猫が腕に抱きつくことは、しっかりとした意味があることを知っていますか?猫はなぜ腕に抱きつくのでしょうか。本記事では、猫が腕に抱きつく理由と、腕を噛む意味を解説します。心理を知ってより仲を深めましょう。
目次
猫が腕に抱きつく理由
飼い主を信頼して甘えている
猫が腕に抱きつく理由のひとつに、猫が飼い主のことを信頼しているから、という理由があります。子猫のうちは親や兄妹の猫にくっついて安心を得ていました。それと同じ様に飼い主のことを信頼し、甘えて腕にくっついているのです。
寂しいから構ってほしい
腕に抱きつく理由は、長い時間留守番をさせたときや猫が構ってほしいという理由もあります。人間同様、猫もいろいろな性格をしているので寂しがり屋の猫もいます。大好きな飼い主がそばにいてくれないことで、飼い主が帰ってきたときに構ってほしくて腕に抱きつくのです。
不安を感じている
保護された子猫は、それまで母猫や兄妹猫とくっついて暮らしていたところ引き離されて不安を感じて飼い主にくっつくことがあります。
クッションをフミフミする猫がいますが、これは柔らかいものに母猫や兄妹猫の温もりを感じており、フミフミして触れることで不安を解消するために行うといわれています。成猫になっても不安を感じた時、温もりを求めて腕に抱きついてくるのです。
自分の匂いをつけている
猫は自分の縄張りを強く意識する動物です。自分の縄張りに顔などを擦り付けて自分の匂いを付けるマーキング行動をして、縄張りを主張します。
飼い主が出かけて帰ってきたときに、自分が知らない匂いが飼い主についていると不安を感じます。その不安を解消するために飼い主の腕に抱きついて自分の匂いをつけて安心します。
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遊びの延長でじゃれてきている・遊んでもらいたい
猫は遊びの中で、腕に抱きついてじゃれついてくることがあります。猫用のおもちゃに「ケリケリ」というものがありますが、これは猫が抱きついて後ろ足でおもちゃを蹴って遊ぶものです。
ケリケリを猫に与えるとおもちゃに抱きついて夢中で遊びますが、飼い主の腕をケリケリのおもちゃのように蹴ってくることがあります。そして、興奮してくると蹴るだけではなく、噛み付いてしまいます。
イライラのはげぐちにしている
猫は遊んでいてテンションが上がったときに、部屋中を走り回ったり爪とぎをしたりします。それと同じように、飼い主の腕にしがみついて、腕を蹴ることもあるでしょう。
また、イライラするようなことがあるときも同じような行動をとります。多頭飼いの場合は追いかけっこがエスカレートして、しつこく追いかけられた方がイライラしてこのような行動をとることがあるでしょう。
これは、イライラを解消しようとしている行動です。
ケンカごっこをしている
猫は子猫のときに兄弟同士で遊ぶなかで、甘噛みの加減や猫同士の関わりを学びます。実際に子猫同士が遊んでいる様子を見ると、ケンカをしているのではないかと心配になるくらい激しいですよね。
取っ組み合いをしながら、お互いに噛みっこしたり蹴り合いをして力加減を学ぶのですが、1匹で飼われている場合はその相手が飼い主になります。飼い主の腕や足に抱きついて、蹴ったり噛んだりして遊んでいるのです。
歯の変え変わりでかゆい
子猫は生後3~6ヶ月頃に乳歯から大人の歯へ生え変わります。その時、歯が痒くなって飼い主の腕を噛んでしまうことがあります。飼い主の腕に抱きつき、急に噛んだりするときは歯の生え変わりの時期かもしれません。
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猫が腕に抱きつくのは可愛い行動のため飼い主としては嬉しい行動だと思いますが、噛み付いてきたり足でキックされるようになると痛くて傷だらけになってしまいます。このような行動をするようになったら、噛む・キックすることをやめさせたほうがいいでしょう。
猫が好きなおもちゃで気を引く
猫が腕に噛み付いたりキックしてきたときに、猫が大好きなおもちゃで遊びに誘ってみましょう。おもちゃで遊び始めると楽しくなって、腕を噛むことはしなくなります。
猫が落ち着くまで待つ
忙しい時に猫が腕に抱きついてきたら用事ができなくて困りますよね。しかし、もしも時間に余裕がある場合は、猫が落ち着くまで待ってあげるといいでしょう。
猫が噛み付いたりキックをしないで、飼い主の腕に抱きついてきた時は猫が飼い主に甘えたい気持ちになったときです。留守番をしていて寂しかったり、温もりを感じたいときに飼い主の腕に抱きついてくるのですから、その要求を満たしてあげてくださいね。
愛猫との時間を大事にして、至福のひとときを楽しんでみましょう。
そっと離れる
猫が腕に抱きついて離れなくて困った時は、そっと猫を離して移動しましょう。猫が追いかけてきて腕に抱きつきたい素振りを見せても、無視して用事をしていれば猫は諦めます。
噛んできたら遊ぶのをやめる
猫が腕に抱きついてきたときに、噛んでくることはありませんか?噛んだまますると噛み癖がついてしまいます。腕や足を噛んできたら、猫を離して遊ぶのをやめましょう。
はじめは、猫は遊びの一環として腕を噛んできますが、噛んだら離して遊ぶのをやめることということを繰り返していれば、噛むことが悪いことだと理解して噛まないようになってくるでしょう。
猫が理解するまで時間がかかる場合がありますが、飼い主が諦めずにしっかりしつけをすれば大丈夫です。
多頭飼いを検討する
飼い主の腕に抱きついてきて噛む行動をする猫は、たいていの場合1匹で飼っていることが多いのですが、それはそばに兄妹猫がいないからです。
前述したように、猫は子猫のときに母猫や兄妹猫とじゃれて遊ぶ中で噛む力加減を学びます。しかし、幼い頃に飼い猫として1匹で家にやってきたら、人間を相手に遊ぶため自分が噛まれることがないので力加減を学べません。
また、飼い主が仕事などで長時間、留守番をするときに1匹だと寂しさでストレスを感じることがありますが、2匹だったら遊んで待っていられるのでストレスを感じることが少なくてすむでしょう。
猫が腕に抱きつく際に噛み癖をつけないようにしつけよう
猫が腕に抱きつく姿は可愛いですが、腕に噛み付くようになったら手で遊ぶのをやめさせるようにしましょう。猫と遊ぶのは人間の腕や足ではなく、おもちゃで遊ぶようにしつけることが大切です。
飼い主の手や足で遊ぶようになると、飼い主が歩いているときに急に足に飛びついてきたりするかもしれません。そうなると、お互いに危険です。撫でようとしているのに遊びたくて、手に噛み付いてくる恐れもありますので、そうなる前にしっかりしつけをしておくことをおすすめします。
猫のしつけは、根気よく続ければ大丈夫です。猫の噛み癖をつけないように、諦めずがんばっていきましょう。
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