犬にドライフルーツはOK?種類ごとに特徴をチェックしておこう

犬 ドライフルーツ

ドライフルーツといえば、私たち人間にとっては手軽につまめる間食として、栄養価の高さも評価されています。好きなフルーツをいつでも食べられるとして、多くの人が口にしたことがあるのではないでしょうか。では、ドライフルーツは犬に与えても大丈夫なのでしょうか?犬に与える際の注意点も合わせて、ドライフルーツの種類ごとの特徴を押さえておきましょう。

犬にドライフルーツは与えても大丈夫?

基本的には栄養満点だけど・・・

犬 ドライフルーツ

犬にドライフルーツは、基本的には与えても大丈夫です。

ただ、ドライフルーツは乾燥させることで、栄養がたくさん詰まっている分、糖分を多く含んでいます。そのため、愛犬に与えすぎると肥満を招いたり、下痢や腹痛などお腹を壊してしまう恐れがあります。

注意
犬にとって、ドライフルーツは体への影響力が大きな食べ物のため、与えすぎには注意が必要です。

フルーツアレルギーには要注意

愛犬の体質によっては、フルーツアレルギーを起こしてしまう恐れがあるので気をつけましょう。

フルーツは、種類によって成分が異なります。その成分によっては、アレルギーを引き起こす可能性もあります。フルーツの種類ごとにアレルギーを起こす可能性がないかを事前に調べ、心配がないとされるフルーツに関しても与える際にはその後の様子をよく観察しておきましょう。

ドライフルーツを食べた後に、下痢や嘔吐などの症状があらわれたら、アレルギー反応を起こしていると考えられます。病院で状態を診てもらわないといけないので、ドライフルーツを与えるときは慎重に行ないましょう。

犬に与えてもOKなドライフルーツ3選

犬へドライフルーツを与えるのは基本的にはOKとされていますが、与えても大丈夫なフルーツと与えない方がよいフルーツがあります。ここでは、犬に与えてもOKなドライフルーツを3つ紹介します。

りんご

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りんごのドライフルーツは、犬用のおやつとしてもペットショップなどで販売されています。程よい酸味と甘さを感じながら、適度な噛みごたえも癖になるりんごは、犬に与えてもOKなドライフルーツです。実際に、りんごが好きという犬も多いので、りんごのドライフルーツは人気があります。

りんごには、免疫力を高めてくれるペクチンという食物繊維や抗酸化作用に優れているポリフェノールなど、体が喜ぶ栄養素が豊富に含まれています。その他に、ビタミン類も豊富に含むので、健康維持に期待されています。

注意
栄養満点のりんごは、犬の健康維持にも活用できますが、成分によっては体の負担となってしまう恐れがあるため、与えすぎには注意しましょう。

いちご

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りんごに続き、いちごが好きという犬も多いです。いちごのドライフルーツもあり、乾燥した状態でも甘酸っぱさを感じられ、美味しいおやつになります。そのいちごも犬に与えるドライフルーツとして大丈夫です。

いちごは甘さの割に低カロリーなフルーツなので、ドライフルーツとなっても他の果物に比べれば糖分などが少なくなっています。犬に一日に与えてもよいとされているいちごの目安は、生の状態で20g程度です。

ドライフルーツになると栄養が凝縮され、乾燥する段階で小さく縮んでしまうので、少なめに与えるのがポイントです。ちょっと少ないかなと思うくらいで止めておくと安心でしょう。

いちご好きな犬が多いことから、ドライフルーツももっと欲しいとおねだりされてしまう可能性が高いですが、食べ過ぎは健康を損ねるので適量にしておきましょう。

ブルーベリー

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目によいとされているブルーベリーも、ドライフルーツとして使用されることがあります。食物繊維が豊富でビタミン類もたっぷり含まれているブルーベリーは、与えすぎることで下痢を起こしてしまう恐れがあるので注意が必要です。

MEMO
ブルーベリーにはアントシアニンという抗酸化成分を含んでいることから、老化防止や病気になりにくい丈夫な体を作ることが期待できます。

ドライフルーツのブルーベリーを与えるときは、最初は2、3粒程度から始めましょう。その後様子を見ながら大丈夫そうであれば、一日10粒くらいまでを目安に与えるとよいでしょう。

食べ過ぎにだけは注意して、少量であっても異変が起きないか飼い主がきちんと様子を見ておくことが大切です。

犬に与えてはいけないドライフルーツ一覧

犬に与えても大丈夫とされているドライフルーツがある一方で、与えてはいけない種類もあるので、理由と合わせて知識を得ておきましょう。

レーズン

犬 ドライフルーツ

ドライフルーツのレーズンといえば定番とも言えますが、犬に与えるのはやめましょう。抗酸化作用に優れているレーズンは、私たち人間にとっては美容と健康によいフルーツです。

注意
しかし、犬に与えると急な嘔吐や下痢といった症状を引き起こす恐れがあります。場合によっては腎不全を起こす可能性もあるので、犬にとってレーズンは命に関わる危険なフルーツなのです。

犬用のドライフルーツであればレーズンが入っていることはありませんが、人間用のドライフルーツを与える際にはレーズンが入っていることが多いので、細心の注意を払いましょう。

プルーン

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便秘解消やダイエットなどにおすすめのプルーンですが、犬に与えるのはやめましょう。

プルーンの葉や茎、種といった部位に毒性の物質が含まれているため、犬にとって危険な食べ物となります。うっかり食べてしまうと呼吸困難やショック症状を起こす恐れもあるほどです。日頃から犬の届かない場所に保管しておくことが大切です。

注意
プルーンに含まれる毒は、乾燥させることでより強まるといいます。ドライフルーツでプルーンがある場合には、保管場所をしっかり決めておきましょう。

パイナップル

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パイナップルには、胃腸の働きを整えてくれる酵素やビタミン類が豊富に含まれています。食物繊維が豊富であるため、便秘対策におすすめのフルーツです。

しかし、犬の体は食物繊維を消化しにくい作りになっているので、パイナップルを食べることで下痢や消化不良を起こすことがあります。

また、パイナップルは糖分も多く含むフルーツです。そのため、ちょっと食べ過ぎただけでも、犬にとってはたくさんの糖分とカロリーを摂取したことになります。愛犬の健康を考えるのであれば、ドライフルーツでパイナップルを選ぶのは控えた方がよさそうです。

いちじく

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旬を迎えると美味しくなるいちじくは、美容におすすめという点から食べている人も多いでしょう。ドライフルーツの定番であるいちじくは、乾燥させても甘さと独特の香りを残しています。

いちじくは、犬にとって中毒を起こす可能性があるフルーツです。いちじくの皮や葉の部分に含まれるソラレンやフィシンといった物質が、中毒性があるため危険です。

中毒を起こしている場合、よだれがたくさん出たり嘔吐してしまうことがあります。ドライフルーツを与えるときには、いちじくが含まれていないかというチェックがしましょう。

添加物が使われているドライフルーツ

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犬用のドライフルーツとして商品も販売されていますが、人間用と犬用のどちらのドライフルーツにおいても添加物が含まれているものがあります。

MEMO
砂糖や着色料、保存料などが使われていないドライフルーツを選ぶと、より安心して愛犬に与えられるでしょう。犬にとっては、単にフルーツを乾燥させただけのシンプルなものが一番です。

高温加工されたドライフルーツにも要注意

高温で加工されたドライフルーツは、犬におやつや栄養補給として与えてもあまり意味がありません。高温で加工されていく過程で、犬の体に必要な栄養素は失われていっているからです。

せっかく与えるのであれば、低音調理された栄養がまだ残っているドライフルーツをあげましょう。

愛犬に与えるドライフルーツは種類によって注意しよう

愛犬に与えるおやつとして利用することが多いドライフルーツは、種類によっては危険を伴う場合があるので気をつけましょう。フルーツに含まれる成分が、犬の体にどのような影響を与えるのか把握しておくことが大切です。

また、添加物の有無や高温加工されたものなどにも注意しながら、高品質なドライフルーツを選んで少量ずつ与えるようにしましょう。