「愛犬の出産に備えてどんなものが必要なんだろう?」犬の出産は、ワンちゃんにとっても飼い主にとってもとても不安なものです。また、出産に備えてどのようなことに気をつけたら良いのでしょうか?出産に備えてワンちゃんの体が変わってきたり、食事の管理や運動も普段とは異なってきます。安全に出産を迎えるために、どのようなことを注意したらいいのでしょうか?また、飼い主の愛犬に対するケア方法とはどのようなものがあるのでしょうか?
目次
犬の妊娠時期に気をつけたいことは?
初産・経産関わらず人間同様に、犬も妊娠期間はとてもデリケートな時期です。愛犬が安心して妊娠の時期を過ごすことのできるように、飼い主が気をつけられることとはどのようなことがあるのでしょうか?
普段は大丈夫でも、妊娠時期はいけないことや出産に向けてセーブしなければならないことを知っておくことで安心して愛犬の出産に望めます。また、妊娠の兆候に気づいてあげることも飼い主のできるケアではとても重要なポイントのひとつです。
お産の兆候
犬のお産の兆候としては、妊娠初期につわりがきたり中期になってお腹がふっくらとしてくるなど、目で見てわかるような変化が現れます。妊娠初期はつわりがあまり出ない犬もいて気づきにくいため、過去に交尾などが行われていた場合は飼い主さんが注意を払ってあげることが大切です。
過去に交尾が行われてから、愛犬が体調を悪そうにしていたら自己判断をせずに妊娠を疑い、一度動物病院を受診することをおすすめします。
妊娠期間ってどのくらい?
犬の妊娠期間は犬種によって少し差がありますが、交尾から大体58~65日といわれています。約9週間の妊娠期間を経て出産を迎えます。犬の場合は、受精してから受精卵が胎盤に着床するまでの時間が長く約3週間ほどかかります。
この期間はとてもデリケートな時期なので、流産などをしないように気をつけて過ごさなければなりません。犬の妊娠では、妊娠期間は短いですが妊娠期間には変わりはないので細心の注意を払いましょう。
妊娠中に気をつけたいこと
妊娠中に気をつけたい点は何点かありますが、愛犬が無事に出産を迎えるまでは主に“ストレス”“食事”“運動”などを気を配ってあげることが大切です。また、シャンプーや過度に興奮してしまうことも妊娠中は避けた方が良いでしょう。
- ストレス
- 食事
- 運動
妊娠期間は、流産の恐れなどもあります。また、普段とは身体の変化もあり、ただでさえとてもデリケートな時期であるため、ストレスを与えることはできるだけ避けましょう。特に妊娠初期のストレスを感じないよう、安心して過ごせる環境を与えてあげることが望ましいです。
妊娠期間中に気をつけたいことは食事です。妊娠期間中は専用の高カロリーフードなどに変えるなど、身体の栄養価を考えてあげることをおすすめします。普段の食事内容を完全に切り替えてしまっては、少しストレスを感じるワンちゃんもいるかと思います。
様子を見ながら、普段の食事に高カロリーフードを混ぜ与えても良いでしょう。お腹が大きくなることで、胃を圧迫して普段よりも食欲がなくなる場合もあります。愛犬の体調を見てあげながら食事のバランスにも気をつけてあげることが大切です。
妊娠初期から中期の運動に関しては、様子を見ながら行いましょう。特に妊娠中期はお腹もだんだんと大きくなるため、激しい運動は避けた方が良いでしょう。体の変化が大きくなってくる妊娠中期からは、飼い主さんが愛犬の身体を気遣ってあげましょう。
また、お腹を圧迫するような動きやお腹が擦れるような仕草も極力避けてあげることが大切です。お腹が大きくなるにつれて、腰にも負担がかかりやすくなります。できるだけ負担の少ないように生活させてあげて、体調管理の一環として軽めの運動もきちんと取り入れましょう。
犬の出産に備えて準備しておくことは?
犬の出産に備えて慌てずに対処できるように心の準備を整えておくことも必要ですが、病院にかかるための費用や愛犬が落ち着いて出産できる場所、また出産がスムーズに行えるように愛犬の体調や毛並みを整えておくこともとても重要なポイントです。
出産をするまでの費用
犬の一回の出産までにかかる費用は、病院にかかり帝王切開で出産を行う場合と自然分娩で自宅で出産をする場合で、費用に大きく差があります自宅で出産を行う場合は、体温計や飼い主さんが愛犬の出産を手伝うための道具を新品で準備する場合、。8000円ほどの費用が必要になります。
また、自宅で出産ができない場合は動物病院などで帝王切開が必要になります。その場合は、10万円程度の費用が掛かる場合があるため、出産に必要な費用は余裕をもって10万円~15万円程度準備しておくこと。をおすすめします。
犬が落ち着いて出産できる場所
出産を自然分娩で行う場合は、愛犬が落ち着いて出産出来る場所を準備してあげましょう。小型犬や中型犬は、大きめの段ボールなどで外部から見えないように囲いを作り、タオルなどを敷いてあげると良いでしょう。あまり明るすぎる場所に作るのではなく、少し薄暗いくらいの落ち着く場所に作ってあげることをおすすめします。
自宅で自然分娩で出産するときに必要なもの
自宅で自然分娩で出産を行うときに必要なものとして、最低限用意をしておきたいものがあります。いざ出産となったときに「これがない!あれが必要だった!」などとならないように、最低限必要なものを出産に備えて準備しておきましょう。
- 体温計
- 清潔なタオル
- ガーゼ
- 消毒したハサミ
- 計り
- 子犬用ミルク
- 子犬用哺乳瓶
できれば新品で用意しましょう。もし、新品で準備できない時は清潔な状態のものを用意しましょう。また、子犬用ミルクや子犬用哺乳瓶は万が一母犬が母乳を上げようとしなかったときの場合に備えて準備をしておくと良いでしょう。
定期的に動物病院へ
妊娠がわかったから出産に備えて、定期的に動物病院へ行くことをおすすめします。そうしておおくことで逆子や難産にも準備をすることができます。また、自然分娩で出産をするうえでも、かかりつけの動物病院があることで何かあったときにすぐに対応することができます。愛犬が妊娠をしたら定期的に、動物病院へ通うことをおすすめします。
トリミングなどを済ませておく
出産に備えて、トリミングで毛を短くしておくことで破水をわかりやすくしたり羊水や血液で身体が汚れることを避けられます。トリミングがストレスになる場合もあるため、妊娠がわかり中期に入り落ち着いた段階で、出産に備えたトリミングを行いましょう。
逆子だったり難産が予想される場合は?
もしも、自然分娩で出産を行った時に子犬の頭や足などが見えているのに、なかなか出てこない場合などは焦らずに清潔なタオルやガーゼで子犬の頭や足をつかんでゆっくりと母犬の陣痛のリズムに合わせて引っ張り出してあげましょう。
無理に出産を進めようとお腹を押したり、強く引っ張ってしまっては母子ともに命の危険にさらせしてしまいます。どうしても、自然分娩でも不安がある場合や対処に困ることが予測される場合は動物病院で出産することが望ましいです。
動物病院で帝王切開
妊娠中に逆子や難産が予想される場合は、動物病院を受診して安全を配慮し帝王切開などで出産を行うことをおすすめします。難産が予想される場合、自宅の出産は困難なことが多いため動物病院の獣医さんと相談して出産に望みましょう。
帝王切開では、自然分娩と異なり多少愛犬の身体に負担かかかる場合もありますが、母子ともに危険にさらしてしまうよりも安全に出産を行うことがとても大切になってきます。
犬が妊娠したらまずは、動物病院にかかろう
もし、愛犬が交尾などをした後に様子がいつもとおかしいな?と感じたときは、まず動物病院へかかることをおすすめします。また、出産は愛犬の体に負担をかけることもあります。
望まない出産を避けたいのであれば、しっかりと去勢・避妊を行ってあげてください。愛犬が妊娠をしたら出産をさせるということは、大きな責任も必要になるということを念頭に置いて出産に臨みましょう。
犬の去勢を行なうメリットとデメリットはなに?かかる費用と手術をする時期とは