犬用ガムには様々な種類がありますが、与え方を間違えると、愛犬の命を脅かす危険なものとなる可能性もあります。こういったリスクを避けるため、今回は正しい犬用ガムの与え方や、選ぶときのポイントなどを紹介します。
目次
- 犬用ガムの目的
- 犬に食べさせるガムの種類
- 犬にガムを食べさせても良い年齢はいつから?
- 犬用ガムの正しい与え方
- 犬におすすめのガムとは?選ぶ際に見ておきたいポイント
- 牛皮ガムが危険って本当?その理由と真相とは
- おすすめの犬用ガム15選
- 【ドギーマン】無添加良品 ガムのささみ巻ジャーキー 16本(8本×2袋)
- 【ナチュラルバランス】チューイングボーン M(5本入)
- 【グリニーズ】プラス カロリーケア 超小型犬用(体重2-7kg) 60P
- 【アイリスオーヤマ】骨型ガム ミルク味 40本
- 【ウィムズィーズ】スティックス XS (超小型犬向け・体重2-7kg) 48+8本入
- 【クライミング】ローハイドガム ボーン SS
- 【じゃぱん】犬用おやつ 牛皮ボーン
- 【スマートドッグ】グリーンラベル 無添加ガム
- 【コジマ(PB)】特選逸品プレミアム 国産牛皮ガムロール
- 【国産愛犬ガム】PS96 ホワイト棒
- 【国産愛犬ガム】愛犬ガム ロング小
- 【WAN”S BRAND JINJIN】ささみ巻きガム
- 【ライオン】ペットキッス 食後の歯みがきガム
- 【無添加シリーズ】犬用おやつ 牛皮ガム SS
- 【PET&HOME】馬アキレス
- 愛犬に合ったガムを選んであげよう
犬用ガムの目的
ホームセンターやペットショップでは、豊富な種類の犬用のガムが販売されています。おやつのイメージが強いですが、そもそも必要なものなのかと悩む人もいるかもしれませんね。
しかし、犬用ガムには、以下の3つの目的があります。製法もそれぞれ異なるため、どんな違いがあるかも理解しておくことが大切です。
【画像】:ポペットフレンズのさん太くん
おやつ
ドッグフードとは別に、間食用として利用されるガムです。また、しつけの際に使用するご褒美としてもこのタイプが利用されます。
嗜好性を高めたものが多い傾向があり、チーズ風味やミルク風味など、味のバリエーションが多いのも特徴のひとつです。一方で、カロリーが高いため与え方には注意する必要があります。
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犬の口腔ケアを目的として作られたもので、比較的低カロリーの傾向があります。消臭成分が含まれているものであれば、歯磨きをしながら口臭ケアもできます。おやつとは違い、できるだけ毎日与えることを習慣づけることが大切です。
しかし、ひとつ注意しなければならないことがあります。それは、歯磨きもきちんと行なう、ということです。歯磨き用ガムを食べさせているからと言って、完全に口内がきれいになるわけではありません。
あくまで歯磨きの補助的役割でしかないため、ガムに加えて、歯磨きをセットで考えるようにしましょう。
犬の歯磨きおもちゃおすすめ25選!簡単にできる手作り方法も大公開ストレス緩和
顎を使ってしっかり噛むことで、ストレスの緩和が期待できます。そのため、長持ちするよう硬めに作られているものが多い傾向があります。長時間のドライブや留守番など、愛犬の暇つぶしアイテムとして人気です。
犬のストレスの原因って?その症状や解消法とおすすめのおもちゃ・グッズ7選犬に食べさせるガムの種類
犬用ガムは、素材や形状によって以下の3種類に分類されます。
【画像】:ポペットフレンズのクマくん
牛皮タイプ
牛皮を主原料に作られたものです。一般的に「犬用ガム」として認知されているタイプで、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。牛皮100%で製造されているものもあれば、フレーバーや他の食材をプラスして作られているものもあります。
練りものタイプ
牛皮を細かくし、様々な原材料と一緒に練り上げたものや、小麦粉、ゼラチンなどを練って作られたものなど、内容は製品によって様々です。比較的軟らかく、弾力がある食感なので、噛む力が弱い子でも食べやすいという特徴があります。
様々な原料で作られていることが多いため、アレルギーを持っている子は、注意が必要です。
スティックタイプ
細長い形状で、少しずつ噛み砕きながら食べることができます。ある程度硬さのあるスティックでも、細ければ、顎の力が弱い小型犬やシニア犬でも食べられるでしょう。サクサクしたものから、弾力があるものまで、食感は製品によって異なります。
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一般的に、6~7ヶ月を過ぎた頃から犬用ガムを与えて良いと言われています。これくらいの時期までに、犬の歯が永久歯に生え変わっていることが多いからでしょう。
乳歯の頃から歯磨きは必要ですが、永久歯になると、よりしっかりケアをしていく必要があります。そのため、歯磨きもガムも、早めに習慣化させることをおすすめします。
犬用ガムはシニアに与えて大丈夫?
ガムは噛み応えのあるものが多いため、噛む力が弱いシニア犬にはあまりおすすめできません。無理に食べさせることで、顎の骨が脱臼したり、歯が欠けたりするなどのリスクがあるからです。
しかし、シニア犬でも食べられるように配慮されたガムであれば、与えても問題ありません。
軟らかいタイプのものや、噛み応えがあるけれど食べやすい形状に加工されたものなど、できるだけ食べやすそうなものを選んであげてください。
ただ、嗜好性が高い商品はカロリーが高く、肥満のリスクがあるため、与える量には注意が必要です。
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商品のパッケージに書かれている「与える目安」を守る以外に、犬用ガムの与え方で注意しなければならない点は多々あります。ここでは、愛犬に犬用ガムを与える際の正しい方法を解説します。
【画像】:ポペットフレンズのヒコ丸くん
ガムを持ったまま与える
ガムを丸ごと与え、愛犬の好きなように食べさせてあげたいと思う人もいるかもしれませんが、この行為はとても危険です。あまりの美味しさに勢いよく食いつき、本能によってガムを丸飲みしてしまう危険性があるからです。
ガムは飼い主が持った状態で与え、それを愛犬に噛みちぎらせるようにしましょう。こうすることで、丸飲み防止になるだけでなく、噛みちぎる力も鍛えられますよ。
小さくなったら取り上げるか細かく切って与える
ある程度残りが少なくなってきたら、一度与えるのをやめて食べやすい形状に加工します。ハサミで切るなどして小さくすれば、丸飲みの防止にもなります。
食べ終わるまで見守る
犬用ガムを食べている最中に、喉に詰まらせてしまったり、歯ぐきから出血したりすることが考えられます。こういった事態にならないよう、食べ終わるまで見守ってあげることが大切ですね。
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様々な種類がある犬用ガムですが、どんなものを選んであげたら良いのでしょうか?犬のサイズや性格によって選び方を変えることをおすすめしますが、具体的にどういったポイントを見ていくと良いのかを解説します。
犬のサイズに合わせて選ぶ
犬のサイズによって、食べるときの癖や噛む力が異なります。そのため、愛犬のサイズを考慮し、以下のような選び方をしてあげてください。
中・大型犬
比較的噛む力が強いため、噛み応えのあるガムが適しています。特に、大型犬はよく噛まず飲み込む傾向があるため、硬さがないガムは丸飲みのリスクを高めます。長持ちするハードなガムを選んであげると、少しずつ噛み砕きながら食べてくれるでしょう。
牛皮の本来の色を出した茶色ガムは、比較的硬い傾向があります。商品がたくさんあって分からないという人は、まず色を見て候補を絞ってみてはいかがでしょうか。
小型犬
噛む力が弱く、口のサイズも小さいため、できるだけ食べやすいものを選んであげましょう。無理に硬いものを食べさせると、その食べづらさからガムが嫌いになったり、口の中をケガしたりする可能性があります。
練りものタイプや、軟らかく加工された白いガムであれば、ストレスなく適度な噛み応えを楽しめるでしょう。
配合成分
様々な原材料を混ぜて製造されている商品の場合には、その配合成分もしっかりチェックをする必要があります。愛犬の健康を守るために見るべきポイントは、主に以下の2つです。
アレルギー
原材料のなかに、愛犬がアレルギー反応を起こすものが含まれていないかをチェックしましょう。牛皮が使われていることが多いため、牛アレルギーを持つ子は特に注意が必要です。
無添加
保存料や着色料、嗜好性を高めるための甘味料など、様々な添加物が含まれている場合があります。習慣的に摂取していると、それらの成分が体内に蓄積し、愛犬の体を徐々に蝕んでいくリスクが考えられます。
そのため、より安全性が高いものを食べさせたい人は、無添加の商品を選ぶことをおすすめします。
愛犬に適したサイズを選ぶ
一口で食べられるようなサイズであれば、食べやすいと思う人がいるかもしれませんが、これは丸飲みを誘発する危険性があります。そのため、愛犬が一口では食べられないくらいのサイズを選んであげることが大切です。
目安としては、愛犬がかじったときに、最低でも口から2~3cm程度は出る長さです。前足で押さえながら食べることができるので、丸飲みのリスクが軽減されるでしょう。
ニオイが強いもの
基本的に、犬用ガムはニオイが強くなるよう作られています。そのなかでも、特にニオイが強いものは嗜好性が高く、犬が飽きずに食べられるというメリットがあります。
ガムを食べようとしない子や、長時間の暇つぶしに使いたい場合には、ニオイを重視して選んでみてください。
目的に合っているかどうか
先程説明したように、犬用ガムの目的は様々です。その目的によって、製法や原材料も異なるため、目的に合ったものから愛犬にぴったりの商品を選びましょう。
1粒1.1kcal!愛犬用おやつ「グラン・デリ」にバナナ&りんご味が登場牛皮ガムが危険って本当?その理由と真相とは
犬用ガムとして一般的な牛皮ガムですが、これが危険だと巷で話題となっています。習慣的に与えるガムだからこそ、安全なガムを選びたいですよね。
なぜそう言われるようになったのか、その理由と真相を見ていきましょう。
丸のみで命を落とす危険がある
牛皮ガムというと、両端を結んで骨の形をしたものが一般的です。噛み応えもあり、人気の高い犬用ガムですが、問題はこの結び目の部分です。噛んでいくうちに結び目が緩み、丸飲みしようとしてしまうのです。
基本的に、犬用ガムは体の中できちんと消化されるように作られていますが、丸飲みしてしまうと、消化の問題以前に食道や腸を詰まらせる危険性があります。実際にアメリカでは、犬用ガムを詰まらせたことで死亡事故が起こっています。
このとき問題となったのは練りものガムでしたが、牛皮ガムも同様のリスクがあるため、無関係とは言えません。
参考サイト:CNN.com
漂白で使われる成分が危険
牛皮ガムは、骨っぽい外観に近づけるため漂白加工が施されている場合があります。その漂白成分が、犬の体調を崩す危険性があると問題視されています。
実際に、2008年に牛皮ガムを食べて嘔吐した事例があり、販売中の牛皮ガムがリコールされることがありました。原因は、殺菌・漂白で使用される過酸化水素の洗浄が不十分だった、ということでした。
しかし、最近では危険な成分を使わないよう配慮された商品も増えてきました。例えば、アイリスオーヤマ株式会社は、犬の口に入っても安全な炭酸カルシウムを使用して牛皮の漂白を行なっており、この製法は特許を取得しています。
そのほかにも、穀物を食べて育った牛の皮は白く「プレミアム」と呼ばれていて安全です。そこで、漂白剤を使われているかどうかの見分け方の目安として、以下を覚えておきましょう。
漂白剤を使った商品は皮が薄く表面がツルツルしている傾向にあります。逆に、漂白剤を使っていない商品は、皮が厚く表面がザラザラしているのが特徴です。
製造過程は商品によって様々なので、安全性が確認されたもを選べば、牛皮ガムの危険性を神経質に考える必要はないでしょう。
参考サイト:リコールプラス:カインズ 「Pet’sOneホワイトガム」 回収&返金
参考サイト:tokkyoj.com/犬用 ガム
おすすめの犬用ガム15選
ここでは、無添加の商品や愛犬家に人気のある編集部おすすめの犬用ガムを紹介します。どんなものを買おうか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
【ドギーマン】無添加良品 ガムのささみ巻ジャーキー 16本(8本×2袋)
牛皮100%のガムに、ささみを巻き付けたスティックタイプのガムです。牛皮の香りだけでなく、ささみの香りが犬の嗅覚を刺激します。ハードな食べ応えが楽しめるので、おやつやストレス緩和に最適な犬用ガムと言えるのではないでしょうか。
パッケージにも大きく記載されている通り無添加の商品で、安心して愛犬に食べさせることができますね。
【ナチュラルバランス】チューイングボーン M(5本入)
ナチュラルバランスは、様々なペットフードを製造する人気の高いブランドです。そのため、このブランドのドッグフードを愛用しているという人も多いのではないでしょうか。こだわり抜いた食材を使用し、上質な製品を生み出していることから、世界中の人々に支持されています。
そんなナチュラルバランスが製造しているのが、牛皮100%のガムです。無添加なので、安心して愛犬に食べさせられますね。
【グリニーズ】プラス カロリーケア 超小型犬用(体重2-7kg) 60P
歯ブラシの形が印象的な練りものタイプのガムです。その外観から見て分かるように、デンタルケアを目的として利用されています。口臭・歯垢を予防し、口内の健康を守ってくれると人気の商品です。これならば、歯磨き嫌いな子でも、歯のケアがしやすいですね。
【アイリスオーヤマ】骨型ガム ミルク味 40本
ミルクフレーバーのガムで、見た目が骨の形をしています。ほんのり甘いミルクの香りが、愛犬の食欲をそそります。
パック売りのものは割高になる傾向がありますが、この商品は大容量のボトル売りなので、お得だと好評です。適度なサイズ感で、食べながらおもちゃとして遊んでいる子もいるのだとか。美味しいだけでなく、おもちゃ代わりにもなるため、おやつタイムをより楽しいものにしてくれるでしょう。
【ウィムズィーズ】スティックス XS (超小型犬向け・体重2-7kg) 48+8本入
練りものタイプのスティックガムです。適度な弾力があり、食べ応えも抜群です。ただの棒状ではなく、溝が設けられた構造になっているため、歯の隙間に入って歯磨き効果が期待できます。
この他にも、歯ブラシの形をしたものや、動物の形をしたものなどがあり、形状の可愛らしさも魅力です。それぞれ対象となる犬のサイズが異なるため、愛犬に合ったものを選んであげてください。
【クライミング】ローハイドガム ボーン SS
安心の国産商品です。少々硬いようですが、それでも愛犬が気に入って離さないという口コミもありました。与える際は、ペンチでちぎってあげるか、または食べている様子をしっかり見届けることが大切です。
【じゃぱん】犬用おやつ 牛皮ボーン
こちらも名前にあるとおり、安心の国産です。長い間、噛むことができるのため噛むことが好きな愛犬にピッタリの商品と言えるでしょう。歯を健康に保つためのケアにもなりますね。
【スマートドッグ】グリーンラベル 無添加ガム
こちらの商品は無添加なうえに国産です。噛み噛みと美味しそうに食べた後の愛犬の口臭が無臭という口コミもありました。リピーターも多く、愛犬に合えば良い素敵なおやつとなりそうですね。
【コジマ(PB)】特選逸品プレミアム 国産牛皮ガムロール
こちらのガムは大きめタイプのものです。愛犬の好みに合うよう、嗜好性が高めの国産の牛皮を使用しています。一枚ずつ丁寧に手で巻かれたこちらのガムは、素材そのものの良さを味わうことができるでしょう。
【国産愛犬ガム】PS96 ホワイト棒
こちらのガムは、愛犬の大好きなささみが巻かれています。普通のガムは、どこか味が苦手で食べない傾向があっても、こちらのようにささみが巻いていると、おやつ代わりにどんどんおねだりされそうですね。
【国産愛犬ガム】愛犬ガム ロング小
約20cmほどのガムは、牛皮でできている国産です。歯の健康を維持するだけでなく、噛むことでストレスを解消することもできます。厚み、硬さと愛犬と相性ばっちりであれば、リピートすること間違いなしではないでしょうか。
【WAN”S BRAND JINJIN】ささみ巻きガム
こちらもささみが巻かれています。国産のうえに手作りです。100gあたり331kcaでl、ささみの他に牛皮も使用しています。美味しく食べながら歯のケアが可能です。
【ライオン】ペットキッス 食後の歯みがきガム
こちらのガムは、歯垢除去効果が期待できる低カロリータイプの商品です。長めのため、噛む時間も長持ちすることでしょう。ただし、対象年齢に気をつけて与えてくださいね。
【無添加シリーズ】犬用おやつ 牛皮ガム SS
歯磨きガムが苦手な愛犬におすすめのガム商品です。少々柔らかめに作られていて、硬めのガムが好きな愛犬には少し物足りないかもしれません。ただ、安全性を考え、柔らかめのものでも毎日食後に1本与えて歯のケアをすることで、得られる効果があるかもしれませんね。
【PET&HOME】馬アキレス
国産品で手作りされています。カロリーはもちろん、アレルギーもコレステロールも脂肪も低く安心して与えることができるでしょう。力強く噛むことでストレス発散にもなりますね。
愛犬に合ったガムを選んであげよう
犬用ガムは、目的も製法も様々なので、飼い主が愛犬のサイズや性格に適したものをしっかり見極めて選んであげることが大切です。
また、ガムを与えながら見守る時間をコミュニケーションの場と捉えれば、飼い主がおやつタイムに付き合ってくれることで、愛犬にとっても楽しい時間が過ごせるでしょう。
習慣的に食べさせるものだからこそ、犬用ガムに対する正しい知識を持って、愛犬の健康が維持できるよう飼い主がしっかり管理してあげたいですね。
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