猫の口臭対策に効果が期待できる5つ方法とは?健康チェックのためにもその原因を探ろう

猫の口臭が気になる!原因と対策法は?

猫が、近くに擦り寄ってきたり膝の上に乗ってくるととても可愛いですよね。そんな風に猫との距離が近くなっているとき、ふとした瞬間に猫の口臭が気になることはありませんか?口臭は原因によって強くなる場合もあるので、愛猫の口臭を感じたら原因を探ってみましょう。また、飼い主としてできる対策法も実践してみましょう。

猫の口臭の原因は主に4つ

猫の口臭が気になる!原因と対策法は?

猫の口臭、その原因は主に以下の4つが挙げられます。思い当たる節がないか、愛猫を確認してみましょう。

口腔内に病気がある

口腔内に病気がある場合、口臭が強くなる傾向にあります。猫は基本的に歯磨きをしないため、水を飲むくらいしか口腔ケアはできません。そのため、歯肉炎や歯周病などを発症しやすいです。

口内で細菌が繁殖し、歯肉炎や歯周病などが悪化すると強い口臭を発生させることがあります。口臭が気になるときには、まず口腔内の病気を疑ってみましょう。
猫の歯医者はないので、動物病院で口臭について相談してみるのもよいでしょう。

口腔内以外の体内で疾患を抱えている

猫の口臭が気になる!原因と対策法は?

口腔内に病気がある場合だけでなく、口腔内以外の部分で疾患を抱えている恐れもあります。歯肉炎や歯周病などの病気はないのに口臭がするという場合は、体の中で別の病気にかかっているかもしれません。

肝臓や腎臓がうまく機能せず、本来なら排出されるべきものが溜まったままになることもあります。老廃物が体内に溜まったままになると、体内環境は乱れそれが口臭となって現れてしまいます。その他にも、尿毒症や急性腎不全などによって、口臭が発生することがあります。

口臭は健康のバロメーターにもなるので、愛猫と接するときにチェックをしてみるのもよいでしょう。

さらに、ただの口臭ではない、便臭のような臭いがするときには、腸閉塞など腸のトラブルを抱えている恐れがあります。愛猫の口臭が気になったら、まずは口腔内の病気をチェックし、次に体内で異常はないか確認することが必要です。

フードによって発生している場合もある

猫の口臭は、その日食べたフードとも関係している場合があります。猫は魚やかつおぶしなどを好んで食べますが、フードによっては臭いが強いものもあります。

いろんな猫用のフードがあるなかで、臭いが強いものを避けるだけでも愛猫の口臭は軽減できるでしょう。フードによって臭いや質感など異なるので、愛猫の食べる様子を見ながら、美味しくて口臭にも影響しないものを選ぶようにしましょう。

フードによって発生している口臭は、それほど気にする必要はありません。いつもより口臭が気になったタイミングでフードを見直してみるとよいでしょう。

猫本来の元々の口臭

いつも体を舐めて清潔にしている猫は、本来口臭があまり気にならない動物と言われています。しかし、時折ふとしたときに口臭を感じる場合は、猫本来の口臭がしているというケースが考えられます。

それほどきつい口臭ではないことが多く、気づかないこともあるほどです。フードを食べた直後でもないのにちょっと口臭がするかも…と思うときは、猫本来の口臭とも考えられますので、しばらく様子を見てみましょう。

猫の口臭におすすめの対策法5選

猫の口臭が気になる!原因と対策法は?

猫の口臭は、飼い主がケアしてあげるのが義務でもあります。そこで、日々の口臭ケアにおすすめの方法を紹介しましょう。

食後の歯磨きを心がける

食後の歯磨きを日課にするだけでも、猫の口臭は大きく改善されます。しかし、猫が自分で歯を磨くことはできないので、飼い主がきちんとケアをしてあげましょう。

1日1回で十分なので、歯磨きを丁寧にしてあげると口臭対策になります。猫用の歯ブラシもペットショップに売っているので、そちらを利用すると猫の歯をきれいに磨くことができます。

歯磨きガムを噛ませる

歯磨きを嫌がる猫もいるので、様子を見ながら少しずつ歯磨きを日課にできるようにしてみるとよいでしょう。歯磨きをどうしても嫌がる場合には、歯磨きガムというグッズもあります。

噛んで遊んでいるうちに歯の汚れを落としてくれるというものです。ただ、歯磨きガムに関しては、猫の噛み方によって汚れが落ちている歯とそうでない歯が出てきてしまいます。

口腔ケアサプリメントを飲ませる

また、歯磨きガムの他に、口腔ケアができるサプリメントも登場しています。口臭の予防につながり、歯垢や歯石を防ぐことのできるサプリメントを選ぶと、手軽に口臭ケアができるでしょう。

食べやすかったり味の好みによって好き嫌いが分かれると思うので、愛猫が好みそうなものを厳選してみましょう。

動物病院で歯のケアをしてもらう

猫の口臭が気になる!原因と対策法は?

飼い主がまめに愛猫の口腔ケアを行なっていても、どうしても上手に磨けない箇所が出てくる関係で汚れが溜まったままになることがあります。そこで、定期的に動物病院で歯のケアをしてもらいましょう。

数ヶ月に1回くらいの頻度で動物病院でケアをしてもらうと、口腔内の病気の有無や健康状態も知ることができるので、飼い主にとっても安心です。

動物病院では、歯垢や歯石などが見つかると処置をしてくれます。しかし、人間が相手ではないので、猫に全身麻酔をして治療を行なうことになります。そのため、猫の体に大きな負担がかかることも理解しておきましょう。いつも歯をきれいにしておく必要があるなかで、処置が困難だということも知っておきましょう。

動物病院に行くと、歯のケアのポイントや方法などのアドバイスをもらうこともできるので、より愛猫の口腔ケアに力を入れることができるでしょう。

食べ物を変えてみる

猫の口臭は、フードによって発生している場合もあるため、思い切ってフードを変えてみるのもよいでしょう。あまり臭いが気にならないフードを探し、栄養面やフードの種類を確認してみましょう。

猫は1匹ずつ好みが違うので、どのフードを気に入ってくれるかわかりません。そのため、飼い主が慎重に愛猫の好みを把握しながら選ぶことが大切です。ウェットフードを普段食べているのなら、ドライフードに変えてみるだけでも口臭が改善されるでしょう。

ドライフードは歯垢や歯石が付きにくくなるので、口臭ケアにぴったりです。さらに、ドライフードは猫の顎を鍛えることもできます。フードの種類によって、猫の口臭は大きく改善できるので実践してみましょう。

ただし、ドライフードを選ぶ際には、アレルギーの恐れがある成分が入っていないか、無添加製法となっているかといった点をチェックするのも大事です。これらが原因で口臭がきつくなる恐れもあるので、配合されている成分は慎重に確認しておきましょう。

口臭は愛猫の健康チェックにもなる!

愛猫と遊んでいる時にふと気になる口臭は、猫を飼っている人の多くが経験したことがあるかもしれません。単にフードや歯磨きが原因で口臭を招いているのではなく、大きな病気が隠れていることもあります。

定期的に動物病院で歯のチェックをしてもらいながら、日々の歯磨きもしてあげるように心がけましょう。歯ブラシやサプリメント、歯磨きガムなどを活用しながら、愛猫の口腔ケアを継続していくようにしたいですね。

猫によっては歯磨きをするのが大変という場合もあるので、口腔ケアができるグッズは慎重に選びましょう。口臭が消えると、愛猫とふれあうのが楽しみになり、健康面でも安心できますね。ぜひ愛猫の口臭チェックを始めてみましょう。