猫にシャンプーは必要?正しいお風呂の入れ方と嫌がる場合の対策

猫にシャンプーは必要なの?正しいシャンプーの仕方と嫌がる場合の対策

猫は水が嫌いな動物のため、シャンプーを怖がる子が多いです。猫を飼う上で、シャンプーは必要なのでしょうか。また、必要な場合はどのような場合に必要なのか、正しいシャンプーの仕方を知っておくことが大切です。ここでは猫のシャンプーについて詳しく解説していきます。

猫が水嫌いな理由

猫にシャンプーは必要なの?正しいシャンプーの仕方と嫌がる場合の対策

猫の祖先は砂漠で暮らしていたため

一般的に猫は身体が濡れることを嫌います。なぜなら、猫の祖先であるリビアヤマネコが砂漠で暮らしていたからです。砂漠は昼間と夜の温度差が激しく、昼間は照りつけるような太陽のもと高温になりますが、夜は気温が低くなります。

もし、身体が水で濡れたまま夜を過ごすと夜の気温で体温を奪われてしまうため、命の危険に繋がります。このことから、猫は身体が濡れることを嫌うようになったと言われています。

猫の毛は濡れたら乾きにくいため

猫の身体の毛はダブルコートと呼ばれる二層になっています。外側の毛は猫の身体を雨や風から守るオーバーコートで、内側の毛はふわふわしていて保温性があるアンダーコートと呼ばれる毛です。

猫の毛はとても柔らかいため、皮脂腺から分泌された脂が身体全体に行き渡らないので、水で濡れてしまうと水を弾くことがなく乾くのに時間がかかります。上述したように、猫は本能的に身体が濡れると乾きにくく危険を感じるため、水を嫌うのです。

そもそも猫にシャンプーは必要なの?

基本的に猫にシャンプーは必要ない

猫の行動を見ると、頻繁に身体を舐めるグルーミングをしています。猫はとてもきれい好きで、自分の身体を舐めて清潔を保っているのです。そのため、基本的に猫にシャンプーは必要ないと考えられています。

シャンプーが必要な場合

基本的にはシャンプーが必要ない猫ですが、場合によってはシャンプーが必要なことがあります。

長毛種の猫

Kana.Oさん(@caramelian)がシェアした投稿


猫の種類によってシャンプーが必要なことがあります。毛が短い種類の短毛種の猫は自身のグルーミングで、身体の清潔を維持することができるのでシャンプーは必要ない場合がほとんどです。

しかし、長毛種の猫の場合は猫自身のグルーミングだけでは汚れが落としきれない場合があります。また、長毛種の他に毛がカールした種類の猫もいます。毛がカールしていると、毛の中に皮脂がたまりやすくなってしまいます。

汚れが落としきれないと皮膚病になる原因になってしまうため、定期的にシャンプーをしたほうが猫の健康のためにもよいのです。

毛がない猫


猫の種類で、身体に毛が生えていない種類があります。実際には目には見えにくい産毛のような毛が生えていますが、他の猫のような毛がありません。

毛がないので汚れないのではないかと思われがちですが、実は毛がない猫はシャンプーが必要なのです。毛が生えている猫の場合、皮膚から分泌された皮脂は毛が伸びる時に毛について取れますが、毛が生えていないので皮脂が皮膚についたままになってしまうのです。

そのため、定期的にシャンプーをして皮膚についた皮脂を落としてあげる必要があります。

猫自身がアレルギー

s.t.eさん(@seiichitanii)がシェアした投稿


人間と同じように猫にもアレルギー持ちの子がいます。アレルギー性皮膚炎になると、痒みを感じるため身体をしきりに掻いたり、脱毛したりします。

そして、掻きすぎて赤くただれたりして症状がひどくなってしまう場合があります。原因はさまざまで、特定するのが難しいのですが、ノミやダニがついていたり、食べ物が合わない、ハウスダストが原因の場合もあります。

皮膚を掻いてしまうと、そこに雑菌がついて炎症を起こしてしまうことがあるので、清潔を保つ必要があります。そのため、定期的にシャンプーをして埃やフケを取り除いてあげましょう。

人が猫アレルギー

猫アレルギーという言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、猫と接触したことでアレルギー症状を引き起こすことを言います。症状としては、目のかゆみ・肌が赤くなる・肌がかゆくなる・鼻水が出る・喉が痛くなる・咳が出る、などがあります。

猫アレルギーの原因として挙げられるものが、猫のフケや抜け毛とされています。また、猫の皮膚や唾液から分泌される成分もアレルゲンの一つです。この猫アレルギーを予防するために有効なのが、抜け毛対策であります。

しかし、ブラッシングをして舞ったフケや抜け毛でアレルギー症状が起こることがあるので、シャンプーでフケや抜け毛を取り除くのがよいでしょう。

シャンプーの頻度はどのくらい?

猫をシャンプーするのは、毛が短い種類なら1年に1~2回、長毛種の場合は1ヶ月程度が目安です。シャンプーを頻繁にすると、皮膚の脂を失ってしまい皮膚炎を引き起こす場合があります。

長毛種の猫の場合、排泄するときに毛にうんちがついてしまう場合があるため、肛門周りの毛をカットしておくとトイレの後にしょっちゅうお尻を洗わずにすみます。

おすすめのシャンプー

低刺激タイプ


犬に比べると猫は肌が弱いため、できれば猫専用の低刺激のシャンプーを使うことをおすすめします。猫用シャンプーが市販でもありますので、探してみてください。

合成界面活性剤不使用のものや洗浄成分がアミノ酸系・植物由来のものが低刺激のものです。皮膚が弱い子やアレルギーがある子、子猫には低刺激タイプのものがいいでしょう。

無香料・微香料タイプ

さくらさん(@mikeneko_sakura)がシェアした投稿


猫はニオイに敏感な動物です。自分の縄張りを示すために個々でニオイを持っているため、自分のニオイがする場所を安全な縄張りと認識します。そのため、他のニオイが身体につくのを嫌います。

シャンプーも強い香りがするものは嫌がるので、できるだけニオイがしないものを選んであげましょう。微香タイプも売られていますが、ニオイがどのくらいなのか確認してから購入することをおすすめします。

消臭タイプ

消臭タイプのシャンプーは、洗浄成分がしっかり入ったシャンプーです。例えば、外で猫を拾った場合や去勢前のオス猫のスプレー行動に有効です。外で拾った猫には嫌なニオイがついていることがあるので、家に入れるときにしっかり汚れとニオイを取ることができます。

また、去勢前のオス猫は、発情期に家の中のいろいろなところでおしっこをしてしまうことがあります。その時期の尿のニオイはかなりきついもので、猫自身の身体にもつくことがあります。そのニオイを取るためには消臭スプレーが効果的です。

水を使わないタイプ

Sayakaさん(@sayaka_wasa)がシェアした投稿


猫の性格でどうしてもシャンプーができない子がいます。元々怖がりで暴れてしまう場合、無理にシャンプーをすることで多大なストレスを与えることになります。

また、病気をしていて体力的にシャンプーが難しい場合、冬の寒い時期などにも水を使わないタイプのシャンプーがいいでしょう。水を使わないタイプのシャンプーは、ウェットシートや泡状のものがあります。ウェットシートタイプは、濡れタオルのような感覚で身体を拭くことで汚れが落とせるようになっています。

また、泡タイプは、ボトルをプッシュすると泡がでてくるので、泡を身体につけて洗うようにして乾いた布で拭き取ります。どちらも猫が舐めても大丈夫なような成分でできていますので、安心して使用できます。

猫を安全にシャンプーする方法

猫にシャンプーは必要なの?正しいシャンプーの仕方と嫌がる場合の対策

シャンプー前にブラッシングで汚れを落とす

シャンプーをする前にブラッシングしておきます。長毛種の猫は特に、先にブラッシングしておくことで毛が絡まりにくく、シャンプーしやすくなります。また、換毛期の場合などは特にブラッシングで抜け毛を取っておきましょう。

必要なものを準備しておく

猫をシャンプーするときは、手早く終わらせることが肝心です。水が嫌いな猫になるべく負担をかけないように、必要なものを揃えておきましょう。

  • ペット用のバスタブか大きめの洗面器
  • 猫用のシャンプー
  • 吸水性のよいバスタオル
  • 細かい部分を拭く小さめのタオル(顔を隠すときにも使えます)
  • ドライヤー

お湯の温度は37~38℃

ペット用のバスタブか大きめの洗面器に37~38度程のお湯を入れて、その中に猫用のシャンプーを適量入れます。猫には汗腺がなく、熱中症になりやすいのでぬるめのお湯にするように注意しましょう。

猫が洗面器に入ることを嫌がって暴れたら、無理に入れずにシャワーで身体を濡らしてあげます。このとき、シャワーの勢いが強いと猫が驚くので、弱めに出してシャワーのヘッドを猫の身体にくっつけるようにしてあげるといいでしょう。身体を濡らしたら洗面器のシャンプー入のお湯で身体を洗っていきます。

猫の体を洗う順番

身体がしっかり濡れたら猫を洗面器から出して、身体を洗っていきます。最初に首から洗い、だんだん下の方へ向かって洗っていきます。これは、万が一身体にノミがついていた場合に顔のほうへ行かせないためです。

首から胴体へ、手のひらでマッサージするように洗っていきます。シャンプーをよく泡立てて汚れを落とすイメージで洗っていきましょう。背中、お腹、足と洗っていき、足の裏の肉球の間も汚れが溜まりやすい場所なので丁寧に洗います。

尻尾の付け根や肛門は最後に洗います。肛門部分には排泄物がくっついていることもあるので、しっかり洗ってあげましょう。また、臭腺というニオイを分泌する腺がありますが、触ると嫌がる猫もいますので強くこすらないで、優しく丁寧に洗いましょう。

顔を洗うときは耳や目に水が入らないように十分に注意をして、濡らした小さめのタオルやスポンジで目のまわりやあごなどを拭いてあげましょう。

洗い残しがないようにしっかり流す

シャンプーが終わったら、泡をすすぎます。この場合も首から胴体、お腹、足、とだんだん下の方へ流していきます。そしてこの場合も、耳や目に水が入らないようにシャワーヘッドを身体にくっつけて流すといいでしょう。

シャンプーが地肌に残ったままにしてしまうと皮膚炎などの原因になってしまうので、しっかりと流しましょう。

⑥吸収性の高いタオルで拭いてからドライヤーで乾かす
すすぎが終わったら、手で身体全体の水気を払い落とします。そして、吸水性の良いタオルで身体を包むようにして水分を拭いていきます。充分に水分を拭き取ってから、ドライヤーで身体を乾かします。

このとき、顔に当たらないようにタオルで顔を覆ってあげて、一箇所に熱を当てないように、ドライヤーを動かしながら乾かします。猫は大きな音が苦手なので、ドライヤーを嫌がることが多いので素早く済ませてあげましょう。

猫がシャンプーを嫌がって暴れる場合

猫にシャンプーは必要なの?正しいシャンプーの仕方と嫌がる場合の対策

シャワーの音やドライヤーの音に慣れさせておく

猫は掃除機やドライヤーなどの大きな音が苦手です。普段から少しずつ音に慣らせていくのがいいでしょう。また、子猫のときからシャンプーしていれば慣れるだろうと、嫌がる子猫を無理やり頻繁にシャンプーするのはやめましょう。

実際、子猫の時からシャンプーしても嫌がる子は大人になっても嫌がります。無理やりシャンプーをすることで、かえってシャンプーに対する恐怖心を植え付けてしまうことになります。

洗濯ネットに入れて洗う方法もおすすめ

猫によってはお風呂を怖がってしまい、シャワーできない子もいます。そういう子でもどうしてもシャワーが必要な場合があるかもしれません。怖がりの子は動物病院に予防接種を受けに行くとき、緊張でお漏らししてしまうことがあります。そういう場合は身体を洗ってあげなければなりませんが、その時に使用するといいのが洗濯ネットです。

猫は元々狭いところで暮らす習性があるので、本能的に狭いところで固定された方が安心するのです。洗濯ネットは動物病院でも検査や爪切りの時などに使用されています。普段はおとなしい猫でも病院という慣れない環境で、怖がって脱走したり暴れることがあります。猫の安全のために洗濯ネットを使用するのです。

自宅でのシャンプーの際に猫が暴れて事故になることを防ぐためにも、ストレスを軽減してあげるためにも有効な方法です。そして、この方法は災害時にも役立ちます。怖いことがあり、怯えた猫を洗濯ネットに入れてキャリーケースに入れてあげると安心します。

手早くすませて猫のストレスを少なく!

猫のシャンプーは猫自身のストレスをなるべく少なくするため、素早く済ませることが大切です。そして、シャンプーはいろいろな種類がありますので、どうしても嫌がってしまう場合は水を使わなくてすむタイプのものを使ってあげましょう。

そして、水に濡れて風邪をひかせないように天気が良い日を選んでシャンプーするといいでしょう。また、シャンプーをする前は猫の身体をよく観察して、皮膚の状態が悪いときは自宅でシャンプーすると雑菌が入ってしまうことがあるので、動物病院へ連れて行くことをおすすめします。

飼っている猫が飼い主がお風呂に入っていると覗きに来ることがあります。水が大嫌いな猫がなぜお風呂場に来るのかというと、「こんなに怖い水の中に飼い主さんが入ってる。大丈夫なのかな。」と心配で見に来ているという説があります。もしそうならますます猫を愛おしく思ってしまいますね。