犬の脱臼は適切な対処が必要!部位別の原因や治療法などを徹底解説!

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犬にとって脱臼は身近なケガのひとつで、どの関節を脱臼するかで症状が異なります。外で遊ばせているときだけではなく、家の中で過ごしている間にも脱臼をする可能性があるため、飼い主は注意して愛犬の様子を見てあげなければなりません。では、脱臼をしたときの犬にはどのような症状が見られるのでしょうか。

犬の脱臼について部位別に解説

2本の足で体を支え、バランスを保たなければならない私たち人間に比べ、四足歩行の犬は体の負担を4本の足に分散させ、肩や腰などにかかる負担を軽減できます。

しかし、ちょっとしたことが原因でバランスを崩し、部分的に大きな負担がかかって脱臼をするケースも珍しくはありません。

犬の関節でどの部分が脱臼をしやすいのか、またそれぞれの内容についても解説します。

【参考:イヌ・ネコ 家庭動物の医学大百科 改訂版】

【参考:もっともくわしいイヌの病気百科】

顎関節

顎をケガした犬

顎関節の脱臼は、いわゆる顎が外れた状態のことで、日常生活で起こることはほとんどありません。

痛みを感じない子も多いため、軽度だと飼い主が気づけないこともあるほどです。重度だと脱臼のみならず、周辺の骨を骨折したり筋肉を損傷したりすることも考えられるでしょう。

また、外傷以外にも先天的な理由で顎関節が異常な状態になることがあります。

先天的異常は、主に以下のような犬種に見られます。

  • アメリカンコッカースパニエル
  • バセットハウンド
  • アイリッシュセター
  • セントバーナード

中型犬や大型犬に多いのが特徴で、そのなかでも1歳未満の若い時期に発症する傾向にあります。

原因と症状

非外傷性原因以外で脱臼する原因のほとんどが、事故によるものです。そのため、普段通り生活をしているなかで顎関節を脱臼するのは非常に稀だと言えます。

脱臼のみ発生することもあれば、上顎や下顎を骨折したことで脱臼を伴う場合もあるため注意が必要です。

脱臼していることで口が開きっぱなしになったり、口を閉じていてもゆがんだような状態になったりします。

食事がしにくいことで食べ物を拒否するようになる子もいるため、そのような症状がみられたら一度動物病院で診てもらうといいでしょう。

治療法

脱臼を整復し、再脱臼を防ぐために数週間の固定を行ないます。

【参考:イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科(p485)】

環椎軸椎(かんついじくつい)

腰をけがしている犬

犬の背骨には「椎骨(ついこつ)」という骨があり、首から尾に向かって並んでいます。この椎骨もいくつかの種類があるのですが、首の部分にある椎骨を「頸椎(けいつい)」と呼びます。

犬の頸椎は人間と同様に7個の椎骨で構成され、そのうち頭に一番近いものが「環椎」、二番目に近いものが「軸椎」です。

環椎軸椎の不安定性も脱臼として考えられており、特に超小型犬や小型犬に多く見られます。

原因と症状

頸部脊髄(けいぶせきずい)に対して圧迫が加わることで発生します。ほとんどが先天性ですが、なかには後天性で発生する子もいます。

首と胴体の間の頸部(けいぶ)に痛みを感じることから、様々な症状が現れます。不自然な首の動かし方をしたり、上を向くことができないため頻繁に上目遣いをするようになったりします。

軽度であればこれらの症状が見られるだけですが、重度になると四肢に力が入らず、まともに歩くことが困難になったり呼吸困難になったりする可能性もあります。

生まれつき歯状突起の欠損や奇形、骨化不全があったり、靱帯支持が不十分であったりすると高率で発生すると言われています。

治療法

脱臼状況を正しく診断するため、最初に頸部X線検査で環椎と軸椎間の位置や広がりを見ていきます。その結果と症状をもとに治療法を確定します。

軽度のものは鎮痛剤や消炎剤などの内科的治療法に加え、コルセットをはめて首を伸ばした状態にするという治療を行ないますが、これは根本的な問題の改善にはならないため再脱臼を招く可能性があります。

そのため、人工靱帯によって環椎軸椎を固定させる治療をすすめられるでしょう。

【参考:イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科(p486)】

肩関節

様々な部位のなかでも、肩の脱臼は比較的少ないと言われています。外傷による脱臼以外にも先天性のものが多く見られます。

先天的異常は、主に以下のような犬種に見られます。

  • トイプードル
  • ペキニーズ
  • トイサイズのテリア種

このように、先天性の肩関節脱臼は超小型犬小型犬に発生する傾向にあるのが特徴です。

原因と症状

交通事故で強い打撲を受けたときや、落下事故で着地時にかかる負担などが原因で起こります。

先天性の場合は、発育不良によって発生し、3~10ヶ月という幼犬の時期に足を引きずるなどの症状が見られます。

関節が内側にずれる内方脱臼がほとんどで、外側にずれる外方脱臼を起こすのは稀です。

治療法

手技で整復を行ない、しばらく固定することで回復を目指します。多くがこの治療で治りますが、再脱臼を繰り返す場合は外科的に手術などをして整復します。

【参考:イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科(p486)】

肘関節

肘をケガした犬

犬の足は人間に比べ細長く伸びているため、そこに強い衝撃が加わると脱臼や骨折を起こしやすくなります。

また、肘は前足の関節部分で伏せをした際に地面と接したり、歩行の際にも常に胴体の重みを支えているため、犬の脱臼のなかでも多い箇所だと言えるでしょう。

原因と症状

事故などの激しい外傷で発生することが多く、他の部分の脱臼のように外傷以外の原因で起こることはほとんどありません。

肘は体重がかかる部分であることから痛みが強く、脱臼した足を持ち上げることができないため、まともに歩けず足を引きずったり、歩こうとしなくなったりします。

また、外から見ても分かるほど大きく腫れてくるため、痛みと同時にパニックを起こす子もいるでしょう。

治療法

肘部分は細いため、内側と外側のどちらに関節がずれているのかがすぐに分かります。

しかし、より詳しく状況を把握するためにX線による診断を行ない、骨折などの合併症がないかを確認します。

最初は手技で整復を試し、時間が経っても治らない場合は手術が必要となります。

【参考:イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科(p486)】

手根(しゅこん)関節

手首をケガしている犬

手首にある関節で細い部位のため、脱臼しやすい関節のひとつです。

一般家庭の飼い犬というより、レース犬や猟犬など、そのほかアジリティーなどを楽しむ激しい運動を行なう犬に多く見られる傾向があります。

原因と症状

高所からの落下や飛躍時など、足に負担がかかる際に発生し、また激しい方向転換も手根関節にダメージを与えます。

症状は、関節に腫れと痛みが見られます。体重を支えるほどの荷重に耐えられないため、歩き方が不自然になったり、できるだけ脱臼している足が地面につかないようかばいながら歩いたりするでしょう。

治療法

治療は専ら関節固定術です。副木やギプスでの骨の修復はほとんど期待できないうえ、再脱臼しやすい部分であるため、根本から改善させようと思うのであれば根気強く治療に励む必要があります。

【参考:イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科(p486)】

仙腸(せんちょう)関節

足の付け根をけがした犬

仙腸関節とは、後肢を支える大切な関節です。骨盤の一部である腸骨と仙椎が接合し、後足やお尻などを支えるのですが、ここが脱臼するとまともに歩くことができなくなります。

それに加え、骨盤の他の部分が骨折していたり、内部の臓器が損傷を受けていたりする可能性もあります。神経に影響を与えていれば、長期にわたる歩行障害が起こることも考えられます。

原因と症状

交通事故や落下事故などの激しい外力が原因であることがほとんどです。

症状は、歩き方が不自然になる、お尻が持ち上がらない、トイレができないなどが挙げられます。

治療法

軽度の場合は、自宅で安静に過ごしたり、医師の指示通りの生活をさせるなどの保存療法で回復が期待できますが、重度の場合は外科的な手術などの整復が必要になります。

【参考:イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科(p486)】

膝関節

膝のリハビリをしている犬

膝関節の脱臼は、脛骨脱臼と膝蓋骨(しつがいこつ)脱臼の2種類に分けられます。

脛骨脱臼とは、太ももの骨とすねの骨が脱臼してしまうことです。関節の中にある靱帯や半月の損傷を伴います。一方、膝蓋骨脱臼は膝関節のお皿がずれることで、先天性と後天性があります。

膝関節の脱臼のほとんどが膝蓋骨脱臼で、様々な部位のなかでも特に脱臼することが多い傾向があります。そのため、今回は膝蓋骨脱臼に焦点を当てて解説します。

原因と症状

膝蓋骨脱臼は、膝蓋骨が内側にずれる「内方脱臼」と外側にずれる「外方脱臼」に分けられます。原因は外傷や先天的な異常のどちらかで、大型犬の場合は股関節形成不全を伴います。

症状を表す4つのグレード
  • グレード1
  • もっとも軽い症状で、犬が自分で足を伸ばして脱臼を治すことができるため、飼い主が気づかないことも多いようです。しかし、脱臼をしている最中は痛みを伴い、足を引きずるなどの様子が見られます。

  • グレード2
  • 症状としてはグレード1とほぼ変わりませんが、脱臼が頻発しているとグレード2と診断されます。これも犬が自分で脱臼を治すことができるため、飼い主が気づかないこともあります。

  • グレード3
  • 犬が自力では治せないレベルの脱臼です。足を伸ばすことができなかったり、歩き方が不自然になったりします。症状によって治し方は様々ですが、医師の処置でもとに戻ることがほとんどです。

  • グレード4
  • 膝蓋骨がほとんど動かなくなり、歩行困難となります。

治療法

歩き方の観察や触診、X線検査などによって診断を行ない、脱臼のグレードを見極めます。

そのうえで治療を行ないますが、膝蓋骨の脱臼および亜脱臼は、手術によって治療をすることがほとんどです。

犬は加齢とともに後肢全体に激しい変形が生じるため、処置が遅れると修復が困難になることを覚えておきましょう。

そのため、特別な理由がない限り手術をできるだけ早くに行なう必要があります。

【参考:もっともくわしいイヌの病気百科(p245~248)】

股関節

リハビリ犬

骨盤を構成している骨のひとつである「寛骨(かんこつ)」と、大腿骨の付け根部分の「大腿骨頭(だいたいこつとう)」が関係する脱臼です。

犬の脱臼でよく見られる部位でもあるのですが、これは大きく動く股関節を外側から支える靱帯がないことや、股関節の内側にある円靱帯の固定力が弱いなどが理由として挙げられます。

原因と症状

交通事故や落下事故などにより、骨同士をつないでいる靱帯が切れて大腿骨がはずれてしまいます。衝撃の強さによっては骨盤骨折や、馬尾神経の損傷、骨盤内臓器の損傷などを合併している可能性があります。

症状は、足を引きずるなどの不安定な歩みになったり痛みを訴える様子が見られるでしょう。しかし、脱臼してから数日経つと、足に軽く体重をかけて歩くことができるようになる場合もあります。

治療法

骨折を併発していなければ、全身麻酔をして皮膚の上から脱臼の修復を行ないます。この整復処置は、筋肉が十分に緩んでいれば高い確率で成功します。

しかし、骨折を併発している場合や、脱臼が慢性化している場合などは、手術で患部を切開し、直接股関節を修復することもあるため、早期発見や慢性化する前に気づいてあげられるよう飼い主の見守りが大切です。

【参考:もっともくわしいイヌの病気百科(p244~245)】

足根(そっこん)関節

足首を負傷した犬

手根関節と同様に足根関節も細いため、ピンポイントで強い外力を受けて脱臼することがあります。重症化する傾向があり、骨折や捻挫などの併発が多く見られます。

原因と症状

交通事故による外力や、激しい運動をすることで発生しますが、これらのダメージはどちらかと言えば手根関節に加わることが多く、足根関節が脱臼することはあまりありません。

内側と外側の靱帯断裂や、骨折などを伴うことで歩き方が不安定になります。

治療法

手技で整復を行なう病院もありますが、再脱臼しやすい場所なので、外科手術によって整復することが多いようです。

【参考:イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科(p486)】

犬の脱臼治療にかかる費用はどれくらい?

愛犬が脱臼してしまった場合、どれくらいの治療費が必要なのか気になる人も多いでしょう。

費用は受診する病院や治療法によっても異なるため、一概には言えませんが参考となる金額を紹介します。万が一に備えるための参考としてみてください。 

治療法によって金額は異なる

先程説明したように、脱臼には様々な種類があり、さらには症状によって治療法も異なります。

しかし、軽度の症状を治療する場合であっても、10万円未満程度を覚悟してください。外科手術を行なう場合は、30万円を超えることもあります。

長期的な通院が必要であれば、さらに治療費はかさんでいくことが予想されます。

ペット保険で万が一に備えよう

ペットの治療には公的保険がありません。基本的に全額負担となるため、1回の通院で数千円~数万円になることが多く、それが重なると大きな出費とならざるを得ません。

脱臼はいつ起こってもおかしくないケガのひとつなので、「健康には気をつけているから大丈夫」と安心していると、ある日急に痛い出費に出くわす可能性があります。

脱臼などの突発のケガにも安心して治療を受けさせてあげるために、ペット保険への加入を検討しましょう。かけすてがほとんどですが、月々の保険料は人間の保険料に比べると安いため、手軽に始めやすいのが特徴です。

犬用関節サプリメントで脱臼の悪化や再発を防ごう!おすすめサプリ3選!

脱臼は、骨を丈夫にしたり関節を補強したりすることで悪化や再発を防ぐことができます。

先天性の異常や疑いのある子、またはシニア犬などは普段から犬用関節サプリメントを服用することで、脱臼を未然に防ぐことも可能でしょう。

愛犬を脱臼から守るために、おすすめのサプリを3つ紹介します。

毎日散歩

獣医師もすすめる犬用関節サプリメントです。関節に有効な成分を濃縮しているため、関節予防とサポートに優れています。

数あるサプリメントのなかでも、毎日散歩が人気なのには5つの理由があります。

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  • 国際GMP認定
  • 保存料や香料、化学調味料などの添加物なし
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利用されている飼い主からは、関節炎の症状が和らいだという声や、寝たきりの愛犬の足に力が戻ったという声も寄せられており、脱臼以外でも愛用している人が多いようです。

品質にも味にもこだわりたいという人は一度試してみてはいかがでしょうか。

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あいこな

骨の健康を守るためには、体全体が健康であることが大切です。そこに着目し、体の内側から健康にしていこうと開発されたのがaikona(あいこな)です。

奇跡の木、生命の木などとも呼ばれ、人間用のサプリメントしても人気を得ている「モリンガ」という植物に着目し、豊富な栄養素を凝縮して犬を内側から健康にしていきます。

様々な栄養素が含まれていることから、栄養不足を防ぐだけではなく、骨や関節を含めた様々な機能を丈夫にします。

いろんな効果が欲しい方にはうってつけの商品だと言えるのではないでしょうか。

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Pet Health グルコサミンプラス

様々な飲料販売を行なっているサントリーの商品で、大手企業の名前がついていることもあって信頼度が高いと言えるでしょう。

そんなサントリーの健康食品・化粧品部門が開発した犬用サプリメントです。人間と同様に、膝から歳を取っていく犬のために以下の3つのポイントにこだわっています。

  • ポリフェノール「ケルセチンプラス」
  • カニ、エビの甲殻由来の「グルコサミン」
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この3つをトリプルパワーと呼んで、サプリメントの強みとしています。

骨や関節のトラブルを未然に防ぐだけではなく、動きが鈍くなった、運動を嫌がるようになったなどの様子が見られる犬にも効果があります。シニア犬の健康サポートに取り入れてみるのもおすすめです。

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犬の脱臼を防ぐための対策4つ

犬の脱臼は、飼い主の工夫によって防ぐことができる場合もあります。少しでも愛犬がケガをするリスクを減らせるのであれば、実践しておきたいですね。

では、どんな方法があるのかを4つ紹介します。

犬と飼い主の絆

生活環境を見直す

日常生活のなかには、脱臼の原因となり得るものがたくさんあります。それらを改善させ、愛犬が安心して過ごせるような生活空間を作ってあげましょう。

フローリングにカーペットを敷く

現代では、和室ではなくフローリングの家が増えています。フローリングで滑ってケガをする室内犬は意外に多く、脱臼の他にも打撲や骨折など様々なケガの危険性を含んでいます。

そのため、滑りにくいようにカーペットやマットなどを敷いておきましょう。滑ってケガをする危険性が減るだけでなく、愛犬の爪でフローリングに傷がつくのを防ぐこともできて一石二鳥です。

高所からジャンプをさせない

高所へジャンプするときや、飛び降りて着地をするときに脱臼をする可能性があります。特に、超小型犬や小型犬にとっては、室内にあるイスやソファーであっても段差が高く、なかには着地に失敗して顔を床にぶつける子もいます。

中型犬や大型犬にとっては小さな段差かもしれませんが、それでもケガの可能性はゼロではありません。室内犬を飼っている場合は、高所からジャンプをさせないようしっかりしつけましょう。

言っても直らない子であれば、ジャンプを防ぐために家具の下にステップ台を置いておくと、段差が小さくなってケガのリスクも抑えられます。

愛犬に適したドッグフードを与える

栄養バランスのとれた食生活を心がけることで骨や筋肉が丈夫になり、脱臼をはじめとしたケガを減らすことが期待できるでしょう。

逆に栄養不足で骨がもろくなると、転んだだけで脱臼してしまうこともあるため、日頃の食生活は非常に重要なポイントだと言えます。愛犬の食事で気をつけるべき点は以下の2つです。

栄養バランスの取れた犬の食事

ドッグフードの硬さ

ドッグフードが硬すぎると、食べづらさを感じて受け付けない子がいます。しかし、柔らかすぎるものを与えると、今度はドッグフードが歯について歯垢や歯石の蓄積を招きます。

ドッグフード選びを栄養バランスや値段で考える人もいますが、愛犬に適した硬さかどうかも非常に重要です。どんなに栄養があって優れているドッグフードでも、食べてくれなければ意味がありません。

必要な栄養をしっかりとって骨や筋肉を丈夫に保つように、ドッグフード選びの際は硬さにも注目してみてください。

骨や筋肉の健康維持

ドッグフードは、犬種やライフステージによって栄養バランスを変えているものが多く見受けられます。成長期の子犬にはたっぷりの栄養を、そして食欲が減退する傾向があるシニア犬には、食いつきを重視するなど内容は様々です。脱臼をはじめとしたケガを防止する第一歩として、骨や筋肉の健康維持を目的としたドッグフードを選びましょう。骨を丈夫にするためにカルシウムを多く配合しているものや、関節の健康維持のためのグルコサミンなどの栄養素を含んでいるものなど様々な工夫をされた商品がありますよ。

肥満にならないよう運動させる

肥満になると、その重たい胴体を支えるために体の様々な関節に大きな負担がかかります。

ケガをしたわけではないのに、肥満が原因で脱臼や骨折をする子も少なくはありません。

普段から肥満にならないよう運動ができる環境を用意してあげることで、体型維持をさせるとともに体を支えるための筋肉も鍛えましょう。

足裏のケアをする

足裏のケアも脱臼防止につながります。脱臼のリスクを抑えるだけでなく、ケアをして愛犬と触れ合うことでコミュニケーションがとれるため、積極的に行なうことをおすすめします。

保湿

足裏の肉球は、一種の滑り止めのような役割を果たします。しかし、乾燥しているとその滑り止めも効果が出づらく、滑って転倒することが考えられます。

散歩後の足拭きの際など、定期的に肉球の状態をチェックしてあげましょう。体を支える大切な部分なので、しっかり保湿をして滑らないようケアしてあげることが大切です。

毛のカット

犬種によって異なりますが足裏は比較的毛の量が少ない子が多く、その少ない毛が伸びているだけでも足を滑りやすくさせてしまう可能性があります。

定期的に長い部分はカットし、安全に歩けるようケアしてあげてください。

犬の無駄毛カット

犬の脱臼は再発することも!対策を行なって脱臼を繰り返さないようにしよう

愛犬が元気に走り回っている姿はとても微笑ましいものですが、時として脱臼などのケガを負うリスクと隣り合わせともいえます。

脱臼はどんな犬にも起こり得ることであるとともに、治療には高額な費用がかかります。そのため、万が一に備えてペット保険への加入も考えておきたいですね。

愛犬をあらゆる危険から完璧に守ることは難しいのですが、脱臼のリスクを下げるための対策をとってあげることはできます。できることから実践し、愛犬が安全に過ごせる環境を作ってあげましょう。