猫にベッドは必需品!7つのおすすめ商品と3種類の手作り方法を大公開

寝ることが大好きな猫にとって、寝床となるベッドはとても重要なものです。通販などで購入される方が多いのですが、なかには手作りで用意してあげたいと思う人もいるでしょう。これから猫を飼う人や、ベッドを新調したいという人のために、おすすめの商品と手作りの仕方を紹介します。

猫が好きな場所にベッドを置いてあげよう

人間もそうですが、寝ている間は無防備な状態になるので、できるだけ安全で、猫自身が安心できる場所を寝床として選んであげることが大切です。

人間の都合で場所を決めてしまうと、せっかくベッドを用意しても、猫が寝てくれない可能性があります。どんなに機能性に優れたベッドでも、場所が気に入らなければ、警戒心が強い猫は近寄ろうともしないでしょう。

そのため、猫が気に入るベッド選びをするだけではなく、どこにベッドを配置するかも重要となります。適切な場所に配置するために、普段猫がどこでくつろいでいることが多いのかを観察し、猫にとってお気に入りの場所を見つけておきましょう。

しかし、1日中ずっと猫を観察しているわけにもいきません。なかには、仕事が忙しくて満足に猫を構ってあげられないと悩んでいる人もいるでしょう。そこで、一般的に猫のベッドを置くのに適している場所をいくつか挙げておきます。これらのポイントを参考に、ベッドの位置を考えてあげてください。

飼い主の近く

大好きな飼い主の近くが一番安心する、という猫はたくさんいます。そのため飼い猫のいる方の中には、普段から抱っこを要求してきたり、飼い主のベッドに潜り込んで来たりする経験がある方もいるでしょう。そんな甘えん坊な猫の場合には、飼い主の近くにベッドを置いてあげるのがおすすめです。

毎日寝ているベッドの近くや、普段よく座っているソファーの近くなど、飼い主の存在を感じられる場所に配置してあげることで、猫は安心して眠りやすくなります。

スペースがないなどの理由から、どうしても猫のベッドを飼い主の近くに配置できない場合には、猫のベッドの中に飼い主の臭いがついた服や布を入れてみてください。そうすることで、飼い主の匂いに包まれながら安心してベッドを使ってくれるようになる子もいるでしょう。

見通しが良い

猫は、動物の本能として警戒心が強い傾向があります。基本的に、家の中に敵がいるわけではありませんし、野良猫のように外敵に襲われる心配もないので、飼い猫はそこまで強い警戒心を持つ子ばかりではありません。

しかし、飼い猫にも動物の本能は残っているので、その傾向を強くもつ性格の子は家の中でも警戒をしてしまいます。物陰に隠れているような場所にベッドを配置されると、陰から何者かに襲われるのではないか、という不安から、安心して寝ることができない可能性があります。

そのため、ベッドはできるだけ見通しが良い場所を選んであげましょう。危険なものはないとすぐに判断できる環境であれば、猫も安心してベッドで寝ることができます。

自分の好きな場所

例えば、席が決まっているわけではないのに、必ず同じ場所に座って食事をとったり、決まった場所に座ってテレビを見ようとしたりなど、無意識に定位置と決めている場所があるという人も多いのではないでしょうか。

それと同様に、猫にも自分の好きな場所があります。いつも昼寝をしている場所や、おもちゃを持って行く場所など、猫自身が決めている定位置があるはずです。そういった場所を寝床にすれば、猫はリラックスしてベッドでくつろげるでしょう。

猫のベッド選びのポイント4つ

猫のベッドには様々な形やデザインのものがあります。そのため、どんなものを選べば良いのかが分からない、という人も多いでしょう。そこで、どのようなポイントを見て選べば良いのかをいくつか紹介します。

素材の臭いが強くない

新品の猫用ベッドは、どうしても化学繊維や接着剤などの臭いがしてしまいます。動物の臭いが一切しないので、最初はどんなベッドを用意しても警戒する猫がほとんどでしょう。

しかし、新品の状態でも素材の臭いには差があります。ほとんど無臭だと感じるものもあれば、鼻を近づけただけで強い臭いを感じるものもあるため、実際に手に取って確認してみましょう。臭いがそれほど強くないものであれば、猫も自分の臭いをつけやすくなります。

形が安定している

人間がソファーやイスの背もたれに体重をかけるように、猫もベッドに体を預けてくつろぎます。骨組みが弱いものや形が不安定なものは、猫の体重が支えられず変形してしまう可能性があります。

これでは、猫も安心して体を預けられないため、ベッドに寄り付かなくなってしまうこともあるでしょう。安心して寝られるように、多少の圧力をかけても安定しているかどうかをチェックして選んであげたいですね。

猫にあわせた広さ

猫は体が柔らかいので、多少狭い場所でも体を縮めて過ごせます。猫の中には窮屈な方が安心するという子もいるでしょう。

しかし、ある程度余裕を持たせた広さにしておかないと、寝相を変えられず寝苦しさを感じてしまう可能性があります。猫の体にあわせた広さで、かつ少し余裕があるものが適度な広さといえるでしょう。

手入れのしやすさ

ベッドは定期的なお手入れが必要です。猫の毛がたまりますし、そこにダニやノミが住処を作ってしまう可能性があります。不衛生な環境は猫にとっても飼い主にとっても良くないので、きちんと手入れができるベッドを用意してあげましょう。

猫をベッドで寝かせるための効果的な方法3つ

新しく用意したベッドでも、猫がすんなり寝床にしてくれるとは限りません。なかには、ベッドを用意して数日が経つのに、一度も入ろうとしてくれないと頭を悩ませている人もいるでしょう。せっかく猫のために用意したベッドなので、毎日そこで寝てほしいというのが正直なところです。

そこで、猫をベッドで寝かせるための方法をいくつか紹介します。ベッドを使ってくれないと悩んでいる人はもちろん、これから猫を飼おうと検討している方も参考にしてみてください。

猫自身の臭いがするものを用意する

猫は縄張り意識が強い生き物です。そのため、自分の臭いがついていないものに対しては警戒心を示し、自分の臭いがする場所を安全な場所だと認識します。新しいベッドから自分の臭いがしないのに、そこで寝ろと言われても安心できない、というのが猫側の主張なのです。

少しでも警戒心を解くためには、ベッドに猫自身の臭いをつけるのが効果的です。普段遊んでいるおもちゃや、猫が今まで使っていたタオルなど、臭いがついているものをベッドの中に入れておきましょう。自然と猫の臭いがベッドに移り、少しずつ興味を示してくれるようになることが期待できます。

快適な温度に調整する

猫が快適さを感じるのは、大体22℃前後です。夏には冷却マットを敷いてあげたり、冬には湯たんぽをタオルにくるんで入れてあげたりします。できるだけこの温度をキープさせてあげることで、猫が快適な環境だと認め、寝床として使ってくれるようになるでしょう。

柔らかい素材のものを置く

一般的に、猫は柔らかい素材のものを好む傾向があります。タオルやブランケットの上、また、飼い主の腕の中など、柔らかさを感じる場所でリラックスしている姿を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

このことから、柔らかい素材のものを置いておくと近寄ってきてくれる可能性があります。ベッドの中にクッションやタオルなど、柔らかい素材のものを置き、リラックスできる場所だということをアピールしましょう。

猫のベッドは大きく分けて3タイプ

猫のベッドには、いくつか種類があります。猫の好みによって選び方が変わるので、どんなものがあるかを見ていきましょう。

ドーム型

ドームの中に一部だけ穴が開いている形です。その穴が猫の出入り口になります。このドーム型のメリットは、猫が好きな狭くて薄暗い環境を作りやすいということです。

ベッドとしてだけではなく、遊びの一環で利用することもできます。しかし、ドーム型は手入れがやりづらいというデメリットがあります。ドーム内の掃除をしっかりしてあげなければ、汚れがたまっていく一方なので注意が必要です。

ちぐら型


 
猫ちぐらとは、稲わらを編んで作ったもので、形はドーム型に似ています。わらは保温性が高いうえに通気性にも長けているため、猫ちぐらは季節を問わず使える人気の猫用ベッドです。

民芸品なので気軽に購入ができない場合もあり、代わりに稲わらではなく、紙紐やクラフトペーパーを利用して作られた模造品がネットで販売されています。

ハンモックタイプ

ハンモックタイプは、高いところが好きな猫に人気です。いつも高いところに登っている、タンスの上で寝ている、などの猫は、床に置いているベッドよりも、少し高さを感じられるハンモックタイプの方を好む可能性があるため、検討してみるのをおすすめします。

上記した3つのタイプは、どれも猫の習性を利用して作られたベッドです。この他にも箱型のものや筒型のものなど、様々な形のベッドがあるので、猫の好みにあったものを選んであげましょう。

人気の猫用ベッド3選!

ベッドを探して検索をすると、ベッドに寝転ぶ可愛らしい猫の画像がヒットし、どれが良いか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。そこで、数ある猫用ベッドの中でも、特に人気が高いおすすめ商品を厳選して3つ紹介します。

Catoneer キャットハンモック

Catoneerのキャットハンモックは天然の樺の木を使用しているため、土台が丈夫で、8kgまでの猫なら乗ることができます。ハンモックの生地は100%コットンで、柔らかい触り心地で猫を包み込んでくれます。洗濯OKなので、お手入れも簡単というのは魅力的ですね。世界中で人気が高い商品で、特に、米国Amazonでは販売開始からすぐに売り切れになってしまうほどです。高さ15cmのロータイプ設計なので、子猫や老猫でも安心して利用できます。

TIPI TENT DOG & CAT

子ども部屋に配置するためによく利用されるティピーテントですが、これをさらに小さくしてペットが利用できるようにしたテントがあります。

組み立てはとても簡単で、土台になる布を広げ、土台とトップを紐でつなげるだけです。あとは形を整え、中に猫が好きなおもちゃやタオルなどを入れてあげれば完成です。

トップから布が垂れ下がっている状態なので、テントの中は程よく薄暗い環境になります。薄暗くて狭い場所を好む猫の習性を考えると、猫用ベッドとしては適していると言えるでしょう。

EZ Mount Window Bed

窓の外をじっと見つめる猫を見たことがある人もいるでしょう。これは猫の習性のひとつで、安全な位置に身を置きながら、周りの様子を監視しているのです。頻繁に窓の外を見る猫は、敵がいないことを確認して身の安全を確保しようとしています。

1日に1回見れば満足する子もいれば、頻繁に外を確認しようとする子もいるでしょう。それだけ警戒心が強いということなのですが、これではなかなかベッドでリラックスすることができません。

そこでおすすめしたいのが、窓にくっつけるタイプの猫用ベッドです。強力な吸盤がついているので、猫が入ってもはずれにくいように設計されています。最大耐荷重は27kgですが、推奨体重は3~10kgとなっているので、無理にひとつのベッドに何匹も入れないように注意しましょう。

日が入る窓であれば、そのまま日向ぼっこができますし、寝転んでリラックスした状態で外も監視できます。床にベッドを置くスペースがないという人でも、窓に貼り付けるタイプであれば、スペースもとらないのでおすすめです。

思わず二度見してしまうおもしろ猫用ベッド4選!

機能性に優れたベッドはたくさんありますが、なかには一風変わったデザインのものもあります。思わず笑ってしまうような面白いデザインもあるので、人とかぶらないようなものが欲しいと思っている人は参考にしてみてください。

タルト型猫ベッド

円形の猫用ベッドで、縁はタルト生地、中にはフルーツのクッションが入っています。素材が柔らかいので、猫も安心して眠れるでしょう。タルトの中で眠る猫は、まるでデコレーションのひとつのように見えて可愛いと人気を集めています。

サメ型猫ベッド

サメの形をしたドーム型のベッドです。入口はサメの口になっており、中には柔らかいクッションが入っています。歯もついているのですが、尖っていないので猫の体を傷つける心配はありません。

洗濯機での洗濯が可能で、常に清潔な状態に保てるのも嬉しいところですね。

バナナ型猫ベッド

バナナの皮を一ヶ所剥いたような形のベッドです。一見生地が薄くて不安定なのでは、という印象ですが、実際は綿質でふわふわなので、猫の体を優しく包み込んでくれます。皮をめくった部分が入り口になるので、その狭さに思わず飛び込みたい衝動に駆られる猫もいるでしょう。

カップラーメン型猫ベッド

「にぼしあじ」と書かれているあたりが猫らしさを感じますね。このカップラーメン型は二段構造になっており、下段は猫が安心して過ごせるよう薄暗い空間となっています。

一方上段は高さがあまりなく、寝転がった状態でも辺りを見回すことができるようになっています。警戒心が強い猫にとっては、安心できる構造だと言えるのではないでしょうか。

このカップラーメン型の素材は紙なので、ベッドとして利用するときには、タオルやクッションなどを置いてあげると、より居心地の良い空間づくりができます。また、同様の形でカフェの紙コップをモチーフにしたものもあるので、好きなデザインが選べるのも魅力のひとつです。

猫のベッドを手作りしよう!簡単にできるアイディア3選!

販売されているものを購入する以外にも、手作りで用意してあげたいという人もいるでしょう。今回は、工作が得意ではないという人でも簡単にできるような猫用ベッドの手作りアイディアを紹介します。

材料費たったの540円!100円ショップアイテムで作る猫用ベッド

100円ショップには様々なデザインのクッションがあります。それらを5枚用意し、組み合わせて作る猫用ベッドです。小さい猫なら壁を4枚にしたり、大きい猫なら余裕を持ってくつろげるように壁を3枚にしたりなど、猫にあわせてアレンジができます。

下記のブログでは、写真付きで分かりやすく紹介されているので、参考にしてみてください。

参考:blog「ニャンズと申します。」

やるのは組み立てと布団を敷いてあげるだけ!IKEAのドールベッドで作る猫用ベッド

家具量販店のIKEAには、ベビー&子ども用品コーナーに人形遊びで使う小さなベッドが販売されており、これが猫のベッドにぴったりだと話題を集めています。

商品を購入し、後は自分で組み立てをするのですが、これは付属のダボやネジをはめ、板をつけるだけなので、1分程度で完成します。あとは、猫が好きなタオルや布団を敷いてあげれば猫用ベッドの完成です。

複数匹飼っているという場合には、ドールベッドを2つつなげて2段ベッドにすることも可能です。

飼い主の臭いに猫も安心!家にある3つのアイテムで作る猫のドームベッド

ドーム型のベッドも、実は手作りが可能です。使うものはダンボール、ハンガー、Tシャツの3つだけなので、わざわざ材料を買いに行かなくても作ることが可能です。生地を縫い合わせる手間もないので、裁縫が苦手だという人でも挑戦しやすいでしょう。

下記のブログでは、写真付きで作り方を紹介しています。実際に猫が使っている様子も掲載されているので、参考にしてみてください。

参考:blog「icoro」

猫が快適に過ごせるベッドを用意してあげよう!

「猫」という言葉は、よく寝る習性から「寝子」と言うようになったのが語源だと言われています。それほど寝る時間が多い猫にとって、くつろげる場所は必要不可欠です。

猫にもそれぞれ個性があり、ベッドの形状や素材一つひとつに対してもあうあわないが出てくることがあります。様々なニーズに対応できるよう、販売されている猫用ベッドにはいろんなタイプのものがありますし、コストダウンを図るのであれば手作りも可能です。

大切な家族の一員として、愛猫にあったベッドを選んで安心の寝床を届けてあげたいですね。