多くの家庭で、犬や猫が家族の一員として生活しています。今回は、株式会社プラネットが発信するニュースレター「Fromプラネット」で紹介された「ペットに関する意識調査」について紹介します。調査から分かった、近年支持されているペットやペットの魅力、ペットを飼っていで大変なことなどを、これからのペット選びやペットとの向き合い方の参考にしてみてください。
目次
「ペットに関する意識調査」のアンケート結果
紹介するのは、2018年8月8日~24日に行なわれた「ペットに関する意識調査」のWebアンケート結果です。回答者は一般男女3,640人で、それぞれの質問に応じて対象者を抽出している場合があります。
自宅で飼っているペットは?
アンケート回答者3,640人のうち、自宅でペットを飼っている人は全体の27.4%で、およそ4人に1人が自宅でペットを飼っていることがわかりました。
飼っているペットは、1位:犬(11.5%)、2位:猫(10.1%)と安定の2強です。
全体で見ると、犬の人気が猫の人気を1.4%上回っていますが、男女別で見てみると、女性ではその差が0.3%しか開いていませんでした。
このことから、男性に対しては犬が人気で、女性に対しては犬と猫がほぼ同じくらいの人気であることがわかります。
3位には観賞魚(5.7%)が続き、見て楽しむペットに癒しを求めている人は多いことがわかりました。職業別で見ると、観賞魚を飼っている割合が特に多かったのは、会社役員・経営者でした。
また、現在飼っているペットの数のアンケートからは、犬は圧倒的に1頭飼いが多いのに対して、猫は40%以上が多頭飼いであることがわかります。
このことから、猫より犬の方が、飼い主との密なコミュニケーションを必要としていると考えてよいでしょう。
今後飼いたいペットは?
今後飼いたいペットについての質問では、1位:犬(19.2%)、2位:猫(16.8%)でしたが、女性のみでは猫が犬を逆転し、7.2%の大差をつけて1位となりました。近年の猫ブームは、女性を筆頭に起きていることがわかります。
そのほか、鳥、うさぎ、フクロウ、ハムスター、ハリネズミ、爬虫類、クラゲ、フェレットが実際に飼われているより多くの支持を集めた注目のペットです。
また、「特にない」と回答したのは63.4%でした。前の質問で「現在ペットを飼っていない」と答えたのは72.6%であったことから、少なくとも9%以上の人に「ペットを飼っていないけれど飼いたい気持がある」ことがわかりました。
飼っている犬種は?
アンケート回答者のうち、犬を飼っている418人へ、飼っている犬種について質問しました。2015年に行なった同様のアンケートとの比較により、最近の傾向がわかります。
2015年と比較して2ランクアップ以上の変動があった上位犬種は、トイプードル、ミニチュア・シュナウザー、マルチーズです。
近年は室内犬が人気ですが、女性でよりその傾向が強いことも、男女差をあらわす表から読み取ることができます。
また、2015年にランキング圏外だった秋田犬が昨今話題を集め、19位に飛躍したことも注目ポイントです。
飼っている猫種は?
アンケート回答者のうち、猫を飼っている368人へ、飼っている猫種について質問しました。こちらも、2015年に行なった同様のアンケートとの数値を比較しています。
興味深いのは、猫を飼っている人のうち70%以上が雑種であることです。2位の日本猫、3位のアメリカンショートヘアは、4位以降に大差をつけてランキングしています。
4位にスコティッシュフォールド、5位にロシアンブルーと続き、6位以降は1%台以下という票の分散した結果となりました。
ペットの名前は?
犬と猫の名前に関する質問では、実際にペットにつけている名前を調査しました。
犬猫ともに、短くて可愛らしい響きの名前を付ける傾向にあり、また、ペットの名前は、昔から長く愛され名付けらてきたものが多いこともわかりました。
ペットの魅力は?
ペットを飼っている998人を対象とした、ペットの魅力に関する質問では、「癒やしになる」と回答した人が83.2%と男女から圧倒的な票数を集めました。
「家族の一員である」「心の支えになる」など、2位から6位にかけては女性の票数の割合が男性を上回っています。このことから、ペットに精神面を支えてもらっているのは女性が多いことがわかります。
また、アンケート結果を配偶者の有無と比較すると、配偶者が「いる」人に比べて、「いない」人の方がペットを「心の支えになる」「寂しさを埋めてくれる」存在だと回答しています。このことから、ライフスタイルによってペットに求めるものが異なることがわかります。
ペットを飼って大変なことや気がかりなことは?
犬のみ飼っている294人と、猫のみ飼っている268人を対象としたアンケートで、ペットを飼っていて特に大変なことや、気がかりなことを調査しました。
犬のみ飼っている人では、「シャンプー、爪切り、トリミング」が1位、「排泄の世話」が3位になった一方で、猫のみ飼っている人では、両者の順位が逆転していました。
身体の大きな犬では、シャンプーや爪切りなどが大変で、散歩に行かない猫では、部屋の中に設置したトイレの世話が大きいことが関係していると考えられるでしょう。
どちらも5位は「ペットロス」で、ペットが亡くなった後の喪失感を心配している人が多く、それだけペットの存在が大きいことがうかがえます。
多くの現代人にとってペットはなくてはならない存在
今回のアンケート結果から、多くの人がペットに関心を持っていることがわかりました。
実際に犬や猫を飼っている人の多くは、ペットの存在に癒やされ、なくてはならない存在だと感じています。
飼い主も、ペットに愛情をたっぷりと注いで、癒やされていると同時に癒しながら、お互いに満ちたりた気持ちで共存していきたいですね。
・画像提供:PR TIMES