アレルギーがあっても安全なキャットフードは?編集部おすすめの商品5選を紹介

猫 キャットフード

愛猫も人間と同じように、特定の食べ物に体が反応しアレルギーを起こすことがあります。では、どのようなものに反応してアレルギー症状を引き起こすのでしょうか?ここでは、猫のアレルギーについて、原因や症状を理解したうえで、アレルギーを持っている猫にも安心なキャットフードを紹介していきます。愛猫がアレルギーを引き起こさないように、日頃からできる予防法についても触れていきます。

猫のアレルギー、原因や症状を知っておこう

猫のアレルギーについて、原因にはどんなものが考えられるのでしょうか?また、どのような症状が起きるのでしょうか?

猫のアレルギー、主な原因は食べ物

猫のアレルギーの主な原因は、食べ物と考えられます。はっきりとした原因を特定するのは難しいものの、普段食べているキャットフードなどに含まれる以下のような食べ物に反応して、アレルギー症状を引き起こすケースが多いといえます。

  • 牛肉や魚などタンパク質が豊富なもの
  • 古来肉食だった猫にとって欠かせないタンパク質は、キャットフードに高い割合でたっぷりと含まれています。しかし、このタンパク質を含んでいる食材に、体が反応してしまう恐れがあります。

    牛肉や鶏肉、魚肉といった肉類には、タンパク質が豊富に含まれています。どの肉類もキャットフードのベースになっていることが多いため、どの食材に体が反応するのかを探り、キャットフードを選ぶことが大切です。

  • 小麦や大豆などの炭水化物
  • キャットフードにはグレインフリーと紹介されているものも増えましたが、これまでは炭水化物を配合したフードが多く存在していました。

    まだまだ、小麦や大豆、大麦、とうもろこしなどの炭水化物が使用されているキャットフードが多いため、これらに反応してアレルギー症状を引き起こす場合もあります。

    その場合の対応は、炭水化物を含んでいないフードを選ぶなどの工夫をすることで、症状が改善されたり、アレルゲンが何であるかをはっきりと突き止めることができるでしょう。

アレルギーによって起きる症状とは

猫のアレルギーは、主に食べ物から発症するケースが多いと前述しました。では、特定の食べ物に猫の体が反応しているときに、具体的にはどのような症状が現れるのでしょうか?個体差はあるものの、起きうる症状についてまとめました。

    嘔吐
    アレルギーを起こしている場合、嘔吐をすることがあります。特定のフードを食べたあとに嘔吐してしまった、体もだるそうにしているなどの異変が見られたら、食物アレルギーの可能性が高いです。

    フードを食べた直後や数十分後くらいまでは、愛猫に異変がないか観察しておくことが大切です。


    食物アレルギーを起こしている場合、症状のひとつとして咳が出る場合もあります。いつもはあまり咳をしないのに、フードを食べたあとに咳き込んでいる、喉元がかゆそうにしているなどの様子が見られたら、フードに含まれる食材によってアレルギー症状を引き起こしていると考えてよいでしょう。

    くしゃみ
    アレルギー症状には、咳だけでなくくしゃみが増えることもあります。人間でも花粉アレルギーを発症するとくしゃみがでたりしますよね。これは、アレルゲンを体外へと出そうとしている証拠であり、ひどい場合はくしゃみが止まらなくなってしまいます。

    くしゃみの数が多い、フードを食べたあとによくくしゃみをしているようなら、アレルギーを疑ってみましょう。

    かゆみやかぶれ
    アレルギー症状の代表的なものとも言えるかゆみやかぶれを感じ、手足や顔などを掻きむしってしまう恐れもあるので注意が必要です。特定の部位だけでなく、全身でかゆみを感じる場合もあります。

    かゆみがひどくて掻き続けていると、皮膚がただれて傷ができたり化膿してしまうこともあるため、アレルギーによって生じるかゆみやかぶれには、飼い主が注意深く観てておきましょう。

    そして、悪化する前に、動物病院で診察を受け相談してみましょう。

    脱毛
    かゆみやかぶれを起こし、その症状がさらに悪化することで脱毛が見られる場合もあります。脱毛は、掻きむしってしまうことで毛が抜けてしまい、一部分において皮膚が見えてしまう状態のことをを指します。

    一部が禿げてしまったように見えたり、いつもより抜け毛が多くなっている場合、このような症状もアレルギーによって起きていると考えられます。

    発熱
    アレルギー症状で発熱?と疑問を抱く人も多いかもしれませんが、猫によっては発熱を伴う子もいます。発熱というとちょっとした風邪かなと思って過信しがちになりますが、その他のアレルギー症状が起きていないかを確認し、フードの内容を見直すなどの対策も必要になります。

アレルギー持ちの猫にも安心なキャットフード

アレルギーを持っている猫にとって、毎日食べるキャットフードに含まれる食物をひとつずつ丁寧に確認してあげることが必要です。そこで、アレルギーを持っている猫にも安心して与えられるキャットフードを厳選して5つ紹介します。

愛猫のアレルギー症状や体調面などから、適しているものを見つけてみてください。

グレインフリーのカナガン キャットフード

穀物に対してアレルギー反応を起こしているようなら、穀物を使っていないグレインフリーのキャットフードがおすすめです。グレインフリーと紹介されているフードはたくさんありますが、そのなかでも特に安心でおすすめできるのがカナガンです。

食物アレルギーを持っている猫は、特定の食べ物だけでなく粗悪な物質にも敏感に反応するケースが多いです。よって、添加物が入っていないものを選ぶことが大切です。

その点、カナガンは添加物を一切含んでいないので、アレルギー持ちの猫にも安心して与えることができます。

アレルギーを持っていても美味しく食事ができるように、カナガンでは味と食感にもこだわっています。よって、猫自身は美味しさを感じながら、フードを食べることができるのです。

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ロイヤルカナンのアレルギー対応フード

ロイヤルカナンは年齢や種類に応じて多くのキャットフードを展開しているメーカーであり、食物アレルギーに対応した食事療法食のラインナップも豊富です。

様々な病気や体調に合わせてフードが作られていますが、食物アレルギーに関しては以下の3種類がおすすめです。

アミノペプチド フォーミュラ ドライ


画像引用:ロイヤルカナン公式

食物アレルギーによって皮膚にトラブルが起きていたり、消化器官において疾患を抱えている猫におすすめのフードです。食物アレルギーの原因にはならないアミノ酸とオリゴペプチドを配合し、原材料においてはアレルゲンとなるものはすべて排除しています。

また、単にアレルゲンとなる原材料を排除しているだけでなく、皮膚を健康的に保つためにパントテン酸やナイアシン、コリンなどの有効成分も配合しています。

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セレクトプロテイン

ロイヤルカナンからは、ドライタイプとウェットタイプの2種類で、セレクトプロテインという商品も扱っています。ダック&ライスとチキン&ライスと2種類の風味があり、どちらも使用している炭水化物とタンパク質はアレルゲンとなりにくいものになっています。

さらに、おなかの調子を整えるために、食物繊維や魚油を配合しているのもポイントです。ダックやチキンは消化性に優れているので、愛猫の体に負担をかけずに済みます。

厳選された原材料によって、愛猫のアレルギー症状を改善することもできるでしょう。症状を悪化させないためにも、原材料にひとつずつこだわって作られたフードは信頼できます。

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低分子プロテイン

セレクトプロテインという商品に対して、低分子プロテインというフードも販売されています。加水分解大豆タンパクという、アレルギーの原因になりにくい素材を使っているのが特徴的です。

その他に、EPAやDHAを配合し、腸内細菌のバランスを保つためにフラクトオリゴ糖と不溶性食物繊維が入っているのもポイントとなっています。

皮膚のバリア機能を高めるパントテン酸やナイアシンなどもちゃんと配合されているので、美味しく食べながらアレルギー症状を改善していくことができるでしょう。

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アレルギー持ちにも安心なナチュラルバランス

ナチュラルバランスでは、アレルギー持ちの犬や猫のために栄養面を考慮しながら素材にこだわったフードやおやつを展開しています。なかでもおすすめとなっている商品が、以下になります。

グリーンピース&ダックフォーミュラー

チキンやラム肉、とうもろこしなど、食物アレルギーの可能性があるものはすべて排除し、代わりに良質なダック肉とグリーンピースを配合しました。グレインフリーとなっているので、穀物に反応する猫にとっても安心でしょう。

保存料や着色料なども一切使用していないので、添加物に体が反応してしまうという猫にもおすすめです。粗悪なものが使用されていない、高品質なキャットフードと言えます。

1袋500g入りのトライアルから気軽に商品を試すことができるので、愛猫のフード選びに悩んでいる人はぜひ利用してみてください。その他に、1kgと2.27kgの分があります。

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ウルトラプレミアム キャット缶フード

ナチュラルバランスでは、アレルギー持ちの猫が美味しく食事を食べられるように、缶に入ったウェットフードも販売しています。ドライフードと同じくアレルゲンとなる食物は排除し、チキンやダックなどを炭水化物源として使用しています。

グラム数に応じて缶の大きさが異なるので、多頭飼いされているお家にとっても使いやすいでしょう。ウェットフードは種類が豊富にあるので、ぜひ愛猫が喜ぶ味を見つけて食事に取り入れてみましょう。

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皮膚のケアをしてくれるヒルズ zd

アレルギー症状がすでに現れているとき、またアレルギーの対策として利用できるのが「ヒルズ zd」です。猫のアレルギーは、フードに含まれる特定のタンパク質に反応していると考え、ヒルズ zdでは加水分解タンパク質と炭水化物源として米を使用しています。

その結果、猫の体で起きるアレルギー症状を抑制したり、改善することが期待できます。

さらに、皮膚や被毛を健康的に保ってくれ、丈夫な皮膚も作ってくれるフードとして注目を集めています。体の状態が整うことから免疫力も高まり、病気に負けない丈夫な体作りに効果が期待できるでしょう。

気になる添加物に関しても、安心できます。酸化防止剤には自然派成分を使用し、その他に猫の体に害となるものは含まれていません。アレルゲンとなりうるタンパク質や炭水化物も厳選しているので、成分表示を見ると猫にとって必要な栄養素を安心して摂取できます。

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愛猫のアレルギーは日頃から予防と対策を

キャットフード

愛猫がアレルギーを起こすと、フード選びを慎重に行なう必要が出てくるため、欲しがるおやつや喜ぶものを、気にせずに与えることが難しくなります。そこで、日頃からアレルギー対策を行なって愛猫の体を守りましょう。

キャットフードの成分や原材料は細かくチェック

前述しているように、猫がアレルギーを起こす場合、そのほとんどが食べ物からです。おやつからも摂取が考えられますが、その回数も限られていることから、主な原因はやはり日々の食事となるキャットフードと考えられます。

そこで、愛猫に与えているフードの成分を見直し、どのような原材料が使用されているのか細かくチェックしてみましょう。

フードによっては、添加物がたくさん使われていたり、アレルゲンとなりやすい穀物や乳製品、肉類をたっぷり配合しているものもあります。ひとつずつの原材料を確認してもよいぐらい、フードには様々なものが含まれています。

愛猫がアレルギー症状を引き起こすことのないように、早めの段階でフードの見直しはしておくべきです。

また、手軽に購入できる安価なキャットフードを使用している場合には、特に注意が必要です。安価なキャットフードには、たくさんの添加物や表示を見てもよくわからないものをいれることによってボリュームや味付けを補っていることがあるからです。

粗悪なキャットフードにはいろんなものが入っていると心得て、安易に手を出しやすい価格のフードを購入しないようにすることでもアレルギーを発症する確率を下げられるでしょう。

アレルギー検査とその費用

愛猫がアレルギーを起こしていないか不安がある、今のフードのままでよいか悩んでいるといった悩みを抱えている場合には、動物病院でアレルギー検査を受けてみるのもおすすめです。

アレルギー検査を受けると、アレルギーを発症させてしまう前に愛猫の体が何に反応するか知ることができます。

動物病院で受けられるアレルギー検査の内容は、以下になります。

アレルギーの原因が食物の場合

除外食という方法によって、アレルゲンとなる食物を探し当てます。鶏肉が入っていないフードを与えて様子を見る、何も異変が起きなかったら今度は牛肉に変えてみるといったように、いろんな食材を順に試していく方法です。

どの食品を口にすることで、アレルギーの症状が治まるかを確認していくという目的があります。ここから、どの食品に対して体が反応するかを決定することができるのです。1種類ごとに2週間~1ヶ月ほど続ける必要があるので、しばらく時間がかかります。

また、除外食とは違った方法に厳格食という方法もあります。除外食で特定できない場合、鶏肉だけを与えるといったようにして反応を見るというのが厳格食です。

一般的なのは血液検査

どの動物病院でも行なわれるアレルギー検査に、血液検査があります。血液検査においては、92種類のアレルゲンについて調べられるといいます。

まずは、血液検査でアレルゲンを特定できるかどうか試してみるのもよいでしょう。血液検査の費用は、2万円~3万円が相場となっています。

毎日の生活で愛猫の様子を観察しよう

愛猫のアレルギーは、いつどんなタイミングで起きるかわかりません。そのため、毎日猫と暮らすなかで、食事のあとや自由に過ごしているときにどのような様子か観察しておくことが大切です。

食後にアレルギー症状が見られるケースもありますし、食事を済ませてから数時間が経過した後に体を掻いていたり、咳が出ているなどの異変が現れる場合もあります。

様々なことを想定しながら、愛猫の様子を観察しましょう。早く異変に気づくことができれば、アレルゲンとなる食物を追求できることで、フードの見直しによる改善が期待できます。

キャットフードを正しく選んでアレルギー対策を

キャットフードは、数え切れないほどたくさんの種類があります。そのなかには添加物や食物アレルギーの原因となる原材料が含まれている可能性があることがわかりましたね。

そこで、愛猫がアレルギーを発症しないためにも、キャットフードの見直しを行ないましょう。成分ひとつひとつに注目して、何がアレルゲンとなりやすいのかを知っておきましょう。

安心できるキャットフードを与えることができれば、愛猫のアレルギー対処だけでなく健康の維持にも役立ちます。アレルギー対策や予防におすすめのフードも数多く登場しているので、成分を確認しながら愛猫に合っているものを選んで、健康的な身体つくりをしてあげましょう。