スフィンクスを気持ち悪い猫なんて言わせない!その魅力や編集部おすすめのブログをご紹介

スフィンクス 猫

猫は「毛がふわふわしている可愛い動物」というイメージを大きく脱していると見た目のインパクトで話題なのが、スフィンクスという種類です。被毛がほとんどなく、凛々しい顔立ちをしていることから「怖い」、「気持ち悪い」などと言われてしまうことも多いスフィンクスですが、彼らには他の猫にない魅力がたくさんあります。今回は、まだまだ知られていないスフィンクスの魅力について徹底解説します。

スフィンクスの特徴

ティティ

【画像】:ポペットフレンズのティティちゃん

スフィンクスは、日本での流通があまり多くありません。そのため、どんな種類なのか、また飼いやすいのかどうかなど詳しい情報が分からない、という人も多いでしょう。では、スフィンクスとは一体どのような猫なのか、その全貌を見ていきます。

体格

スフィンクスの体格は、基本的に他の猫と変わりません。しかし、筋肉質で、被毛がない分スレンダーな印象があります。

体長

子猫:15~20cm
成猫:40~50cm
成長すると、倍近くのサイズになります。

体重

子猫:1kg
成猫:3~5kg
細く引き締まった体をしていますが、体重は一般的な猫と大差はありません。

性格

スレンダーな体型から、なんとなくクールな印象が感じられるスフィンクスですが、実際の性格はどうなのでしょうか?

甘えん坊だが過度な触れ合いを嫌う

人懐こい性格のスフィンクスは、すぐに飼い主に甘えてきます。なかなかそばを離れなかったり、構ってもらえるまでじっと見つめていたりなど、とにかく甘えん坊です。飼い主が手を広げれば、喜んで飛び込んでくるでしょう。

その反面、過度な触れ合いを嫌います。恐らく、被毛が少ないことから、様々な刺激が肌に触れるからでしょう。あまりしつこく触ろうとすると、怒って逃げてしまう可能性があります。

そのため、触れ合いは適度に行なうことが、良好な関係を維持するために必要なポイントです。

賢いのでしつけやすい

頭が良く、理解力があります。そのため、飼い主が言ったことをきちんと守る子が多く、比較的しつけやすい種類だと言えるでしょう。スフィンクスは飼いやすい、と言われるのも、この要素が大きいのではないでしょうか。

人見知りがほとんどない

人見知りをほとんどしないのも大きな特徴です。そのため、飼い主以外の人はもちろん、他のペットとも仲良くすることができます。大らかな性格なので、他のペットからも好かれるでしょう。

やんちゃで好奇心旺盛

気になったらじっとしていられない性格です。特に、子猫のときはやんちゃなので、いたずらをすることも多いでしょう。しっかりしつけを行なえば、やって良いことと悪いことを理解してくれるはずですが、好奇心旺盛な性格を完全には抑えられない子もいます。

そのため、言うことを聞かずイライラしてしまう人もいるでしょう。スフィンクスを飼うためには、飼い主にも大らかな心が必要かもしれませんね。

外見

スフィンクス 猫

スフィンクス最大の特徴は、他の猫に比べて見た目が特殊なことです。そのため、同じ無毛種でないかぎり見間違えることはないでしょう。

具体的な外見の特徴は、以下の2つがあります。

被毛が少ない

まったく被毛がないように見えますが、よく見ると産毛のような細かい毛がたくさんあります。桃の皮を思い出してもらうと、なんとなくイメージしやすいでしょうか?

この細かい被毛のおかげで、触り心地はしっとりとしています。皮膚にシワが寄って気持ち悪いと言われることが多いですが、実際はどの猫も同じようにたるんでいます。

ただ、被毛がないスフィンクスは、その様子が顕著に表れてしまうだけのです。

耳が大きく顔の形が逆三角形

耳が横に大きく広がっており、頬にくぼみがあるため、顔全体が逆三角形に見えます。しゅっと引き締まった顔立ちに見えることが、「クール」や「かっこいい」という印象につながっているのでしょう。

また、ヒゲがないのもスフィンクスの大きな特徴のひとつです。

寿命

平均的な寿命は、約12~14年程度です。一般的な猫の平均寿命が15年なので、ほとんど変わりません。

そんななか、34歳という平均の倍以上長生きをしたスフィンクスもいます。その子は、ギネス記録にも載り、ちょっとした有名猫となりました。

参考:世界2位の長寿猫 〜スフィンクスのグランパ〜 | 猫専門病院の猫ブログ nekopedia ネコペディア

スフィンクスの歴史

スフィンクス 猫

スフィンクスは、日本で見かけることがあまりないため、比較的新しい種類なのでは?と思う人も多いでしょう。

しかし、以外にもその歴史は古く、古代アステカ文明や、ニューメキシコ、フランスなどで記録が残っています。スフィンクスがどのように誕生したのか、その歴史を辿ってみましょう。

昔の無毛種の扱い

昔は、毛がない猫に価値がないと考えられていたため、ペットとして飼われることはありませんでした。

それどころか、早いうちに処分することが多く、今では考えられないほどひどい扱いだったと言われています。

カナダで発見

1966年、カナダで無毛の猫が発見されました。これがスフィンクスの始まりだと言われています。プルーンと名付けられたその猫を皮切りに、無毛種の繁殖が始まりました。

そして、容姿が古代エジプトのスフィンクスに似ていることから、この名がついたようです。その後もアメリカやカナダで別の無毛種が見つかり、繁殖が続けられて現在に至ります。

意外に多い?スフィンクスにそっくりな毛がない猫3種を紹介

無毛種で代表的な品種のスフィンクスですが、同じように無毛の猫は複数います。見た目がそっくりなので、違いがはっきり分からない、という人も多いでしょう。では、無毛種には他にどんな猫がいるのか、スフィンクスの仲間たちを紹介します。

ピーターボールド

ピーターボールド

ドンスコイとオリエンタルショートヘアーの交配で生まれた品種です。原産国はロシアで、有毛のヘアリー、無毛のボールドの2種類に大別されます。

小顔でスレンダーな体型はスフィンクスと同じですが、ヒゲがあるところが大きな違いです。

性格は、社交的で甘えん坊なうえ、飼い主への依存度が高い傾向があります。甘えてくれるところは可愛いですが、なかなか離れてくれなくても大きな心で受け止めてくれる、母性の強い方が飼い主には向いていそうですね。

バンビーノ

バンビーノ

画像引用:みんなの子猫ブリーダー|中村司ブリーダー(大阪府富田林市新家)

スフィンクスとマンチカンの交配で生まれた品種です。原産国はアメリカで、短足なところがマンチカンにそっくりです。

しかし、無毛できりっとした表情はスフィンクスの要素を引き継いでいるため、全体の印象としては「小柄なスフィンクス」と言えるでしょう。

他の無毛種に比べて丸みがあり、小柄で柔らかそうな雰囲気があることから、「赤ちゃん」を意味する「バンビーノ」と名付けられました。

ドンスコイ

ドンスコイ

「ドンスフィンクス」とも呼ばれる猫で、原産国はロシアです。外見がスフィンクスにそっくりですが、無毛の遺伝タイプがそれぞれ違うため、異なる品種として区別されています。被毛の長さや状態によって、以下の4種類に分類されます。

  • ラバーボールド:生まれつき無毛
  • フロックド:無毛に見えるが産毛がある
  • ベロア:生まれたときは毛があるものの、徐々に抜け落ちる
  • ブラッシュ:巻き毛や縮れ毛がある

性格はスフィンクスと同じで、賢く甘えん坊な子が多いようです。

「スフィンクスは気持ち悪い」なんて言わせない!他の猫にはない魅力4つ

スフィンクス 猫

皮膚のたるみが目立ち、体全体がスレンダーなので、一般的な猫とは外見が大きく異なります。そのため、スフィンクスを見て「気持ち悪い」と感じる人も多いでしょう。

しかし、スフィンクスには他の猫にない魅力がたくさんあります。その魅力を知れば、きっとスフィンクスのことが好きになってしまうはずです。

しっとりとした柔らかい触り心地

細かい産毛が生えているため、触り心地がしっとりしています。また、被毛が少ない代わりに皮脂腺が発達しており、体温がよく感じられるのも特徴のひとつです。

思わず触りたくなるような質感を持つのは、スフィンクスならではと言っても良いでしょう。

カラーバリエーションが豊富

スフィンクスの色は、個体によって様々です。柄の出方も違い、それぞれの個性が感じられるでしょう。

また、目の色も毛色によって異なります。なかには、左右で目の色が違うオッドアイを持つ子もいるようです。

きりっとした見た目と人懐っこい性格のギャップ

一見、人を寄せ付けないようなクールな雰囲気を醸し出していますが、実際はとても人懐こい性格をしています。このギャップが、スフィンクスの魅力のひとつと言えるでしょう。

「どうやってコミュニケーションを取ったら良いのだろう」と悩まなくても、スフィンクスの方から歩み寄ってくれることもあります。そんな姿を見たら、思わず抱きしめてあげたくなりそうですね。

他の猫にはない風貌が癖になる

初めて見るものや、見慣れないものに対し、人は恐怖心を抱く傾向があります。しかし、慣れてくるとその感情も徐々になくなっていきます。

それと同じように、スフィンクスに見慣れてくると、毛がないことや皮膚がたるんでいることが気にならなくなるはずです。

むしろ、他の猫にはない特徴に強い個性を感じ、愛おしいとすら感じられるでしょう。

スフィンクスを飼いたい!気になる販売価格と購入方法

スフィンクス

【画像】:ポペットフレンズのティティちゃん

スフィンクスを飼うと決めた場合、気になるのはその販売価格ですよね。実際どれくらいの価格で販売されていることが多いのか、また一般的な購入方法についても解説します。

ペットショップへの流通が少ない

スフィンクスは、日本では流通が少ない品種です。そのため、ペットショップを探しても見つけられないケースが多々あります。

では、スフィンクスはどうすれば購入することができるのでしょうか?ペットショップで見つけられない場合、以下の2つの方法で購入するのが一般的です。

ブリーダーを探そう

ブリーダーからスフィンクスを購入する方法です。見学に行って直接触れ合ってみたうえで、相性が良い子を選ぶことができるだけでなく、飼育についても、ブリーダーからアドバイスをもらうことができます。

初めての飼育で不安な人でも、ブリーダーのサポートを受けながらであれば、安心して飼育に挑戦できるでしょう。そのため、長いお付き合いができるような、信頼できるブリーダーを探すことが大切です。

里親になろう

ネット上や猫イベントなどで、里親の募集が行なわれていることがあります。そのなかからスフィンクスを探してみるのもひとつの手段です。

譲渡費用は3~5万円くらいが相場で、去勢・避妊手術を受けていない子や、病気にかかっている子は、別途医療費を負担する必要があります。里親を探している猫は、成猫であることが多いため、子猫とはなかなか出会えないかもしれません。

しかし、里親になったことで、一匹の命を救うことができたと思うと、きっと特別な愛情を注いで育てることができるはずです。

一般的な販売価格

スフィンクスの相場は、平均20万円程度です。一般的な猫の販売相場は10~20万円程度なので、スフィンクスの相場は高めであることが分かります。

珍しい色であったり、親の血統が良いなどの要素が加わったりすると、50万円を超えるほど高額になることもあるようです。

スフィンクスを飼うときの注意点

スフィンクス 猫

スフィンクスの性質上、飼育で気を付けなければならない点が多々あります。なかには、病気やケガにつながるものもあるため、飼育前にしっかりチェックしておいてください。

肌を傷つけないようお風呂に入れる

無毛種は、皮膚の表面に皮脂汚れがたまりやすい傾向があります。放っておくと体がどんどんベタベタとしてくるため、定期的にお風呂に入れたり、蒸しタオルで体を拭いてあげたりしなければなりません。

その際、力任せにゴシゴシとシャンプーをすると、飼い主の爪でスフィンクスの体を傷つける可能性があります。被毛がない分、スフィンクスの体は刺激を受けやすくデリケートです。傷をつけないよう、優しく洗ってあげてくださいね。

適度な室温をキープさせる

スフィンクスは、暑さにも寒さにも弱い猫です。そのため、スフィンクスに合わせて室温を調整してあげる必要があります。

夏はクーラーや扇風機を上手に使って室内を涼しくし、冬は毛布を用意してあげるなどして、快適に過ごせるよう工夫してあげてください

皮膚病に注意する

皮膚が外気に触れることが多いため、他の猫に比べて皮膚病にかかりやすい傾向があります。そのため、小まめに体のケアを行なったり、炎症や傷がないかなどをチェックしたりしてください。

特に、シワの間は見落としやすいので注意しましょう。

ひっかき傷に注意する

お風呂に入っていなかったり、ノミやダニで体がかゆかったりすると、足で体や耳を掻こうとします。それによって自分の体にひっかき傷ができることもよくあるので、気をつけて見てあげる必要があります。

もし、体を掻く仕草が見られるようであれば、ノミやダニがついていないか、体が皮脂でベタベタしていないかなどを確認してください。また、ケージ内を掃除したり、除菌スプレーを使用したりなど、飼育環境を清潔にすることも大切です。

脱走対策をする

家から脱走し、自由気ままに冒険に出かける子もいるでしょう。しかし、スフィンクスは外的刺激を受けやすい体なので、外に出ると病気やケガのリスクが高まります

長時間紫外線に当たることで皮膚がんを招いたり、うっかり段差を踏み外して転ぶことで、体中に擦り傷を作ってしまったりなど、一般的な猫よりも外の世界には危険がいっぱいだと言えます。

そのため、勝手に脱走しないよう鍵をしっかり閉めるなどの対策が必要です。

スフィンクスの飼育情報が欲しいときはブログも参考にしてみよう

愛猫家 ブログ

日本では希少性が高いスフィンクスは、飼育情報に関しての情報が、他の猫より少ない傾向があります。そのため、飼育中にどうしたら良いか分からないことも出てくるでしょう。

そんなとき頼りになるのが、スフィンクスを飼っている人のブログです。同じスフィンクスを飼っている人に向けて発信された情報は、きっと様々な場面で役立つでしょう。

ブログ Favorite everyday

スフィンクスはいね&み~てぃあ

2匹のスフィンクスを飼っている方のブログです。写真が多く掲載されているため、読んでいると、まるでスフィンクスを飼っているような感覚を味わえます。いろんな表情のスフィンクスに癒されること間違いなしです。

ブログ スフィンクスはいね&み~てぃあ

Favorite everyday

猫だけでなく、カエルやトカゲなど多くのペットを飼育している方のブログです。バナーに設定されているスフィンクスのビルス君が、とてもかっこいいですね。ペットたちの日常生活を紹介しているので、スフィンクスとともにいろんなペットを飼いたい、と思っている人の参考になるのではないでしょうか。

スフィンクスとともに楽しい猫ライフを満喫しよう!

独特な外見からマイナスイメージを与える傾向があるスフィンクスですが、実際はとても可愛らしく魅力的な猫です。最初は「怖い」と思っていても、次第にその魅力のとりことなるでしょう。

しかし、飼育するうえでは、気を付けなければならないことが多々あります。ただ可愛がるだけでなく、体のケアや体調管理などをしっかり行なっていくことが大切です。正しく飼育すれば、きっと長く寄り添えるパートナーとなってくれるでしょう。

Poppet フレンズ