猫パンチで分かる猫の気持ち!遊びなのか本気で怒っているのか表情と爪で見極めよう

猫パンチで分かる猫の気持ち 遊びの気持ちか本気で怒っているか見極めよう

動物のおもしろビデオなどで、猫が高速猫パンチをする姿を見たことがある方もいるでしょう。猫が何かにパンチする行動を猫パンチといいますが、猫が猫パンチをするときにはどのような心理が働いているのでしょうか。そして、猫が猫パンチをする対象はどんなものがあるのでしょうか。

痛くない猫パンチ3種

遠慮がちに猫パンチ「にゃんだこれパンチ」

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猫は手先が器用で、手を使って引き戸を開けたり、水を手先に浸してそのまま飲むこともあります。また、目の前にあるものが安全なものなのか確認するために触って確認しようとします。

猫は好奇心旺盛な動物なので、見たことがないものが目の前にあると気になって仕方ありません。口に入れて噛んでみたいのですが、自分への害がないかを確認するためにまずは手で触るのです。そして、その対象物が自分に反撃してこないか、急に動かないかを確認します。対象物をちょいちょい触って「なんだこれ、気になるけど怖いものじゃないかな」と確認しているのです。

痛くないかわいい猫パンチ「遊びパンチ」

気になるものを猫パンチし、対象物が動かないか自分の敵ではないかを確認します。それが怖いものではなかったとき遊びモードに突入します。

例えば、初めて買ってきたおもちゃなどは最初に猫パンチで怖いものではないかを確認し、大丈夫だと分かったら遊び始めます。猫パンチは子猫のときからやりますが、子猫がおもちゃに必死に猫パンチしている姿はとても可愛いものです。

猫同士で猫パンチ「じゃれあいパンチ」

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猫は遊びの中で猫パンチをすることがあります。目の前で動くものに興味を持つのは、野生の頃に狩りをして暮らしていた名残からです。そのため、動くものに条件反射的に猫パンチをするのです。

猫が遊びの中で猫パンチをすることがります。猫は目の前で動くものに興味を持ち、条件反射的に猫パンチをします。猫は野生の頃、狩りをして暮らしていました。目の前で動くものに手が出るのは、飼い猫になった今でも本能が残っているためです。目の前のものを確認しようとするときや遊びのときは、爪を出さず軽くジャブをするように猫パンチします。

猫同士のじゃれ合いのときの猫パンチは、ケンカをしているわけではないので、爪を出さずにパンチします。猫は子猫の時に親や兄弟同士でじゃれ合って遊ぶ中で、手加減を学びます。強く噛んだり叩いたりすると、母猫にやり返されてこの強さでやったらダメだと教えられます。しかし、子猫のときから1匹で飼われた猫はこの手加減を学ばないで育つことがあります。

少しイラッとしたよ猫パンチ

もう飽きちゃったよパンチ

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猫を撫でている時に、急に猫パンチされたことはありませんか?それは、「もう撫でなくていいよ」という合図です。遊びに飽きたときも、しつこく誘うと猫パンチをされることがあります。このときの猫パンチは相手を傷つけようとしているわけではないので、爪を出さないで叩くようにパンチしてきます。そのときは、「もういい飽きちゃったよ」というサインなので、撫でるのをやめてしつこくしないようにしましょう。

これ以上触るな威嚇パンチ

猫は触られたら気持ちいい場所と、触られたくない場所があります。猫を飼っている人はご存知でしょうが、触られたくない場所に手を触れると猫パンチされることがあります。

また、気持ちいい場所でも猫の中で「もういい」と思っているときがあります。そのタイミングを見逃していつまでも触っていると、「これ以上触らないで」と威嚇して猫パンチされることがあるので、様子を見ながら撫でてあげましょう。

見たことがないものを怖がってパンチ

猫は初めて見たものに興味津々で近づいていく子と、慎重で怖がりな子がいます。怖がりな子は見たことがない初めてのものに対して、ドキドキしながら「なにこれ」と猫パンチをします。

もう怒ったぞ猫パンチ

ケンカで繰り出される猫パンチ

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猫は恐怖を感じると、唸り声をあげてこれ以上近寄るなと威嚇します。なるべく争いごとにならないように、威嚇で相手を遠ざけようとするのです。

しかし、それでも相手が離れてくれなかった場合、近寄って来た時に猫パンチをして攻撃することがあります。唸り声や「シャー」といった声を出し、毛を逆立てて爪を出し鋭い猫パンチをすることで相手が逃げていくのを期待しているのです。

嫌いな人が近づいてきたぞパンチ

猫は自分の縄張りを強く意識する動物です。その縄張りによそ者が入ってきた時に、牽制の意味で猫パンチをすることがあります。

例えば、大好きな飼い主さんのまわりは自分の縄張りだと思っている場合、他の家族がそばに寄ると威嚇で猫パンチすることがあります。また、新しく猫を迎えた時に先住猫がその猫に対して威嚇して猫パンチする場合もあるので、猫を新しく迎えるときは時間をかける必要があります。

思うようにいかなかった八つ当たりパンチ

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猫は何故今?というタイミングで猫パンチをする場合があります。遊びに夢中になって興奮しているときや、お腹が空きすぎたときなど、きっと猫自身もあまり理由は分かっていないのでしょう。

遊んでいるがうまくいかなくて、イライラしているときに猫パンチするのかもしれませんし、思うようにいかないことを八つ当たりしているのでしょう。そのときは相手にせず、放っておきましょう。

怒っているか怒っていないかの見分け方

猫パンチのとき爪が出ているかどうか

猫パンチで分かる猫の気持ち 遊びの気持ちか本気で怒っているか見極めよう

猫が猫パンチをするときは、遊びの延長と本気で怒っているときの2種類があります。その差は、爪が出ているか出ていないかで判断できます。

爪を出さないでパンチをするときは、その対象を傷つけるつもりはなく、それが怖いものではないのか確認をするためや遊ぶときに行います。爪が出ているときは、自分の身を守るために猫パンチをするので相手を驚かせようとしています。

表情に気をつけよう

猫が本気で猫パンチをするときは目を釣り上げて怒った表情をし、唸り声をあげます。殺気立っているような近寄りがたい空気を出しているような感じです。本気で怒っているときは、飼い主さんでさえも爪を立てられることがあるので、構わずそっとしておきましょう。

尻尾の動きでご機嫌を判断しよう

猫はしっぽの動きで自分の気持ちを表現するって本当? しっぽの動きとそのときの気持ち

猫が本気で怒っているときは、尻尾を逆立てて太くしています。怯えているときは、尻尾を下げてお腹の下にしまうようにする場合があります。このときも、怯えて身を守ろうとしているので、攻撃的になっています。

また、イライラしているときは尻尾を左右にパタンパタンと揺らします。機嫌が良いときは尻尾をピンと立てて、ゆっくり揺らしています。このように、尻尾の動きでも猫の機嫌が分かるのです。

猫パンチへの対処法

猫パンチをするときの猫の気持ちをご紹介してきましたが、猫はちゃんと理由があって猫パンチをすることがお分かりいただけたと思います。

猫の気持ちをきちんと理解できれば、猫にストレスを与えてしまうことを避けることができます。猫がイライラしているのを気づかないでいつまでも触っていたりしたら、猫パンチが飛んでくるかもしれません。
猫と遊んでいる時に、もっと遊んでよという意味で前足でチョンチョンと触られることがあります。軽い猫パンチのようなこの猫パンチは飼い主にとっては大変嬉しい猫パンチです。猫パンチされて喜ぶなんて、猫バカでしょうか。