犬にも相性があるのを知っていますか?オス同士は相性が悪いとは本当なのでしょうか。多頭飼いを考えている方や、散歩中に出会う犬との接し方に悩んでいる方は、この機会に犬の相性について正しい知識を身につけておきましょう。
犬同士に相性ってあるの?
散歩中に他の犬と喧嘩してしまったり、病院で会った犬に対して警戒心をむき出しにしているなどの経験はありませんか?
実は、犬同士の相性が悪い場合に、そういった事態を引き起こします。逆に相性が良いと、一緒にいても喧嘩をすることなく、仲良く遊んだりします。
相性の良し悪しはどのようにして決まるのかを解説します。
犬にもそれぞれ性格がある
犬を飼っている方はすでに知っている知識かと思いますが、犬にもそれぞれ性格があります。活発で遊ぶのが大好きな犬もいたり、落ち着いてゆったりと過ごすのが好きな犬もいます。
人と同じで一匹一匹違う性格を持っているため、一緒に暮らしている中でどんな性格かを見極めていくことが大切です。
性格が合わないと喧嘩してしまう
犬同士で性格が合わないと、喧嘩をしてしまうことがあります。活発な子と大人しい子が一緒にいると、活発な子がちょっかいをかけすぎてしまい喧嘩になることが多いでしょう。
また、活発な子同士だからといっても些細なことで苛立ち、喧嘩をしてしまうこともあります。
端からみれば一見同じような性格に見えても、犬からしてみれば全く違う性格だったということもあるため、あくまでも犬の目線に立って、双方の反応をうかがう必要があります。
犬にも好き嫌いがある
人に好き嫌いがあるように犬にも好き嫌いがあります。あの子は好きだから会いたいとか、遊びたいという風に人と同じような感情を抱きます。人間も嫌いな人とは会いたくないですよね。
それを飼い主の都合で無理やり会わされたら喧嘩になってしまうのも頷けます。片方の犬が好きでも、片方の犬が嫌いならば相性は悪いと言えるでしょう。両者が好きではじめて相性が良いと言えるのです。
犬の相性を見る前に、まずは個々の性格を見極める
犬の相性を知るためには、まずは個々の性格を見極めておくことが大事です。同じ性格の犬同士の方が仲良くなりやすい傾向があるため、まずは愛犬の性格を理解しましょう。
ここでは、犬の性格の特徴・傾向を紹介いたします。
社交的な犬の特徴
社交的な犬は、他の犬に自ら近寄って行く傾向があります。さらに、一緒に遊ぼうとしっぽを振るなどのアクションを取る犬は、より社交性が高いと言えます。車に乗るのが好きな犬も、社交的だと言えるでしょう。それは、新しい場所への期待が恐怖を上回っている証拠だからです。
また、人間の子どもに対して、しっぽを振って近寄って行く子も社交的な犬だと言えます。人間の子どもは大きい声を出したり、突然叩いてくるかもしれないなど犬にとって危険な存在になりえます。
その危険性を考慮したうえで、近寄っていけるということは社交的な性格だといえます。以上の3つのどれかに当てはまれば、社交的な性格だと言えるでしょう。
活発な犬の特徴
活発な犬の特徴は、とにかく体を動かすのが大好きなことです。散歩に行く素振りを見せただけで、嬉しくてはしゃぎ回ってしまうほどの子もいます。
ドッグランなどに連れていった場合に喜んで走り回る犬は、活発な犬と言えるでしょう。他にも、飼い主さんが構ってくれない際に、拗ねるなどの行動も活発な子の特徴といえます。
犬種によっておおまかな性格がわかる
犬の性格は、犬種によっておおまかに分かれます。ここでは、代表的な犬種の性格の特徴を紹介します。性格を判断する一助にしてみてください。
愛玩犬
愛玩犬とは、人に可愛がられるように改良されてきた犬種です。愛玩犬は、人に合うように改良されてきただけあって穏やかな性格の犬種が多く、他の犬とも共存しやすい傾向にあります。
愛玩犬でも犬種によって、細かく性格の傾向が違うため、気になる方はもう少し詳しく調べてみると面白いかもしれません。
ダックス&テリア種
ダックス&テリア種は、狩りをサポートするように改良されてきた犬種です。ダックス&テリア種は、人懐っこく陽気な性格をしていることが多いといえます。
また、狩りのサポートをしてきたこともあり、警戒心が強い傾向があります。さらに、活発な性格をしている子も多いようです。
牧羊犬、鳥猟犬
牧羊犬は酪農をサポートするために改良された犬種で、鳥猟犬は鳥を狩るときにサポートしてきた犬種です。牧羊犬も鳥猟犬も知的で明るい性格を持った子が多いといえます。
また、体力もあるため、活動的な性格の傾向があります。
日本犬
日本犬は、日本の山や野原での狩猟をサポートしてきた犬種です。性格は、とても飼い主に忠実でクールな傾向にあります。また、警戒心が強いため、番犬としても重宝されてきた歴史があります。また、頑固で繊細な性格を持つ子も多いとされています。
性格診断を受けてみよう
犬の性格は、一概にこれとは言えないため、興味のある方は性格診断を受けてみることをおすすめします。ネットで診断できるサービスもあるのでぜひ利用してみましょう。
また、ドッグサロンや動物病院でカウンセリングを受けて性格を診断してもらう方法もあります。より専門的に知りたい方は、カウンセリングを受けてみるとよいでしょう。
犬の相性の見分け方
犬の相性は、一概に言えるものではありません。そのため、実際には犬同士を会わせるまでわからないのが現実です。ただ、傾向的にいえることとして、ここでは犬の相性の見分け方の参考情報を紹介します。
同じ犬種だと相性が良い?
一般的に、同じ犬種だと性格が近いことが多いので相性が良いとされています。また、体の大きさも近いので警戒心が薄れやすいといわれています。ただ、性格は育てられた環境によるところがあるので、同じ犬種でもそりが合わないことも覚えておきましょう。
また、飼い主同士が同じ犬種を育てているという親近感から打ち解けているのを敏感に感じ取って、仲良くなりやすいという説もあるようです。
犬の兄弟探しは血統書から!?おすすめアプリや実際に再会を果たした「ひじきちゃん&くぅちゃん姉妹」を紹介体の大きさが違いすぎると相性が悪い可能性がある
大型犬と小型犬は、相性が悪くなってしまうケースが考えられます。小型犬は、体の大きい犬をみると警戒心が強く攻撃的になる傾向があります。
そのため、大型犬が寄り添っていっても逃げてしまったり、噛み付いてしまって喧嘩をしてしまうことが考えられます。体の大きさが違う犬同士を引き合わせる場合には、徐々に距離を詰めて慣らしていく必要があるかもしれません。
オス同士だと喧嘩しやすい?
犬は、オスの方が闘争心が強く縄張り意識が高い傾向にあります。そのため、オス同士だと喧嘩をしてしまうなど相性が悪くなってしまうケースが考えられます。
多頭飼いで最も難しい組み合わせは、オス同士だと言われています。あくまで、群れのリーダーは飼い主だということを認識させておくことが重要です。
最終的には性格が重要
体の大きさや、性別がマッチしていても仲が悪くなってしまう犬もいます。結局、性格が合うかどうかが肝心だといえます。
一般的には、似た性格同士の方が相性が良くなると言われているため、多頭飼いなどを考えている方は、先住犬の性格をよく観察してから2頭目をどのような子にするかを決めましょう。
犬の多頭飼いは相性が悪いと喧嘩ばかり?先住犬への配慮やケージの使用法などポペットフレンズから学ぼう!2頭を合わせて相性を確認する
犬同士の相性を判断するうえで、一番良い方法は直接合わせてみることです。相性が良い場合は、どちらかが擦り寄っていきます。それを拒否しないで、コミュニケーションをとっていたりするようならば相性が良いと言えるでしょう。
その場で、相性が悪そうに見えても、何度か合わせているうちに打ち解けていくこともあるので、複数回合わせてみるのがベストです。
最初に仲良くしていても、次は喧嘩してしまうなどのケースもあるので、焦らずに犬たちのペースに合わせるよう注意しましょう。
ポペットフレンズ「ジュイくん」の場合
ポペットフレンズのジュイくんを参考に、犬同士の相性をみてみましょう。ジュイくんには、ボリスくんというとても仲良しな犬がいます。どんなところに意気投合したのかを詳しくみていきましょう。
ジュイくんはグレートデンとラブラドールのミックス犬
ジュイくんは、グレートデンとラブラドールのミックス犬です。飼い主さんが生後8ヶ月のジュイくんを保護施設から引き取ったのがご家族との出会いです。
ジュイくんは、現在6歳でまだまだ遊び盛りです。引き取った時で27キロもあったそうですが、そこから体重が10キロ近くも増えてしまったほどの健康優良児です。
こちらのお写真は、今のご家族に引き取られて間もなくのジュイくんです。
人懐っこくて、活発な性格
ジュイくんの性格は、大型犬らしい人懐っこく活発な性格です。人も犬も大好き、ご飯をいっぱい食べてお昼寝が大好きな可愛い性格の持ち主です。
さらに、体力がいっぱいあって追いかけっこが好きという活発な面も持ち合わせています。
アメリカンスタフィーのボリスくんといろんな意味で相性バッチリ
ジュイくんのベストフレンドは、アメリカンスタフィーのボリスくんです。アメリカンスタフィーとは、正式名称がアメリカン・スタッフォードシャー・テリアと言い、テリア種の犬です。
ボリスくんはご近所で飼われていて、よくお互いの家を行き来して遊んでいるようです。ジュイくんが飼い主さんの元から脱走してしまったときには、なんとボリスくんのところにいたほどです。
逆に、ボリスくんが脱走をしてきたときはジュイくんのところで発見されることがあるようです。これだけ仲がいいと相性バッチリのベストフレンドだと言えます。
犬種が違っていても仲良くできる
ジュイくんはグレートデンとラブラドールのミックス犬で、ボリスくんはアメリカンスタフィーです。犬種は違いますが、ふたりはとても仲良しです。
大きさも、ボリスくんの方が一回りほど小さいですが、一緒にいたずらをするほど仲良しです。このように、犬種が違っていても相性が良いと仲良くできることもあります。
ジュイくんのインスタグラムには、度々ボリスくんが登場していますよ。ぜひチェックしてみてください。
仲良し同士の犬に囲まれて暮らしましょう
犬の相性の見極め方のコツや、犬種の性格の特徴などを紹介してきました。相性の良い友達がいるということは、犬にとっても飼い主にとっても非常に嬉しいことです。
一緒に遊べる友達の存在は、ストレスの軽減など精神的な安定にも繋がりますし、飼い主同士で飼育の悩みを相談したりすることもできます。
ぜひ、本記事を参考にして、相性の良い犬同士またはペットを探してみてはいかがでしょうか。
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