ベンガルとは、まるでヒョウのような美しい模様が特徴の猫です。ワイルドで美しい見た目のベンガルは、どのような性格の持ち主なのでしょう。ベンガルの性格と、飼育する際の注意点についてまとめました。これからベンガルを飼おうと検討している方、すでに迎えている方も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ベンガルの性格はおとなしい?
筋肉質でしなやかな体、ヒョウのような模様が特徴でワイルドな印象のベンガルですが、一体どのような性格の持ち主なのでしょうか。
見た目通りクールで野生的なのでしょうか。あまり人に懐かない性格のイメージをお持ちの方も多いかもしれません。ベンガルについて、以下に解説していきます。
比較的穏やかで落ち着いている
実はベンガルは大人しい性格で飼いやすい、と言われています。これは、祖先のイエネコに由来する性格だと考えられていて、むやみに人を攻撃する事もないため、小さな子どもがいる家庭でも安心して飼うことができるでしょう。
とても温厚で人懐こい
ベンガルは人懐こいため、飼い主にもよく懐くと言われています。人と一緒に遊ぶのが大好きです。
猫と一緒に遊んで楽しい時間を過ごしたい、と考えている人にはとてもおすすめですよ。
甘えるのが上手
【画像】ポペットフレンズのロディくん
特に、子猫の頃から多頭飼いをされている場合、社交的で甘え上手な性格になると言われています。
おしゃべりも大好きで、鳴いて呼びかけたり、人の声かけに対して鳴き声で応えてくれることもあります。感情表現豊かなので、多彩な表現で甘えてくる姿が人気の秘訣かもしれませんね。
ベンガルの性格は成長過程や性別で異なるって本当?
落ち着いていて人懐こく、甘え上手と言われるベンガルですが、性別や年齢によって、性格の傾向に違いもみられます。それぞれの特徴について確認してみましょう。
オスの場合
オスの場合、一般的にメスよりも明るく社交的と言われています。遊んだり体を動かすのも大好きで甘え上手です。
猫と一緒に遊ぶ時間をたくさん楽しみたい、と考えている人には特にオスが向いているかもしれません。
一方、縄張り意識もメスに比べ強いため、オスの多頭飼いの場合は、ケンカをしてしまう危険性があります。
多頭飼いをする場合はオス同士になることを避け、猫同士の相性を事前に見極めるなど、ケンカにならないよう注意が必要です。
去勢手術を受けた場合は、手術の前後で性格に変化がみられます。傾向として、手術を受けると、受ける前よりも温厚な性格になると言われています。
メスの場合
メスはオスに比べると、あっさりと自立した性格と言われています。感情表現や甘えてくることもオスに比べると少なく、クールな傾向があります。
また、運動量もオスに比べると少ないという特徴があります。オスとは反対に、あまり遊ぶ時間を確保できない場合は、メスの方がいいのかもしれませんね。
メスが去勢手術を受けた場合、オスとは異なり性格にはあまり変化が見られません。
ただし、太りやすくなる、運動量が減るなど、体に変化が現れる場合があります。一緒に遊んだり、遊びまわれる環境を整えるなどして肥満を予防し、健康には一層注意してあげましょう。
子猫の場合
他の種類に比べ、落ち着いた性格と言われるベンガルですが、子猫の頃は他の種類同様、とてもやんちゃで活発です。
いたずらをしてしまう事も多いため、壊されて困るものや危険なものは、事前に子猫の目に触れないところに収納しておきましょう。
やんちゃな子猫ですが、遊びながら力加減や社会性を身につけていきます。賢く理解力のある猫でもあるので、しっかりと子猫のうちに躾をしつつ、長い目で接してあげましょう。
やんちゃな性格は、おおよそ2才ごろから落ち着いてくると言われています。
ベンガルの性格からみる、飼育する時の注意点3つ
見た目とは裏腹なベンガルのかわいい性格がわかりましたが、飼育する場合の注意点は何かあるのでしょうか。
充分に遊んであげる
ベンガルはとても人懐っこく甘えん坊で、飼い主との触れ合いも大好きです。そのため、寂しい思いをさせない様、たくさん遊んであげる必要があります。一緒に遊ぶ時間が足りないと、ベンガルがストレスを溜めてしまうこともあるようです。
充分に時間を確保したり、毎日少しでも定期的に遊んであげることが大切です。他の猫に比べ、運動量も多いので運動不足にならないよう、室内にキャットタワーなどの遊び場を設けてあげることをおすすめします。
もし、室内に遊び場を用意できない場合は、屋外で散歩をしてみましょう。屋外で散歩する場合は、犬と同様ハーネスとリードをつけて、ベンガルが逃げてしまわないよう注意してください。
最近は、猫専用のいろんな種類のリードやハーネスが販売されています。ぜひチェックしてみてくださいね。また、さまざまなウィルスの感染リスクもあるので予防のため、事前に予防接種を受けておく必要があります。
そして、甘えん坊な性格から人が外出するのを妨害してしまう場合もあるようです。あまりにも留守番を嫌がるようであれば、相性のいい猫と多頭飼いし、ベンガルの寂しさを紛らわせてあげることを検討してもいいでしょう。
危ないものは出しっ放しにしない
他の種類の猫に比べても運動量の多いのが特徴の猫以上に高いところに登ったり、室内を走り回ったりすることが多いでしょう。
特に子猫のうちは、やんちゃでいたずら好きなので危険から守ってあげるためにも注意が必要です。壊されて困る大切なものは、ベンガルの手の届かない戸棚の中などにしまっておきましょう。
また、紐やコード類は遊んでいるうちに飲み込んでしまったり、首や足を引っかけて大けがを負うことも考えられます。
飲み込んでしまうリスクがあるものも、ケガの恐れがあるものもベンガルの目の触れない場所に閉まって、安全な環境を確保しておきましょう。
部屋を走り回り物にぶつかって怪我をする事もあるようです。部屋に不要なものは置かず、怪我を事前に予防しましょう。
また、日頃からベンガルの様子をよく観察し、怪我をして体のどこかを庇うような動きがないか、すぐに気づけるように観察しておくことが大切です。
また、ぶつかった拍子に目を傷つけ角膜炎になってしまうことも、運動量が豊富なベンガルにはよくあることのようです。
瞬きや目をかくことが増えたり、涙目の量が増えたり、瞳が濁っていたりしているのを発見したら、早めに動物病院を受診しましょう。
実は、ベンガルには水を怖がらない、という特徴もあります。シャンプーをしやすいなどメリットもありますが、お風呂場で遊んでいて誤って湯船に落ちてしまう、などの水難事故が起きてしまうこともあります。
入浴後のお風呂のお湯は抜いておくか、蓋やドアをしっかりと閉めておくよう徹底し、万が一にも溺れるなど事故が起きないよう注意してください。
落ち着ける環境を作ってあげる
ベンガルは小さな変化にも敏感で、ちょっとした変化がストレスとなってしまうことがあります。これは野生だった祖先、ベンガルヤマネコの影響と考えられています。
部屋の模様替え、トイレや食事皿など、ベンガルの使うものの変更や移動は、できるだけ控えてあげましょう。
もし引越しをする場合は、ベンガルが安心して過ごせる空間を確保できるよう、トイレや食事皿だけでも元の家の配置を再現したり、気に入っていた場所に近い空間を作るなど、工夫をしてあげることでストレスを最小限に留めることができるでしょう。
また、運動不足や長期の留守番なども、ベンガルにとってはストレスになります。落ち着いてストレスなく暮らせるよう、その子に合った環境を整えてあげましょう。
ストレスが強いと、ストレス性神経障害になってしまう事もあります。
過剰な毛繕い、脱毛、意味なく鳴き続ける、攻撃的になるなどの異常な行動が続くようであれば、ストレスの原因を探し、取り除く配慮が必要です。
また、早めに動物病院を受診して、生活環境の相談をすることで解決することもあるでしょう。
元気で社交的なベンガルと楽しく暮らそう!
美しくワイルド、時には好戦的な印象を受けるベンガルですが、実は社交的で甘えん坊、とても可愛い性格の持ち主であることがわかりました。
かわいい猫と一緒にたくさん遊びたい人にとってはとても相性のいい種類ですね。
遊び場を確保したり、ストレスを軽減したり、飼育の注意点に留意しつつ、かわいいベンガルとの触れ合いをぜひ楽しんでくださいね。