犬を飼っている人、もしくはこれから犬を飼いたいと考えている人のなかで、犬の保険について検討している人はいませんか?犬も病院にかかることがあるので、加入しておくといざというときに安心です。たくさん登場しているペット保険から、愛犬にふさわしいものを選ぶために詳しく比較してみました。
犬を保険に加入するタイミングは?
犬におすすめの保険を紹介する前に、保険に加入するタイミングについての知識を深めておきましょう。
保険への加入は増加傾向にある
犬をはじめとしたペットの保険加入は、年々増加傾向にあります。イギリスではおよそ30年前からペット保険が誕生し、それ以降ペット保険への加入は当然であると言われています。
一方の日本は、まだまだ加入率は低いものの、近年では徐々に増えてきました。2008年に行なわれた法改正に伴い、保険会社の設立には免許が必要になったため、安心して加入することができるようになったという背景のもあるでしょう。
ペットとして迎えるのは特に犬が多いので、愛犬の健康のために保険を検討する人が増えることにも期待したいですね。
できるだけ早めの加入がおすすめ
犬を家族の一員として迎えた場合、住環境を整えてあげたり、しつけを開始したり、飼い主として愛犬にすべきことはたくさんあります。そのなかのひとつとして、保険への加入も早めに検討しておきましょう。
ペット保険は、できるだけ早めの加入がおすすめです。いつ加入すべきなのかという点について、正解はありません。しかし、いつどんな病気にかかるかわかりませんし、加入可能な年齢制限に引っかかってしまう恐れがあります。
また、先天性疾患や既往症といった制限に引っかかる確率も高くなるため、早めの加入がおすすめです。
9歳や10歳での加入は料金が高めに
ペット保険は早めの加入がおすすめである理由のひとつに、年齢制限が設けてある場合があるとお話しましたが、9歳や10歳と高齢になると保険料が高めになるので注意が必要です。
9歳以降になると、さまざまな病気にかかるリスクが高まります。病気だけでなく怪我をする危険も高くなることから、保険料はどうしても高くなってしまうのです。
犬の保険に関するQ&A
犬の保険に関して、気になることがたくさんある人も多いでしょう。料金や補償内容、その他疑問点を抱いている人もいると思います。そこで、犬の保険に関するQ&Aをいくつか用意しました。
Q.加入する年齢によって料金が変わる?
A.加入する年齢によって料金が変わるのかという点について、答えは変わります。加入するときに愛犬の年齢によって保険料が決定され、その後毎年または3年ごとに保険料が高くなるという特徴を持っている保険会社が多いためです。
保険のコースによっては、ずっと保険料が変わらない場合もあるので確認が必要です。
Q.犬が起こしやすい誤飲も保険が適用される?
A.犬が起こしやすい誤飲は、飼い主の責任となります。そのため、保険会社によっては誤飲で病院にかかっても適用してもらえないケースがあります。特に、保険料が安い保険会社については、誤飲が補償内容に含まれていない場合が多いので確認が必要です。
また、大手のペット保険に関しては、補償内容の欄に誤飲についての記載があります。実際に誤飲で保険が適用されたケースなどを紹介している場合もあるので、日常生活のなかで起こしやすい誤飲について保険が適用されるのかどうかは、ペット保険を選ぶ際に重要なポイントとなるでしょう。
Q.通院に保険が適用されるかどうかは会社によって異なる?
A.動物病院で診察をしてもらったときに病気が判明した、しばらく通院して治療を行なう必要があるというときに保険が適用されるのかどうかという点については、保険会社によって異なります。
補償内容が会社ごとに少しずつ異なるので、通院に関する保険についても違いが生じています。
通院費が出ない場合として、予防目的の通院や年間補償日数を超えてしまったとき、補償の金額をオーバーしてしまったときなどが挙げられます。また、保険会社によっては、免責事項として記載されていることがあるので、その点についてもチェックが必要です。
面積金額が1回5,000円と書かれているとき、実際にかかった費用が5,000円以下だと自分で負担することになります。
このように、通院補償の有無を会社ごとにチェックし、免責事項についての確認も怠らないようにしましょう。
Q.犬が保険に入れない場合もある?
A.ペット保険に加入できる条件として、原則「健康であること」が挙げられます。保険に加入する前に審査があり、そこで健康体であるかどうかを判断されます。よって、病気を患っている場合は、加入することができません。
病気の例を見てみると、ガンや糖尿病、肝硬変、腎不全、フィラリア感染症など、たくさんの病気が含まれています。また、状況によっては保険に加入できないと判断されてしまう膀胱炎や緑内障、アトピー性皮膚炎などには気をつけましょう。
気になるペット保険があったら、加入できない条件がどのような内容になっているか見てみるとよいでしょう。
Q.犬種によって保険料が変わるので要注意?
A.ペット保険は、さまざまな動物が加入できるようになっていますが、犬に関しては犬種によって保険料が変わるので注意しましょう。
基本的には、多くの保険会社が小型犬、中型犬、大型犬と大きく3つに分けて保険料を決定しています。体が大きくなるほど保険料は高くなる傾向にあり、保険会社によっては詳しく犬種を紹介し保険料を提示しているところもあります。
Q.病院へ行くときに保険証は必須?
A.犬を動物病院へ行くときに、保険証を必ず持っていってください。忘れたり、受付で提示しなければ保険が適用されません。また、保険料の支払いが滞っている場合にも保険は適用されないので注意しましょう。
忘れないようにするために、愛犬を病院へ連れていくときは、病院セットを作っておいてそのなかに保険証をいつも入れておくと安心でしょう。
せっかく保険に加入しているのに適用されないというのは辛いので、忘れないようにあらかじめ準備をしておいてくださいね。
どんな種類の保険会社がある?
ペット保険の数は、今ではかなり増えてきましたが、そのなかでも多くの飼い主が加入し、補償内容についても充実している保険会社を6つに厳選しました。紹介する6つの保険会社で気になるところがあったら、さっそく資料請求や問い合わせなどをしてみてくださいね。
加入者が増加中「アイペット損害保険」
■出典:ipet-ins.com
数々のナンバー1を受賞しているという「アイペット損害保険」は、年々加入者が増加しているペット保険になります。
「アイペット損害保険」では、2つのプランを用意しています。それぞれの特徴を見てみましょう。
- いつでも安心派 ペット保険 うちの子
- もしもに備える派 ペット保険 うちの子 ライト
通院から入院、手術まで幅広くカバーしてくれるのが特徴的となっています。アイペット対応動物病院なら、窓口で保険証を提示するとその場で保険が適用されます。そのため、飼い主が負担する金額も少なくて済みます。
こちらのプランは、70%プランと50%プランのどちらかを選べるようになっています。70%プランは年間最大122.4万円まで、50%プランは年間最大72.8万円まで補償してくれます。
保険料は70%プランの場合、2歳の中型犬で月々3,300円です。年齢などによって保険料を確認できるようになっているので、公式ホームページをチェックしてみてください。
ライトな保険料で、もしものときの手術などをしっかりカバーしてくれるペット保険になります。5年連続契約数ナンバー1となっている、人気のプランです。
手術は一回50万円までの補償が可能になっており、年間最高補償額は100万円となっています。ライトな保険料からは想像できない、手厚い補償内容なのが魅力的です。
「うちの子 ライト」の保険料は、愛犬が若ければ月々1,000円前後とかなり安くなっています。ただし、年齢を重ねるごとに保険料は高くなるので、若いうちに加入しておくと安心でしょう。
手厚い補償が人気「FPCペット保険」
■出典:fpc-pet.co.jp
ペット保険なら「FPCペット保険」と言われているほど、今加入する人が増えている保険会社です。2つのプランが用意されており、安い保険料で治療費などをしっかりカバーしてくれます。「FPCペット保険」には、2つの保険商品があります。
- 基本の補償 50%補償プラン
- 安心・充実の補償 70%補償プラン
4歳以下ならどんな犬種でも保険料が月々1,590円と、犬種によって料金が変わらない点が飼い主にとって非常に助かりますね。0~8歳までの間で保険料の値上げは一度だけとなっており、値上げした保険料も2,390円と他社に比べると安くなっています。
50%補償プランよりもさらに手厚い補償が充実している70%補償プランについては、4歳以下の保険料が1,950円と、リーズナブルです。50%補償プランと同じように、一度だけ値上げがあるものの、2,930円と安く設定されています。
手術や入院費などが発生したときには、70%を補償してくれるので、飼い主が負担する金額をかなり安く抑えることが可能です。加入条件やペット保険についての説明なども記載されているので、一度ホームページをチェックしてみましょう。
ペット保険シェア10年連続ナンバー1!「アニコム損保」
ペット保険シェア10年連続ナンバー1という肩書きをもつ「アニコム損保」も、補償内容の充実度と良心的な保険料で加入する人が増えています。
「アニコム損保」では、2種類のペット保険を用意しています。順に特徴を見てみましょう。
- どうぶつ健保ふぁみりい
- どうぶつ健保ぷち
通院や入院、手術をフルカバーしてくれる保険になっています。犬や猫は、7歳11ヶ月まで契約することが可能です。私たちが保険証を提示して利用するのと同じように、かかりつけが対応病院でなくてもLINEで簡単に保険金請求ができるようになっています。
「入ったけど使わない保険」ではなく、「気軽に使える保険」として、幅広い補償内容を用意しています。70%プランと50%プランがあるので、愛犬が病院にかかるときに活用できて保険料が負担にならない程度のプランを選ぶとよいでしょう。
保険料は月々1,200円~となっており、入院と手術のみに使える保険となっています。どうぶつ健保ふぁみりいに比べると、月々の保険料はおよそ3分の1と安くなっているのもポイントです。
犬と猫のみが加入できる保険商品になっており、保険以外のサービスも手厚くなっています。犬のしつけ相談や迷子検索サポートサービスなどが充実しているので、病院代が助かるだけでなく、愛犬との生活もより内容の濃いものにしていくことができます。
オリコン顧客満足度1位「アクサダイレクトのペット保険」
■出典:axa-direct.co.jp
オリコン顧客満足度1位となっている「アクサダイレクトのペット保険」は、身近な通院から高額な治療まで幅広く補償してくれるというメリットがあります。支払い回数や1回の治療に関する支払い金額に制限はないので、不安なことがあったら気軽に動物病院を訪れることが可能です。
また、獣医師による24時間無料のサービスもついているので、体調不良やしつけの面で不安なことを電話相談することができます。
動物病院の治療費を50%または70%支払ってくれる補償内容となっているため、高額になってしまう治療費も負担額が少なくて済みますね。
使い勝手がよくて便利な「楽天のあんしんペット保険」
楽天グループのペット保険である「楽天のあんしんペット保険」は、月々460円からの保険料となっているリーズナブルな保険になっています。その保険料は最安水準を誇っており、加齢に伴って上がりつつある保険料も緩やかです。そのため、保険料が高くて悩むということがありません。
さらに、もしもの高額な治療費にもしっかり対応してくれます。保険金の支払い回数や日額の制限は設けていません。たとえば、Sプランなら50万円までの補償がついてきます。
保険金の請求方法がややこしくて不便と感じてしまうペット保険もありますが、「楽天のあんしんペット保険」なら請求方法が簡単なので気軽に請求の手続きを済ませることができます。3つのプランがあるので、愛犬にふさわしいものを選んでみましょう。
- Sプラン:月々570円~。補償割合は80%。年間支払い限度額は一回につき50万円
- Mプラン:月々840円~。補償割合は70%。年間支払い限度額は70万円
- Lプラン:月々2,150円~。補償割合は70%。年間支払い限度額は70万円
保険料がリーズナブルな「イオン少額短期保険」
■出典:aeonssi.co.jp
イオンからもペット保険として、「イオン少額短期保険」が登場しています。入院や手術、通院などにしっかり保険を利用することが可能です。
さらに、飼い主が入院することになった場合のペットホテルの利用料金についても、しっかり補償してくれます。オンライン申込なら初年度の保険料が5%割引になるという特徴も魅力的ですね。
9歳までの犬や猫が加入できるペット保険となっており、50%プランと70%プランのどちらかを選べるようになっています。
また、ケガのみプランという商品も扱っているので、ケガの補償だけしてもらいたいというときに利用できますよ。このケガのみプランは、若い犬の飼い主が多く契約しています。
愛犬の健康を守るため保険会社のリサーチは必須
愛犬の体を病気やケガからしっかり守るため、もしものときに加入しておくと安心なのがペット保険です。ペット保険にもいろんな商品があり、保険料や補償内容、年齢制限などを比較しながら、愛犬にふさわしいものを選びましょう。
評判のよい保険会社についても、詳細をしっかり確認し、納得のいくものを選ぶことが大切です。特に、愛犬の年齢や持病などからは制限がかかってくる可能性もあるので、ペット保険ごとに加入できる年齢などについては確認が必要です。
口コミや周りの愛犬家たちに情報を聞いてみて、合った保険を選びましょう。