犬にいちじくはNG!食べてしまったときの対処法と気をつけたいアレルギー症状とは

犬にはいちじくを与えてはいけません。旬になるとスーパーでも出回り、日常的に食べられる親しみのある食べ物でしょう。しかし、そのいちじくは、犬にとって危険な食べ物として変化するので注意が必要です。

犬にいちじくがNGな理由とは?

いちじくという果物について

いちじくは実は果物ではなく、私たちが普段食べているところは花の部分です。いちじくを切ったときに見える赤いつぶつぶは花であり、花の部分から独特の香りと味を楽しむことができます。

いちじくは古代エジプトの壁画に描かれていたり、旧約聖書にも載っているほど、古くから多くの人に親しまれてきた食べ物です。

美味しいいちじくは、ふっくらとした形でハリと弾力があります。お尻の部分が赤く染まると食べごろと言われています。

毒物性物質が犬に悪影響

人間にとって甘くて美味しいいちじくは、犬にとってとても危険な食べ物です。なぜなら、いちじくには毒物性物質が含まれているからです。2つの物質が、犬にとって悪影響となります。

  1. ソラレン
  2. 紫外線を吸収しやすいという特徴を持つソラレンは、私たち人間にとっても大敵です。

    日焼けを進行させたり、シミを増やすなどの悪影響があります。犬にとっても日焼けを招くため、ソラレンはおすすめできない成分になります。

    このソラレンはオレンジにも含まれる成分であり、人間にも犬にもあまりよくない成分とされています。

  3. フィシン
  4. いちじくにはフィシンという成分も含まれており、タンパク質分解酵素になります。

    犬にとっては粘膜を破壊する毒となってしまいます。このフィシンはいちじくの実や茎などにも存在しているので、犬に与えるのは危険です。

いちじくを食べてしまったときに現れる症状とは?

いちじくに含まれるソラレンとフィシン、2つの成分が犬にとっては悪影響となってしまいます。

そんななか、万が一犬がいちじくを食べてしまったら、どのような症状が現れるのでしょうか?

犬の体質によっては何の症状も現れないというケースもありますが、一般的には以下のような症状が現れます。

  • 嘔吐
  • 口内炎
  • 大量のよだれ
  • 口の粘膜を刺激

いちじくを食べることでアレルギー反応が起きるため、口内において口内炎や粘膜に痛みが現れます。口内炎による痛みや違和感から、ご飯を食べられなくなってしまう犬もいるといいます。

さらには、大量のよだれが出たり、嘔吐してしまうこともあります。口内炎によって痛みを感じていると、ご飯だけでなく水を飲むのも嫌がってしまうため、脱水症状を招く恐れもあります。

このように、犬にとっていちじくは危険な食べ物となのです。

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犬がいちじくを食べてしまったときの対処法

いちじくをうっかり愛犬が食べてしまったというケースも起きています。そんなときはどのように対処すればよいのでしょうか?

犬にいちじくはNG!その理由と食べてしまったときの対処法とは?

アレルギーなどの症状があらわれていないか確認しよう

いちじくを食べたことによって、アレルギーなどの症状が現れていないかしっかり確認をしましょう。

急に痛がったり痒がる、いつもと様子が違うといった変化が見られたら、アレルギー症状が起きているサインだと思ってよいでしょう。

どんな症状があらわれているのかをしっかり確認したうえで、早急に病院へ向かいましょう。動物病院でいちじくを食べてしまったことを伝え、家ではどのような様子だったのか詳しく話すと、医師も症状の確認や治療を行なってくれます。

いちじくの食べ残しがあったらすぐに片付ける

キッチンにいちじくの食べ残しがあったといった異変に気づいたら、すぐにそのいちじくは片付けておきましょう。

自分達が食べたわけではないのに食べ残しがあるということは、すでに愛犬がいちじくを食べてしまったということです。

早急に片付けて、まだ残っているいちじくも愛犬の届かないところに保管しておきましょう。犬は自分にとって危険な食べ物と知らずに、好奇心から口に入れてしまうこともあります。

その結果、悲惨な事態を招いてしまう恐れもあるので、飼い主さんがしっかり管理しておくと安心です。いちじくが旬を迎える季節は、特に注意して過ごしたいですね。

無理に吐かせるのはやめよう

いちじくは犬にとってよくないのにうっかり食べてしまったという現場に遭遇したとき、多くの飼い主さんが慌てて愛犬の体の中からいちじくを取り除こうとするでしょう。

無理に吐かせようとしてしまうケースが多いですが、余計に愛犬の容態を悪化させてしまうこともあるので控えるようにしましょう。

無理に吐かせるのはやめて、様子を見ながら動物病院に行く準備をしてください。

念のため早めに動物病院へ

いちじくはソラレンやフィシンなど、犬にとって悪影響な成分を含んでいます。しかし、季節になるとダイニングテーブルの上やキッチンに置いてあることも増え、知らないうちに愛犬の目に止まっていることもあります。

いちじくを食べてしまって愛犬に異変が起きてしまった場合には、症状がそれほどひどくなくても念のため動物病院で診てもらいましょう。

いつ、どれだけいちじくを食べてしまったのかなどを医師に話し、愛犬の体に異常はないか確認してもらいましょう。

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犬が食べてもOKな果物・NGな果物一覧

犬が食べてもOKな果物とNGな果物を理解し、愛犬の健康を維持できるようにしてあげましょう。

犬にいちじくはNG!その理由と食べてしまったときの対処法とは?

犬が食べてもOKな果物6つ!

犬が食べても安心と言われている果物には、主に6つあります。愛犬に果物を食べさせてあげたいときには、ぜひ参考にしてみてください。

イチゴ

犬にとってイチゴは食べても大丈夫な果物です。イチゴに含まれるビタミンC老化を予防してくれ、ポリフェノールがアンチエイジングに有効です。

また、カリウムは体内の余分なナトリウムを排出してくれるので、腎臓病や心臓病などに効果が期待できます。

イチゴには食物繊維の一種であるペクチンも含まれているため、お腹の調子を整える役割もあります。

ただ、イチゴをたくさん食べ過ぎると体調を崩してしまう恐れがあるため、過剰摂取には注意して与えるようにしましょう。

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バナナ

アレルギーがない限り、犬にバナナは与えて大丈夫です。栄養価の高いバナナは、愛犬の健康維持にもよい果物です。

ビタミン類やミネラルを豊富に含むので、体の代謝がよくなり、血流改善や血圧の調整も図ってくれます。

バナナには食物繊維も豊富であることから、便秘気味の犬にもおすすめとなっています。

ただし、バナナは糖分を多く含むので、少量食べただけでも多くのカロリーを摂取したことになる点だけ注意して、与えすぎには気をつけましょう。

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りんご

りんごは私たち人間にとって栄養価の高い果物ですが、犬にとっても健康によい成分がたくさん配合されています。

ビタミンやカリウム、ポリフェノール、ペクチン、糖分などを含むりんごは、免疫力を高めて便秘解消や筋肉の強化、疲労物質である乳酸を取り除くという働きがあります。

ただし、バナナに引き続きりんごも少量食べただけで糖分をたくさん摂取することになるので、与える量には注意しましょう。

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柿は秋になる美味しくなる果物のひとつであり、その甘さと食感が楽しめます。犬に柿を与えても害となることはありません。

ただ、ほんの少しの量でもカロリーオーバーになってしまう恐れがあるため、頻繁に与えるのはやめた方がよいです。

また、柿は硬いため消化に悪いという特徴があります。たくさん食べるとお腹を壊してしまうので気をつけましょう。

すいか

夏にさっぱりと美味しいすいかは、犬に与えても害はありません。

すいかを食べるとビタミンやリコピン、カリウムなどを摂取できるので、体の内側から元気にしてくれます。

栄養価の高いすいかですが、やはり食べ過ぎはよくありません。特に冷蔵庫で冷やしたすいかを与えるとお腹を壊してしまうので気をつけましょう。

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ほとんどが水分でできている梨は、犬に与えても大丈夫な果物です。

クエン酸から疲労回復が期待でき、梨に含まれるタンパク質分解酵素が消化を助けてくれます。

梨を与えるときは、喉を詰まらせないよう小さくカットしておくと食べやすくて安心でしょう。

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犬が食べてはいけないNGな果物5つ!

犬にいちじくはNG!その理由と食べてしまったときの対処法とは?

ブドウ

犬がブドウを食べると、ブドウ中毒を起こしてしまうことがあります。最悪の場合は腎不全を起こし、重症化してしまう恐れもあります。

ブドウが犬によくないと言われていますが、なぜよくないのかという点についてはまだ明らかになっていません。

しかし、嘔吐や下痢といった症状が現れることがあるので、犬にブドウを与えるのは避けましょう。

mihoさん(@oichin0301)がシェアした投稿 - 2018年 6月月14日午後8時25分PDT 生後どのくらいから?犬がぶどうを食べてしまった!中毒や腎不全になるというその真意とは

プルーン

プルーンもブドウに続き、犬に与えてはいけない果物です。

バラ科であるプルーンにはアミグダリンという成分が含まれており、青酸中毒の原因にもなる恐ろしい成分になります。

そのため、ほんのわずかな量を食べただけでも犬には大きな影響を及ぼすのです。さらに、プルーンには高カリウム血症につながるカリウムを豊富に含むので、注意が必要です。

柑橘類

柑橘類は犬に与えても大丈夫な果物に含まれるのですが、与えすぎには注意が必要な果物となっているのです。

また、房になっている部分の皮や白い筋などを取り除いておかないと、胃腸に負担をかけてしまうので、与えるときは少量から始めてきれいに皮はむいておきましょう。

犬が柑橘類を食べても大丈夫!柑橘類の効果と、与える際の注意点3つ犬は柑橘類を食べても大丈夫!与える際の注意点3つをしっかり留意しておこう

さまざまな種類が入っているドライフルーツ

ドライフルーツにはさまざまな果物が含まれています。その中には、プルーンやいちじく、レーズンなどが含まれているので、NGな果物が入っていることもあることを理解しておきましょう。

さらに、ドライフルーツにする過程で添加物が使用されている場合もあるので、犬に与えるのは控えたい食べ物のひとつです。

犬にいちじくはNG!その理由と食べてしまったときの対処法とは?

犬にいちじくを触れさせないように気をつけることが大事

犬に果物を与えることはプラスのイメージがあるかもしれません。しかし、なかには気をつけなければいけない物があることを理解して、愛犬の健康維持に努めましょう。

特にいちじくは犬にとって大きなダメージを与える可能性があるため、触れさせることもないよう見守ってあげてくださいね。

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