ゴールデンレトリバーの性格はどんな感じ?お迎えする前に予習しておこう!

ゴールデンレトリバー

街でゴールデンレトリバーをみかけたことのある方は、優しい目元にふわふわの毛、大きな体に安心感を抱き飼ってみたい衝動に駆られる人も多いでしょう。そこで、ゴールデンレトリバーはどんな性格の犬なのか、彼らの生体を詳しく調べてみました。

ゴールデンレトリバーの性格の特徴

ゴールデンレトリバーは、表情が豊かで優しい性格が特徴の犬です。そんなゴールデンレトリバーの性格をもっと詳しく見てみましょう。

穏やかで優しいため子どもと接する際にも安心

ゴールデンレトリバー 子ども

ゴールデンレトリバーは、優しい性格の犬として有名です。元気で活発という面もありますが、基本的には穏やかで優しい性格をしています。そのため、小さな子どもがいる家庭でも安心して飼うことができるでしょう。

子どもと一緒に遊んでくれたり、面倒見がよいという面もあるため、子どものお世話をしてくれるという嬉しい点もあり子守犬の役目を担ってくれ頼もしいですね。予測不能な行動をしてしまう子どもと接する際でも、安心して過ごすことができるでしょう。

ものを運ぶのが得意

ゴールデンレトリバーは、ものを運ぶことが得意という特徴もあります。生まれながらものを探して持ってくるという能力に優れているのです。

よって、一緒にボールやフリスビー遊びをたっぷり満喫することができますし、お願いしたものを運んでくることもできます。新聞やリモコンなどを持ってきてくれる姿は愛らしく、持ってきてくれたことについて褒めてあげるととても喜びますよ。

ものを運ぶのが得意なゴールデンレトリバーと共に生活していると、スキンシップを図ることもでき、楽しく過ごすことができるでしょう。また、生活の手助けをしてくれる家族としても頼れる存在になること間違いありません。

体を動かすことが大好き

ゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーは、体を動かすことも大好きです。ものを持ってくるという面と似ている部分がありますが、走って体を動かすことや、水遊びも大好きです。

川や海などに一緒に連れて行くと、楽しい時間をともに過ごすことができるでしょう。犬と遊ぶのが好き、アウトドアが好きという人にとって、ゴールデンレトリバーはよいパートナーとなってくれますよ。

聡明でとても賢い

人が大好きで、体を動かすことも好きなゴールデンレトリバーは、聡明でとても賢い犬でもあります。ペットとして飼われる犬の中では、トイレなどのしつけの面でもしやすいと言われています。

そのことから、賢く、学ぶことが好きという性格がうかがえます。飼い主にきちんと従い、一度覚えたことは忘れないという優れた面を持っています。聡明でとても賢く、さらには物覚えがよいという性格を兼ね備え、頼りになる家族となってくれるでしょう。

人が大好きで孤独を嫌う

先述しましたが、ゴールデンレトリバーは人のことが大好きです。そのため、ひとりでの留守番は、孤独を感じてしまいます。孤独が嫌いでさみしがり屋な一面も持っているといえるでしょう。

ゴールデンレトリバーを家族の一員に迎え入れたら、毎日たくさんスキンシップを取るようにしてあげてください。

お手伝いもよくしてくれるので、家にいるときにもたくさんコミュニケーションをとるようにしてあげたり、一緒に外出する機会も増やしてあげましょう。

ゴールデンレトリバーの性格はオスとメスで違う?

ゴールデンレトリバー

一般的には穏やかで賢く、さみしがり屋な一面を持つゴールデンレトリバーですが、オスとメスとでも性格に若干の違いがあるといいます。

オスの性格や特徴は?

オスの性格の特徴として、以下の2点が挙げられます。

縄張り意識が強い
オスは、縄張り意識が強いという特徴があります。成長とともに、徐々に縄張り意識が芽生えてくるので覚えておきましょう。

散歩中や多頭飼いをされている場合は特に、室内であってもマーキングをすることがあるため注意が必要です。本能的な行動でもあるため仕方のないことですが、実際問題として室内でマーキングをされてしまうのは困ります。

そこで、物覚えがよく賢い性格を活用し、マーキングをしてはいけない場所やタイミングのしつけをしましょう。

活発で体を動かして遊ぶのが大好き
オスはメスに比べて、活発でやんちゃな一面があります。何歳になっても小さな子どものようにじゃれてきて、遊んで欲しいと訴えてきます。

大きな体を動かして遊ぶのが大好きなため、飼い主の方が先にバテてしまうなんてこともあるほどです。元気があり人懐こいという性格から、飼い主以外の人にも飛びついたりじゃれたりすることもあります。

また、そばに寄ってきて撫でてほしそうにしたり、構って欲しくておもちゃを持ってきたりといったように、甘えん坊な面もあるります。

メスの性格や特徴は?

オスのゴールデンレトリバーが活発で甘えん坊な面を持っているのに対し、メスはどのような性格なのでしょうか?

オスに比べると大人しい子が多い
メスは、オスに比べるとおとなしく穏やかな性格の子が多いです。成長とともに徐々に落ち着いていき、お母さんのような貫禄も出てきます。飼い主に静かに寄り添ってともに過ごすことが多くなり、家族としてとても心強い存在となります。

また、なかには恥ずかしがり屋な面をもった子もおり、飼い主以外と接するのに身構えてしまうというケースもあります。ドッグランで活発に走るというよりは、のんびりと公園を散歩したりカフェで過ごすといった穏やかな時間を好む傾向にあります。

生理中は情緒不安定になることもある
これはゴールデンレトリバーに限ったことではありませんが、メスで避妊手術を行なっていない場合、生理がやってくることで情緒不安定になることもあります。

生理期間中の前後1~2週間は、とてもデリケートになっており、気持ちの面で不安に感じることも増えるといいます。

生理が落ち着いてくるにつれてこれらの症状も見られなくなりますが、急に性格が変わってしまったように感じることもあるので、きちんと飼い主が理解しておく必要があります。また、避妊手術の重要性についても考え直すきっかけになるでしょう。

ゴールデンレトリバーは性格が悪いというのは本当?

穏やかで人懐こい性格というイメージの強いゴールデンレトリバーですが、性格が悪いという噂を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。では、なぜ性格が悪いと思われてしまうのでしょうか?

本来は穏やかでとても賢い犬である

ゴールデンレトリバー 子ども

ゴールデンレトリバーは、本来穏やかで賢い犬です。子どもと一緒にいても安心と言われるほど、優しい心を持っています。学ぶことが大好きで物覚えもよく、ペットとは思えないほど快適な生活をともに送ることができます。

しつけがきちんとできていないとトラブルを起こすことがある

本来、賢い犬であるゴールデンレトリバーだからこそ、飼い主が最低限のしつけをしていない場合、予期しないトラブルを引き起こすことがあります。

いきなり知らない人に飛びついてしまったり、その相手が子どもや老人だった場合には、怪我をさせてしまうというトラブルも実際に起きています。

また、不快に感じた瞬間に噛んでしまうという事態が起きるケースもあります。彼らの思いとしては、いきなり触られた驚きでつい反射的に噛んでしまったというケースです。

しかし、大型犬の噛む力は想像以上に強く、噛まれた側は重傷を負ってしまうことが多いのです。しつけは飼い主の責任であること、急変してしまったり、興奮してしまう性格の子については注意が必要ということを把握しておくことが大切です。

なかには元々性格の悪いゴールデンレトリバーもいる!?

上述したように、しつけがきちんとされていない場合やふとした瞬間に危険が伴う性格の子もいます。

そして、もうひとつ理解しておきたいのが、元来、ハンターとともに水鳥などの猟で活躍していた犬種のためその性格が色濃く出て、人と穏やかに暮らすことに向いていないゴールデンレトリバーもいるということです。

私たち人間の都合が悪い性格の子を、「性格悪い」と表現してしまいますが、私たち人間も一人ひとり性格が違うように、ゴールデンレトリバーも1頭ずつ性格は異なります。

穏やかなゴールデンレトリバーが多いものの、なかには気性が荒く人に危害を与えてしまいやすい子もいるということを理解しておきましょう。

ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリーバーの違いは何?

ゴールデンレトリバー はてな

ゴールデンレトリバーのことを調べていると、よく一緒に出てくる犬にラブラドールレトリーバーがいます。同じような体のサイズに表情も似ている部分があり混同してしまうでしょう。

では、ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリーバーにはどのような違いがあるのでしょうか?

ゴールデンレトリバーは臆病な面がある一方、ラブラドールレトリーバーはとにかく活発

ラブラドール ボール

ゴールデンレトリバーは性格上、臆病な一面があります。人見知りをしたり、初めて見るものに警戒をしたりする場合があるほどです。また、比較的おとなしく穏やかな性格という印象が強くなっています。

一方、ラブラドールレトリーバーはとにかくやんちゃで活発と言われています。走ったりジャンプしたり体を動かすことも大好きで、いたずらにも一生懸命な子が多いです。

遊んでもらいたいという思いを強く表し、おもちゃにも夢中になります。ゴールデンレトリバーに比べると、ラブラドールレトリーバーはより子どもっぽさを強く持っていると言えるでしょう。

外見上においては毛の長さが異なる

ゴールデンレトリバー 毛

外見上においては、毛の長さが明らかに異なります。ゴールデンレトリバーは長毛で、ラブラドールレトリーバーは短毛です。そのため、ゴールデンレトリバーの場合は毛のお手入れが必要で、換毛期にはたくさんの毛が抜け落ちます。

ラブラドールレトリーバーは比較的抜ける毛も少なく、そこまで毛のお手入れに敏感になる必要はありません。このように、改めて確認すると外見上の違いははっきりとしています。

毛色が異なる

毛の長さだけでなく、ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリーバーは毛色も異なります。名前は似ていますが、両者は全く別の犬種です。そのため、毛色にも違いがあります。

ゴールデンレトリバーはゴールドやクリーム色、ラブラドールレトリーバーは黒やチョコレート色、クリーム色と種類が豊富です。毛色の種類においては、ラブラドールレトリーバーの方が多いといえます。

このことから、毛色によっても、ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリーバーは見分けることが可能です。

出身地方が違う

出身地方が異なるというのもポイントです。ゴールデンレトリバーはイギリス、ラブラドールレトリーバーはカナダと原産国は遠く離れています。ただ、両方とも寒い地域の出身であることは共通しています。

出身地方が異なるため、両者は似ているようですが親戚などの血縁関係ではありません。レトリバーという言葉も付くため同じ仲間に分類されるように思いますが、実際には全く違う種類というのも面白いですね。

体の暖め方が異なる

体の暖め方が異なるというのも、ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリーバーの大きな違いになります。

ゴールデンレトリバーの場合は長毛なので、寒い冬でも体が寒さを感じることなく、長い毛でしっかり体温をキープすることができます。一方、ラブラドールレトリーバーは毛ではなく、脂肪で体温を維持しています。

そのため、ラブラドールレトリーバーの場合は脂肪を貯めるべく、たくさんのご飯を食べるという傾向にあります。毛が短い分、体の中に蓄えている脂肪で体を暖めるのです。

体の暖め方についても、はっきりとした違いがあることがわかりますね。どちらも寒い地域出身ではありますが、似ているけれど違う犬種として、お互いの性格や特徴について知っておくとよいでしょう。

ゴールデンレトリバーの性格を詳しく知ったうえでお迎えしよう

ゴールデンレトリバーは、子どものいる家庭でも安心して迎えることができる犬種です。穏やかで賢く、人と遊ぶのが大好きという性格の持ち主でもあります。

その一方、どの犬種にもいえることですが、本来もっている個々の性格やしつけに対して飼い主が責任をもつ必要があります。

よいところだけを過剰評価して飼うことを決めることなく、人間にとって都合の悪いところもあることを受け入れられたときに、初めて彼らと向き合うことができるのではないでしょうか。

また、そっくりな犬種になるラブラドールレトリーバーとの違いも事前に把握し、新しい家族の一員として迎える際には検討の材料としてみましょう。

いずれにしてもゴールデンレトリバーは、犬を飼うのが初めての人にとっても飼いやすい犬と言えるでしょう。