猫用のドライフードにはたくさんの種類があるので、どれを選んだらよいか悩んでしまいますよね。含まれている栄養素や特徴なども、ドライフードによってさまざまです。今回は、ドライフードを選ぶときの基準や、おすすめのドライフードなどを紹介します。いつまでも健康な体でいてもらうために、愛猫にぴったりのドライフードを探してみましょう。
目次
猫用のドライフードがよい理由とは?
長期保存できる
ドライフードは、水の含有量が10%前後と乾燥しています。そのため、長期保存することが可能です。
もし、一度で食べきることができなくても、すぐに腐ることはないので慌てて食べる必要がありません。未開封のままなら、緊急用に一袋用意しておくと安心です。
栄養バランスがよい
それぞれの年齢ごとに必要な栄養素が配合されているので、健康維持がしやすくなっています。
アゴを鍛えることができる
硬さがあるため、ドライフードを噛むことでアゴを鍛えることができます。また、フードが口の中に残りにくいので、口腔の病気を減らすことができます。
猫のドライフードを選ぶときのポイント7つ
総合栄養食かどうか
キャットフードは主に、総合栄養食と一般食のふたつに分類されます。総合栄養食とは、必要な栄養素が配合されており、主食になることができます。
それに対し一般食は、おかずやおやつのような副食の役割を果たしています。
食欲がないときや、ちょっとしたご褒美にあげるのはよいのですが、毎日の食事として与えるときは総合栄養食のドライフードを選ぶようにしましょう。
安全な材料で作られているか
キャットフードには、酸化やカビを防ぐため、添加物が使用されていることがあります。
使用料は、ペットフード安全法により厳しく規制されていますが、エトキシキンなどの添加物は危険性が指摘されているので、できるだけ避けましょう。
同じ酸化防止剤でも、ローズマリー抽出物など、天然のものを使用しているドライフードを選ぶとより安心です。
肉か魚で作られているか
猫は元々肉食動物なので、穀物などを必要としていません。
しかし、キャットフードの中にはコストを抑えて嵩を増すために、穀物が使用されていることがあります。そのため、できるだけ原材料が魚や肉のものを選びましょう。
ライフステージに合っているか
猫は、ライフステージによって食べさせる量や栄養素が変わってきます。
例えば、1歳までの子猫の場合は成長が著しい時期なので、たくさんの栄養が必要です。そのため、子猫用や成長期用と記載のあるものが望ましいでしょう。
また、妊娠や授乳期の猫もカロリーが必要なため、妊娠・授乳期用と書かれているものを選びましょう。
高齢期になると消化能力も同時に落ちてくるため、低カロリーかつ消化しやすいものを選ぶ必要があります。このように、猫のライフステージに合わせて購入するようにしましょう。
猫の状態に合っているか
ずっと家の中で過ごしている猫には、カロリーが抑えられているインドアキャット用のドライフードにするなど、そのときの猫の状態によって選ぶ方法もあります。
また、猫はグルーミングをする際に自分の被毛を直接飲み込んでしまうのですが、それが胃の中で毛玉になり、頻繁に吐いてしまうことがあります。
そのような猫のために、「毛玉ケア用」のドライフードもおすすめです。これは、毛玉をうまく排泄できるようにコントロールされたものです。
現在の症状からフードを選ぶ方法も良いでしょう。
猫の品種に合っているか
それぞれの品種によって、被毛や体質に考慮したドライフードがあります。フードの形や栄養バランスも、品種に合わせて考えて作られているので、愛猫の種類に合ったドライフードを選ぶとよいでしょう。
コスト面で最適かどうか
良質なキャットフードの方が、値段は高くなる傾向があります。
しかし、ずっと与え続けることを考えると、質の悪いキャットフードでは病気になるリスクも高くなります。そのため、安全面とコストで最適なキャットフードを選ぶことが好ましいといえるでしょう。
猫のドライフードおすすめ9選
モグニャン
モグニャンの特徴は、非常に安全性の高い白身魚を使用しているという点です。原材料のうち63%と、贅沢に使われています。
また、無添加でグレインフリーなため、アレルギーになりにくいという特徴もあります。他にも、サツマイモやリンゴ、かぼちゃなど、安全な栄養素がたくさん含まれており、安心して食べさせることができるでしょう。
カナガン
カナガンは、イギリス生まれのキャットフードです。新鮮な生肉を贅沢に使用しているので、栄養価が非常に高くなっています。
また、新鮮な野菜やハーブが配合されており、100%無添加なので安心して食べることができます。グレインフリーなので、アレルギーにもなりにくく考えて作られていることが魅力のひとつです。
全ライフステージに対応しているドライフードは少ないのですが、カナガンは量を調節すれば子猫からシニアまで、一生あげることのできるプレミアムフードです。
シンプリー
シンプリーは、原料に生のサーモンがたくさん使われていることが特徴です。サーモンはドコサヘキサエン酸を豊富に含んでいるため、血液をサラサラにしてくれます。
そのため、毛艶や皮膚のトラブルをかかえている猫に効果が期待できるでしょう。グレインフリーでもあるので、アレルギー対策もばっちりです。
オリジン
キャット&キトゥン
オリジンには2種類のキャットフードがあります。キャット&キトゥンは、鶏肉をメインに作られています。
そのため、ビタミンやリン、セレンなどの重要な栄養素がたくさん含まれています。このキャットフードはカロリーが高いため、子猫や活発な成猫におすすめです。
6フィッシュキャット
6フィッシュキャットは、サバやニシンなどの新鮮な魚を使用しています。
そのため、魚が好きな猫におすすめの商品です。キャット&キトゥンに比べるとカロリーは低めですが、天然ミネラルが豊富に含まれています。
ミネラルを摂取しすぎると尿結石の原因になってしまう恐れがあるので、水分も一緒にたくさん摂ることを心掛けましょう。
アカナ
ワイルドプレイリー
ワイルドプレイリーは、鶏肉がベースに作られているキャットフードです。非常に栄養価が高いため、健康的な体格を作るのに適しています。
パシフィカ
パシフィカは、魚肉がメインに使用されています。ニシンやイワシ、カレイなど、地元カナダの太平洋で取れた新鮮な魚をふんだんに使って作られているため、栄養価が非常に高いことが特徴です。
グラスランド
グラスランドは、ラム肉と鴨肉から作られているのが特徴です。カナダ西部の豊かな草原で育ったラム肉や鴨肉、巣に産み落とされた卵を使用しているなど、自然の材料にこだわっています。
ティンバーウルフ
ティンバーウルフは、野生での生活の食事にできるだけ近づけることをコンセプトにしたキャットフードです。
そのため、チキンをベースに動物性たんぱく質が80%と、野菜や果物類が20%で作られているので、安全な食材でしっかり栄養を摂ることができます。
ファインペッツ
ファインペッツは、主にアヒル肉とニシンを使用して作られています。すべての猫種、年齢に合うように作られていることが大きな特徴です。
また、初回限定で70%オフの値段で購入することができるのも嬉しいですね。
クプレラ
ホリスティックグレインフリーキャットフード
このキャットフードは、ギンヒラスなどの魚類をメインに作られています。
幼猫から高齢猫まで、全成長段階で使用することのできるフードです。
ベニソン&スイートポテト・キャットフード
こちらは、鹿の肉とサツマイモが主な原料として使われています。
ホルモン剤や抗生物質などを使わずに育てられた鹿の肉を使用しているため、安心して与えることができます。
ラム&ミレット・キャット
主にオーストラリア産のラム肉を使用したキャットフードです。飼料に添加物を入れないで育てられたラム肉を使用しています。
ジウィピーク
ジウィピークは、96%が動物性たんぱく質で作られているため、栄養価が高いことが特徴です。とても高たんぱくなので、痩せ気味の猫などに試してみるとよいでしょう。
猫がドライフードを食べないときはどうすればよい?
ふやかす
元々カリカリした食感が苦手な猫もいますし、口の中に異常があって、痛みがあるために食べられないという可能性もあります。
そのため、まずはふやかす方法を試してみましょう。ただし、熱いお湯でふやかしてしまうと、栄養素がにげてしまう可能性もあるので、できればぬるま湯を使うようにしてください。
また、砕いてからふやかすと時間の短縮になりますが、あらかじめ砕いてしまうと酸化してしまう可能性があるので、その都度ふやかすようにしましょう。
ふりかけなどを混ぜる
いつものドライフードにふりかけや煮干しなどを混ぜることで、食べてくれるようになることもあります。
ただし、煮干しなどは大きいまま与えると煮干しだけを食べてしまう可能性があるので、砕いてドライフードに混ぜ込んでみましょう。そうすることで、ドライフードも一緒に食べてくれるかもしれません。
他のドライフードをあげる
同じドライフードだと飽きてしまって食べてくれないということも考えられます。そんなときは、思い切って一度違うドライフードを試してみましょう。
ドライフードを開封後の保存方法は?
開封したドライフードは、高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所で保存してください。
湿気と害虫による被害を受けないためにも、しっかりと密閉できる容器に移し替えることが大切です。保存期間は、1ヶ月を目安に使いきるようにしましょう。
また、冷蔵庫に入れて保存をすると、低温から常温へと出し入れを繰り返しているうちに結露が発生してしまいます。その結露が粒に付くとカビの原因になるので、常温保存で大丈夫です。
愛猫にぴったりのドライフードを探そう
ドライフードにはたくさんの種類があります。愛猫の年齢や状態から選ぶ方法もありますが、猫それぞれ味の好みが違います。ずっと健康な体でいられるよう、愛猫にぴったりのドライフードが見つかるといいですね。