愛犬のお手入れのひとつにドライヤーがあります。シャンプー後の毛は濡れている状態のため、しっかり乾かしてあげましょう。今回はドライヤーの必要性や苦手な理由、犬専用ドライヤーの選び方やおすすめ商品10選、そしてドライヤーをするときのポイントを詳しくご紹介します。ぜひ愛犬のケアに役立ててください!
目次
犬にもドライヤーは必要?
皮膚病予防にドライヤーをしよう
犬もシャンプーをした後には、ドライヤーでしっかり乾かす必要があります。軽いタオルドライや自然乾燥をしてしまうと毛が生乾きになり、そこから細菌が繁殖し、皮膚病になる恐れがあるからです。ドライヤーを使って、毛の中までしっかり乾かすことで、皮膚病を防ぐことができます。
犬がドライヤーを嫌いな理由
多くの犬はドライヤーが嫌いです。その理由には大きく2つあります。
温風が熱い
人間用のドライヤーは、吹き出し口の温度が80度近くになります。犬に温風を当て続けることで、とても熱く感じてしまいます。犬とドライヤーの距離が近く、同じ位置に温風を当て続けると、犬もつらく感じて「絶対にしたくない」と思ってしまう原因にもなります。
音が大きくこわい
人間用のドライヤーは、犬にとってとても大きな音でもあり、不快な音でもあります。私たちは毎日使用していることで慣れてしまっていますが、耳の良さを持つ犬にとっては、人間とは聞こえ方も違ってきます。
犬にドライヤーをかける方法
温風と冷風を切り替える
犬にドライヤーをかけるときは、温風と冷風を切り替えながら温度を調節しましょう。温風ばかり当てていると、犬の身体が熱くなってしまいますし、冷風ばかりだと風を引き起こす可能性もあります。
顔に風が当たらないようにする
ドライヤーの風が怖い犬も多くいます。そのため、風が直接顔にかからないよう、ドライヤーと犬の距離を30cmほど離して、後ろから風を当ててあげるようにしましょう。
犬専用ドライヤーの選び方
最近では、犬専用のドライヤーも多く販売されています。普通のドライヤーより刺激が弱く、肌トラブルを起こす可能性も低いです。家庭におすすめのコンパクトタイプのものや業務用のものまでさまざまなタイプがあります。まずは、犬専用ドライヤーを購入する際の選び方のポイントをみていきましょう。
温度が低いものを選ぼう
犬に使うドライヤーは、低温のものを選ぶようにしましょう。犬の皮膚や毛はとてもデリケートで、普通のドライヤーだと火傷したり、毛先が傷んでしまう恐れがあります。そのため、低温で温度調節ができるものを選ぶようにしてください。
風量はワット数をチェックしよう
風量の多いドライヤーを選ぶようにしましょう。風量は、ドライヤーの消費電力(ワット数)によって判断します。消費電力のワット数が大きいものほど、風量も多いドライヤーということなので、目安として1200~1500Wのものを選ぶようにしてください。
風量が多いと、濡れた毛を素早く短時間で乾かしてあげることができます。小型犬ならあまり変わりませんが、大型犬や毛の長い犬の場合は、風量が少ないと乾かすのに時間がかかり、犬もじっとしてはいられなくなります。
両手が使えるものにしよう
人間用のドライヤーは、基本的に片手で持って使用します。犬専用のドライヤーはスタンドタイプで両手が使えるものを選びましょう。
ドライヤーを持ちながら、犬を支えて・・・というのはとても大変です。家族の何人かが集まって行なうのであれば大丈夫ですが、犬を支えながらドライヤーを持ち、ブラッシングをするとなると到底ひとりではできません。
静かなものにしよう
犬がドライヤーを嫌がる理由のひとつに「ドライヤーの音」があります。人間よりも音に敏感なため、犬にとってはドライヤーの音は不快な音なのです。そのため、ドライヤーには運転音が静かなものを選ぶようにしましょう。
ただし、購入の際に飼い主が音をチェックしただけでは、犬にとって本当に静かな音かどうかは判断できないため実際に試してみたいですよね。そんな時は、ネットなどの口コミやレビューを参考にしてみてください。実際に使用した方の感想、音の大きさ、犬の不快感などを知ることができます。
犬専用ドライヤーおすすめ10選
【DoggyMan】ペット用スタンド式ドライヤー
両手が使える、スタンド式のドライヤーです。吹き出し口の角度を3段階(上向き30度、水平、下向き30度)に角度を調節することができ、軽量で持ち運びしやすいです。ペットに優しい温度設計となっており、風温も冷風、約58度、約85度から選ぶことができます。
【フェニックス】ペット用ドライヤー
ペットが嫌がる音を軽減したフェニックスのペット用ドライヤーです。専用のスタンドもついており、スタンドにセットした状態で4段階(5度、20度、35度、50度)と角度を調節することができます。
トリマーさんが使用する業務用ドライヤーなので、肌や毛へのダメージも与えにくく、音も気になりません。コードも3mととても長く、500gと軽量なのも魅力です。持ちながら使用しても、腕の負担にならないでしょう。
【アイリスオーヤマ】ペットドライヤー
ペット用の置き型ドライヤーです。ノズル部分は伸縮し、好みの位置で自由に調整して固定できるので、両手を使ってドライヤーをかけることができます。
静かな運転音でペットにも優しく、温度設定も温風、送風ともに4段階で調節することが可能です。使用後は、ノズルを本体の中にコンパクトに収納できるので、収納場所にも困りません。
現在、このペットドライヤーは生産終了となっていますが、ショッピングサイトで購入することができます。ぜひチェックしてみてくださいね。
【ダイソン】スーパーソニック
人間用にも犬用にも使用できる進化型のドライヤーです。羽根がなく、犬用としてもとても使いやすいです。温度調節も28~78度まで4段階で調節することができ、パワフルな風で高い速乾性もあります。風速も3段階で調節でき、操作も簡単です。
アタッチメントは360度回転するので、専用スタンドを使用すると、両手を使って乾かすこともできます。ヒートシールドデクノロジーによってアタッチメントの表面が熱くならないので、近づけても熱さを感じないのも魅力です。
【アンディス】プロフェッショナルペットドライヤー
ドライヤーとスタンドがセットになった、ペット用のドライヤーです。両手を使って、ペットのブローをすることが可能です。風力はHI/MED/LOWの3段階で調節ができ、ワンタッチで冷風に切り替えることもできます。5段階に角度が調節でき、とても使いやすいです。
マイナスイオンと温風が一緒に出てくるので、毛の潤いを保ちつつ、ダメージを減らすことができます。
【マリン商事】低温ハンズフリードライヤー
ハンズフリー方式の低温ドライヤーです。温度は3段階(強、弱、冷)で調節でき、風力も3段階で調整できます。温度は髪が火傷しない約60度に設定されており、低温のためマイナスイオンも壊れにくく、毛に潤いを与えてくれます。
手持ち用のアタッチメントもついているので、ペット用に使った後は自分用にも使用することができますよ。
【メトロ】メトロエアフォース・クイックドロー
メトロ社のニューモデルとなるドライヤーです。テーブル、もしくはフロア置きで使用したり、手持ちも可能なドライヤーです。コンパクトで1.6kgと軽量なので、肩にかけてキャリーのように使用することもできます。
強力な風と軽い温風で乾かすので、従来のドライヤーよりも乾燥時間を大幅にスピードアップすることができます。犬の毛を保護しつつも優しく乾かすことも可能です。コンパクトな状態から、わずか10秒で組み立てることができるのも嬉しいですよね。
また、ドライルームの天面は透明なので、いつでも目線を合わせることができますし、側面には飼い主の手が入る場所があるので、スキンシップも可能です。寂しい思いをしないような機能がたくさんついています。
【Badoogi】ペットドライルーム
ドライヤーとは少し違いますが、ドライヤーとルームがセットとなった「ペットドライルーム」です。シャンプー後、このドライルームの中に入るだけで、長毛なら25分、短毛なら15分でムラなく乾くことができます。
乾かすという手間を省くだけでなく、ドライヤーを当てることによって毛が舞う心配もありません。ドライヤーも静かなので、ペットへのストレスも最小限で済むでしょう。
【わがんせ】ヘアードライヤースタンドブルー
自宅にあるドライヤーを活用できる「ヘアードライヤースタンド」です。セットするだけで、両手が自由に使えて、犬のお手入れも楽になります。高さは54~68cmで調節でき、角度は自由に曲げて調節することが可能です。ペット用にも使用できますし、30cm以上離して安全に使用することもできます。
犬にドライヤーをかける際の注意点
多くの犬が苦手なドライヤーですが、ドライヤーをかける際に少し注意するだけで、犬も安心してドライヤーができるようになります。次の注意点を守って、犬が安心してドライヤーをかけることができるようにしてくださいね。
ドライヤーの前にしっかり水分を絞る
ドライヤーをかける前に、水分を取り除き、タオルドライをしてあげましょう。長い毛の犬種なら、手で絞るようにして水分を取ることもできます。そして、吸収力の強いタオルを使用してタオルドライをしてあげるだけで、水分を取り除くことができます。
そうすることで、ドライヤーの時間を短縮することができます。ドライヤーは時間が長いほどストレスに感じたり、皮膚や毛へのダメージにもつながります。
自然乾燥はしない
ドライヤーを嫌がるからといって、生乾きのまま自然乾燥はしないようにしてください。半乾きの状態だと、皮膚と毛の間にある水分から細菌が増殖し、皮膚が炎症を起こすこともあります。
「愛犬のため」と思ってドライヤーをやめたことが、皮膚病を引き起こすこともあるので、濡れた毛はしっかり乾かしてあげてくださいね。
ずっと同じ位置にあてない
ドライヤーを使って乾かす時は、ずっと同じ位置にあてないようにし、左右に動かしながら乾かすようにしてください。人間もドライヤーの熱がずっと一ヶ所にあたっていたら、熱く痛く感じますよね。犬も同様ですので、ドライヤーは動かしながら、位置を変えながら行なうようにしてください。
また、ドライヤーの温度確認も大切です。ドライヤーの吹き出し口の温度を確認しながら使うようにしましょう。
犬とドライヤーは30cm以上離す
ドライヤーをかける時、吹き出し口から犬まで30cm以上離すようにしましょう。近い場所であてるほど、温風で熱く感じて嫌がります。
顔の周りは後ろから乾かそう
ドライヤーの風が直接顔、目、耳などに当たると、ビックリして嫌がる犬も多いでしょう。慣れてしまえば大丈夫ですが、ドライヤーに警戒心を抱いている段階では、ドライヤーが見えないように後ろから風をあてて乾かすようにしましょう。そうすることで、嫌がらず乾かすことができます。
シャンプーの後はしっかりドライヤーをして乾かそう
シャンプーした後、自然乾燥でもかまわないんじゃないかと思ってしまいますが、やはりドライヤーを使ってしっかり乾かしてあげることが大切です。
ドライヤーの音や風に恐怖を抱き、苦手に感じる犬も多くいますが、犬専用ドライヤーを使用したり、タオルドライを入念にするなど、犬にとって嫌な時間をなるべく減らしてあげましょう。
また、ドライヤーの後はおやつなどご褒美をあげてもいいですね。ドライヤーの時間が「心地よい時間」となるよう、ぜひ工夫してみてくださいね。