犬も人間と同じように、歳をとると介護が必要になります。歩行や食事の補助、あるいは寝たきりになってしまった犬の介護など、犬の状態によって介護のやり方もさまざまです。今回は、そんな介護が必要になった犬のための介護用品を12個紹介します。たくさんの種類があるので、愛犬にぴったり合ったものを探してみてくださいね。
犬の介護用品11選
歩行補助用品ハーネス
犬も人間と同じように、歳をとると体が不自由になってきます。しかし犬は、いつも通りに立ち歩いてこうとしてしまいます。そうすると体に負荷をかけるため、怪我をしてしまう恐れがあるのです。そんなときに役に立つ介護用品として、ハーネスがあります。
ハーネスは、犬の歩行をサポートしてあげることができるものです。胴体にくいこまないよう、紐ではなく洋服のようになっており、胴体や足を持ち上げることができるように取っ手がついているものが多く販売されています。
サイズは小型犬用から大型犬用まで幅広くあるので、愛犬に合った大きさのものを探しやすく安心です。
また、胴体全体を覆うものから、後ろ足や前足だけをサポートするものまで種類もたくさんあるので、どこをサポートしたらよいのかを考えて選びましょう。
WalkAbout 胴体用 歩行補助ハーネス
介護・リハビリの先進国であるアメリカで開発されたハーネスです。リハビリ専門の看護師が、長年の経験に基づいて設計をしました。
体に触れる部分は、肌に優しい素材を使用しています。マジックテープになっているので、胴回りで調節することができ便利です。
また、洗濯機で丸洗いすることが可能なので、衛生的にも安心できます。
歩行補助ハーネスLaLaWalk
制服のメーカーである「トンボ学生服」が開発したハーネスです。そのため、ファッション性に優れており着せるのが楽しくなりそうですね。
独自技術の「ラダーフレーム」により体重の負担を軽減してくれたり、サイズを調節できたりするので、体に優しいつけ心地になっています。
ペティオ 老犬介護用 歩行補助ハーネス後ろ足用
このハーネスは後ろ足用なので、後ろ足や腰の辺りの筋肉が低下してきたときに使用することができます。付けたままで排泄ができるので便利です。
また、持ち手にはクッションカバーがついているので、飼い主にも優しい造りになっています。
同じメーカーから前足用も販売されているので、愛犬の状態に合ったものを選ぶようにするとよいでしょう。
おむつ
犬用のおむつは、合わないものを選んでしまうと、犬に大きなストレスを与えてしまいます。たとえ体格が痩せてきてしまっても、尿の量は変わらないことが多いので、サイズを小さくするのではなく腰まわりをしっかりしめて使用するようにしましょう。
同じ種類の犬でも、体格が異なってくるため、しっかりとサイズを測ってから購入することをおすすめします。
今回は、数あるおむつの中から、おむつを2種類とおむつカバーを1種類紹介します。
P.one 男の子&女の子のためのマナーおむつ
動きやすさが追究されているおむつで、ふわふわのドライメッシュシートが使用されているため、肌に優しい素材で作られています。
ウエストでサイズ調整ができ、何度でも付け直しができます。SSSサイズからLLサイズまであるので、愛犬の大きさを見て選ぶようにしましょう。
ドギーマン ペットの紙オムツ
吸収力が抜群なので、介護用はもちろん、長距離でのドライブやトイレトレーニングのときにも使用することができます。
付け直しがしやすいテープにリニューアルされ、動き回ったり寝たきりになった犬にもおむつ替えがしやすくなっています。
サイズはミニサイズからLLサイズまで、6種類が展開されています。
CuteBone 犬 おむつカバー
おむつカバーは、おむつがずれるのを防いでくれたり、見栄えをよくしたりする目的で、おむつの上に履かせます。このCuteBoneのおむつカバーは見た目がかわいいので、お出かけも楽しくなりそうですね。
3枚セットになっているので、洗い替えに便利です。XSからXLまで5サイズあるので、愛犬に合ったサイズを確認して選ぶとよいでしょう。
床ずれ防止マット
寝たきりになってしまったときに、マットや床と長い時間接することによって体が圧迫されてしまいます。その結果、血流が悪くなり、皮膚や筋肉が死んでしまった状態になることがあり、これを床ずれといいます。
この床ずれを防ぐには、体の同じ場所が圧迫され続けないようにすることが大切です。そんな床ずれを予防してくれるアイテムを3つ紹介します。
Petio ずっとね 床ずれ防止ベッド
寝返りをさせやすい、スクエアタイプのマットです。一番上にはマットタオルが付いているのでずれにくく、簡単に取り外せるためいつでも洗うことができるので、清潔に保つことができます。
また、4隅に持ち手がついていて、しっかりと全身を支える仕様になっています。そのため、寝返りの補助が簡単にできたり、室内の移動も楽に行なうことができます。
ウレタン2層構造になっているので弾力性に優れており、床ずれを防止してくれ、寝心地も抜群です。
サイズは3種類あるので、大きさを確認してから選びましょう。
Petio ずっとね 床ずれ防止サポーター
こちらは同じPetioのシリーズですが、手足に巻くサポーターです。同じ姿勢で長い時間寝ていると、どうしても同じ場所に負担を与えてしまいます。
そんなときにこのサポーターを巻いておくと、体重がかかる負担を軽くしてくれます。床ずれを未然に防いでくれるアイテムです。
二股ベルトなのでサイズが調節しやすくなっています。サイズは3種類あるので、愛犬の足まわりの大きさを確認してみましょう。
食事の補助
高齢になると、自分で食事をすることができなくなってくる犬もいます。そんなときは、食事のサポートをしてあげなければなりません。
食べ物をやわらかくしてあげたり、テーブルを工夫してあげたりするなど、グッズをうまく活用して食事の補助をしてあげましょう。
ドギーマン ウッディーダイニング
暖かみを感じることのできる木製のテーブルです。テーブルを使用することで頭を上げて食事をすることができ、食べた物が胃に流れやすくなります。
Sサイズは3段階、Mサイズは4段階高さを調節することができるので、愛犬が食べやすい高さで食べさせてあげることができます。
テーブルにはすべり止めマットがついているので安心です。
ハリオ(HARIO)わんテーブル
こちらも、食事のときにスムーズに胃に流れるように考えられたテーブルです。天板を回転させることができるため、愛犬に合わせて角度を変えられるようになっています。
高さも2段階に調節が可能です。パーツはすべて洗うことができるので、いつでも清潔に使用することができます。
また、本体の下に敷くタイプのすべり止めが付いているので、テーブルの揺れを軽減してくれますよ。
シリンジ 20ml
自分で食べることのできなくなった愛犬に、流動食や飲み物を与えるためにシリンジを使用します。滅菌済みされたものが個包装されており、5本セットで販売されています。動きがスムーズなので、食べ物や飲み物を与えやすい仕様です。
犬の介護用品を手作りすることはできる?
ハーネスを手作りする
市販のハーネスもたくさん販売されていますが、どうしても愛犬とサイズが合わなかったり、お気に入りのデザインが見つからなかったりすることもあります。そんなときは、手作りすることをおすすめします。
愛犬の胴体を覆うような形に生地を裁断し、背中で2ヶ所留められるよう、マジックテープを付けましょう。その後、胸と左右両サイドの、合計3ヶ所にベルトを取りつければ完成です。
詳しい作り方は、本やインターネットなどでたくさん紹介されています。使わなくなったタオルや古着など、家にあるもので作ることができるのも嬉しいポイントですね。
ただし、手作りをするときは強度にするよう注意が必要です。市販されているものはしっかりとした強度で作られていますが、手作りとなると、どうしても強度が落ちてしまいます。
生地が破れてしまったり、ベルトが外れてしまったりする可能性があるのです。そうすると、愛犬が怪我をしてしまう恐れもあり大変危険です。
そのため、手作りをするときは、できるだけ強い生地を選び、縫製も頑丈に作るようにしましょう。
おむつカバーを手作りする
おむつカバーも、サイズが合わないときなどには手作りすることができます。まず、市販の子ども用のパンツを購入しましょう。
そのパンツに、愛犬のしっぽの部分に合わせて穴を空けます。この穴のまわりを、布テープなどを使って補強すれば完成です。
ウエストの部分にはすでにゴムが入っているので、ずれ防止にもなります。かわいいパンツを使えば、おしゃれなおむつカバーを作ることができますね。
愛犬に合った介護用品を探そう
これまで紹介してきたように、たくさんの犬用の介護用品が販売されています。そのときの愛犬の状態に合わせて、介護用品をうまく活用しましょう。
介護は大変なこともありますが、飼い主の負担を減らすことができれば、愛犬との幸せな時間を少しでも増やすことができるかもしれません。数あるグッズの中から、ぴったりのものを見つけてみてくださいね。