雑種の猫は、今最も数が増えていますが、雑種だけでも大きく8種類に分かれます。ペットショップでも販売されるようになった雑種猫について、飼う前に知っておきたい情報など詳しく見ていきましょう。
雑種の猫にはたくさんの種類がある
雑種の猫には、いまや数えきれないほどのたくさんの種類があります。今回は、その一部を紹介しましょう。
日本がぴったりな三毛猫
雑種の猫の中でも知名度が高いのが、三毛猫です。日本の猫というイメージがあり、馴染み深いのではないでしょうか。
そんな三毛猫は、黒、白、茶の3色の毛色で体を覆っています。茶色がオレンジっぽく見えるといったように、色にもそれぞれ少しずつ違いがあることから、キジ三毛、トビ三毛などと呼び方が異なります。
三毛猫といえば昔から、アニメやマンガ、本などに登場する機会が多いです。このイメージにより、三毛猫はマイペースでのんびりしているといった印象を受けるでしょう。しかし、プライドが高く気分屋、マイペースで賢いといった性格の三毛猫が多いです。
また、遺伝子の関係で圧倒的にメスが多いとも言われている三毛猫、性格や見た目の特徴などが1匹ずつ異なっています。
【画像】:ポペットフレンズのシャアちゃん
野良猫の中で数が急増中?!キジトラ
野良猫の中でも一番数が多いとされているキジトラは、きっと多くの人が外で見かけたことがあるというほどメジャーな猫でしょう。グレーや黒色で、かっこいいトラ柄が特徴的です。全身にトラ模様が入ったものもあれば、白色が混ざったキジシロと呼ばれる種類もいます。
さらに、キジトラは成長する過程で鼻の色が変わるという特徴もあり、子猫の頃は黒かった鼻が大人になるとピンク色になることもあるのです。ぷにぷにした肉球がたまらない触感で、雑種の猫の中でも人気の種類になります。
【画像】:ポペットフレンズの小夏ちゃん
グレーにトラ模様がポイントのサバトラ
野良猫の中でも数が増えているサバトラは、黒いしましま模様に地色が鯖のような色になっていることから、サバトラと呼ばれています。シルバーグレーの毛色が特徴的で、昔から馴染みのある日本の猫という印象を受けるでしょう。
目の色はグリーンかゴールドの猫が多く、鼻はキジトラのピンク色に比べると茶色いです。一見するとアメリカンショートヘアのようにも見えるサバトラですが、よく見ると柄に違いがあります。元々は、中国から8世紀ごろにやってきた猫の子孫と言われています。
サバトラ模様のうち、白色が混ざった種類はサバシロと呼ばれています。
【画像】:ポペットフレンズのしずくくん
日本人に大人気な茶トラ
キジトラ、サバトラとトラ模様の雑種の猫にもさまざまな種類がある中で、茶トラは特に日本人に大人気の種類です。茶トラはきつね色の毛に白い縞模様が入った柄が特徴的で、鼻や肉球は可愛らしいピンク色になっています。
CMなどに登場するタレント猫においても、茶トラが多いので、ぜひ意識してチェックしてみてくださいね。茶トラの性格は甘えん坊で、温厚、人懐っこいと、飼い猫としてもとても飼いやすいです。
遺伝子上、茶トラのおよそ80%がオス猫となっており、やんちゃな部分もあるチャーミングな猫です。
【画像】ポペットフレンズのとろろくん
頭がよく色が特徴的なサビ
三毛猫やキジトラほど見かけることはありませんが、サビという種類の雑種の猫もいます。この猫は、黒い地色に茶色のトラ模様という体で、サビのような色が特徴的です。
サビのような色と言われるとマイナスなイメージがありますが、実はとても頭がよい雑種猫なのです。日本に古くからいる猫であり、警戒心が強い反面慣れるとべったりなので、そのギャップに魅了されてしまう人も多いようです。
また、サビ猫は周りの空気を読んで行動するとも言われているので、多頭飼いする際にもおすすめです。
【画像】:ポペットフレンズのなにわちゃん
ハチワレもいるブチ
街中や公園を歩いている猫で見かけることの多いブチ猫は、顔部分にブチがある猫のことであり、黒いブチか白いブチかによって性格が異なるといいます。
黒の方が多いブチ猫は明るい性格で、穏やか、マイペースという特徴があります。白の方が多いブチ猫は気の強い猫が多いといいます。
また、ブチの中でもハチワレと呼ばれる種類は、額部分から鼻にかけて八という形に色分けがされています。八の字の形は縁起が良い模様として知られていて、日本ではキジトラの次に多いのがハチワレだと言われています。
【画像】:ポペットフレンズのレオくん
賢い黒猫
黒猫というと真っ黒な体から夜の印象があり、ちょっと怖そう・・・というイメージを抱いてしまう人もいるでしょう。しかし、実際には黒猫の多くが甘えん坊で人懐っこく、賢いと言われています。
真っ黒の毛が美しく、雑種とは思えない美しい毛並みの黒猫もいます。黒猫は全身が黒いのと、目がゴールドというのが特徴的です。
どこか優雅で心に余裕がありそうなオーラを放っており、飼い主に従順という性格の持ち主でもあります。
【画像】:ポペットフレンズの黒蜜きなこちゃん
黒猫の種類おすすめ16選!それぞれの名前と気になる性格の特徴とは警戒心が強い白猫
見た目から高貴な雰囲気が漂っている白猫は、その外見通り気が強く神経質な性格です。その一方で、飼い主によくなつく猫ということで、家庭で飼われているケースも多いです。
白猫といえば、目の色はブルーというイメージを持っている人も多いかもしれませんが、ブルーアイズの白猫はその多くが聴覚障害を持っているというのを覚えておいていただき、接する際には猫を傷つけてしまわないよう注意が必要です。
【画像】:ポペットフレンズの坂口マリーちゃん
雑種の猫に関して知っておきたい情報3つ
日本には、さまざまな種類の雑種猫が存在します。雑種の猫について、知っておきたい情報を3つご紹介します。
雑種の猫って値段はいくらぐらい?
雑種の猫は、掛け合わせや種類によって値段は変わってきます。かけ合わせる両親の種類によっても、雑種の猫の価格は異なります。
相場としては、雑種の猫は3~15万円程度です。純血種よりは値段がリーズナブルになっている雑種猫ですが、価格の幅があることを理解しておきましょう。
猫の値段はそれぞれ違う!編集部が調べた人気のある種類別で見るランキングベスト15雑種の猫の寿命について
雑種の猫は体が丈夫な子が多い関係から、純血種の猫に比べるとやや寿命が長くなっています。純血種の寿命が平均12~13歳となっている中で、雑種の猫は14歳ほどとなっているので、寿命が少し長いのがわかるでしょう。
雑種の猫は、いろんな血が混ざり合うことで免疫力が高まるという点から、丈夫で長生きすると考えられています。しかし、雑種の猫も純血種の猫も、住んでいる環境や食事内容などから寿命は異なるということも忘れないようにしましょう。
どこで雑種の猫と出会えるのか
ペットショップでは、今でこそ雑種の猫を扱うようにもなりましたが、なかなか近くのお店では見つからないという場合もあります。
では、雑種の猫とどこで出会うことができるのでしょうか?
雑種の猫と出会うには、知人から紹介してもらう、譲ってもらうという方法以外に、捨て猫や野良猫を保護する、里親になるといった方法があります。
知人から紹介してもらう際には、直接知人と連絡のやりとりを行なうことで、無事に自宅に迎えることができるでしょう。捨て猫や野良猫を保護する場合は速やかに動物病院に行って、病気のチェックをしてもらう必要があります。
また、里親になる場合は動物愛護団体や保健所などに問い合わせて、新たな家族を求めている雑種の猫がいないか探すことが必要です。
雑種の猫と出会うにはいくつか方法がありますが、それぞれ対応の仕方が異なるので注意しましょう。
大型ペットショップ20選!全国各地のお店をエリアごとにチェックしてみよう 保護猫の譲渡会は全国で行なわれている!里親と運命的な出逢いをした「あずきちゃん」を紹介雑種の猫を飼う際の注意点について
雑種の猫と出会える場所を知ると同時に、雑種の猫を飼う際の注意点についても正しい知識を得ておく必要があります。そこで、以下の2点を押さえておきましょう。
飼い方は一般的な猫と同じ
雑種猫の飼い方は、基本的には一般的な猫と同じです。餌の種類や与え方など、雑種の猫になることで変わることはありません。
猫はあまり散歩が必要ないので、自由に室内を歩けるようにしてあげるとよいでしょう。このときに、室内に危険なものがないかという確認は、まめにしておくと安心です。
飼い主が不在のときにも、リラックスして過ごせる空間を作ってあげましょう。ベッド代わりになるようなものを用意しておいてあげると良いですよ。
また、キャットタワーなどを用意して飼い主がいなくても元気いっぱい遊べる空間を作ってあげるのもおすすめです。
予防接種はしっかり受けておこう
基本的な飼い方は他の種類の猫と変わりませんが、予防接種はきちんと受けておきましょう。飼い猫として雑種の猫をお迎えするのであれば、かかりつけの動物病院を見つけて、予防接種をしっかり受けておく必要があります。
病気の予防につながるので、少しでも長く一緒にいられるようにするためにも、予防接種は必ず受けましょう。
90%の愛猫が危険!?ワクチン接種率向上のための往診サービススタートポペットフレンズ「ゆめちゃん」の紹介
実際にもらい猫としてご家庭に迎え入れてもらった、雑種猫ポペットファミリーの「ゆめちゃん」をの暮らしぶりをお届けします。
熊本の大自然で優しい家族と一緒に楽しく暮らしているもらい猫
熊本の大自然の中で優しい家族と楽しく暮らしているゆめちゃんは、新聞の里親探し欄に掲載されていたところ、今の家族と出逢うことができました。熊本地震以降、地震がトラウマになってしまったお母さんを癒してあげたいという思いから、お父さんがゆめちゃんのことを見つけてくれたそうです。
兄弟の中では一番引っ込み思案だったゆめちゃん
ゆめちゃんは兄弟の中でも引っ込み思案な性格で、初めて見に行ったときには隅っこにいた姿が印象的だったそうです。びくびくと怯えた様子のゆめちゃんを見て、この子を家に迎えたいと決心したとおっしゃっていました。
子どもの動きにびっくりして警戒することも
はじめは何かに怯えた様子だったゆめちゃん。最初は警戒心も強かったようですが、家にやってきてしばらく過ごしていると家族と過ごす生活や環境に徐々に慣れていったようです。
しかし、飼い主さんのお孫さんが元気にはしゃいでいるときなどは、ついびっくりして警戒してしまうこともあるといいます。子どもたちの予測不能な行動に、ゆめちゃんはいつも驚かされているようですが、最近ついにイヤイヤながらもお孫さんに抱っこをさせてくれたようです。
もともと引っ込み思案だったゆめちゃんが、家族とのさまざまな触れ合いで奮闘しながらも距離を縮めていく姿は、とっても微笑ましいですね。
最初は怯えた様子のゆめちゃん、今ではすっかり家族の一員に
最初は怯えた様子だったゆめちゃん、今ではすっかり家族の一員になり、楽しく快適に暮らしているようです。素敵な家族に迎えられ幸せいっぱいのゆめちゃんは、きっと同じようにお母さんやご家族を癒していることでしょう。
雑種の猫の種類や特徴を知り、大切な家族としてお迎えしよう
雑種の猫にはたくさんの種類があり、種類によって外見や性格などの特徴は異なります。今純血種よりも雑種猫人気の勢いが強く、大切な家族としてお迎えする家庭も増えています。
今、猫を飼ってみたいと考えている人は、雑種猫の魅力や出会い方などもチェックして一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
猫が飼い主さんのあとをついてくる理由とは?その心理を知ればますます愛しさが倍増するかも