猫のふわふわの毛並を保つためにできることと毛並をよくするために必要な栄養素

猫のふわふわの毛並を保つためにできることと毛並をよくするために必要な栄養素

猫の毛といえば、ふわふわで手触りがよいというイメージですよね。しかし、毛並みが悪くなることもあり、それにはいくつかの原因が考えられます。今回は猫の毛並みについて、健康な毛並みを維持するためにはどうしたらいいのかを解説していきます。

猫の毛並みが悪くなった時に考えられる理由

食事の内容

猫は元気でも毛並みが悪い時は、食事の内容が原因かもしれません。
猫は本来、肉食の動物ですが、猫に必要な栄養素が入っていないフードを与え続けることで、毛並みが悪くなることがあります。また、肥満を気にして極度に油分やカロリーを抑えすぎても毛並みが悪くなる場合があるので、食事には充分な注意が必要です。

毛並みをよくするためには、栄養バランスがよいキャットフードを選んであげることが大切です。

毛繕いができていない

猫はきれい好きで、よく毛繕いをして身体の汚れを取り、毛並みを整えています。しかし、何か原因があって毛繕いができないときに毛並みが悪くなってしまうことがあります。その原因のひとつは口内炎です。口の中が痛くて毛繕いができなくなっていることが考えられるので、食欲がなくて毛並みが悪くなったら動物病院へ連れて行きましょう。

皮膚が乾燥している

皮膚が乾燥してフケが増えることで毛並みが悪くなることがあります。乾燥しやすい冬などはこのようなことがあるかもしれません。また、猫はあまり水を飲まない動物なので、水分不足という可能性もあります。できるだけ水を飲ませる努力をしたり、ウェットフードを取り入れて水分を摂らせましょう。

また、皮脂が毛穴から多く分泌される猫は、皮脂によって皮膚が汚れて毛並みが悪くなる場合があります。皮脂が多く出る原因は食事によるものと、体質によるものがあります。長毛種の猫は皮脂汚れが原因の場合が多いと言われているので、普段からブラッシングやシャンプーでお手入れをしてあげることが大切です。

内臓疾患などの病気になっている

内臓の疾患にかかっている場合も毛並みが悪くなる原因のひとつです。食欲がなく、毛並みが悪いときは病気を疑いましょう。そして、内臓疾患だと最悪の場合は命に関わることもあるので、すぐに病院へ連れて行きましょう。

老化

猫は若い頃は、つやつやの毛並みで柔らかいのですが、歳を取ると毛並みが悪くなってしまいます。高齢になると栄養吸収が悪くなることが原因で、毛のツヤも悪くなってしまうのです。栄養バランスがよいフードを与えてしっかり栄養を与えましょう。

猫の毛並みをよくするためにできること

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食事を見直す

猫の毛並みをよくするためには、まず食事の見直しをしましょう。安いキャットフードを与えていると、猫に必要な栄養素が充分に摂れていない場合があるので見直しましょう。

こまめなブラッシングを心がける

ブラッシングは抜け毛対策の他に、皮膚をマッサージする効果があります。ブラッシングをすることで、皮膚を刺激して血行がよくなるため毛に栄養が行き届きやすくなります。そうなると毛並みが良くなって、つやつやの毛並みになります。

ブラッシングが嫌いな猫もいるので、嫌がるようなら無理に行わず一旦やめて時間を置いてから再度行ってください。ブラッシングをすることで、猫の身体に触って皮膚の状態や毛の状態の他、身体に変化がないかを確認できるので、できれば毎日行うといいでしょう。

定期検診で健康状態をチェックする

猫は野生の名残で弱った姿を見られると狙われるため、体調が悪くてもそれを悟られないようにします。そのため、病気を疑って病院へ行ったときに重症になっている事が多いのです。病気を隠して見つけにくい猫は、定期的な健康診断が大切です。1年に1回の予防接種の際に定期検診を受けましょう。

猫の毛並みに大きな影響を与える餌の選び方

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主原料が肉や魚のものを選ぶ

猫は肉食の動物です。フードを選ぶときは主成分が肉のものを選ぶようにしましょう。フードの成分表の一番最初に記載されている材料は、そのフードに一番多く含まれているものが記載されているので、成分表の一番最初にチキンなどと記載されているものを選ぶといいでしょう。

穀物が少ないもの

猫は肉食の動物なので、身体が穀物をうまく消化できる身体ではありません。穀物が多く含まれているフードを与え続けると、お腹を壊して下痢したり吐いたりすることがあります。それによって栄養がしっかり摂れないと皮膚の状態が悪くなる場合があります。
また、穀物アレルギーの猫に穀物が多く含まれたフードを与えると、アレルギー反応を起こして皮膚が赤くなったり、かゆみを引き起こすことがあります。皮膚の状態が悪くなると毛並みも悪くなるので、猫には穀物が少ないフードを与えるようにしましょう。

猫の毛並の健康に関わる栄養素が入っている

猫の毛並みに必要な栄養素がフードに入っているか確認することが大切です。必要な栄養素は以下の通りです。

  • ビタミンA

  • 猫の美しい毛並みを維持するためには、ビタミンやアミノ酸が多く含まれたキャットフードを与えることが大切です。皮膚を健康に保つために必要な栄養素がビタミンAです。ビタミンAは細胞を入れ替えて皮膚を作るサポートをしたり、皮脂の分泌を促す働きをします。皮膚を健康に保つことで、美しい毛並みを維持することができます。

  • 高タンパク質

  • 猫には肉や魚のような動物性タンパク質が必要です。タンパク質の一種であるケラチンが足りなくなってしまうと、毛並みが悪くなることがあるので、高タンパク質のフードを与えるようにしましょう。

  • アラキドン酸

  • 必須脂肪酸で、皮膚や被毛の健康や肝機能を健康に保つ役割をする栄養素であるアラキドン酸も不足しないようにしましょう。このアラキドン酸が足りなくなると、被毛が乾燥してしまい毛並みが悪くなることがあります。

  • EPAとDHA

  • 被毛の健康維持に重要なオメガ3不飽和脂肪酸であるEPAやDHAも、摂取したい栄養素です。これらは抗炎症作用を持ち、毛並みをよくするとともに免疫力をアップしてくれる効果も期待できます。また、DHAには認知症予防にもよいので、老猫には積極的に与えるようにするといいでしょう。

  • 脂質

  • 老化によって、皮脂の分泌量が減少していくことでも毛並が悪くなります。多価不飽和脂肪酸を摂取することで、生理的機能を維持し、毛並をよくする働きがあります。多価不飽和脂肪酸はひまわり油や大豆油に多く含まれているので、フードに数滴混ぜてあげるのいいでしょう。ただし、脂質は肥満の原因にもつながるので、与えすぎには気を配るようにしてください。

美しい猫の毛並みを維持するために日々のチェックが大切です

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猫の毛並みが悪くなったときには何かしらの原因があります。猫は自分で丁寧に毛繕いするきれい好きな動物なので、健康であれば毛並みは良いはずです。
いつもと毛並みが違うと感じたら、食事を見直したりブラッシングをこまめにするなどの対策を取ってみましょう。毛並みが悪くなり、いつもよりも食欲が落ちることがあったら、病気の恐れがあるのですぐに動物病院へ連れて行きましょう。

猫の健康を守るのは飼い主さんの大事な役割です。猫を大切にするためには、普段から猫の様子を観察して少しでも変化があったら獣医に相談することをおすすめします。