シャムってどんな性格の猫?性別で異なるその特徴とミックスについて

シャムネコ

シャムは、ブルーの瞳と尻尾や足先など一部がチョコレート色になっているの特徴的な猫ですが、どのような性格をしているか知っていますか?シャムを迎える前に知っておくことで、理解が深まり接し方も変わるかもしれませんし、新たな魅力を発見することもあるでしょう。今回は、シャムの性格やシャムミックスの種類についてお話します。

シャムってこんな性格

シャムネコ

シャムの特徴

シャムとはタイの古い国名です。国の名前を当てはめシャムと呼んでいますが、海外ではサイアミーズと呼ばれています。

シャムは手足と顔、尻尾の先が色付き、他に模様がないのが最大の特徴です。この一部分が色付くことを「ポイントカラー」と呼びます。産まれたときにはポイントはなく真っ白な状態ですが、成長と共に色付いていきます。

ポイントカラーには

  • シール・ポイント
  • チョコレート・ポイント
  • ブルー・ポイント
  • ライラック・ポイント

4色が認定されています。

また、瞳はブルーサファイアに輝き角度を変えると赤く光り、他の猫にはない瞳を持っています。顔の大きさに対しくさび形の大きな耳が印象的です。洗練された美しいスリムな体型と長い尻尾を持つオリエンタルタイプです。

好奇心旺盛で活動的

シャムは色々なものに興味を持ち活動的です。気がつくと扉を開けようとしていたり、隠れ場所を探していたりなど常に何か楽しめるものを探しています。何でもチャレンジしたがるため、失敗してしまうこともありますが、2歳くらいになると徐々に落ち着いてきます。

頭の使うおもちゃで遊んであげたり、ボール遊びをしたりしてあげましょう。また、猫の中でも運動量が多く高い場所を好みますので、キャットタワーなどがあると喜ぶでしょう。

賢い!

シャムは猫の中でもトップクラスの高い知能を持っています。乗ってはいけない場所など簡単なルールを理解する力や予測する力などが高いです。そのため、引き戸や扉などを開けないようにする対策は厳重にしましょう。

人を見て判断する賢さもありますので、一度信頼し気の許した相手には忠誠を尽くします。

いたずらが好き

シャムは、飼い主に付いて回ったり膝の上に乗ったりすることが大好きです。そのため、注目を集めたいがためにいたずらをして、飼い主を困らせてしまうこともあります。

テレビリモコンで遊んで無くなってしまったり、間違って録画ボタンを押したり、ティッシュで遊んで部屋中がティッシュだらけになったりなど、さまざまなものをおもちゃにするのが得意です。

しつけることも可能ですが、留守番のときにはいじりそうなものや大切なものはあらかじめしまっておくことをおすすめします。

警戒心は強いが甘えん坊

シャムネコ

クールな見た目とは異なり、慣れるととても甘えん坊です。最初は警戒心が強いですが、大丈夫と判断した人には、手のひらを返したような甘え方をします。ひとり遊ぶことよりも、みんなで楽しく遊ぶことが好きな猫です。

おしゃべりが好き

シャムは非常によく鳴きます。飼い主に要望があるときは鳴いて訴えかけます。また、鳴き声も比較的大きめです。猫の中でもおしゃべり好きな猫として有名ですよ。

自由気ままでわがまま!?

シャムはわがままな面もあり、欲しいタイミングでご飯がなかったり、遊んで欲しいときに遊んでくれなかったりなど、思い通りにならないと不機嫌になってしまうことがあります。

シャムがわがままになるのは気の許した相手にすることが多いと言われています。そんな一面を見せてくれたら、シャムに信頼された証拠かもしれませんね。

シャムのオスとメスでは性格が違う!?

シャムネコ

オスの場合

オスは感情をストレートに表現します。警戒心や甘え方など、シャムの性格がわかりやすく飼い主に伝わるのが特徴です。また、知らないものに対しての好奇心や活動的な面も多く見られます。

メスの場合

猫らしく気品があり警戒心が強いのがメスです。避妊手術をしていてもその性格は変わらず、自立心を失わずクールな面を持っています。

シャムミックスの性格は?

シャムと近親関係にあるのがシャムミックスです。シャムミックスとは純血種ではなく別の種類が混ざっている猫のことを言います。シャムは繁殖力が強く品種改良の交配にも使われてきました。

そのため、シャムミックスの中には品種名がつけられた猫も多く存在します。品種名をつけられたシャムミックスの性格を紹介します。

ヒマラヤン

ヒマラヤン

ヒマラヤンは、シャムのポイントカラーを持ったペルシャを作り出すことがきっかけで交配された猫種です。長毛で短めの首と足、やや大きめな丸い身体をしています。ヒマラヤンはペルシャの一種として登録されています。安定したヒマラヤンになるまで30年以上もかかったと言われています。

警戒心はそれほど強くなく、初めて会う人でも仲良くなれる比較的穏やかな性格です。賢く活発なところや温厚でおとなしい面など、双方の長所を合わせ持っていると言われています。

遊ぶことは好きですが、長続きはしないマイペースなところがあります。また、シャムのように高いところに登って遊ぶことも得意ではありません。

バリニーズ

Balinese

バリニーズは、シャムの毛色などの特徴を保ったまま長毛になりボリュームのある尻尾が特徴の猫種です。シャムにターキッシュアンゴラの血が混ざり、突然変異で誕生したと言われています。サファイヤブルーの瞳と4色のポイントカラーであるシール、チョコ、ブルー、ライラックが認められています。

性格はシャムと同じく、人懐っこく好奇心旺盛です。高いところで遊ぶのが好きなので、キャットタワーなどがあると喜ぶでしょう。愛情深く甘えん坊な面もありますが、ワガママになるときもあったりなどツンデレなところもシャムに似ています。

また、賢く手先が器用なので、扉や窓など簡単に開けてしまうことがあります。いたずら防止はしっかりと行なうことをおすすめします。

バーミーズ

Burmese

バーミーズは、シャムとウォンマウという小さい茶色いメス猫と交配させ誕生したと言われています。シルクのような美しい被毛が特徴です。性格は温厚で人懐っこく犬のような猫(ドッグキャット)と言われています。

先住猫や子どもがいる環境でも馴染むことができる高い順応性を持っています。留守番は苦手なので、家を空けることが多い場合は、他に遊び相手を迎えてあげることをおすすめします。

甘えん坊でおしゃべり好きですが、鳴き声は柔らかく小さいです。話しかけるとべったりとくっついてきたり、鳴いたりして話し相手になってくれますよ。また、知能が高いので簡単な芸を覚えることもできます。

メスとオスで性格に違いがあり、メスは女王様のように注目を浴びるのが好きです。オスはおっとりとしていて飼い主にくっついているだけで満足するタイプです。

カラーポイントショートヘア

color point

カラーポイントショートヘアは、シャムで認定されている4色のポイントカラーの他にもポイントカラーを持つ猫です。そのカラーバリエーションは豊富にあり、レッド、クリーム、ブルー、シール、リンクスなどの16色あります。

被毛以外はシャムと同じで、性格は人懐っこく活動的です。人と遊ぶことが大好きですが、神経質で嫉妬深い面もあり、環境が変わるとストレスを溜めてしまうこともあるため気をつけましょう。おしゃべりが好きで声が大きなところがシャムと似ていると言われています。

ジャバニーズ

Javanese

ジャバニーズは、16色のポイントカラーが認定されているカラーポイントショートヘアから発展した猫です。中毛の被毛は肌触りがよく、尻尾は羽のようにフサフサとしているのが特徴です。

性格はカラーポイントショートヘアと同じく、人懐っこく活動的です。自己主張も強くヤキモチ焼きな面もあり、愛情を注いでくれる人のそばにいることが好きな猫です。シャムよりは声が小さいですが、おしゃべり好きです。

オリエンタル

オリエンタル 猫

オリエンタルは白いシャムを作るためにロシアンブルー、アメリカンショートヘア、アビシニアンなどと交配を重ねられ誕生しました。その結果、さまざまな柄になったと言われています。

オリエンタルにはショートヘアとロングヘアがいますが、どちらも賢く好奇心旺盛です。ツンデレな面もあり、シャムの性格に似ていますよ。

オイイーボブ


画像参考:ワールドアニマルサテライト

オイイーボブは、シャムと尻尾のない猫として知られているマンクスのミックスです。シャムのようなカラーポイントの被毛とアーモンド型のブルーの瞳が特徴で、長毛と短毛が存在します。

性格はシャムのように賢く忠誠心が強いです。遊びが好きで社交的な一面もありますので、子どもや先住猫がいる環境にも馴染むことができるでしょう。

猫は、満たされるとどこかに行ってしまうことの多い気まぐれな動物ですが、オイイーオブは、飼い主が飽きるまでずっと遊びに付き合ってくれる優しさがあります。しかし、身体があまり強くないので、加減をしながら遊びましょう。

スノーシュー

スノーシュー

スノーシューは、偶然生まれた足先の白いシャムとアメリカンショートヘアをミックスさせた猫種です。白い靴下を履いたような模様が特徴のスノーシューですが、劣性遺伝によって現れたため、定着するまでに20年もかかったと言われています。

性格は賢く甘えん坊で好奇心旺盛です。ひとりの時間を好まないため、留守番は苦手です。シャムのようにおしゃべりが好きで声が大きいところがあります。

バーマン

Birman

バーマンは、ミャンマーでスピリチュアルな伝説を持ち「神聖な猫」「女神の生まれ変わり」として大切に育てられていた猫です。世界大戦後絶滅の危機となってしまいましたが、シャムと長毛猫の交配に成功し、絶滅を回避したと言われています。

現在のバーマンはシャムとペルシャのミックスですので、元々いたバーマンとは特徴が異なります。性格は物静かでのんびりとしており、見た目もシャムとは異なり重量感があります。

メコンボブテイル

Mekong Bobtail

メコンボブテイルのルーツははっきりとしていませんが、シャムとボブテイルのミックスと考えられています。見た目はシャムと間違えるほどそっくりな外見をしています。見分ける特徴は、6〜7cm程しかない団子のような短い尻尾とカラーの違いです。

カラーは6色あり、シール、レッド、レッドタビー、シールトーティ、ブルー、クリームです。性格は活発で遊び好き、警戒心が強く甘えん坊などシャムと似ています。

懐くのに時間はかかりますが、一度気を許すと手のひらを返したような甘え方をしますよ。遊んで欲しいときには自分からねだってくるなどかわいい一面があるほどです。

シャムの性格に寄り添うことが大切!

シャムは猫の中の猫と言われています。シャムの性格を並べると「飼いにくいかな?」と思うこともあるでしょう。しかし、シャムと触れ合ううちに、いたずらやわがままな面も個性となり、虜になってしまう飼い主も多いようです。

シャムは愛情を注いだだけ心を開いてくれます。長所や短所を知ったうえで、シャムに振り回されるのも楽しいかもしれませんね。