猫の介護用品おすすめ15選!手作りは可能?

老猫

猫も高齢になると、人間と同じように介護が必要になることがあります。筋力が弱くなり段差がのぼれなくなったり、食べ物や飲み物が摂れなくなったりするなど、今できていることができなくなることが考えられます。そんな状況をサポートしてくれるさまざまな猫用の介護用品が販売されていることを知っていますか?どのようなものを使用すればよいのか、高齢期の症状と合わせて15商品を紹介します。

症状別で見る猫の介護用品15選

筋力が弱まってくる

段差を超えられない

にゃんこスロープ

人間同様、猫も高齢になると筋力が弱まってくるため、段差を超えることが困難になります。そんなときに役に立つのが「にゃんこスロープ」です。

ケージやトイレの前に置いておくことで、段差のある場所も安心して昇り降りすることができます。また、猫は高いところから飛び降りる習性があるため、高低差のある場所は老猫にとってケガをしてしまうリスクがあります。

そのようなときにも、このにゃんこスロープを置いておけば飛び降りる心配も少なくなるでしょう。猫の安全にこだわった設計になっていますよ。

食べることができない

ご飯をすり潰す

高齢になると、歯が悪くなってきたり、食事の量が減ってきたりします。そのときの状態に合わせて、食べやすい食事を準備しましょう。

KINTOすり鉢

まだ自分で噛める状態であれば、ドライフードをすり潰してあげましょう。そうすることで、歯が悪くなってきた猫でも食べてくれる可能性があります。

このすり鉢は、ドライフードをすり潰すことはもちろん、デザイン性も高く、私たちが食卓で使用することもできそうなくらいです。

高齢用のフードを与える

老猫になってくると、腎臓などの機能が徐々に衰えてきます。そのため、できるだけ内臓に負担をかけないようなフードを選ぶことが大切です。バランスのとれた総合栄養食を選ぶことを心掛けましょう。

ナトリウムやリンを摂りすぎずに、たんぱく質を適切に摂取することによって、内臓の負担を減らすことができます。

いなば CIAO(チャオ) 11歳からの猫缶

この商品は11歳からを対象としたシニアの健康を考えて作られた缶詰なので、歳をとった猫でも食べることができます。5種類の味が楽しめるので、お得です。

流動食を与える

キャネット キャットフード メルミル 介護期用

噛む力が衰えてきたときは、流動食を与えるようにしましょう。このキャットフードは、舐めて食べることができるタイプです。少量でカロリーも高いので、高齢期の猫にはぴったりと言えます。心臓と腎臓の健康維持にも配慮されていますよ。

ワンラック注入器

自分で食べることが困難な場合は、この注入器を使用して口の横や先端から少しずつ入れてあげましょう。煮沸消毒ができるので、衛生的に使用することができます。

ご飯皿を工夫する

ペティオ老犬介護用 持ち手つき食器

寝たきりになってしまった場合の食事補助をしてあげるのに、便利な持ち手がついています。持ち手を押さえながら、フードを与えることができるので、不安定な態勢でも安心ですよ。フードが冷めにくく、食べやすさを考えた造りになっていて、滑り止めもついているのもポイントです。

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洗える 外せる キャットダイニング

テーブルが外せて洗えるため、お手入れが便利なダイニングテーブルです。滑り止めがついているので、食器を固定することができるのもうれしいですね。また、平置きと斜め置きが選べるため、愛猫の食べ方に合わせてセットすることができます。

飲むことができない

スポイトで水分を与える

老猫にになると、喉が渇くということに鈍感になってしまったり、水を飲むところまで行けず飲むことを諦めてしまったりするという理由から、水を飲む量が減る傾向にあります。そのため、飼い主が意識して水分を摂らせてあげることが大切です。

老犬・老猫用 給水シリンジ

これは、水分が自分で摂れない猫に、やさしく給水してあげることができます。口がカテーテルタイプなので、長くて使いやすいのが特徴です。プラスチック製なので水洗いでき、清潔に使用することができます。こちらは10mlですが、30mlと50mlもあるので、飲む量に合わせて選びましょう。

排泄がうまくできない

おむつを使用する

高齢になってくると、腎臓の機能が衰えてくるためにトイレの回数が増えることがあります。

また、下半身が不自由になってしまったり、寝たきりになってしまうことも考えられます。人間と同じように、猫も痴呆症になることがあり、トイレ以外の場所で粗相を繰り返してしまうこともあります。

このように、排泄がうまくできない症状になってしまった場合には、おむつを使用することを考えましょう。

おむつは漏れることがなくなる反面、猫にとってはストレスになる可能性も考えられます。おむつは頻繁に交換をして衛生面に配慮し、できる限りストレスを減らしてあげましょう。

動物用のおむつはさまざまありますが、今回はそのなかからおすすめの2商品を紹介します。

ネオ・ルーライフ ネオ・オムツ

しっぽの部分に穴があいていますが、漏れにくい構造となっています。この商品はSSサイズですが、全部で5種類のサイズがあるので、愛猫の大きさに合わせてサイズを選びましょう。

ペット用紙おむつ

「のび~るフィットウエスト」で、愛猫の動きに合わせてお腹まわりにぴったりフィットする構造になっています。全面通気シートなのでムレにくく、肌にもやさしいおむつです。

また、テープは何度でも付け直しができるので、体に合うように調節することが可能です。サイズはSSSからLLまで6種類あるので、猫のサイズに合ったものを購入するようにしましょう。

こまめにきれいにしてあげる

排泄がうまくできなくなると、きれい好きな猫でも汚れた部分を自分で処理することができなくなります。長時間そのままにしておくことは、衛生的によくありませんし、炎症が起きてしまう可能性もあります。

ペット用のシャンプーやウェットティッシュを使って、できるだけ清潔に保ってあげるように心がけましょう。

ジョイペット 水のいらない泡シャンプー猫用

この商品は水を必要としないので、簡単に汚れを落とすことができます。ウェットティッシュなどにこのシャンプーの泡を出し、汚れてしまった部分を包み込むように拭き取りましょう。

食品成分100%でノンアルコール、さらに無香料なので、舐めてしまっても安心です。ヒアルロン酸が配合されているので、皮膚や被毛に潤いを与えてくれます。

クリーンワン 流せるウェットティッシュ

トイレに流せるタイプなので、汚れを拭き取ったあとの処理が簡単にでき、衛生的です。さわやかな石鹸の香りがついており、ノンアルコールタイプなので皮膚への刺激も気にすることなく安心して使用することができます。

開封シールが付いているので、使い終わったらピタッと密封することができ、乾きにくく使いやすくなっています。

寝たきりになってしまう

床ずれ予防が大切

寝たきりになってしまった場合、人間と同じように床ずれが心配になります。クッションを利用したり、床ずれ予防のシートを活用するなど、工夫をしてあげましょう。

できれば2時間ごとに態勢を変えてあげ、それが難しい場合でも5~6時間ごとには変えてあげるようにしましょう。体重が重ければ重いほど注意が必要です。

たまくら体位変換クッション

特殊チップが入ったクッションなので、猫の好みに合わせて形が変わり、体にフィットすることで寝やすくなっています。

しっかりと体を支えることができるので、寝疲れをサポートしてくれるのが特徴です。色はグレーとピンクがあるので、インテリアや好みに合わせて選んでくださいね。

ペットベッド

体圧分散型のベッドで、体にやさしい造りになっています。インテリアにも馴染みやすいデザインなので、1年を通して使用することができるでしょう。カバーは取り外して洗うことができるので、いつでも衛生的に利用することが可能です。

ペティオ ずっとね床ずれ予防ベッド

2層構造のウレタンを使用しているので、床ずれを予防してくれます。通気性、冷え防止の機能に優れているだけでなく、抗菌・消臭機能のマットタオルがあ付いており、手洗いをすることができます。いつでも清潔に使用することができますね。

また4隅に持ち手が付いているので、寝返りを補助してあげるときや、室内の移動をするときなどに便利です。持ち手は、しっかりと全身を支える仕様となっているため、安心して使うことができるのも嬉しいですね。

猫の介護用品を手作りすることはできるの?

食事を手作りする

高齢用のフードなど、豊富な種類のキャットフードが販売されていますが、愛猫の好みもさまざまあり、すべてのフードを気に入って食べてくれるとは限りません。そんなときには、飼い主が愛情たっぷりに手作りしたキャットフードをあげることもおすすめです。

例えば、野菜や鶏肉を煮込んでペースト状にしてあげれば、やさしい味のキャットフードを作ることができます。たくさん作って小分けすれば、2週間は冷凍保存することができるので、月に2回の作業だけで安心安全の食事を提供することができます。作り置きをすることで、飼い主にかかる負担も減らすことができますよ。

また、かぼちゃのスープなども栄養たっぷりで簡単に作ることができるので、おすすめです。ささみをトッピングすれば、より喜んでもらえるかもしれません。手作りのフードは飼い主が選んだ素材で作ることができるので、安心してあげることができますね。

おむつを手作りする

ペット用のおむつもたくさんの種類が販売されています。しかし、わざわざペット用のおむつを購入するのが大変なときや、サイズがどうしても合わないときなどは、手作りをすることもできます。

作り方は、人間の赤ちゃん用のオムツのしっぽの部分に穴をあけるだけです。赤ちゃん用のおむつもサイズがたくさんあるので、愛猫に合ったものを選ぶことができますし、ウエストの部分を簡単に調節することができます。

そのため、どうしてもペット用のものが合わないときなどは、微調整できる手作りおむつを活用してみてくださいね。

介護用品は愛猫に合ったものを使おう

このように、猫用の介護用品はさまざまなものが販売されています。猫によって、日々の環境や、介護を必要とする度合いなども違いますが、それぞれのご家庭でその猫に合った介護用品をうまく活用してあげましょう。

介護は大変なこともありますが、飼い主がうまく介護用品を活用しながら無理しすぎずにお世話をすることができれば、愛猫にとっても幸せな老後を過ごすことができます。できるだけ飼い主にかかる負担を減らして、一緒に笑顔で過ごせるようにしたいですね。