ふわふわな羽とつぶらな瞳が愛くるしい鳥類は、ペットとしても高い人気があります。必要なお世話が少なく、飼育アイテムも比較的安価なことから、初めてペットを飼う方でも飼育しやすいでしょう。今回は鳥類の基本的な飼い方と、ペットとして人気の鳥類を6種類紹介します。
目次
鳥類の特徴
鳥類をペットとして飼育する際の特徴をチェックしてみましょう。
比較的長生きしやすい
鳥類は、ハムスターやうさぎのような他の小動物と違い、比較的寿命が長いです。インコ類だと10〜15年、ペットとして人気の文鳥は、8〜10年ほど生きると言われています。
生活リズムが規則正しい
多くの鳥類は日の出とともに起き、日が沈んだら眠るという規則正しい生活を送っています。朝になるとさえずりを始める個体もいるため、爽やかな目覚めが迎えられるかもしれませんね。
トイレは覚えない
鳥類は空を飛ぶため、体内に不要物が溜まって身体が重くならないよう、様々なところでフンや尿をします。鳥かごから出すときは注意しましょう。
鳥類の飼い方!必要アイテム12選
鳥類の飼育方法と、お世話に必要なアイテムを詳しくチェックしていきましょう。
餌を与える
鳥類の餌はペットショップやネットショップなどで購入できます。鳥のためのバランスが考られた餌が多数用意されているため、鳥の種類に合ったものを購入してください。また、餌のみだとビタミンやミネラルが不足するため、時々野菜などを与えることも大切です。
餌の量は1日に7g程度がよいとされているため、定期的に体重測定をし、それを目安に与える量を調節しましょう。餌入れは餌を食べやすい形状のものを選んであげてください。
餌
こちらの商品は、インコ類やブンチョウなど、様々な鳥類に与えられるフードです。ハチミツ・オリゴ糖・カルシウムなど、鳥類の健康に役立つ成分がバランスよく配合されており、価格も手頃なため、初めて鳥類を飼う方はこちらを準備してみてはいかがでしょうか?
こちらは様々な香りや味を楽しむことができるハーブの餌です。柔らかく、砕けやすいため、インコや文鳥などの小鳥にもおすすめです。
無農薬の乾燥ハーブを使用しているため、安心して与えることができるでしょう。
餌入れ
こちらは容器の縁に鳥が掴まりやすい設計になっており、自然な姿勢で餌を食べることができます。底は丸形になっており、鳥が食べやすい位置に餌が集まりやすくなっていると同時に、隅に餌が詰まることも防止できるため、掃除がしやすいのも嬉しいですね。また、背面カバーが付いているため、餌の飛び散りもカバーできます。
こちらの商品は組み立て不要で、鳥かごの外に取り付けるだけで餌場を作ることができます。透明で餌の減り具合が分かりやすいため、餌の量を管理しやすいでしょう。また、餌を大量に入れることができるため、ちょっとしたお出かけや旅行のときにもおすすめです。丈夫なアクリル素材で作られているため、鳥がかじったりつついたりしても、破損しにくいでしょう。
水を与える
身体が入る大きさの給水機を用意してしまうと、中で水浴びをしたり、便をして飲み水を汚してしまうため、鳥が入れない大きさのものを選びましょう。また、水は長時間放置すると腐ってしまうため、1日に1回は必ず交換してあげてください。とくに夏場は腐りやすくなるため、1日に2回以上取り替えましょう。
水入れ
こちらはバナナ型になっており、鳥が飲み水の中に入ることを防止できます。さらに、抗菌になっており、本体は煮沸消毒可能な素材で作られているため、清潔さを保ちやすいのもメリットです。
こちらの商品は鳥かごの外から水をあげることができるため、ドアを開けると脱走する可能性のある元気な子にいかがでしょうか?
こちらの商品はタンク型になっており、鳥類が身体を濡らさずに水を飲むことができます。身体を濡らさないことで体温が安定しやすくなるため、体調不良を防ぐことができるでしょう。手頃な価格のため、初めて鳥類を飼育する際でも利用しやすいでしょう。
鳥かごの掃除・消毒
鳥かごが汚れると、鳥インフルエンザやオウム病などの原因となるウイルスが大量に発生する恐れがあります。これらは愛鳥だけでなく、人体にも影響を及ぼすため、鳥かごは1日に1回掃除することを心がけましょう。特に、尿や便が付着する床の掃除は、念入りに行なうことが大切です。
おすすめの鳥かご3選
窮屈すぎる鳥かごはストレスを与えますが、大きすぎるものも隙間から脱走する恐れがあります。飼育する鳥の種類に合わせて、鳥かごを選びましょう。また、掃除しやすいよう底が引き出せるものを選ぶとよいでしょう。
こちらは、文鳥など身体が小さな鳥類用の鳥かごです。ドアの他に、餌・水用の交換口が用意されているため、餌や水をあげるときに愛鳥が脱走することを防げるでしょう。
こちらの商品には餌・水入れ、止まり木、遊具がセットになっているため、あとは床材を購入するだけで鳥類を飼育する環境が整います。
こちらの鳥かごはインコなどの中型の鳥類や、文鳥などの小型の鳥類を複数飼育をするのに適したサイズです。ドアが8箇所あるため、餌入れや掃除がしやすく、鳥類に快適な環境を保ちやすいでしょう。また、底が引き出し式になっているため、床材の交換や床の掃除もスムーズにできます。
カバー付きの餌入れや止まり木、ブランコがセットになっているため、床材や餌を購入することですぐに鳥類の飼育をスタートすることができるでしょう。
オウムなどの大型の鳥を飼育する場合は、このような大きめのケージが必要です。こちらの商品は3段になっており、身体が大きめの鳥類でものびのびと過ごすことができるでしょう。
床が引き出し式になっており、掃除しやすく、餌・水交換用の扉から簡単に餌や水の世話をしてあげることができるのも嬉しいですね。
鳥かご、餌入れ、餌入れカバー(各4つ)、給水ボトル、止まり木(3本)、ブランコがセットになっています。
止まり木
止まり木は鳥が止まったときに滑りにくい素材のものを選びましょう。天然の木が使われたものがおすすめです。1~2本用意してあげるとよいでしょう。
こちらは天然の木でできているため、愛鳥が止まりやすく、噛んだり爪を研いだりしても安心です。外から固定できる部品がセットになっており、どのようなサイズのケージにも取り付けやすいのがメリットです。
こちらは置き形で安定性の高い止まり木です。鳥かごの中に置くこともできますが、テーブルなどにも置くことができるため、鳥かごの外で鳥類とコミュニケーションを取りたいときにも使用できます。木製のため、気に入る子も多いようです。
鳥かごの消毒液
こちらの商品は鳥に安全な素材が使われているため、鳥かごの掃除におすすめです。スプレータイプのため、浸け置きをする必要がなく、簡単に掃除できるのが嬉しいですね。消臭効果が期待できるのもメリットです。
こちらは先端がブラシ型になっており、柵の部分や床を擦ることで除菌ができます。汚れがよく落ちるという口コミがあるため、こまめに掃除を行なうことで鳥かごの清潔を保つことができるでしょう。価格がお手頃なのも嬉しいですね。
床材
床材は、羽根や脂粉の飛び散りを防ぎ、ケージを清潔に保ちやすくなります。また、尿や便が鳥かごの床に直接付着することも防止できます。使用の際は、汚れが蓄積しやすいため、最低でも1日に1回は交換するように心がけましょう。
こちらの商品は、天然の広葉樹でできているため、鳥類の身体にも安心です。消臭効果も期待されるため、鳥かごの臭いが気になる方は購入してみると良いでしょう。
こちらは砂のような形状の床材です。掃除は汚れた部分を取り除くだけです。細かい粒子で作られているため、鳥が砂浴びをしたり誤って食べてしまったりしても大丈夫なのが嬉しいですね。
体調管理
体重測定
健康状態を管理するため、体重測定はできるだけ毎日行いましょう。自分が飼育する鳥類の適正体重をチェックし、痩せすぎや太り過ぎの場合は餌を調節してあげてください。体重の変化が著しい場合は動物病院に相談しましょう。
こちらの商品はスケールの上か、付属の止まり木に鳥を止まらせることで体重測定ができます。スケールの上になかなか乗りたがらない子にいかがでしょうか?素材には天然の木が使用されているため、安全に体重を測ることがでできます。
こちらの商品は、鳥の体重を0.1g単位で測定することができます。軽量皿がフラットで大きいため、活発な子や身体が大きな子でも体重測定しやすいでしょう。液晶画面が大きく、確認しやすいのも嬉しいですね。毎日体重を測定して、鳥類の健康管理に役立てましょう。
尿・便をチェックする
鳥の尿・便からは、消化の状態や内臓の疾患、中毒症状などがチェックできます。床を掃除するときなどに尿や便の色や臭い、形状などをチェックし、いつもと様子が違う場合は動物病院に相談してください。
また、愛鳥が体調を崩して、動物病院に連れて行く際は、尿や便の様子をメモしておくことでスムーズな診察が受けられるでしょう。
室温を一定に保つ
鳥かごの側に温度計を設置し、常に適温を保つようにしましょう。また、鳥類も熱中症になるため、夏場は温度管理が非常に大切です。こまめに温度計をチェックしてあげてください。
こちらは温度や湿度、快適度をチェックすることができるデジタルの温度・湿度計です。机などに直接置くことも可能ですが、フックや強力なマグネットが付いているため、どのような場所にも設置しやすいでしょう。鳥かごのそばに設置して、こまめに温度や湿度をチェックしてあげてください。
バックライトが付いているため、夜間も画面が確認しやすいのが嬉しいですね。
こちらの商品はアナログのシンプルな温度計です。両面テープが付属されているため、様々な場所に貼り付けて使うことができるため、鳥かごの周辺の温度管理がしやすいでしょう。
水浴び
鳥類の羽根にはホコリや寄生虫や脂粉(しふん)と呼ばれる粉が蓄積されていき、鳥類はそれらを洗い流すために水浴びをすると言われています。飼育下では自由に水浴びをすることができないため、飼い主が定期的に水浴びをさせてあげましょう。
とくに、オカメインコやキバタン(白色のオウム)などは脂粉が多い種類のため、頻繁に水浴びをさせてあげることをおすすめします。
SANKO 小鳥の快適バスタイム
こちらはインコや文鳥などの小鳥に適したサイズの水浴び用ケースです。鳥かごのドアに引っ掛けたり、そのまま置いて使用することもできるため、どのような鳥かごを使用しても使いやすいでしょう。
UEETEK 鳥 水浴び容器
こちらは先述のものと比べ、少しサイズが大きいため、身体が大きな子でものびのびと水浴びをすることができます。底がフラットになっており、そのまま置いても、ケージに引っ掛けても安定性が高いため、安心して使用できるでしょう。
鳥類の飼い方注意点4つ
鳥類を飼うのは比較的簡単であるとはいえ、飼い方には注意しておかなければならないことがあります。下記では、鳥類を飼育する際に注意しておきたいことを4つ紹介します。
様子を常にチェックする
鳥は、体調が悪いことや怪我をしていることを外敵に知られると襲われる恐れがあるため、身体の不調を隠そうとする傾向にあります。毎日の様子をしっかりとチェックし、異変があった際にはすぐ対応できるようにしましょう。
特に、食欲がなくなったときは病気にかかっている可能性が高いため、すぐに動物病院に連れて行くことをおすすめします。体調不良を知られないために、餌を食べているふりをすることもあるため、餌の減り具合をしっかりと観察しておくことが大切です。
野鳥と接触させない
野鳥は鳥インフルエンザなどのウイルスを持っている可能性があるため、感染させないためにも接触させることは避けましょう。
飼育環境を一定に保つ
鳥は本来、何羽もの仲間と一緒に自分の身体に合った環境で暮らしているため、鳥かごの中という自然とかけ離れた場所は、生活しているだけでもストレスが溜まると言われています。ストレスは様々な病気にも繋がるため、飼育環境を安定させ、少しでもストレスを軽減してあげましょう。
まず、鳥類は1日の気温差が5度以上あるとストレスを感じると言われています。温度計を設置し、室内の温度を常に一定に保つようにしてあげましょう。
また、鳥は昼間に明るい環境にいることで食欲が増し、ホルモンの分泌が活発になると言われているため、日中はなるべく明るいところに鳥かごを置いてあげるとよいでしょう。ただし、直射日光が当たる場所に鳥かごを設置すると熱中症などに繋がる恐れもあるため、光が程よく当たる環境を作ってあげてください。
鳥用の餌以外にも小松菜や大根の葉などの野菜などを与える
鳥は自然下では様々な物を食べて生活しているため、飼育下でもなるべく餌の種類を豊富にしてあげることをおすすめします。
ペットショップなどの鳥の餌はヒエやアワなどの穀物がメインになりますが、これらのみだとビタミンやミネラル不足に繋がるため、時々、小松菜や大根の葉、水菜などの野菜を与えるとよいでしょう。
白菜やきゅうりなどの野菜を与えない
白菜やきゅうり、レタスなどの色が淡い野菜は水分が多く、下痢などに繋がるため、愛鳥に与えないようにしてください。また、これらの野菜以外にも鳥の身体に適さないものがあるため、与えないように注意しましょう。
鳥に与えてはいけない野菜は下記のとおりです。
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鳥に与えてはいけない野菜
- 白菜
- きゅうり
- レタス
- キャベツ
- ホウレンソウ
- カリフラワー
- カブ
参考:小鳥のセンター病院
初心者には鳥類がおすすめの理由5つ
鳥類は初心者の方や、一人暮らしの方にも非常に飼育しやすいペットです。下記では、鳥類をおすすめする理由を5つ紹介します。
初心者には成鳥がおすすめ
ヒナを飼育するには徹底した温度管理と、差し餌(手から餌を与えること)が必要になりますが、温度調整や餌の量の調節が難しく、失敗すると命を落としてしまう可能性があります。初心者の方や、ヒナに付きっきりになることが難しい方には、成鳥をお迎えすることをおすすめします。
ただし、ヒナから飼育したほうが飼い主になつきやすいというメリットもあります。手に乗ったり、ポケットに入ったりしてくれる子もいるようですので、飼育になれてきた際には、ヒナを飼育することを検討してみても良いでしょう。
穏やかで懐きやすい
鳥類は比較的穏やかな個体が多く、とくにペットとして人気のインコ類やブンチョウは人間とのコミュニケーションを好むため、動物を飼うのが初めての方でも、ペットとのふれあいを楽しむことができるでしょう。慣れてくると手に乗ったり、頭を擦り寄せてくる個体もいるようですよ。
暑さに強い
鳥類には、オーストラリアやインドネシアなど、温かい地域の出身が多く、夏の暑さには強いため、気温の高くなる夏場も飼育しやすいでしょう。
鳴き声が静か
ペットとして人気の鳥類は、「チュン、チュン」と静かな声で鳴くものが多いため、アパートやマンションなどの集合住宅でも、飼育しやすいでしょう。
ただし、小鳥が鳴くたびに何かをしてあげると「鳴けば構ってくれる」と覚えてしまうことがあるため、その場合は静かになった時に構ってあげたり、おやつをあげたりするといいでしょう。
トイレの掃除が比較的楽
鳥類はトイレを覚えませんが、糞・尿の臭いは少ないため、拭き取ったあとに消毒スプレーなどで掃除するだけと、比較的トイレの世話が簡単なため、ペットを飼ったことがない方や、忙しい方でも安心でしょう。
ペットに人気の鳥類4選
ペットとして人気の鳥類の特徴や値段などを紹介します。
セキセイインコ
セキセイインコは黄色や青・緑の鮮やかな色が美しいインコです。非常に人懐っこく、コミュニケーションを取ることを好むため、ペットとたくさんふれあいたい方にはおすすめの鳥類です。活発で好奇心旺盛な子が多いため、広めの鳥かごを用意し、かごから出す際は脱走に注意しましょう。
- ヒナの値段:約3,000円
- 成鳥の値段:約7,000〜10,000円
オカメインコ
オカメインコは頭の冠のような立派な羽と、まるでチークを塗ったかのような頬が特徴的です。人懐っこく、優しい性格のため、初心者でも飼育しやすい種類ですが、臆病な面も待ち合わせています。自分より身体の小さな動物にも攻撃されてしまうことがあるため、複数飼育はおすすめしません。飼い主に慣れると側をずっと離れなかったり、お喋りを覚えたりと、非常に可愛らしい姿を見せてくれるでしょう。
- ヒナの値段:約18,000〜20,000円
- 成鳥の値段:約33,000〜40,000円
文鳥
文鳥はペットとして非常に人気が高い鳥類です。人懐っこく、ヒナの頃から育ててれば手乗りにすることもできると言われています。身体が比較的丈夫で、鳴き声も静かなため、一人暮らしや集合住宅でも飼育しやすいでしょう。ただし、気性が荒い個体もいるため、複数飼育の場合は相性を慎重に確認してからにしましょう。
カラーはスタンダードのほか、桜・白・シナモン・シルバーなど様々なバリエーションがあるため、お気に入りの子を見つけてみてくださいね。
- ヒナの値段:約4,000〜4,500円
- 成鳥の値段:約3,000〜3,500円
ジュウシマツ
この鳥は非常に性格が穏やかで、十羽以上でも姉妹のように仲良く過ごしている姿から、”十姉妹”という名前になったと言われています。その性格に加えて身体が比較的丈夫なため、初心者でも飼育しやすいでしょう。少し臆病な面があるため、過度なスキンシップは避け、観賞用にすることをおすすめします。小さく可愛らしい動きに癒されるでしょう。
- 雛の値段:ジュウシマツのヒナはあまり出回りません。
- 成鳥の値段:約2,000〜2,500円
鳥類の飼い方をマスターしよう!
美しい羽を持ち、様々な仕草を見せてくれる鳥類は、見ているだけで楽しい気持ちになれるでしょう。
鳥類の飼育は餌や水やり、鳥かごの掃除がメインになり、比較的シンプルと言えます。また、飼育アイテムも他のペットよりも手軽に用意しやすいため、初めてペットを飼う方も飼育がしやすいでしょう。
鳥類の中にはヨウムのように50年以上の寿命を持つ種類もあるため、長い間一緒にペットと生活できるのも魅力です。さらにはお話をし始める個体もいるため、一人暮らしの方も寂しさを紛らわせるのではないでしょうか。ぜひ、ペットショップやホームセンターでお気に入りの子を探して家族に迎えてみてください。