犬にバナナを与えたことはありますか?犬は甘い味を好むため、バナナが病みつきになることもあるでしょう。バナナは犬の身体に必要な栄養素が豊富に含まれています。犬にバナナを与えるときの注意点など把握しておきましょう。
目次
犬はバナナを食べてもいい?
バナナには、中毒症状を引き起こす成分は入っていないため、犬がバナナを食べても特に問題はありません。ただし、バナナは糖質が多い果物のため、食べすぎると肥満に繋がりますので注意が必要です。犬の体重に合わせて、適量を与えるようにしましょう。
また、バナナを頻繁に与えると、犬がバナナの味を気に入ってしまい、ドッグフードを食べなくなってしまう可能性があります。犬のわがままは、飼い主との信頼関係を崩すきっかけとなるため、毎日はあげないようにしましょう。
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バナナには、ビタミンやカリウムなど、犬の健康維持に役立つ栄養が豊富に含まれています。しかし、犬に必要な栄養は、全てドッグフードに含まれているため、無理にバナナを食べさせる必要はありません。犬がバナナを好んだ場合のみ、与えるようにしましょう。
犬にバナナを与える際の注意点8つ
バナナの与えすぎは肥満を引き起こす恐れがある
バナナ1本は、約84カロリーです。これは、6枚切の食パン半分程度のカロリーで、人間にとってはそれほど大きくないカロリーといえます。
しかし、身体の小さな犬にとっては高カロリーとなるため、バナナの与えすぎには注意しましょう。肥満に繋がり、心臓病や高血圧などの様々な体調不良を引き起こします。バナナを与える際は少量を心がけましょう。
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バナナは、食物繊維が非常に多い食べ物です。食物繊維には整腸効果がありますが、摂取しすぎると消化不良に繋がり、嘔吐や下痢を引き起こします。
さらに、犬の身体に必要なビタミン、ミネラルの吸収を妨げてしまう恐れもあるのです。犬にバナナを与える際は、適量を守りましょう。
犬にバナナを与える量は1本の1/10を目安にするとよい
犬にバナナを与える際は、犬と人間の体重を比較して量を決めましょう。例えば、小型犬は4~10キロ程度のため、体重は、人間の約1/10となります。1回に与えるバナナの量は、1本の1/10程度にするとよいでしょう。
人間がバナナを食べる際は、1日2本までが適量と言われています。したがって、犬に与える際は、どんなに多くても1日に、1本の2/10程度に留めるようにしましょう。与えすぎは、肥満や消化不良などの体調不良に繋がります。
犬は満腹中枢が鈍い生き物です。あればあるだけ食べてしまう危険性があるため、犬がバナナを食べるときは、飼い主が側につき、量をコントロールしてあげることが大切です。
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多くの犬は甘い味を好むため、ドッグフードよりもバナナを好むようになることもあります。さらに、犬がバナナを欲しがるたびに、それに応えていると、犬は「飼い主は自分のおねだりをきいてくれる」と思い始め、わがままになります。
信頼関係が崩れる恐れもあるため、注意しましょう。そのままバナナを与え続けると、ドッグフードを食べなくなる可能性があるため、おやつやご褒美に留めるようにしましょう。バナナをあげる量を飼い主がコントロールすることで、犬との信頼関係を築く一助となるでしょう。
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愛犬が、バナナを食べた後、身体を痒がったり、皮膚が炎症した場合は、アレルギーであると考えられます。症状が強いと、最悪の場合死に至ることもあります。様子がおかしいようであれば、すぐに医療機関へ連れて行くようにしましょう。
アレルギーによるアナフィラキシーショックは、食後数分~数日後に発生しますが、すぐに症状が出るものの方が、作用がきついようです。
果物にアレルギーを持っている場合は、バナナでも症状が出る危険性があるため、あらかじめ与えないほうが無難でしょう。
腎臓病や心臓病の犬にはバナナを与えないほうがよい
バナナはカリウムを豊富に含んだ食べ物です。カリウムには細胞を正常に保つ役割がありますが、血中のカリウム濃度が高りすぎると、低血圧や不整脈などの心臓疾患を引き起こします。
また、腎臓の機能が低下している犬は、カリウムを排出する機能が低下しているため、身体にカリウムが溜まりやすくなります。心臓病、腎臓病の犬にはバナナを食べさせないようにしましょう。
一部の利尿剤は、カリウムを体内に留める作用があります。薬の服用中にバナナを食べることで血中のカリウムの濃度が上がりすぎてしまい、心臓疾患を引き起こすリスクがあります。利尿剤を使用している場合は、必ず獣医に相談をしてからバナナを与えるようにしましょう。
バナナチップスなどの加工品は犬に与えないほうがよい
バナナチップスなどの加工品は、油や砂糖が大量に使われているため、犬の肥満や糖尿病に繋がります。与えないほうがよいでしょう。
また、犬の身体に有害な成分が含まれている可能性があります。下記の成分が入っている加工品は、絶対に犬に与えないようにしてください。
テオブロミン
テオブロミンは、チョコレートやココアの主成分であるカカオに含まれています。犬の身体はテオブロミンを分解しにくいため、中毒症状が起こるのです。
軽度であれば、多動やふらつき程度ですが、重度になると嘔吐や下痢を起こし、最悪の場合は死にいたります。チョコバナナなどの加工品は、少量でも犬に与えないほうがよいでしょう。
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犬はたまねぎを食べてはいけない、というのを聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?たまねぎなどのネギ類に含まれるアリルプロピルジスルフィドは、犬の赤血球を破壊してしまいます。
すると、重度の貧血でふらついたり、嘔吐・血尿などの中毒症状が出ます。赤血球は、全身酸素を運ぶため、赤血球が足りないことで、呼吸困難にも陥ります。命を落とすこともめずらしくないため、犬や猫などのペットが、誤ってネギ類を食べてしまわないよう、細心の注意を払ってください。
また、アリルプロピルジスルフィドは、ネギ類を入れたお皿などにも存在するため、そのお皿で犬にバナナをあげることは絶対にやめましょう。また、ネギを切った包丁とまな板は、洗剤で洗ってから使用するようにしてください。
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犬はナッツ類を食べると、腹痛・嘔吐などの中毒症状を起こします。メカニズムが解明されておらず、直接有効な治療方がないため、大量に摂取してしまうと犬の生死に関わります。バナナをヨーグルトに入れて与える際、トッピングでナッツ類を添えることはやめましょう。
子犬には少しずつ与えて様子を見る
子犬の胃や腸はまだ未発達なため、成犬と比べ、消化不良を引き起こしやすくなります。バナナに限らず、初めての食べ物は少しずつ与えて、様子を見ましょう。
食べない場合は無理に与えない
犬にも、人間と同じように味の好みがあります。バナナの味を好まない犬に、無理にバナナを与えることはやめましょう。ストレスに繋がり、体調不良を引き起こす恐れがあります。
犬にバナナを与える際のおすすめの食べ方
犬にバナナを与える方法は下記の通りです。また、バナナを使用した犬用のおやつも、2種類紹介します。
皮をむいて手でちぎって与える
犬にバナナを与えるときは、消化の負担にならないように、なるべく小さくちぎって与えましょう。また、バナナの皮は硬いため、犬の喉や腸に詰まる恐れがあります。
どちらも命に関わるため、犬にバナナを与えるときは、必ず皮を剥いてください。皮を間違えて食べてしまった場合は、医療機関へ連れて行くことをおすすめします。
ヨーグルトに入れる
犬は、乳製品に含まれる乳糖でお腹を壊してしまうことがあります。しかし、ヨーグルトは、乳糖の一部が分解されているため犬でも食べることができます。
腸内の善玉菌を増やす効果があり、腸の健康や免疫力の向上に役立ちます。バナナと一緒に食べることで、様々な健康的効果が期待できるでしょう。
バナナクッキー
犬は、歯ごたえのある食事を好む動物です。バナナは、生で食べるよりも、クッキーの方が喜ぶかもしれません。
しかし、人間用のバナナクッキーは、犬にとっては高糖質、高脂質のため、犬用のものを選んであげましょう。犬用のバナナクッキーは、犬の身体に合わせて成分が調整されているため、健康維持に役立ちます。
また、犬用のバナナクッキーは自作することができます。愛犬のために挑戦してみるのもよいでしょう。
【ドットわん】ドットわんクッキー 「バナナ」
手作りされているこちらのクッキーは、噛むのが大好きな愛犬におすすめです。クッキーとはいえ、噛み応えのあるため満腹感も得られるでしょう。
また、薄型のためのどに詰まらせることもなく、安全に与えることが可能です。
【帝塚山ハウンドカム】犬用 無添加おやつ オリジナルクッキー バナナ
こちらのクッキーは、愛犬の身体に不必要である砂糖や着色料、また防腐剤を一切使用していません。バナナの味やクッキーそのものの味を楽しむことができます。
人間も食べられるので、愛犬と一緒におやつタイムをとってみてはいかがでしょうか?
ドライフルーツ
ドライフルーツは、人間用のものでも少量であれば与えてよいでしょう。ただし、無添加のみにしてください。
また、砂糖が多くまぶしてあるものは、犬の肥満に繋がるため、与えないことをおすすめします。人間用のドライフルーツを与えるのが心配な場合は、犬用のドライフルーツを選ぶとよいでしょう。
添加物や砂糖が使用されていないため、安心して食べさせることができます。
犬にドライフルーツはOK?種類ごとに特徴をチェックしておこう【藤沢商事】ドライフルーツ バナナ
自然派のおやつを好む愛犬におすすめのバナナドライフルーツです。カリカリとした食感に仕上がっているため、噛むことが好きな愛犬にピッタリなのではないでしょうか。
【LongLife】チップDEバナナ
ドライフルーツのバナナ特有の食感ではなく、どちらかと言えばバナナチップのようなサクッといった食感を楽しめます。バナナそのもののうま味を引き出しているおやつのひとつです。
【Grandma Lucy’s】オーガニック ベイクド・ドッグトリーツ バナナ&スイートポテト
テディベア型の可愛いクッキーは、バナナ&スイートポテト以外にも他に6種類のフレーバーがあります。とても良い匂いのようで、このクッキーが愛犬のお気に入りでリーピーターも多くいます。
【シーザー】スナック りんご・バナナ・いちご入りコロコロキューブ
こちらは国産で作られているバナナ、りんぎご、いちご入りのコロコロキューブです。小型犬にはぴったりの一口サイズと言えるでしょう。
【わんのはな】FRESH DRYフルーツ バナナ2個セット
犬の身体のことを考え、低温で長時間ムラなく乾燥させて作っています。バナナはフィリピン産ですが、ドライフルーツを作る際は日本で行なっており、また無添加のドライフルーツです。
【ペティオ】犬用おやつ 素材そのまま フリーズドライ For Dog バナナ
ドッグフードをなかなか食べないという愛犬のご飯の上にも、こちらのバナナを砕いて振りかけてあげるといつもと味が変わるため食べるようになるかもしれません。
こちらの商品ごとお湯でふやかして、幼犬や老犬にも与えることができますよ。
【匠の逸品】ばなな&あっぷる
こちらの商品は、作り立てを提供するべく注文を受けてから手作りをしているそうです。しっかりと厳選されたバナナを使っているので、愛犬も喜んで食べそうですね。
【ドッグダイナー椀】無添加 オーガニック イチゴ・バナナ・ブルーベリー
こちらは、特にヨーグルトなどにトッピングする際にとても使えます。もちろんそのまま与えることもできますよ。無農薬で無添加の果物をそれぞれ揃えてドライフルーツにしているようですよ。安心して与えられますね。
犬にバナナを与える際は注意点を守ろう!
愛犬がバナナを欲しがった際は、与えても大丈夫でしょう。ただ、人間の食べ物を与えるときはいつもそうですが、肥満などに繋がらないようにすることが大切です。バナナの豊富な栄養が犬の健康維持に繋がります。
しかし、量が多すぎると、肥満や消化不良などを引き起こしてしまいます。愛犬の体重を調べ、適した量を与えるようにしてください。また、バナナアレルギーの犬には、絶対に与えないようにしましょう。犬と一緒にバナナを食べて、楽しいおやつタイムを過ごしましょう。
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