グレープフルーツは栄養豊富な果物です。愛犬がグレープフルーツを欲しがったときは、ぜひ与えてみましょう。今回は、グレープフルーツに含まれる栄養と、犬に与える際の注意点を紹介します。グレープフルーツの与え方をマスターして、愛犬を喜ばせてあげましょう!ご褒美として使えば、愛犬との信頼関係も深まるでしょう。
目次
犬がグレープフルーツを食べることで健康に良い成分が豊富!
グレープフルーツには、犬の体に役立つ成分が豊富に含まれています。
グレープフルーツは水分豊富
グレープフルーツの80%以上は水分でできています。したがって、犬の水分補給におすすめです。健康な犬が1日に必要とする水の量は下記の式で求めることができます。
- 犬の1日の必要水分量
- 犬の体重の0.75乗を求める方法
- 例:5キロの小型犬
犬の体重の0.75乗×132
1.体重を3回かける
2.√(ルート)ボタンを2回推す
5×5×5=125
125の状態で、ルートを2回押すと「3.34848485」になります。これに132をかけます。
3.34848485×132=442
したがって、5キロの犬が1日に必要とする水分量は442mlとなります。これは約コップ2杯半の量です。
水分が足りていないときは、グレープフルーツを与えることで脱水症状防止に繋がります。夏の暑い時期や乾燥する日には、ぜひ愛犬にグレープフルーツを与えてみましょう。
ビタミンC・クエン酸は疲労回復に役立つ
ビタミンCには、疲労回復や、免疫力を上げる効果があるといわれています。また、細胞と細胞を繋ぐコラーゲンは、ビタミンCを摂取することで作られるため、犬の粘膜や皮膚の健康維持にも役立ちます。
さらに、鉄の吸収を促進するため、貧血気味の犬には、レバーや卵などの鉄分が豊富な食材と一緒に、グレープフルーツを与えるとよいでしょう。
ビタミンCと同じく、疲労回復効果のあるクエン酸にはミネラルの吸収をサポートする効果が期待されます。ミネラルは身体の組織や機能の調整に役立ちます。
また、熱中症を予防する働きもあります。水分豊富で、ミネラルの吸収を促進するクエン酸が豊富に含まれたグレープフルーツは、熱中症対策におすすめの食材です。
食物繊維のペクチンには整腸効果が期待される
ペクチンは食物繊維の一種です。腸内の老廃物と結びつき、便として排出させる働きがあると言われています。また、善玉菌の増殖にも役立ちます。善玉菌が増えると、腸内の環境が整うため、便秘や下痢の改善が期待できます。
リモネンにはリラックス効果がある!?
リモネンはグレープフルーツの皮に含まれる芳香成分です。この香りには、リラックスやリフレッシュの効果があると言われています。
マウスを使った実験で効果が確認されているため、人間以外の動物にも効果が期待できるというわけです。愛犬がストレスを感じているときに、グレープフルーツを食べさせてあげるとよいでしょう。犬がストレスを感じているときに取る行動は下記の通りです。
- 犬のストレスサイン
あくびをする
身体を掻く
自分の鼻を舐める
身体をブルブルっと振る
行ったり来たりする
ナリンギンはアレルギーを抑える効果が期待される
ナリンギンはグレープフルーツの苦味の成分です。くしゃみや鼻水、皮膚のかゆみなどのアレルギー症状を抑制する効果が期待されるため、アレルギー体質の愛犬には、グレープフルーツがおすすめです。また、血行をよくする働きもあるため、血流障害を予防することができます。
犬にグレープフルーツを与える方法
犬にグレープを与えるときは、犬が食べやすいように工夫してあげるとよいでしょう。
手で小さく割いて与える
グレープフルーツを生で与えたい場合は、皮や筋を取り除き、手で小さく裂いて与えてください。小さくすることで、胃腸への負担を軽減できます。また、犬は満腹中枢が鈍いため、与えればいくらでも食べてしまいます。量は人間がコントロールしてあげましょう。
ドッグフードやヨーグルトに混ぜる
グレープフルーツをドッグフードに混ぜてあげると、いつもと違った味の食事を喜んでくれるかもしれません。また、犬に乳製品を与えるとお腹を壊すと言われていますが、ヨーグルトは、お腹を壊す原因である乳糖の一部が分解されているため、下痢の心配はほぼありません。
消化や腸の働きを助ける働きがあるため、ぜひ、栄養豊富なグレープフルーツと混ぜて与えてみましょう。このとき、ヨーグルトは無糖のものを選ぶようにしてください。
犬にグレープフルーツを与える際の注意点4つ
犬にグレープフルーツを与えるときは、4つの注意点を守るようにしましょう。
皮と筋は取り除く
皮や筋は、犬の消化の妨げとなります。消化不良を起こし、下痢や嘔吐に繋がるため、必ず取り除いてから与えるようにしましょう。また、皮は間違えて飲み込んでしまうと、喉や腸に詰まり、最悪の場合死に至ります。少しでも様子がおかしいようであれば、動物病院へ連れて行ってください。
大量に与えない
グレープフルーツには果糖が含まれます。ほとんどの犬は人間と比べて身体が小さいため、人間が食べる量を与え続けると、肥満になる可能性があります。犬が欲しがっても適量以上は与えないようにしましょう。
また、飼い主が、毎回犬の言うことを聞いていると、犬との上下関係が崩れてしまう恐れがあります。犬のしつけのためにも、グレープフルーツを食べる量は人間が管理することをおすすめします。
犬が偏食をおこし、グレープフルーツ以外を食べなくなってしまった際は、ドッグフードを食べるまで他の食べ物は一切与えないようにしましょう。
ドライフルーツなどの加工品は犬に与えない
人間用の加工品には、砂糖や油が使われています。犬の肥満に繋がるため、与えないようにしましょう。どうしても与えたい場合は、犬用のものを用意してください。
薬を飲んでいる犬にはグレープフルーツジュースを与えない
グレープフルーツジュースには、薬物代謝を阻害する成分が入っているため、薬が効きすぎてしまう恐れがあります。同時に副作用も強くなる可能性が高いため、薬を飲んでいる犬にはグレープフルーツジュースを与えないようにしましょう。
犬は柑橘系の香りが苦手?
グレープフルーツなどの柑橘類の皮には、柑橘精油が含まれています。柑橘精油は、常温で気化しやすく、空気に乗って皮膚や粘膜に触れた際のに刺激となります。
グレープフルーツをむくときに目がしみる方もいるのではないでしょうか?それが、柑橘精油の作用なのです。この刺激が、人間の約1億倍もの嗅覚を持った犬には強すぎるようです。
したがって、グレープフルーツや柑橘類の香りを嫌う犬には、無理して与えない方がよいでしょう。大きな刺激を受けることは、愛犬のストレスへと繋がります。また、犬に必要な栄養はドッグフードに全て含まれているため、グレープフルーツを食べなくても、健康上の問題は特にありません。
犬にグレープフルーツをおやつであげてみよう!
グレープフルーツの味を好む犬は多いようです。グレープフルーツには、犬の健康に役立つ栄養が豊富に含まれているため、おやつとしてあげるとよいでしょう。犬がグレープフルーツの味を気に入った場合は、ご褒美として使用するのもおすすめです。
グレープフルーツを犬に与えるときは、皮や筋をきれいに取り除いてください。また、犬はおやつを大量に欲しがる場合がありますが、身体の大きさを考えて、適量を与えるようにしましょう。愛犬と一緒にグレープフルーツを食べて、健康的な日々を目指しましょう!