犬のマウンティングに悩んでいませんか?他の犬や人間にまでマウンティングするのをやめさせたい、という飼い主も多いでしょう。犬のマウンティングの意味を知って、しつけのポイントを押さえておくことで、徐々に落ち着いてくるでしょう。
目次
犬がマウンティングをするのはどうして?
飼い主や来客の姿を見つけて嬉しそうに走ってくる愛犬の姿に癒されますが、そこから突然マウンティングをし始めると誰でも驚いてしまいまうよね。どうして犬はマウンティングをするのでしょうか?その原因は、主に7つ挙げられます。
遊んでほしいと思っているから
犬は好奇心旺盛で、いつも誰かと遊んでもらいたいと思っている元気いっぱいな動物です。そのため、単純に遊んでほしいという意味合いで、マウンティングをすることがあります。
マウンティングといえば交尾時に取る行動であるため、いきなりマウンティングをされると交尾をしようとしているのでは?と勘違いしてしまうことも多いです。
しかし、実際には遊んでほしい、楽しくて興奮している、といった状態のときにマウンティングをすることがあります。
犬のおもちゃはボールがおすすめ!一緒に遊べる人気商品8選上下関係をはっきりさせたいとき
上下関係をはっきりさせたいときにも、犬はマウンティングをすることがあります。自分の力を見せようとするのは動物の本能的な部分であるため、自然なことです。
特に、同性に対するマウンティングに関しては、上下関係をはっきりさせたいと考えていると思ってよいでしょう。
「自分が上なんだ」というのを相手に知らせようとしているということになります。オスの犬同士がマウンティングするケースが多いですが、メス同士でも見られる場合があります。
特定のものを独占したいとき
ある特定のものを独占したいときにも、犬はマウンティングをすることがあります。お気に入りのおもちゃがあるときや大切な人を独占したいとき、対象に向かってマウンティングをするケースがあります。
このようなときは、犬の名前を呼ぶなどして落ち着かせるようにしましょう。
去勢後は手術のタイミングによってマウンティングが治らないこともある
オス犬の場合、去勢手術を行なうことが多いなかで、手術のタイミングによってマウンティングの癖が治らないことがあります。去勢手術は、犬を飼い始めるタイミングで異なるのが一般的ですが、多くが生後半年~1年未満に行なわれます。これぐらいの時期が、去勢手術をするにはよいタイミングと言えるからです。
しかし、去勢手術のタイミングによっては、術後落ち着くはずなのにマウンティングが治らないというトラブルが起きる場合があります。そこで、去勢手術を行なううえでは最適なタイミングを見計らうようにし、術後の様子もよく見ておく必要があります。
マウンティングしているときに出る液体は何?
愛犬がマウンティングをしているとき、何か液体が出ているというのを感じたことのある人もいるでしょう。
この液体は性器から出ており、その正体は尿か精液を含む分泌液と考えられます。マウンティングをしながら液体を出しているとき、その多くが尿と言われています。興奮しているときに、つい粗相をしてしまうといった感じとよく似ています。
飼い主にマウンティングする場合は嬉しくて興奮しているときが多い
犬のマウンティングは誰に対して行なうかによって、意味合いが異なってきます。犬同士ではなく飼い主にマウンティングをする場合は、嬉しくて興奮している状態であると考えられます。
液体が出てくると焦ってしまいますが、マウンティングによって出てくることもあると理解しておくとよいでしょう。
クッションにマウンティングしているのはそれがお気に入りだから
家の中に置いているクッションに向かって、マウンティングをしているのを見かけたことはありませんか?これは、クッションがお気に入りだからマウンティングをしていると考えられます。
クッション以外に、布団やベッド、ぬいぐるみなど、自分にとって大切なものに対してマウンティングをすることがあります。なぜクッションにマウンティング?と思ってしまいますが、犬にとってお気に入りのものであるということです。
犬のマウンティングをやめさせるには?しつけのポイント3つ
人前や散歩中に犬がマウンティングをすることで悩んでいるため早くやめさせたい、と考えている飼い主もたくさんいます。どのように対策を取ることでやめさせることができるのでしょうか。そこで、以下の3つのポイントを押さえながら、しつけを行なってみましょう。
リードを引いてマウンティングさせないようにする
外を歩いているときは、リードをつけています。そこで、マウンティングをしようとしたら、すぐにリードを引いてやめさせるようにしましょう。マウンティングはいけないことと認識させることができるので、徐々に犬のマウンティング行動も落ち着いてくるでしょう。
リードを引かれることでマウンティングをむやみにしてはいけないことであると理解してくれれば、回数も減ってきて飼い主としても安心できるでしょう。
リードによっては長く伸びるタイプもあるので、マウンティングがひどいときには短めのリードを持って散歩に出るようにし、容易に他の犬と接触できる状況を作らないようにするとよいでしょう。
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マウンティングの対象になりやすいぬいぐるみやクッションを撤去しておくのも、マウンティングの対策には効果が期待できます。単純にお気に入りのものに対してマウンティングを行なうことがある犬はいるので、そのような対象になるものはあらかじめ撤去しておくとよいです。
すでにぬいぐるみやクッションにマウンティングをしているようであれば、それを片付けておくことで犬の行動も落ち着いてくるでしょう。大事なものをすべて撤去するのはかわいそうと思ってしまいますが、マウンティングの回数や状態を見ながら減らしていくことをおすすめします。
愛犬に手作りおもちゃをプレゼントしよう!5つのポイントとアイディア5選をご紹介去勢または避妊手術を行なう
マウンティングは、犬の本能が働いて取る行動です。自然なことなので仕方がないとは言えますが、周りの犬や人に迷惑をかけるのは避けたいので、飼い主として愛犬に去勢または避妊手術を行なうようにしましょう。去勢手術も避妊手術も適した月齢やタイミングがあるので、それに従って早めに受けておくと安心です。
去勢手術後にマウンティング行動が見られるというケースもありますが、たいていの犬は落ち着いてきます。性格が変わってしまったり全身麻酔を行なうという点からリスクも伴うので、獣医とよく話し合ったうえで決定しましょう。
望まない妊娠を避けるためにも、犬の去勢手術または避妊手術に関して正しい知識を得ておきたいですね。
犬の去勢を行なうメリットとデメリットはなに?かかる費用と手術をする時期とは犬のマウンティングはきちんとしつけて落ち着かせることが大事
犬のマウンティングは本能的な行動であるため、自然なことです。そして、マウンティングは単に交尾をしようとしているのではなく、嬉しくて興奮しているとき、大事なものがあるときなどにも行なうということを理解し、マウンティングの回数を減らせるように環境を整えていきましょう。
クッションやぬいぐるみをきれいに片付ける、リードは短めにしてマウンティングしようとしたら引くなどといった対策を取ってみましょう。きちんとしつけておくことで、マウンティングはよくないことなんだと犬自身も認識してくれます。
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