柴犬の種類は豊富!色や値段にはどんな違いがある?

柴犬

日本人にとって馴染み深い柴犬ですが、その毛色や顔の形などから、いくつかの種類があるのをご存知ですか。種類によって見た目や性格、販売価格も異なるため、購入前にはそれぞれの違いを理解しておくことで検討の幅が広がるでしょう。では、具体的にどのような違いがあるのかを解説します。

柴犬はどんな犬?

柴犬

愛くるしい表情が印象的な柴犬は、日本人だけでなく海外でも人気の犬種です。しかし、よく見てみると毛の色はもちろん、表情や体格なども様々ですよね。

具体的にどういった違いがあるのかを詳しく解説します。

柴犬の特徴

柴犬と一言で言っても、その種類は様々です。見分けやすいポイントで言えば毛色が挙げられますが、よく見ると顔の形や尾の形などにも違いがあります。

顔の形

柴犬と言えば丸い顔をイメージする人が多いと思いますが、よく見ると2種類の顔の形があります。

【キツネ顔】
きつね顔の柴犬

鼻が長く、顔がスマートできりっとしているのが印象的です。古来、日本人のパートナーとして存在した日本犬とよく似ていると言われています。凛々しく、逞しい雰囲気を感じさせる顔の形です。

【タヌキ顔】
柴犬

正面から見るとひし形のような形をした印象です。キツネ顔に比べて鼻が短く、丸っこい印象を与えるため、可愛らしいイメージがつきやすいと言えるでしょう。現代に見られる柴犬は、多くがこの形です。

毛色

柴犬の色には4種類あり、「白+カラー」という構成が基本となります。子犬の頃は、鼻や口元が真っ黒な子も多く見られますが、成長するにつれて、徐々に色が薄くなっていくことがほとんどです。

【赤柴】
赤柴

【画像】ポペットフレンズのマロンちゃん

毛の色は茶色ですが、正式には「赤」と言われます。柴犬の約80%を占めるため、一般的に柴犬=赤(茶)というイメージが強いでしょう。体全体が茶色ではなく、顔の一部やお腹、足などは白色です。

【黒柴】
黒柴

【画像】:ポペットフレンズのくぅちゃん

全体的に黒い毛ですが、赤柴と同じように、部分的に白いところがあります。目の上に小さな斑点があり、それが眉毛のようで可愛らしいと「マロ眉」とも呼ばれ人気です。

【白柴】
柴犬 白

全身白やクリーム色の毛で覆われています。真っ白な体が純粋な印象を与え、さらにフワフワと柔らかそうな毛がきれいだと人気です。赤柴や黒柴に比べると繁殖数が少ないため、ペットショップで見かけることも少ないかもしれませんね。

【胡麻柴】
胡麻柴

4種類のなかでもっとも数が少ないと言われているのが胡麻柴です。赤、黒、白の3色の毛色を持ち、色のバランスには個体差があります。赤色が多いと「赤胡麻」、黒が多いと「黒胡麻」と言われます。

尾の形

背中の方に持ち上がった尾を、くるっと丸めた姿が特徴的な柴犬ですが、実はこの尾の巻き方にも様々な種類があります。

まるで「の」の字を書いたように二重巻きになっている子もいれば、丸まっていない状態の子もいます。

尾の巻き方は個体差があり、種類によって巻き方が固定されているわけではありません。

大きさ

体高は40cm前後で、体重は8~13kg程度です。日本犬保存会では、柴犬を小型犬とカテゴライズしていますが、トリミングサロンやペットホテルなどでは、中型犬として扱われることが多い傾向があります。

そのため、犬のサイズによって料金が決まるようなサービスを受ける際は、体重や見た目だけでなくきちんと事前に確認をした方が良さそうですね。

参考:公益社団法人 日本犬保存会

柴犬の性格

多くの人から愛されている柴犬ですが、可愛いのは見た目だけではありません。その性格においても可愛らしく、ペットにするには最適だというのがよく分かります。具体的な性格は、以下のとおりです。

  • 愛嬌があって人懐こい
  • 信頼している人が名前を呼ぶと、嬉しそうに駆け寄ってきます。尻尾を大きく振っている姿を見ると、一目で好意を示していることが分かるので、とても可愛らしいですよね。

    その愛嬌のある姿が好きだという人も多いのではないでしょうか。

    一方、知らない人や好きではない人に対して、クールな態度で接する様子が見られます。しかし、人懐こい性格なので、慣れていけば徐々に心を開いてくれるでしょう。

  • 上の者に従順
  • 序列を大切にする傾向があるため、自分より立場が上の人に従順です。そのため、飼い主はしっかりしつけをし、自分がリーダーだということをアピールする必要があります。

    主従関係が成立すれば飼い主を敬愛し、いつまでも寄り添ってくれる存在となるでしょう。

  • 勇敢
  • 柴犬は、昔猟犬として活躍していた犬種です。そのため、リーダーの指示に従い、獲物を追う勇敢さがあります。

  • 警戒心が強い
  • 自分の身だけでなく、飼い主も守ろうとするので、非常に警戒心が強い傾向があります。そのため、番犬に向いており、知らない人が近寄ると、即座に威嚇して追い払おうとします。

    また、飼い主に対する忠誠心が強いため、遊ぶときも飼い主と遊びたがり、他の犬と交流しようとしない場合があります。

    知らない人や犬が近くにいるだけで警戒し、すぐに攻撃態勢に入る子もいるため、ドッグランやイベントなど、人が多い場所は注意が必要です。

  • 賢い
  • 学習能力が高く、しつけやすいのが特徴です。そのため、初めて犬を飼う人でも比較的飼いやすいのではないでしょうか。

  • 活発で体を動かすことが好き
  • 猟犬だった名残もあり、柴犬は体を動かすことが大好きです。広い場所で走り回ったり、おもちゃを使って遊んだりする姿もよく見られるでしょう。

    そのため、小まめに遊んであげたり、たっぷり散歩させてあげたりすることが大切です。

柴犬の歴史

柴犬

柴犬の祖先は、縄文時代から人間と生活をともにしてきたと言われています。人間にとって仲間であり、パートナーでもある柴犬は、とても大切な存在だと言えるでしょう。

しかし、明治時代から大正時代にかけて西洋文化が渡来し、それと同時に洋犬も流行となりました。

様々な犬種が交雑化されていくことで、純粋な日本犬の数が減っていった結果、一時期は絶滅の危機にまで陥ったことがあります。

これを危惧して日本犬保存会が発足し、柴犬は国の天然記念物に指定されました。

その後も、戦争や犬の感染症(ジステンバー)などがきっかけで絶滅の危機に追い込まれたことがありましたが、各地で交配させて少しずつ数を増やした結果、現在でも多くの柴犬の姿が見られるようになったと言われています。

画像で分かる柴犬の種類5種

柴犬の種類は、大きく分けて5種類あり、それぞれが他の種類にはない特徴を持ちます。

信州柴犬

信州柴犬

【画像】ポペットフレンズのさん太くん

昔、長野や群馬などの山間部で狩猟犬として活躍していました。冷涼で、標高が高い信州の気候風土に適しており、現在一般的に見られる柴犬のベースとも言われています。

また、「柴犬」という名前は、信州にある「柴村」が由来ではないかと言われているようです。

参考:犬 犬事典

美濃柴犬

美濃柴犬
【画像引用】犬 犬事典

岐阜県で猟犬や番犬として活躍していたことから、「岐阜犬」や「飛騨柴」とも呼ばれます。かつては非常に優秀な猟犬でしたが、現代では猟犬の需要が少ないため、美濃柴犬が見られることも少なくなりました。

他の柴犬との大きな違いは、全身が赤い被毛で覆われていることでしょう。一般的な柴犬のように、腹部や足に白い毛がないため、赤一枚の構成となっています。日が当たると、より鮮やかな色になり、他の柴犬にはない美しさを見せてくれます。

参考:犬 犬事典

山陰柴犬

山陰柴
【画像引用】犬 犬事典

島根や鳥取の山陰地方が原産の柴犬です。現代の柴犬はタヌキ顔が一般的ですが、山陰柴犬は昔ならではのキツネ顔で、全体的にスリムなのが特徴です。

尻尾はくるっと巻き上げない形が多い傾向があります。昔は山陰地方の山間で猟犬として飼育されましたが、その姿からは想像できないほど静かで落ち着いた性格の持ち主です。

参考:犬 犬事典

縄文柴犬

縄文柴
【画像引用】犬 犬事典

日本犬の祖先は、縄文犬だと言われています。縄文時代の遺跡から発掘された犬の骨をもとに縄文犬の特徴が分析され、復元させようと改良されたのが縄文柴犬です。すらっとした体格と、長い鼻が見事に再現されています。

参考:犬 犬事典

豆柴

豆柴

【画像】:ポペットフレンズのおまめくん

一般的な柴犬より、はるかに小柄な犬種として人気なのが豆柴です。ころころとした丸い体型がなんとも愛らしいと注目を集め、現代では室内犬として需要が高いようです。

しかし、正確に言うと豆柴という犬種は存在しません。あくまで柴犬の一種であり、規定よりサイズが小さいものを「豆柴」と呼んでいるにすぎません。

そのため、柴犬より小さい犬をどう分類するかは、ブリーダーによって基準が異なります。豆柴だけでなく、小豆柴や極小豆柴などもいます。

また、一般的な柴犬の赤ちゃんと、豆柴の区別がつけづらいため、育ててみたら大きくなった、というケースも珍しくはないようです。

参考:犬 犬事典

柴犬を飼いたい!気になる値段は?

柴犬

柴犬は人気が高い犬種なので、ペットショップでもよく販売されています。

毛色や個体の特徴によって価格が変動しますが、一般的にどういった値付けがされているのかを、ポイントに分けて解説します。

ペットタイプとショータイプで異なる
家庭で飼う用のいわゆる「ペットタイプ」は、大体10万円台が多く、高くても20万円前後が一般的です。

しかし、ドッグショーなどに出場する「ショータイプ」の場合は、毛の質や親犬のステータスも関係してくるため、相場が上がります。大体20~30万円くらいになることが多いようです。

赤(茶)は比較的安価
毛色でも価格が変わりますが、基本的に10万円台で購入できます。しかし、赤柴に関しては頭数が多いこともあり、価格が8~18万円と少し安い傾向があります。

白柴や胡麻柴など、希少性が高い種類でも、他の色と相場がほとんど変わりません。

グレードによって値段がつく
柴犬は、歯の状態や骨格、視力などの体の様々な部分でグレードをつけられます。それによって価格が変わるため、同じ毛色でも値段が違います。

親犬がショーで受賞歴を持つなどの経歴があると、その子犬は高額で取引されることもあるようです。

どんな種類の柴犬が飼いたいかを明確にして家族に迎え入れよう!

近年、街のあちこちで様々な色の柴犬を見かけますが、顔の形や原産地によっても違いがあることを、初めて知った人も多いのではないでしょうか。

どの柴犬も愛嬌があり、飼い主に従順な性格ですが、見た目の違いは画像を見比べると一目瞭然ですね。柴犬を飼ってみたいと思っている人は、ぜひ参考にしていただき、具体的にどんな種類を飼いたいのかを明確にしてから探すことをおすすめします。

それぞれの歴史や特徴を知ったうえであれば、より深い愛情を持って接してあげられるでしょう。

Poppet フレンズ