猫は金魚を食べるって本当なの?一緒に同居させるときの注意点6つと対策法

猫 金魚

その昔、猫は農家でネズミ捕りをするために飼われていた歴史もあり、小さなものを追いかけるのは猫にとっては本能です。金魚を飼っている場合、猫と同居は可能なのでしょうか。ここでは同居させるための工夫をご紹介いたします。

猫と金魚は同居できる?

猫と金魚は同居できますが注意が必要です

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猫と金魚が同居できるか、心配している飼い主さんは多いでしょう。確かに猫は動くものに興味を示して、いたずらしてしまう可能性があります。水槽の中に手を入れて金魚を食べてしまうのではないかと思っている人は多いのではないでしょうか。

しかし、猫と金魚を同居させることは可能です。そのためには飼い主さんが注意して金魚の飼い方や猫のしつけをしっかりすることが大切です。猫と金魚を同居させるために必要な注意点を解説していきますので、ぜひ参考になさってください。

猫と金魚を同居させるときの対策

金魚の部屋に猫を入れない

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猫と金魚の両方を飼いたいと考えているなら、金魚が入っている水槽を置いている部屋に猫を入れない方法があります。これなら猫が金魚にいたずらするのではないか、と常に見ていなくてもすみます。

猫は動くものに興味を示して触りたがります。特に子猫のうちは何にでも興味を持って、触ってみたい噛んでみたい時期です。猫が水槽に手を入れようとするのは、金魚を食べたいという理由ではなく動くものを触ってみたいからです。

また、野生の本能で動くものを狩りたいという行動でもあるので、スイスイ泳ぐ金魚を触りたいのです。

しかし、水槽の外から猫が触ろうとしていると金魚にとっては大変なストレスです。金魚にストレスを与えないためにも、水槽を置く部屋には猫を入れないようにするといいでしょう。

猫がひっくり返さないような大きな水槽に金魚を入れる

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金魚を入れるのは金魚鉢よりも大きめの水槽の方がいいでしょう。猫は動き回る金魚を触ろうとして、金魚鉢の中に前足を入れようとします。金魚鉢だとフタがないので触ろうとすれば中に前足を入れてしまうので、金魚が傷ついてしまう恐れがあります。

また、高い場所に置いたとしても、猫はジャンプが得意なので高い場所に飛び乗ってしまいます。猫が背伸びして届く場所に金魚鉢を置いたら、猫が背伸びをしてひっくり返してしまうかもしれません。

猫にいたずらされないように、大きめの水槽に金魚を入れて台は水槽よりもひとまわり大きいものにしましょう。水槽の掃除のことを考えるとあまり高い場所に置くと不便なので、飼い主さんが手入れしやすい高さにして猫にひっくり返されないような重さがある水槽を選んでください。

金魚を入れる水槽にフタをする

大きめの水槽に金魚を入れたら水槽にフタをしましょう。猫は水槽が置いている台に飛び乗って水槽の中に前足を入れようとするかもしれません。フタがついていて、中の水を触れなければ猫は諦めます。

最初のうちは何度も前足を入れようとしますが、何回かやってみてできなければ諦めます。猫も学習するので、水槽にフタがしてあったら金魚を触ることができないことを学ぶのです。

フタは軽いプラスチックのようなものだと、猫が器用に開けてしまうことがあるので重いものにしましょう。そして、フタが簡単に開かないように重りを乗せたりするのもいいでしょう。金網でフタをすると、隙間から猫が前足を入れようとするので注意してください。

猫が金魚鉢を触らないようにしつける

犬に比べると猫はしつけが難しいといわれていますが、根気よくしつければ猫もしつけができます。

猫をのしつけで重要となるのは、決して大きな声で叱ることをしないことです。脅してやらないようにする方法は飼い主さんと猫の信頼が崩れてしまいます。

猫が金魚を触ろうとしたとき、低い声で「だめ」などと短い言葉で注意します。このとき、普段の声と違う声で注意するのがポイントです。猫は聞き慣れない声を聞いて驚いて金魚へのいたずらをやめるでしょう。

また、猫が金魚を触ろうとしたときに手を叩いて大きな音を出すのも効果的です。

注意1
ただし、このとき音を出しているのが飼い主さんだと分からないよに、テーブルの下で手を叩くようにします。脅かしているのが飼い主さんだと猫にわかると、この人は怖いことをする人だと認識されてしまいます。
注意2
そしてもうひとつ注意しなければならないことは、猫の名前を呼んで注意することです。これをすると、猫は飼い主さんが自分の名前を呼ぶときは、怖いことが起こると思ってしまいます。

水槽のコードをいたずらしないように注意する

金魚を飼育するときには、水槽に空気を入れるポンプや水温を上げるためのヒーターを使用することがあるでしょう。これらは電気を使うのでコードがついています。

このコードを猫がかじってしまうと危険なので、コードを保護するグッズを使用しましょう。コードに巻きつけるカバーやチューブなどが売られていますので、それらを使いましょう。

猫の手の届く場所に金魚の餌を置かない

猫は興味があるものに対して、どうにかして触ろうとします。高い場所に置いてあると背伸びをして手先を器用に動かして引っ掛けて落とします。

金魚を飼っていると金魚の餌を水槽のそばに置く家庭が多いと思いますが、この餌の置き場所に気をつけてください。高い場所に置いておいても飛び乗って落としてしまうかもしれません。

落とした金魚の餌を猫が食べてしまう恐れがありますので、猫が開けられない扉がある棚の中などにしまうようにしましょう。

金魚に興味を示さない猫もいる

猫の年齢や性格で金魚に興味がない子もいる

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野生の習性で動くものに興味を示す猫が多いのですが、中には動くものにそれほど興味を示さない猫もいます。

猫も個体差があり、おもちゃにあまり興味を示さない猫もいるように金魚に興味を示さない猫もいるのです。猫が大好きだと思う猫じゃらしを振っても知らんぷりする猫がいるように、目の前に金魚がいても全く知らんぷりの子がいます。

また、猫は子猫のうちは何にでも興味を持って、触ったり噛んだりしようとします。人間の赤ちゃんと同じように初めて見るものを確認するような行動をとるのです。兄弟同士で取っ組み合いをして力加減を勉強したり、甘噛みを覚えたりします。

そんな行動も成猫になるとだんだん落ち着いてきて、走り回ることが少なくなります。そして7歳を過ぎると老猫と呼ばれる時期に入り、1日のほとんどを寝て過ごすようになります。

老猫になると動くものにそれほど気にしなくなるので、金魚がいてもさほど興味を示さないかもしれません。ただし、これは個体差があるので金魚を飼う時は水槽にフタをするなどの対策をしましょう。

金魚にいたずらしないように飼い主さんが遊んであげると効果的

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猫が金魚にいたずらしないように、猫が好きなおもちゃで遊びに誘ってあげましょう。一般的に猫は瞬発力を生かした遊びが好きです。おもちゃを振って、追いかけるような遊びをしてあげると喜びます。

また、飼い主さんの背中におもちゃを隠したり見せたりすると猫がワクワクして楽しく遊べます。10~15分程すると疲れて横になったり、毛づくろいを始めます。そうなったら猫が遊びに満足した合図なので、遊びをやめて休ませてあげましょう。

MEMO
飼い主さんが猫の遊び相手になってあげると、暇つぶしのように金魚にいたずらするようなことがなくなっていくでしょう。

猫と金魚の同居は工夫次第で可能

猫と金魚が同居するのは難しいと考えている方がいるかもしれませんが、飼い主さんがさまざまな工夫をすることで同居させることは可能です。猫が動くものを触ろうとするのは本能なので、それをやめさせるのは根気が必要です。

しつけを行うとともに、金魚の水槽を置く場所や部屋を猫が届かない場所にするなど、いたずらされないように飼い主さんが気遣うことで猫も触りたいのに触れないというストレスを抱えることがなくなります。

このように、猫と金魚を同居させるためには飼い主さんが猫の習性を理解することが重要です。猫の本能でどのような行動をするのかを知っておくことで、先回りして金魚へのいたずらを防ぐことができるのです。