猫が涙やけしてしまう3つの原因とは?3つのケア方法とおすすめ商品3選

猫の涙やけ

猫の目の周りがいつも濡れている、涙が止まらない、目をよくこする、などの症状が見られる場合、それは涙やけかも知れません。涙やけとは、何らかの原因で涙が出続けることによって、目頭から鼻にかけての毛が涙の跡で黒や茶色に変色している状態をいいます。涙で変色しているだけだから大丈夫だと軽視してはいけません。原因を把握してきちんとケアをしてあげましょう。

猫が涙やけしてしまう3つの原因

涙やけを引き起こすのには理由があります。涙やけは、涙で濡れ続けることにより起こりますが、なぜ涙が必要以上に出てしまうのでしょうか。

目の炎症

目の病気の場合

まず、目の炎症が考えられます。目が傷ついていないか、異常はないか、確認してみてください。

目の病気で考えられるものに、結膜炎角膜炎眼瞼炎(がんけんえん)などがあります。

結膜炎

結膜に炎症が起きている状態です。目の腫れや充血が見られます。そのため、まばたきをよくする涙を流す目をこする目ヤニが出るなどの症状が表れることがあるでしょう。

結膜炎を起こす原因には、目に異物が入ったり、猫風邪にかかるなどが挙げられます。

角膜炎

角膜に炎症が起きている状態です。痛みを伴うため、目をこする目を開けにくそうにする涙を流す目ヤニが出る角膜が白く濁るなどの症状が見られます。

角膜炎を起こす原因は、目に異物が入ったり、猫同士のケンカなどによる外傷、またアレルギーや感染症から起こる場合もあります。

眼瞼炎(がんけんえん)

まぶたに炎症が起きている状態です。かゆみを伴い、まぶたの腫れ目の周りの毛が抜ける涙が出るなどの症状が見られます。

眼瞼炎を起こす原因は、外傷、細菌、また上述の結膜炎や角膜炎などから併発することもあります。

アレルギーの場合

スギ、ヒノキ、ブタクサなどの花粉、カビ、ダニなどのハウスダストが原因として挙げられます。くしゃみ、鼻水、目ヤニなど人間と同じ症状が出ます。

また、猫は皮膚にも症状が表れ、毛が抜けたり皮膚が赤くなったり、かゆみで体を掻き傷ついてしまったりすることもあるようです。

また、食品のアレルギーを元々持った猫もいます。アレルギーの特定はある程度なら可能ですが、2~30,000円の費用がかかるため、獣医師と相談してみましょう。

体質・先天的な場合

ペルシャ、ヒマラヤン、スコティッシュフォールド、エキゾチックショートヘアなどの鼻が短くつぶれているタイプの猫は、涙が通る涙管が短く狭いため、詰まってしまうことがあります。

涙管が詰まることにより、涙があふれてしまうのです。

猫の目の病気

猫が涙やけになってしまったら

涙やけを起こす原因はさまざまなため、なぜ涙やけを起こしてしまったのか、その原因に応じて対処しなくてはなりません。

根本を治療し、涙が正常に作用するように、涙やけを治していきましょう。では、どんな治療をしていくのでしょうか。

病気の治療をする

結膜炎や角膜炎は、炎症を抑えるために抗生物質が含まれる目薬を使用し、眼瞼炎は、目薬や軟膏を使用し治療していきます。細菌や感染症が原因の場合は、抗生物質などの薬を投与します。

痛みを伴うので、きちんと病院に行って診てもらいましょう。

アレルギーの治療をする

ステロイドなどを投与することにより、症状を抑えることが可能です。しかし、これはあくまでも一時的なものなので、完全に治るということではありません。1度の注射で2週間ほどの効果が期待されています。

また、アレルギー対応の食事にすることにより、症状を軽減させることも可能です。アレルギーが見つかった時点で、どのような食事内容に変更すればよいのか獣医師と相談することをおすすめします。

その他に取り組みやすいことは、空気清浄機を使う、ペット用のシートでケアする、家を清潔にしておくなどです。愛猫のために、涙やけを治す環境づくりをしてあげることが大切です。

体質・先天的な場合の治療

涙管の詰まりによる涙やけの場合には、麻酔をして涙管の洗浄を行ないます。 

生まれつき涙管がふさがってしまっている場合は、外科手術で穴をあけることもあります。その際の費用は病院で異なる場合がありますので、その都度獣医師と相談が必要です。
 
猫と獣医

猫の涙やけに効果の期待できる3つのケアの方法とおすすめ商品3選

愛猫から目ヤニや涙が出続けると、飼い主としても心配になってしまうでしょう。自宅で簡単に行うことのできるケア方法と涙やけにおすすめの商品を紹介します。 

目薬を使う方法

目薬をさすときは、猫を怖がらせないことが大切です。タオルでくるんでから抱っこするなど、猫が動かないようにします。

猫に目薬を見せないように、後ろから優しくさしてあげることがポイントです。そのときに、容器の先端が猫の目に当たらないよう注意してください。

動物用・ドラマ

結膜炎、角膜炎、眼瞼炎などに使える目薬です。充血やかゆみを抑えてくれます。私たちにもなじみ深い、佐藤製薬の商品です。

犬チョコ目薬 V

結膜炎、角膜炎、眼瞼炎などに使える目薬です。消炎や殺菌作用があります。

ワンクリーン犬猫用

結膜炎、角膜炎、眼瞼炎などに使える目薬です。点眼のほかに、めんぼうやガーゼ、コットンなどにふくませて眼の周りの汚れを拭くこともできます。
 
これらの他に、目ヤニが気になったり目を清潔にしたい場合は、ホウ酸水を使うのがおすすめです。

市販のホウ酸3gを150mlのお湯(60℃)に溶かし、冷ますことで目薬として使うことができます。

目の周りを拭くときは、 ティッシュやキッチンペーパーなどの素材が粗いものや、アルコール配合のウェットシートを使うのは避けてください。
ゆっくり、優しく、丁寧に、を心がけて拭いてあげてくださいね。

食事でケアする方法

猫の食物アレルギーの原因で多いものに、牛肉、鶏肉、卵、乳製品などのたんぱく質、小麦、大麦などの穀物があります。特に猫は穀物の消化が苦手なため、グレインフリー(穀物不使用)のものを選ぶとよいでしょう。

また、私たちの食事と同様に信頼できるものを選び、食べさせてあげると良いですね。下記で紹介する3つのキャットフードはすべて、人工添加物無添加、グレインフリーです。ぜひチェックしてみてくださいね。

モグニャン

消化吸収に優れた白身魚、りんご、かぼちゃ、クランベリー、さつまいもなど栄養バランスもしっかり考えられています。また、子猫から老猫まで食べられるというのも魅力です。

シンプリー

キナ酸で尿路結石のケア、オリゴ糖で便の排出をサポートします。品質管理を徹底しており、信頼のおけるキャットフードです。子猫から老猫まで食べられます。

カナガン

高品質で新鮮な食材を使っているキャットフードです。チキン、海藻、ハーブと栄養バランスも高く、獣医師もおすすめする商品となっています。

参考サイト:【獣医師監修】猫の食物アレルギーの原因や症状と正しいフードの選び方(治療法)について

サプリでケアする方法

猫にサプリ?とびっくりされる方もいるのではないでしょうか。実は、猫にサプリを与えることで、腸活に効果が期待できると言われています。

体の内側から元気になることで、アレルギー症状の緩和や予防につながります。

kokona

90種類以上の栄養素を持つ植物「モリンガ」が配合されています。このモリンガは、無農薬栽培されているため、安心して与えることができます。

このサプリには、6,000億個の乳酸菌が含まれています。ヨーグルトなどの乳酸菌の5分の1という小ささで、吸収率がよいのが特徴です。農薬検査や放射能検査をクリアした高品質の無添加サプリです。

Vigor+ビガープラス for Cats プレミアムセブン

涙やけはもちろんですが、嘔吐をしてしまったり、免疫力が低下していたり、猫を飼っているといろんな悩みが尽きません。

そんな悩みを解決すべく、このプレミアムセブンには殺菌や抗菌ができる最高品質のプロポリスや乳酸菌が配合されており、また、猫が喜ぶマタタビも入っています。決してお手頃とは言えない値段ですが、品質や成分は魅力的です。

Fermicフェルミック

こちらは、人間用サプリでも有名な万田酵素のペット用サプリです。

53種類の植物性原材料を発酵させたエキスと乳酸菌、シャンピニオンエキス末などが配合されています。無料のお試しサイズもあるので、気軽に使用することができます。ぜひお試ししてみてはいかがでしょうか。

涙やけの原因を把握して早めに対処しよう

人間も動物も早期発見が大切です。体調のちょっとした変化やサインを見逃さないように、日々触れ合いながらコミュニケーションをとっていくことが必要だと言えるでしょう。

早期発見によって、重症化や併発を防ぐことができます。もしかして猫の涙やけかもと思ったら、小さなことでも動物病院で診てもらいましょう。

信頼できる獣医師であれば相談にものってくれるはずです。涙やけが悪化する前に、予防・対策をしてみてくださいね。