎても患部を保護することができないので、これまた意味がなくなってしまいます。

他にもエリザベスカラーの種類も正しく選んであげる必要があります。エリザベスカラーというとプラスチックで作られた円錐台状のものが思い浮かぶと思いますが、現在はさまざまな種類のエリザベスカラーが発売されています。

布やスポンジなどのソフトな素材でできたものもある

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プラスチックの他に布やスポンジなどのソフトな素材を使って作られたエリザベスカラーが発売されています。プラスチックに比べて、ものにぶつかったときに音が出にくいのがメリットです。また、衝撃なども吸収してくれます。

一番のメリットは寝るときに邪魔になりにくく、着用したまま寝ることができる点でしょう。デメリットとしては、柔らかく形状が変わりやすいため、患部に口や足が届いてしまう可能性があることです。

これは、正しいエリザベスカラーの大きさを選ぶことで解消できるので、選ぶときに気をつけましょう。ソフトな素材でできたエリザベスカラーをいくつか紹介します。

  • 【Alien Pet】エリザベスカラー 布製 軽量

こちらはAmazonで人気があるエリザベスカラーです。多くの購入者から高い評価を得ています。値段も手頃でソフトな素材のエリザベスカラーを試してみたいかたにおすすめできます。

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  • 【Pet Cuisine】エリザベスカラー ソフトタイプ

こちらもAmazonで人気のある商品です。首周りがソフトな素材でできており、その他の部分がプラスチックで出来ています。プラスチックのエリザベスカラーとソフトな素材のエリザベスカラーのよいところをミックスさせた商品です。

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  • 【palaisgent】エリザベスカラー 半透明 ソフトタイプ マジックテープ式

こちらは、半透明のソフトな素材で作られたエリザベスカラーです。サイズも数多く展開されているので、ぴったりのエリザベスカラーを選んであげましょう。

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ベル型の他にドーナツ型のものもある

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エリザベスカラーの形は、円錐台状(ベル型)の他にドーナツ型のものもあります。ベル型に比べて、視界を妨げることがないのがメリットでしょう。また、ベル型のものにぶつかりやすいなどのデメリットも、ベル型ほど広がっている形状でないため起こりにくいと考えられます。

また、ベル型に比べて軽量なので、犬がストレスを感じにくいです。デメリットとしては、ソフトな素材で出来たものと同じく患部に口や足が届いてしまう恐れがあることです。

これもサイズ感に気をつけていれば軽減できる可能性があります。ドーナツ型のエリザベスカラーもいくつかご紹介します。

  • 【Kingsie】エリザベスカラー ソフト 浮き輪タイプ

こちらはAmazonで人気のある商品です。ドーナツ型ですが、一部切れ込みが入っており、着脱が容易に行えるのが特徴です。

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  • 【Alien Pet】エリザベスカラー 新発想 軽量

こちらはスタンダードなドーナツ型エリザベスカラーです。かわいいアヒル柄が特徴的です。

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  • 【Bailuoni】ペット用品 軽量 柔らかい素材

こちらは、軽量なのが特徴のドーナツ型エリザベスカラーです。軽いので犬にストレスを与えにくいと言えるでしょう。

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ご飯のときは台を高くして工夫をしてあげる

エリザベスカラーを着けているとご飯を食べるときに苦労します。人間でもご飯がうまく食べられないとストレスが溜まりますよね。

犬にとってご飯は、なによりの楽しみです。ご飯を高めの台にのせてあげるなど、食べやすくしてあげる配慮をしてあげましょう。

低いままだとエリザベスカラーがつっかえてしまって普段通り食べることができません。家にある物で準備してあげてももちろん良いでしょう。

ただ、エリザベスカラーを着けている期間が長くなるようであれば、犬のことを考えて作られた専用の食器台も販売されているため、そちらを検討してもいいかもしれません。専用の食器台というのは以下の商品を指します。

  • 【RH Art】ステンレス ペットボウル 食事台

こちらは、フードボウル付きの食器台です。2つボウルが置けるので、水とご飯で使い分けできます。

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いつもより広く道を作ってあげる

エリザベスカラーを着けると、普段の身体の感覚と違うのでものにぶつかりやすくなってしまいます。そのため、エリザベスカラーを犬に着けたあとは、家の狭いスペースをなくしてあげるとよいです。

狭くて通れなさそうだな、と思った場所は広くしてあげましょう。散歩のときも、人や障害物を避けられるように飼い主がリードしてあげるとよいです。

エリザベスウェアを使う

エリザベスカラーを使わないで、患部を保護したいという方はエリザベスウェアを使ってみましょう。エリザベスウェアとは、エリザベスカラーのように患部の保護を目的とした術後服です。エリザベスカラーと違って、犬にストレスを感じさせることなく患部を保護できます。

しかし、強く噛んだり足で蹴ってしまうと患部を刺激してしまいます。エリザベスウェアを使うときは、目の届く範囲で使うことをおすすめします。

エリザベスウェアはネットで購入することもできます。

  • 【犬猫の服 full of vigor】獣医師と共同開発 犬用 術後服エリザベスウエア(R)

こちらの商品は、日本製で信頼できるエリザベスウェアです。エリザベスカラーに比べると少々値段は高いですが、犬へ与えるストレスを減らすことができます。

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エリザベスカラーは手作りできる?

飼い犬に合うエリザベスカラーがない等の理由から、エリザベスカラーを手作りしたい方向けにエリザベスカラーの作り方を紹介します。エリザベスカラーは単純な作りなので、チャレンジしてみるとよいでしょう。

クリアファイルとフェルトを使った作り方

エリザベスカラーを作るのに必要なものは、クリアファイルとフェルトです。まずは、新聞紙などの大きめな紙をつかって型紙をとりましょう。

手順1
まずは、20~30cmほどの円を作ります。
手順2
その中心に首がはいる大きさの円を作って、切り抜きます。
手順3
その後は、円錐台状になるように円を6分の1ほど切り取って、円錐台状になるようにセロテープなどで仮止めしましょう。
※型紙の段階ならば何度でも失敗が聞くので、ちょうどいい大きさになるまで何度も作りなおしてみるとよいです。
手順4
型紙ができたら、型紙にそってクリアファイルを切ります。
手順5
首が当たる部分にフェルトを糊付けしてあげることで、首に負担がかかりません。

ぜひ世界にひとつだけのエリザベスカラー作りに挑戦してみてください。

シャンプーハットで代用できる?

エリザベスカラーを見たときに、シャンプーハットに似てると感じた方も多いのではないでしょうか。作りが似ているので、エリザベスカラーをシャンプーハットで代用することも可能です。

ただ、シャンプーハットは円状になっているので円錐台状にしてあげたうえで愛家のサイズに調整する必要があります。飼い犬の首に合わせてシャンプーハットを切って使いましょう。

こちらの動画は、シャンプーハットを応用してエリザベスカラーをわかりやすく作っています。チャレンジしてみたい方は、ぜひ参考にしてみましょう。

手作りする際は慎重に行う

エリザベスカラーは、犬の首に着けるものです。そのため、キツいサイズで作ってしまうと首を圧迫してしまって、呼吸を苦しくさせてしまうかもしれません。

また、首に触れる部分に刺などがあると皮膚を傷つけてしまうおそれがあります。そのため、エリザベスカラーを自作する際には、サイズ感と皮膚に触れる部分の保護を十分気をつけて行いましょう。

エリザベスカラーで愛犬を守ろう

エリザベスカラーは愛犬の患部を守るためには最適なものです。しかし、使い方を誤ってしまったり、性格上合わない子に使用してしまうと愛犬に多大なストレスを与えてしまいます。

そのため、数あるエリザベスカラーから適正サイズや好む素材のものを選んで着用して様子をみたり、あまりにもストレスが大きい場合には代用品や生活環境を工夫して、療養生活を少しでも快適にしてあげましょう。

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