猫の長毛種15選!美しい毛並みを維持する日頃のお手入れ方法についてもご紹介

猫

ふさふさとした豊かな被毛を纏った長毛種の猫は、とても優雅でゴージャスな印象を与えます。そんな美しい被毛を保つためには、飼い主による毎日のお手入れがとても大切なのをご存知ですか?長毛種の魅力や代表的な猫種とともに、日頃のお手入れのポイントについて説明していきますので、長毛種を飼いたいと思っている人は参考にしてみてください。

長毛種の猫の魅力とは

【画像】ポペットフレンズのバニラくん(左)とくるみちゃん(右)

猫には、被毛の短い「短毛種」と被毛の長い「長毛種」がいます。長毛種の魅力は、なんと言ってもその美しい毛並みにあります。

短毛種に比べて日頃のお手入れに時間はかかりますが、その優雅な姿に魅了されたり、ふわふわとした手触りに癒されている人もたくさんいるでしょう。

また、長毛種の猫は、性格も穏やかで大人しい場合が多く、飼いやすいという点も魅力のひとつに挙げられます。猫を飼うのが初めてという人でも比較的飼いやすいと言えます。

代表的な長毛種の猫15選

長毛種の代表的な15猫種について、それぞれ体の特徴や性格をご紹介していきます。長毛種の飼育を考えている人はぜひ参考にしてください。

メインクーン

メインクーン

【画像】ポペットフレンズのベルモッドちゃん

  • 体の特徴

  • 胴長・骨太で筋肉質、そして何より「穏やかな巨人」という呼び名があるほど大柄な体がメインクーンの特徴です。一般的な体重はオスが6~9kg、メスが3~6kgほどで、体長は100cmほどにもなると言われています。

    顔立ちは四角く、とんがり帽子のような三角形の耳にはたくさんの毛が生えています。被毛は厚くて柔らかいダブルコートで、尻尾の毛もふさふさとしていますよ。

  • 性格


「穏やかな巨人」の呼び名の通り、温和で優しい性格をしています。知性が高く、初心者にも飼いやすいと猫種であると言われているほどです。

人が好きで甘え上手なため、子どもや犬などの他のペットとも仲良くできるでしょう。

好奇心旺盛でさまざまなものに興味を示すため、いたずらには気をつける必要があります。

ラグドール

【画像】:ポペットフレンズのマルカリータちゃん

  • 体の特徴

  • 丸い顔にサファイアブルーの美しい瞳を持ち、尻尾は体と同じくらいの長さがあります。筋肉質な体格で重量感があり、体重はオスで6.5~9kg、メスで4.5~7kgほどが一般的なようです。

    被毛は厚く豊かなミディアムロングのダブルコートで、そのシルクのような触り心地に癒されている愛猫家も多くいます。

  • 性格


ラグドールは「ぬいぐるみ」が名前の由来であるように、人懐っこく甘えん坊で、抱っこされることを好みます。

優しく温厚な性格のため、子どもや高齢者がいても穏やかに過ごすことができ、初心者にも飼いやすい猫種であると言えます。子猫の時期は非常に活発ですが、成猫になると動き回るよりもゆったりとリラックスして過ごすことを好むようになります。

ソマリ

ソマリ

  • 体の特徴

  • 小さめの筋肉質な体型をしており、体重は一般的に3~5kgほどです。立ち姿がバレリーナのように美しいことから「バレエキャット」とも呼ばれています。

    毛量は少なめですが、尻尾はキツネのようにふさふさしており、目尻から頬にかけてアイラインを引いたような模様があるのが特徴です。

  • 性格


好奇心旺盛で活発、遊ぶことが大好きです。甘えん坊で洞察力があるため、コミュニケーションが取りやすいと言われています。子どもや他のペットとも仲良く過ごすことができます。

ペルシャ

ペルシャ 猫

  • 体の特徴

  • 短い足に低い鼻、丸く大きな目が特徴で、耳の間が離れています。体長は短めで筋肉質です。

    一般的な体重は3~5.5kgほどで、長毛種の中でもとりわけ厚い、ダブルコートのふさふさとした被毛で全身が覆われています。

  • 性格


穏やかでのんびりとした性格をしています。甘えん坊というわけでも神経質というわけでもなく、人との距離を上手に取ります。

ブリティッシュロングヘア

britishlonghair

  • 体の特徴

  • 丸い頭部に、丸い目、鼻はやや短めで見た目はペルシャに似ています。全体的に丸くずんぐりとした体つきですが、たくましく筋肉質です。

    体重は3.5kg~7kgほどで、他の猫種よりもはるかに密度の高い豊かな被毛を持っています。

  • 性格


愛情深く友好的で自立心があり、飼い主に抱っこされるよりも、同じソファーに寄り添って座ることを好むような一面があります。寛容な性格のため、小さな子どもがいる家庭でも飼いやすいでしょう。

ノルウェージャンフォレストキャット

【画像】:ポペットフレンズのウィスちゃん

  • 体の特徴

  • 冬の寒さの厳しいノルウェーで生息していた猫種のため、非常に豪華で密度の高いダブルコートの被毛を持っています。

    被毛は薄い皮脂に覆われており、水や脂を弾きます。骨格の大きな猫種で、筋肉質でがっしりとたくましい印象です。

    三角形の頭部にまっすぐな鼻筋で、分厚い顎をしています。体重は、オスで4.5~7kgほど、メスで3.5~5.5kgほどとされています。

  • 性格


他の猫や人とのコミュニケーションが好きな、甘えん坊で優しい性格をしています。長毛種の中では活発な方で、子猫の頃はもちろん、成猫になっても木登りなどを好みます。

サイベリアン

Siberian

  • 体の特徴

  • 大型で筋肉質、しっかりとした体格をしています。前足と後ろ足は他の猫よりも短く、胴長な体型で、長い尻尾は豪華な被毛に覆われています。

    体重は4~9kgほどで、オスの場合は10kgを超えることもあるようです。ロシアの極寒地域で発達してきた猫種のため、長毛種では珍しいトリプルコートの被毛を持っています。

  • 性格


おっとりとしていて賢く、辛抱強い性格をしています。飼い主に対しても従順なため、コミュニケーションが取りやすいと言われています。

また、猫は一般的に水が苦手とされていますが、サイベリアンは水を怖がりません。

ターキッシュアンゴラ

Turkish Angora

  • 体の特徴

  • 筋肉質で細身の体は、非常に手触りが良いシングルコートの被毛に覆われています。尻尾も長くふさふさとしており、全体的に優雅な印象を与えています。

    頭部は楔型で、尖った大きな耳にややつり上がった丸い目をしており、オッドアイが多いのが特徴です。

  • 性格


優雅な雰囲気ですが、実は無邪気で活発、遊び好きな性格をしています。高い所に上ることはもちろん、扉の開け閉めをして遊ぶのも好みます。

神経質な面もありますが、社会化が十分にできている個体であれば子どもとも仲良くできると言われています。

ターキッシュバン

Turkish Van

  • 体の特徴

  • 最大の特徴は、「バン・パターン」と呼ばれる被毛の色にあります。頭部と尻尾以外は白く、この猫種に特有のパターンとなっています。

    体は中型よりやや大きめで筋肉質、体重は4~8kgほどが標準です。頭部は丸型で、間隔がやや狭い三角形の耳も特徴的です。

  • 性格


走ったり飛び跳ねたりと、活発に遊ぶことを好みます。協調性もあり、人間に限らず犬であってもリーダーシップを取る相手に従順に懐いていくという一面を持っています。水を苦手としない個体が多いことも特徴です。

バーマン

バーマン

  • 体の特徴

  • バランス良く筋肉のついた、がっしりとした体型の大きめの猫種で、体重は一般的に4.5~8kgほどです。丸い頭部にサファイアブルーの瞳を持っています。

    四肢の先は手袋と靴下を履いているように白くなっており、バーマンの大きな特徴と言えるでしょう。

    全身がシングルコートの被毛に包まれており、そのサラサラでシルキーな手触りが魅力のひとつです。

  • 性格


物静かで優しく辛抱強い性格をしており、子どもとの関わり方も非常に上手だと言われています。飼い主の後を付いて回るほど従順で甘えん坊な一面もあります。

バリニーズ

バリニーズ

  • 体の特徴

  • 全体的に細身で筋肉質な体型で、体重は3~5kgほどが標準です。手足もスラリとしており、ボリュームのある被毛に包まれた長い尻尾を持っています。

    逆三角形の小さな顔に大きな三角形の耳をしており、シャープな印象を与えています。シャムの長毛種にあたりますが、被毛はセミロングよりも少々短いシングルコートです。

  • 性格


社交的で甘えん坊な性格です。好奇心旺盛で人間が大好きなので、飼い主と遊ぶことを好みます。

初対面の人や動物に対しては、安全だと分かるまで距離を置くなど神経質な面もありますが、安心できる相手だと分かると子どもや他のペットとも仲良くすることができます。

ヒマラヤン

ヒマラヤン

  • 体の特徴

  • ペルシャとシャムの掛け合わせで誕生した猫種です。丸くて短めの体に、太くて短めの足を持ち、外見はペルシャに似ています。体重は3~6kgが一般的で、サファイアブルーの瞳と豊かで美しいダブルコートの被毛が特徴です。

  • 性格


子猫の頃は活発ですが、成猫になるにつれておっとりとした穏やかな性格に落ち着いていきます。

子どもや他のペットとの付き合い方も上手だと言われており、トイレのしつけもすぐに覚えるなど賢い猫種でもあります。

アメリカンカール

【画像】ポペットフレンズのくるみちゃん

  • 体の特徴

  • 被毛は短毛と長毛の2タイプがあります。小型で細身の筋肉質で、標準体重は3~5kgほどです。後ろにくるんとカールした耳が特徴的ですが、カールの程度には個体差があり、カールのない個体もいます。

    耳がカールした子猫が生まれる確率は50%ほどであると言われており、生後約1週間で後方に巻き始めます。

    長毛タイプの場合、被毛はシルクのような触り心地のシングルコートが基本ですが、ごく少量で短めのアンダーコートを持つダブルコートの個体もいます。

  • 性格


非常に好奇心旺盛で活発、甘えん坊な性格です。成猫になっても、子猫のように甘えてきたり活発に遊び回ることがあります。

人懐こく、子どもや犬などの他のペットとも仲良くできる猫種です。

クリリアンボブテイル

ボブテイル

  • 体の特徴

  • がっしりと筋肉質で引き締まった体格で、後ろ足の方が前足よりもやや長くなっています。体重は3.5~5kgほどですが、オスの場合だと8kgを超える場合もあるようです。短く捻じれたウサギのような尻尾が特徴です。

  • 性格


穏やかで社会性のある猫種です。ボールを使って飼い主と遊ぶなど、犬のように賢く人懐こい一面もあり、子どもとも上手に付き合うことができると言われています。

マンチカン

マンチカン

  • 体の特徴

  • 被毛は短毛と長毛の2タイプがあり、どちらも細かい被毛で密度が高く滑らかな触り心地をしています。

    マンチカンは短足が特徴ですが、中には短足でない個体も存在します。体重は、オスで3~4kgほど、メスで2.5~3.5kgほどが一般的です。

  • 性格


人懐こく甘えん坊で、他の猫種と比べても飼いやすいと言われています。好奇心旺盛で遊び好きな面もある一方で、大人しくお留守番ができたりしつけもしやすいです。初心者におすすめの猫種と言えるでしょう。

長毛種の猫は被毛のお手入れが必須!日頃のケア方法とは

長毛猫

長毛種の猫はふさふさとした美しい被毛が魅力的ですが、その毛並みを保つためには日頃のお手入れが欠かせません。

被毛のケア方法のポイントについて説明していきます。

シャンプーやブラッシングで毛玉対策を

長毛種の猫にとって、ブラッシングやシャンプーなどの日頃のトリミングは必要不可欠です。毛玉を防いだり、抜け毛をケアしてあげるためにも、ブラッシングはできるだけ毎日行なうようにしましょう。

被毛が皮脂で覆われている猫種の場合は、とくに被毛が汚れやすいため、シャンプーも月に一回以上は行なうようにするとよいでしょう。

なお、トリミングサロンへ行くと、慣れない環境にストレスを感じてしまう猫もいるため、基本的には飼い主がトリミングしてあげることをおすすめします。

抜け毛が増える換毛期にはブラッシングを多めに

春から夏と秋から冬にかけての時期は「換毛期」といい、アンダーコートが生え替わる時期になります。

換毛期には多くの毛が抜けるため、ブラッシングをいつもよりこまめに行なってあげるようにしてください。

猫種によって被毛の質や抜け毛の量は異なるため、様子を見てブラッシングの回数を調整するようにしましょう。

暑い夏の時期はサマーカットがおすすめ

夏の暑い時期にはサマーカットをしてあげてもよいでしょう。毛玉対策になることに加え、抜け毛も減って部屋の掃除が楽になります。

ただし、あまり短く刈り込んでしまうと寒い冬の時期に被毛が生え揃わない場合があるため、バリカンの刃の長さには気をつけてください。

注意点として、カット自体がストレスになるようであれば無理に行なわないようにします。猫はストレスで体調を崩してしまうほど繊細です。

カットを嫌がる場合には、ブラッシングをこまめにしたり室温を調整するなどして、快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。

汚れやすいお尻周りの毛をカットして清潔に

長毛種の猫は、排泄物や埃などの汚れが毛に付着しやすいため、定期的にシャンプーをすることが重要です。

ただし、汚れるたびにシャンプーをしていては、必要な皮脂まで洗い流してしまう恐れがあります。とくに、排泄物で汚れやすいお尻周りなどは、清潔に保つためにその部分の毛をカットしてあげてもよいでしょう。

トリミングを怠ると病気にかかりやすくなる

被毛の長い長毛種は、日頃のトリミングを怠ると病気にかかってしまう恐れがあるため気をつけなければなりません。長毛種の猫がかかりやすい病気には以下のようなものがあります。

  • 皮膚炎
  • 長毛種特有の豊かな被毛は、ブラッシングなどのお手入れをしないと絡まり始め毛玉になってしまいます。毛玉ができてしまうと皮膚の通気性が悪くなり、炎症を起こしてしまう可能性があります。

    また、毛玉の中で雑菌が繁殖し、皮膚が化膿してしまうこともあります。ひどい毛玉ができてしまった場合には、トリミングサロンで毛玉をカットしてもらうこともできますが、猫への負担を考えると、日頃のブラッシングで毛玉対策をしてあげることが重要だと言えるでしょう。

  • 毛球症
  • 猫は習慣的にグルーミングをしますが、この時に毛を飲み込んでしまうことがよくあります。飲み込んだ毛は消化されないため、通常は口から吐き出したり、排泄物として体外に排出します。

    しかし、飲み込んだ毛の塊をうまく排出できずにいると、毛球が消化管内にたまり、毛球症を発症してしまうのです。しっかりとブラッシングを行ない、グルーミングの際に飲み込む毛の量を減らしてあげることで予防ができます。

長毛種を迎え入れるなら毎日のお手入れを大切に

豊かで美しい被毛に、穏やかで人懐こい性格の長毛種は注目を集めています。そんな魅力溢れる長毛種を、新たに家族として迎え入れたいという人も多いでしょう。

長毛種の猫を飼い始める際には、日頃のトリミングが重要なポイントであるということを心得ておきましょう。

長毛種の特徴である、ふさふさとした綺麗な毛並みを保ち、健康状態を維持するためにも非常に大切です。

短毛種に比べてお手入れに時間はかかりますが、その時間も愛猫とコミュニケーションが取れる貴重な時間です。愛猫が快適に過ごせるよう、日頃から丁寧にお手入れをしてあげるようにしてください。

Poppet フレンズ