猫は好奇心旺盛のため、誤飲や怪我をすることがあります。また、いたずらもするため、ケージで飼いたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?猫は自由に動けない環境にストレスを感じてしまうこともあるため、ケージで飼育する場合は注意点を守ることが大切です。今回は、猫をケージで飼うときのポイントと、猫におすすめのケージを紹介します。
目次
猫をケージに入れるときは時間を決めることが大切
猫をケージで飼うことは、特に問題ありません。ただし、ケージに入れることが猫にとってストレスになるため、6時間以上中に入れるのは避けましょう。暴れたり、ずっと鳴いていたりしたらすぐに出してあげてください。
飼い主の目が届く間はケージの外に出しておき、留守番や夜寝るときのみケージに入れてあげるのがおすすめです。
猫をケージで飼うメリット6つ
猫をケージで飼うメリットを6つ紹介します。
猫が行方不明になりにくい
猫の行動範囲はオスで約200〜300m、メスは約20〜30mと言われています。放し飼いにしていると、外に出たとき行方不明になってしまう可能性がありますが、ケージで飼っていればその心配はありません。また、交通事故や誘拐のリスクも減らすことができるでしょう。
猫同士の喧嘩や、怪我・感染症を防ぐことができる
猫は、他の猫と縄張り争いなどで喧嘩になることがあります。ペットの猫は野生と比べて喧嘩に慣れていないため、怪我を負う恐れもあります。
また、傷口から感染症を引き起こしたり、外から病気をもらってくることもありますが、ケージで飼うことでそれらを防ぐことができるでしょう。
いたずらや粗相をされない
猫は好奇心旺盛のため、放し飼いをしていると様々ないたずらをする可能性があります。そのような猫は、飼い主の目が届かない時間はケージに入れておくとよいでしょう。
また、猫は基本的にトイレを覚えることが得意ですが、汚れている場所はトイレ環境として受け入れなかったり、恐怖を感じたりすると粗相をしてしまうことがあります。
また、マーキングのために部屋中に粗相をしてしまうこともあり、一度臭いがついた場所には繰り返し粗相をする可能性もあるので要注意です。
ケージで飼っていれば、もし粗相をしてしまっても狭い範囲になるため掃除がしやすくなるでしょう。
来客が来たときに猫が隠れられる
猫は警戒心が強い生き物のため、飼い主以外の方が家に来ると威嚇することがあります。性格によっては部屋の隅などに身を隠してしまい、しばらく出てこなくなる子もいるほどです。
逃げ込んだ場所によってはなかなか見つけられなかったり、狭いところだと、体が挟まってしまうケースもあります。
ケージに入っていれば、このようなトラブルを防止することができるうえに、猫もケージがあることで自分に危害を加えることができないことを理解しやすくなり、安心してくれるでしょう。
ケージやキャリーバッグに入る練習になる
医療機関に連れて行くときや、災害が起こり避難するときには、猫をケージやキャリーバッグに入れる必要があります。その時に入ることを嫌がったり、暴れたりしないよう、普段からケージなどの狭い場所に慣れさせておくとよいでしょう。
子猫はケージに入れておいた方が安心
子猫は身体が小さく、様々なところへ動き回るため、放し飼いすることには様々な危険がつきまといます。猫は本来狩をする生き物のため、獲物を狙うために身を潜めやすい狭くて暗い場所を好みます。
そのため、飼い主が眠っている間などに布団に潜り込んでしまうこともあり、寝返りなどで気づかぬうちに潰してしまうと命を落とす可能性も考えられます。そのため、飼い主の目が届かない間は絶対にケージに入れておきましょう。
また、先住の猫や他の動物がいる場合は、危害を加えられる恐れもあるため、ある程度身体が大きくなるまでは、脱走できないデザインのケージで飼育することをおすすめします。
猫をケージで飼うときの注意3つ
猫をケージで飼うときは下記で紹介する3つの点に注意しましょう。
運動をさせる
成猫は、長毛種で約1日10〜15分、短毛種で約20〜30分体を動かす時間が必要になります。運動不足になると足腰の筋力が低下したり、肥満になったりと、様々な健康被害に繋がり、ストレスも溜まってしまうため、ケージで飼う場合はおもちゃを入れておいてあげましょう。
老猫の場合は自分から動こうとしなくなるため、ケージに入れてしまうと一日運動をせずに過ごしてしまう可能性があります。1日何回かケージから出して、一緒に遊んであげるといいですね。
爪とぎを用意する
猫は爪を研ぐことで、ストレスの発散やマーキングを行なっています。放し飼いにする場合は好きなところで爪を研ぐことができますが、ケージには爪を研げる場所がないため、大きなストレスを感じてしまう恐れがあります。ケージの中には、必ず爪とぎを入れるようにしましょう。
コンセントのそばにケージを置かない
コンセントは、猫の手が届く範囲にあると、じゃれてしまい、感電を起こす恐れがあります。ケージを置く際はなるべくそばに何もないところを選びましょう。
臭いに注意する
猫のトイレの臭いはきついため、猫をケージで飼うときはなるべく風上になるところに置くとよいでしょう。また、猫自身にも臭いがつきやすくなってしまうため、定期的にお風呂に入れてあげることをおすすめします。
猫は水を嫌うことが多いため、自分で洗うのが難しい場合はトリミングサロンに相談しましょう。
猫のケージにおすすめ4選
猫におすすめのケージを4つ紹介します。自分の猫にあったものを探して見ましょう。なお、猫のケージの価格は約7,000〜25,000円程度になります。
上下運動ができるケージ
猫は昔、木に登って獲物を探したり、身を隠したりしていました。そのため、上下運動を好む傾向にあります。猫のケージを選ぶ際は、縦に長く、上にも足場があるものがよいでしょう。
自由に出入りできるケージ
臆病な性格の子には、来客時などに自分から入ることができるケージを用意するのがおすすめです。逃げる場所があることで、猫がいつでも安心して暮らすことができます。
ケージに入れられることを嫌う猫もいますが、このケージであれば自分の意思で自由に出入りできるため、ストレスも感じにくいでしょう。
猫用の扉にロックがつけられるものを選べば、ケージに入れておく必要があるときも便利です。
ペット用のハンモックがついたケージ
猫は狩りをする動物のため、身を潜められる狭いところを好みます。ハンモックは狭い空間で身体を包み込まれているような感覚になるため、好む猫が多いようです。
ハンモックでくつろぐ飼い猫の姿は、見ているだけで癒されるでしょう。
キャスター付きのケージ
猫のケージの外には、トイレ用の砂や、爪とぎのかすなどが散らばるため、定期的に掃除をする必要があります。キャスターが付いていればケージの下や付近を掃除できるため、お部屋を清潔に保ちやすくなるでしょう。
ケージをうまく使って猫と快適に暮らそう
猫をケージで飼うことは猫の安全に繋がります。また、子猫の場合は命を守るためにケージに入れておくことをおすすめします。
ケージに入っている間は飼い主も世話がしやすくなるため、猫と快適に暮らすことができるでしょう。ただし、長時間ケージの中に入れると猫がストレスを感じてしまうため、注意してください。ケージから出してあげたときはたくさん褒めて、構ってあげましょう!