“里親募集の犬たちがいるドッグシェルター”と聞くと「きっと可哀そうな犬ばかりなんじゃないか…」と感じる人が多いのではないでしょうか?確かに、可哀そうな過去を持つ犬も沢山いますがそんな犬たちは引き取り手を待っています。これから犬を飼おうと考えている人たちは、ドックシェルターからこれから一緒に暮らすパートナーを探してみてはいかがでしょうか?また、ドッグシェルターとはどんな場所にあるのでしょうか?
目次
ドッグシェルターはどんなところにあるの?
ドッグシェルターは“保護施設”と呼ばれ、企業や民間などの様々な支援があり運営されています。そしてこのドッグシェルターには、引き取り手を待つ犬達が暮らしているのです。
全国にいくつもあり、運営する団体によって様々ですが動物病院と併設されて作られている場所も多いのです。今回は、関東と関西に分けていくつかご紹介します。
関東
関東にも沢山のドッグシェルターがあります。このドッグシェルターは、殺処分から動物たちを救う運動をしており、また新しい家族に巡り合う機会を与えています。
数ある関東のドッグシェルターの中から、今回はいくつかのドッグシェルターの詳細を見ていきましょう。
東京アルマ
アルマでは、殺処分されてしまう犬を引き取り保護して新しい飼い主を探す活動を行っています。東京を拠点として活動を行っており、犬・猫含め新しい家族を待つ動物たちの保護を行っています。また多頭飼育崩壊から動物たちを救う運動もしています。
ドッグレスキュークラブ
ドッグレスキュークラブは、獣医・トリマー・トレーナー・ボランティアなどの多くの支援を受け運営しているドッグシェルターです。
インターネットを中心とした活動を行っており、シェルターにいる犬の身体と心のケアを行いながら新しい家族との出会いのきっかけを作っています。
pooch dog rescue
pooch dog rescueは犬のケアを行い、新しく幸せに暮らすことのできる家族を探しています。特に、不妊手術を行っていない子たちに対して不妊を行うなど積極的に動物のケアを行っています。
また、新しく保護された犬たちは飼い主さんが見つかるまで、ボランティアに一時預かりとして人との暮らしに慣れるような活動を行っている保護団体です。
関西
東京だけではなく大阪でも多くのドッグシェルターがあります。大阪・東京にもドッグシェルターを持つ保護施設もありますが、いくつかのドッグシェルターをご紹介いたします。
大阪アーク
アークは1990年に設立に併設された私設団体です。「動物を愛し、共に生き、積極的に救いの手を差し伸べようとしている人たちのネットワークをつくること」を目標にして、大阪や東京を拠点として活動しています。
また、アークでは犬だけではなく猫やアヒルなどその他の生き物も保護しており獣医資格を持つものやグルーミング等の専門知識を持ったスタッフが常時30名ほど勤務しており、保護された動物の心と体のケアを行っております。
エンジェルズ
譲渡会など、新しい家族を探す運動を行うドッグシェルターのエンジェルズは、大阪を中心に活動をしています。犬だけでなく猫の里親募集もしており、多頭飼育崩壊から動物を保護する運動、災害で家族をなくしてしまったペットの新しい家族を探す運動も行なっています。
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ドッグシェルターにはどんな犬がいるの?
ドッグシェルターには様々な理由で、飼い主と一緒に暮らせなくなってしまった犬が保護されています。なかには、人間に傷つけられ大きな傷を負った子たちも暮らしています。
しかし、ドッグシェルターではそういった犬たちの心身ケアも行っています。一体主にどんな犬たちが、ドックシェルターで暮らしているのでしょうか?
飼い主の理由で飼えなくなってしまった犬
「引っ越し先が犬を飼えない」「飼い主が高齢で飼育が継続できなくなってしまった」など、様々な理由で飼い主が飼育継続不可になってしまった犬もドッグシェルターで暮らしています。
ドッグシェルターにいる犬は犬種や年齢も様々ですが、飼い主と一緒に暮らせなくなったという理由は一緒です。そういった人間の理由でドッグシェルターに預けられる犬もたくさんいるのが現状です。
迷子になってしまった犬
迷子になって飼い主と一緒に暮らせなくなってしまった犬も、ドッグシェルターに暮らしています。新しい飼い主に巡り合う犬もいますが、もともと飼っていた飼い主のもとに戻る犬もいます。
ドッグシェルターでは、新しい家族を探すだけでなく、迷い犬の飼い主を探す活動を行っているところもあります。
野良犬・捨てられた犬
野良犬だったり、捨てられた犬には帰る場所がありません。そういった犬たちは殺処分されてしまう可能性が高いのですが、ドッグシェルターで保護されることにより、新しい家族と巡り合うきっかけに繋がります。
そういった犬は心身ともに傷を負っていることが多いため、ドッグシェルターに引きとられた後は獣医・トリマー・ボランティアなどにケアをされて新しい家族を待つのです。
飼育放棄されてしまった犬
多頭飼育崩壊や飼育放棄などから助け出された犬たちも、ドッグシェルターで暮らし新しい家族を待っています。
個人での多頭飼育が限界を迎え、どうしても飼育ができない状況になってしまった犬達はしつけなどがなかなか行き届かず、言うことを聞いてくれない子たちも多いでしょう。こういった子たちもドッグシェルターでしっかりとトレーニングを行い、新しい家族のもとで幸せに暮らしていけるようにしつけをします。
また飼育放棄などでは、十分な愛情を受けておらず心に傷を負った子たちもたくさんいるのが現状です。
災害などで飼い主をなくした犬
悲しいことに、災害などで飼い主とはぐれてしまった犬や飼い主をなくしてしまった犬もドッグシェルターで新しい家族を待っています。
このようにドッグシェルターには様々な理由で新しい飼い主を待つ犬がたくさんいるのです。悲しい過去を持ち心に傷を負ってしまった犬ばかりではないですが、どんな犬も新しい家族と幸せに暮らす日を待っているのです。
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「でも、ドッグシェルターにいる犬ってちゃんとなついてくれるの?」と不安に感じることもあるでしょう。子犬から迎え入れてしっかり育てていくよりも、成犬から迎え入れてしつけをするって少し大変なのでは?と感じる方は、実際にどんな犬たちがいるのか見に行ってみることをおすすめします。
近隣のドッグシェルターを訪れてみる
ドッグシェルターは、各県にの様々な場所にあります。ドッグシェルターで暮らしている犬たちを見学することができるため、気になる方はぜひ見学に行ってみましょう。
近年では、パグ・チワワ・トイプードルなどの人気の犬種もドッグシェルターにいます。実際にドッグシェルターを訪れる前に、調べて問い合わせることもできますよ。
HPを見てみる
ドッグシェルターのHPでは、すべての犬ではありませんが「こんな犬たちが家族を待っています」と公開しているところもあります。そのため、犬種や年齢など気になる場合は実際にドッグシェルターのHPを見てみることもおすすめです。
ドッグシェルターの譲渡会に行く
インターネットメインで活動している団体以外は、定期的に譲渡会を行っている場合があるため実際に家族を探している犬たちに触れ合うことができます。
里親として引き取るには、実際に犬たちと触れ合うことで不安も薄れ里親として迎える心構えもできます。もし、迷っているのであれば実際に譲渡会に参加してみることもおすすめです。
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ドッグシェルターの犬は、ケアを受けているといってもいつドッグシェルターに引き取られたのか、どのくらいの年齢なのか、など様々な条件によりしつけに差があります。里親としてお家に迎え入れたら、しっかりその子と向き合うことが大切です。
しつけをしっかりする
もともとしっかりしつけをされている犬もいますが、環境が変わることで暮らしに慣れるまでトイレを失敗したり、なかなか言うことを聞いてくれなかったりします。
これはドッグシェルターから引き取ってきた子に限りませんが、犬はデリケートでそれぞれの性格があります。しっかりとその性格を見て、しつけを行いましょう。
愛情をかけて飼育してあげよう
里親として引き取ったら、愛情をかけて育ててあげましょう。過去に心の傷を負った犬はなかなか心を開いてくれないこともありますが、しっかりと愛情をもって接してあげることで信頼関係を築くことができます。
ケアをしっかり行う
心のケアも大切ですが、犬が幸せに暮らしていくうえで健康状態のケアも大切です。引き取った犬たちが幸せに暮らしていけるように定期的に心身のケアを行いましょう。
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ドッグシェルターから里親として犬を引き取ったら、心身ともに犬のケアを行い愛情をかけて飼育していくことが犬たちが幸せに暮らす大切なポイントでもあります。
また里親に興味がある方は、ドッグシェルターのHPのチェックしたり、譲渡会に参加をしてどんな犬たちがいるのか覗いてみてはいかがでしょうか?
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