赤ちゃんと犬は一緒に暮らしても大丈夫?共同生活のメリットと注意点

赤ちゃんと犬は一緒に暮らしても大丈夫?一緒にいることのメリットと注意点

犬を飼っている家で赤ちゃんを迎えるとなると、心配事も多くなりますよね。一緒に生活しても大丈夫なのだろうか、安全面や衛生面は?と不安に思うばかりです。ここでは、赤ちゃんと犬が一緒にいることのでメリットや注意点など、気になる疑問を解決します。

犬と赤ちゃんは一緒に暮らせる?

赤ちゃんと犬は一緒に暮らしても大丈夫?一緒にいることのメリットと注意点

【画像】:ポペットフレンズのがんもどきちゃん

犬を飼っている家庭に赤ちゃんが生まれる、となると嬉しい半面、犬と赤ちゃんを同じ空間で暮らしてもいいものかと不安になりますよね。犬が成犬以上であり、飼い主との信頼関係が築けており、健康管理もできている場合は、赤ちゃんと一緒にいても問題は起こりにくいと言えます。でも衛生面や安全面は本当に大丈夫なのか、気になりますよね。

衛生面や安全面は?

赤ちゃんにとっても、犬と一緒にいることで免疫力のアップにつながると言えます。しかし、生活する場所においては神経質になる必要はありませんが、必要最低限の衛生管理、掃除は欠かさないようにしましょう。

しつけはできている?

犬と飼い主との信頼関係を築くことがまず第一で、次にしつけです。赤ちゃんにとびつかない、舐めない、甘噛みしないなどしっかりしつけをしておくことで、安心して生活することができます。

犬と赤ちゃんの関係性

ハイハイ期(生後7カ月頃~)

赤ちゃんと犬は一緒に暮らしても大丈夫?一緒にいることのメリットと注意点

赤ちゃんがハイハイなどで自由に動けるようになってくると、犬を追いかけたり、身体の部位を引っ張るなど偶然に起こることがあります。そのため、犬が赤ちゃんと一定距離を保ったり逃げたりすることが多いです。

自我の芽生え(2~3歳)

自我の芽生え

【画像】:ポペットフレンズのジャックくん

赤ちゃんが2~3歳になってくると、自由に歩くことができるようになり自我が生れてきます。そうすると、意図的に犬に危害を加えるということもあります。この場合には、危害を加えられた犬は身を守るために、歯をむき出しにしたり唸ったりということがあります。そうならないためにも、小さな頃からコミュニケーションを図ることが大切になってきます。

犬にとっての赤ちゃんの存在

また、犬にとっても赤ちゃんは「家庭の中で自分の立場を脅かす存在」と認識することもあります。今まで可愛がってもらっていた飼い主も、赤ちゃんにかかりっきりになってしまうことから、犬もストレスを感じてしまうのです。

赤ちゃんと一緒に生活できる犬種

基本的にどのような犬種であれ、飼い主家族との関係性がしっかりと築くことができていれば、赤ちゃんと一緒に生活することができます。犬と赤ちゃんが初めて会う時には、犬に赤ちゃんのにおいを嗅がせるなどして、「新しい仲間」であるということを教えてあげてください。

赤ちゃんと犬が一緒に生活するおすすめポイント

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免疫力の向上

赤ちゃんと犬が同じ空間で生活することで、免疫力の向上につながり、風邪や感染症、喘息などにかかりにくくなると言われています。

1歳になるまでに動物の糞に含まれる「エンドトキシン」という成分を空気中に浮遊している状態にしておくと、体内の免疫システムを成熟させることができると言われています。よく「1歳になるまでに動物園に行っておくと強くなる」と言われるのは、この「エンドトキシン」の効果なのです。

オキシトシンの増加

オキシトシンとは愛情ホルモンのことです。赤ちゃんと犬が触れ合うことで、オキシトシンが双方に増加し、赤ちゃんにとっても犬にとっても心地よい関係性を築くことができます。

赤ちゃんと犬が一緒に生活するための注意点

赤ちゃんと犬は一緒に暮らしても大丈夫?一緒にいることのメリットと注意点

衛生面

犬のトイレ、エサ皿、吐瀉物は赤ちゃんに触れないようにしましょう。そのためにも、エサ皿や吐瀉物はすぐに片づける、トイレに赤ちゃんが近づかないように工夫するといったことが大切です。

特にハイハイの時期になるとなんでも舐めたり口に入れたりしたがります。素手で汚物を触ることもあれば、床に落ちている抜け毛を口に入れることもありますので、注意しましょう。

感染症

赤ちゃんは大人より抵抗力が弱い生き物です。犬はいくつかの感染症を持っており、犬と触れ合ったり、口や傷口を舐められることで感染することがあります。

犬から人に移る「人獣共通感染症」には狂犬病、サルモネラ症、ブルセラ症、皮膚糸状菌症、エキノコックス、ノミアレルギーなどがあり、犬と赤ちゃんの接触を避けることで予防することができます。また、感染症に対する予防接種、定期健診はきちんと受けておくことが大切です。

アレルギー

アレルギーとは体内に入り込んだ異物を排除しようと、免疫機能がさまざまなアレルゲンに過剰に反応することで起こる症状のことです。アレルゲンには、食べ物やホコリなど多くの種類があり動物もその中の1つです。

犬の毛、ふけ、よだれ、尿などにアレルゲンは含まれているため、くしゃみや鼻水、かゆみ、喘息といった症状は出る場合もあります。アレルギーの発症を防ぐためにも、室内を清潔な状態に保つこと、犬を清潔に保つといった対策が重要です。

空気清浄機の使用も効果がありますし、寝室を別にするだけでも発症を抑えることができます。

安全面

ベビーベッドを使用する

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妊娠が分かったら、なるべく早いタイミングでベビーベッドを用意しましょう。犬が飛び越えることができない高さのベビーベッドなら、飛びかかってしまう恐れもないので安心ですよね。ジャンプ力の高い犬のばあいには、ベットの周りにゲートを設けるなど工夫も必要です。

またベビーベッドを早く購入するのは、その環境に慣れさせるためです。赤ちゃんとベビーベッドが同時にやってくると、犬は混乱し、ストレスに感じてしまうことがあります。

赤ちゃん専用の部屋を作る

部屋のスペースがある場合は、赤ちゃん専用の部屋を作ることでお昼寝中など、犬が赤ちゃんに飛びつくという心配はなくなります。それと同時に、犬が落ち着ける場所も用意してあげましょう。

しかし、飼い主が赤ちゃん専用の部屋にずっといると犬が疎外感を感じてしまうことがあるので、犬の場所をリビングに作るなど、寂しくないような工夫が大切です。

精神面

  • 焦ったしつけはしない
  • 赤ちゃんが生まれてくるまでに、赤ちゃんに危害を加えないように犬をしつけないとと思いますよね。犬にとってはこれまで自由に行動できていたものが、急に制限されるとなるのでトレーニングに時間がかかってしまいます。

    飼い主が妊娠中の場合には、つわりや体調の変化もあって、スムーズにトレーニングが進まないかもしれません。その場合、焦りからか、イライラして厳しくしつけてしまうこともあるかもしれません。その気持ちは犬にも伝わり、犬も不安な気持ちになってしまいます。

    トレーニングは完璧に終わらせていなくても、犬が普通の生活ができていれば問題ありません。焦ったしつけより、飼い主も犬も穏やかな気持ちでいることが大切なのです。

  • ストレス
  • 犬にとっては、今まで可愛がってくれていた飼い主を赤ちゃんに奪われた気持ちになり、嫉妬するケースも多くあります。そのため、無駄吠え、無駄噛み、粗相といったこれまでみられなかった異常行動を起こすこともあれば、赤ちゃんにちょっかいを出すこともあります。

    このような行動がみられた場合には、犬とのスキンシップの時間を増やしたり散歩に出かけたりと、しっかり愛情を持って接することが重要です。

  • 出産前に犬を預ける
  • 出産前、出産中、出産後と少しの期間であれ犬をよそに預けることはおすすめできません。犬が自宅に戻った時に、赤ちゃんがいることで犬にとっては大変なストレスとなります。

    今後も一緒に生活をしていくのなら、「犬のいる家に赤ちゃんを迎える」ということを大切にしましょう。犬に赤ちゃんを紹介して、新しい家族であることを認識させ、犬と赤ちゃんが一緒にいる時間を少しずつ増やしていくことが大切です。

出産前に気をつけておきたいこと

赤ちゃんが生まれてくる前から犬を飼っている家庭では、赤ちゃんを迎える前から気をつけておきたいことがあります。

お腹に飛び乗らない

飼い主のお腹の上でゴロゴロ…という犬も多いですよね。しかし、妊娠した後はお腹の上に飛び乗ってはいけないということをきちんと教えてあげましょう。最初のうちは飛び乗ってしまった、なんてことがあるかもしれません。その時、犬に罰を与えるような叱り方をするのではなく、きちんと教えるとともにお腹の上以外の場所で、十分に犬とスキンシップを取ってください。

専用スペースを確保する

専用スペースを確保する

【画像】:ポペットフレンズのチャージくんニトロくん

赤ちゃんが生まれた後、新生児のうちから一緒に生活となると少し不安も残りますよね。赤ちゃんが慣れるまでは、犬と部屋を分けたり、柵で仕切るなど距離を取りますよね。しかし、犬にしてみると急に部屋を自由に行き来できなくなったり、狭いスペースになってしまうとビックリしてストレスに感じてしまうことがあります。

そうならないように、赤ちゃんが生まれてくる前から、犬のスペースを狭くしたり、仕切りの柵を使用するなど慣らしておくことが重要です。そして、犬にとってのお気に入りの場所は必ず残してあげることが大切です。

犬が赤ちゃんを噛んでしまうことはあるの?

稀にニュースにも「犬が赤ちゃんを噛んだ」ということが報道されますが、世界全体を見ても犬が赤ちゃんを攻撃したという事例はないといえます。

しかし、犬に先天的な問題がある、人為的なストレスを受けている、不慮のアクシデントが起こってしまうと、起こりうることになります。このようなことがないためにも、極力犬にストレスのない環境を作ったり、赤ちゃんと同じ空間にいる場合には目を離さないようにしてください。

癒される!赤ちゃんと犬の動画

ゴールデンレトリバー犬と赤ちゃん

ゴールデンレトリバー犬は赤ちゃんが大好きな犬でおおらかで優しい性格をしています。攻撃性はみられず、社交的で友好的、誰とでも仲良くなることができる特徴があります。

ハスキー犬と赤ちゃん

見た目は少し怖いハスキー犬ですが、赤ちゃんのお世話は大好きな犬です。赤ちゃんが寝ていたらお布団をかぶせてあげたり、泣いていたら遠吠えで紛らわせたりと仲の良い関係性が見えます。

ジャーマンシェパード犬と赤ちゃん

不審者から大切な赤ちゃんを必死に守るジャーマンシェパード犬です。警戒心が強い犬ですが、好奇心旺盛で飼い主に忠実という特性を持ちます。

柴犬と赤ちゃん

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【動画】:ポペットフレンズのくぅちゃん

日本犬の中で小柄な柴犬は、素朴で忠誠心が強く愛嬌もたっぷりですが、本能的に警戒心が強い一面もあります。しかし、姉妹のように暮らしているやんちゃな赤ちゃんには、さすがの柴犬もたじたじのようです。

大人が見守っている環境で、赤ちゃんと犬を触れ合おう

赤ちゃんと犬は一緒に暮らしても大丈夫?一緒にいることのメリットと注意点

いかがでしたか?赤ちゃんと犬の生活となると、どうしてもデメリットに目を向けがちになってしまいますが、それ以上にメリットも多く存在します。

赤ちゃんにとっては、生まれてからずっと近くにいてくれる犬は、かけがえのない存在になりますよね。赤ちゃんと犬が一緒にいる時は、目を離さないように見守りつつ、犬も含めた家族みんなで一緒に過ごせる空間を作っていってくださいね。

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