ミックス犬は世界に一匹だけという特別感があると話題を集めています。そのなかでもどのかけあわせが人気なのでしょうか。今回は、ミックス犬の人気ランキングに沿って、それぞれの犬種の特徴を詳しく紹介していきます。
目次
ミックス犬とは
ミックス犬と雑種の違い
「ミックス犬」と「雑種」どこが違うの?とよく質問があがります。広義で捉えれば同じ意味で違いはありません。
これまで、同じ犬同士ではない交配で生まれてきた子を全て「雑種」と呼んでいたところ、あえて「ミックス犬」と呼ぶようになったのは犬が家族の一員という存在になり、より愛情が深まったことの表れではないでしょうか。
また、ペットショップやブリーダーでいうところの「ミックス犬」の定義は、親犬が純血種同士で交配して生まれてきた子を指し、「ハーフ犬」や「デザイン犬」などとも呼ばれます。
ミックス犬ランキングトップ10!~編集部おすすめ~
ミックス犬の多くは親犬が純血種で、両親の良いところをそれぞれ受け継いだ子犬が産まれます。
ただ同じ犬種を両親にもつ場合でも生まれる子犬の容姿はまるで異なり、ミックス犬はまさに世界で一匹だけの個性を持った犬ばかりだといえます。
ここでは、編集部によるおすすめランキングトップ10!について詳しくご紹介します。
1位 チワックス(チワワとダックス)
【画像】:ポペットフレンズのレアちゃん
まさに、ミックス犬ブームの先駆けとなった犬種です。人気犬種ランキング一位と二位を両親に持ち誕生した新たな犬種は、ユニークな外見と共に大変な人気ぶりです。
この組み合わせで誕生する子犬は、以下のような特徴を持って生まれます。
- 長い耳と細く華奢な体
- 太い足、がっしりとした胴回りに大きな瞳とピンと立った耳
- 細い足とどっしりとした胴回りに大きな耳
同じ兄弟でも姿形がそれぞれ異なることも珍しくありません。生後間もないころはまさにチワワそのもの、という印象を受ける場合でも、成長と共にダックスの特色が強く表れることや、またその逆もあります。
性格もチワワに似て臆病、または勝気なこともあれば、ダックスに似て社交的でアクティブなこともあり、まさに成長が楽しみな犬種といえます。
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犬との生活で何より気がかりな抜け毛問題に悩まされないで飼えると人気の高い犬種です。マルチーズとプードル、いずれも抜け毛が少なく、体臭が少ない特徴をもっているため、お手入れは比較的簡単だといえるでしょう。
マルチーズの被毛はストレートでプードルの被毛は天然パーマの様にカールをしています。
誕生した子犬の被毛は、以下のように様々です。
- 全身がストレート
- 全身がカール
- 部分的にカールとストレートが混ざりあう
この特質を生かしたカットスタイルを施すと、その子ならではの個性を発揮することができ、楽しみも倍増でしょう。
人気犬種のプードルは、本来の犬種スタンダード規定によると目はアーモンド形で、マズルはある程度の長さがあることが理想的とされています。しかし、日本では丸みを帯びた瞳とマズルの短い顔立ちが人気です。
そのため、マルチーズの血統をあえて取り入れることで、より日本人好みの顔立ちになることもこの犬種が人気である理由のひとつです。
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【画像】:ポペットフレンズのルーくん
この犬種もまさに、人気犬種ランキング上位同士の組み合わせです。チワワは抜け毛が多い、プードルはサイズが大きくなってしまうという声にこたえる形で誕生した犬種です。
誕生した子犬は、以下のように様々な特徴を持って生まれます。
- チワワサイズの体形にプードルのようなカールした長い被毛
- プードルの顔立ちで尖った耳
- プードルのサイズでチワワの顔立ち
また、チワワの毛色のバリエーションを受け継ぎ、個性的な毛色になることもあります。成長と共に毛質は変化する場合も多く、子犬の時点では将来の姿を断言することはできません。
4位 ダップー(ダックスとプードル)
いずれもアクティブな気質を持つ犬種が両親のため、レジャーやアウトドアを共に楽しみたい、子どもの遊び相手に犬を家族に迎え入れたいという方に人気の犬種です。
ダックスにプードルの血統を取り入れることで、抜け毛問題の解消につながることや見た目のアレンジもできるようになり、まさに個性的な愛犬になると人気です。
なかには、プードル特有の細い足にダックスのがっしりとした胴回りという体形になる場合もあるので、愛犬の体形にあった運動や生活環境を整えてあげることが必要です。
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近年インターネット上で注目を集めている、比較的最近誕生したミックス犬です。
元はアメリカのブリーダーが、デザイナーズドッグと称して生み出したことがきっかけです。大型犬種のシベリアンハスキーと小型犬のポメラニアンを両親に持つことで、シベリアンハスキー特有の模様や、鋭い眼差しを持つ小型犬になる場合が多くみられます。
子犬の姿はまるで、キツネの子どものようにも見えることが注目を集めるひとつの理由です。しかし、日本ではなかなか出会える機会の少ない犬種といえます。
シベリアンハスキーの性格を「ジャックくん」で知ろう!オス・メス違うと飼い主に懐かない!?6位 ラブラドゥードル(ラブラドールとスタンダードプードル)
知能の高い大型犬を両親に持つ犬種です。
長毛のゴールデンドゥードル(ゴールデンレトリバーとスタンダードプードル)もいて、イギリス、アメリカで誕生した犬種です。
現状では、まだ品種の特質が安定しないことから新犬種として登録をされていませんが、海外では登録を希望する声も高まっています。この犬種が高い人気を集める理由は、レトリバー種特有の人間への共感性と、プードル特有の被毛の抜けにくさを兼ね備えていることです。
これまで、盲導犬や介助犬として活躍をするレトリバー達は、気質の面では適正が高く評価されていたものの、抜け毛の多さ、お手入れの大変さが唯一の課題とされていました。そのため、この課題を解消するためにプードルの血統を取り入れ、計画的に誕生した犬種がこのドゥードルです。
7位 キャバプー(キャバリア・キング・チャールズスパニエルとプードル)
穏やかで優しい性格と暮らしやすいサイズ感で人気のキャバリアにとって、唯一の欠点とされる抜け毛の問題を解消した犬種といえます。
他の事例でも、プードルの血統を取り入れることで、抜け毛が減った犬種が多くみられました。
キャバリアもプードルもサイズに大差がない事から、成長後のサイズを予測しやすいことも人気の理由のひとつです。
8位 チワマル(チワワとマルチーズ)
いずれも体が小さく、成長後も3~5kg以内に収まる場合がほとんどです。チワワと言えば、特有の勝気な気質や無駄吠えの多さが欠点とされていますが、マルチーズの穏やかな気質を取り入れることでこの点を軽減することができています。
また、マルチーズの毛質を受け継ぎ、が少なくなることも多く、室内で共に暮らすよきパートナーになるであろう犬種です。
耳の形はチワワのピンと立った形状になるか、マルチーズの大きく垂れた形になるかでだいぶ顔立ちの印象が変わります。
ただ、子犬の時点では耳が立っていても後に垂れることも、またその逆もあることは理解しておきましょう。
9位 ポメチワ(ポメラニアンとチワワ)
顔立ちの可愛いらしさでは、断トツ上位の2犬種を両親に持つこの組み合わせから産まれる子犬の容姿は、右に出るものがいないほどです。
チワワというと同じロングコートでも、毛量が非常に多く長いため豪華に育つこともあれば、スムースコートに近いほど毛量が少ないこともあります。
この点に不安を感じることは、この組み合わせならまずありません。大抵の場合、成長後の姿はポメラニアンに近くなることが多く、毛量も豊富になります。
ただ、ポメラニアンよりも毛量が少なく、短い事からお手入れは手軽になると高く評価されています。
ポメラニアンは可愛いだけじゃない!その性格と魅力的な特徴について10位 ポメックス(ポメラニアンとダックス)
人気のポメラニアンとアクティブなダックスを両親に持つことで、ふわふわとした被毛と短い足を持つユニークな子犬が誕生することで話題の犬種です。
ダックスの血統を受けついだミックス犬で、何より注目されるのは足の長さです。
足は成長と共に長く細くなることもありますが、なかなか予測ができないことから成長後の楽しみのひとつでもあります。
ポペットフレンズのミックス犬「マリンちゃんとコロンくん」
では、ポペットフレンズでもあるミックス犬のマリンちゃんとコロンくんをご紹介します!
飼い主さんご夫婦は、結婚をする前からお二人とも大の犬好きで、結婚をしたら「必ずワンちゃんを飼おう」と約束していたそうです。
しかし、奥様はプードル系好き、ご主人はダックス系好きということで、お互いにとって「この子」というワンちゃんになかなか出会えなかったようです。
それでも足繁くペットショップに通ったすえに、やっと出会えたのはゴールデンレトリバーの赤ちゃんのようなかわいいパピーちゃん、その子がまさに「ダックス×プードル」のミックス犬である「マリンちゃん」、少し遅れて「プードル×マルチーズ」の「コロンくん」が家族に加わりました。
今では寝るときも、遊ぶときも、いつも一緒でとても仲の良い2匹だそうですよ!
ダックス×プードルのマリンちゃん
ダックスのキリッとした顔立ちに、プードルのフワフワした毛並みが特徴のマリンちゃん。
なんと栄えある、第18回 『きょうのわんこ大賞』で『腹ぺこベル連打犬 マリンちゃん』としてグランプリを受賞され、そのときの一枚をお借りしました。
まさに、愛らしさとユニークさを兼ね備えた、個性的な愛犬と呼ぶにふさわしいダップー界のアイドルですね。
マルチーズ×プードルのコロンくん
マルチーズのあどけなさと、プードルの賢さも感じられるコロンくん。こんなにかわいい瞳でみつめられたら、なんでもお願いを聞いてしまいそうです。
コロンくんのお気に入りは、飼い主さんの靴下しかも片方だけ!だそうで、こうやって遊びに誘う賢さも親心をくすぐりますね。
マリンちゃんとコロンくんの出会い
コロンくんが新しく家族に加わった時の貴重な一枚です。コロンくんの顔を慎重に覗き込むマリンちゃんと、どこか緊張している小さいコロンくんがとても可愛いですね。
「はじめまして」「これからよろしくね」と、ふたりだけの世界でお話しでもしているのでしょうか。
寝るときだって一緒
ふたりそろって枕に顎をのせて気持ちようさそうに寝ている姿は、天使のようですね。リラックスした表情とツヤのいい真っ黒いお鼻がかわいらしく、つい触って起こしたくなってしまいます。
こうやって見ると違うミックス犬というのを忘れて、双子かのように錯覚してしまうほどそっくりですね。
犬と一緒に寝ると幸せな心理効果がある?事前にしつけをしておくと安心して睡眠がとれる!お腹が空いたときの行動が可愛すぎる
お腹が空くとベルを鳴らして教えてくれるんです。ふたりが共演している呼び鈴の勇士、一度見たら、繰り返し見ずにはいられないほどのやみつき動画です。
待ちきれない様子のマリンちゃんと少し遠慮しているコロンくん。2匹の性格があらわれているようですね。
マリコロちゃんのかわいさがスタンプに
そんな2匹のLINEスタンプを絶賛配信中で、マリンちゃんとコロンくんの愛らしさが詰まっています。もちろんマリンちゃんの呼び鈴姿も、「ちーん、ちーん」と思わず押してしまいたくなるスタンプとなって登場しています。
送りあった双方でメロメロになること間違いなしのスタンプを、あなたのコレクションに加えてみてはいかがでしょうか?
また、マリンちゃんとコロンくんの日常はブログでも紹介されています。こちらもぜひチェックしてみてくださいね!
ミックス犬を飼うときの注意点
ミックス犬を家族に迎える時は、以下を念頭に置くことが重要です。
- 成長後のサイズが予測できない
- 無理なかけ合わせは健康面のリスクが高い
もし、マンションや住宅の規約で飼育可能な犬種のサイズが定められている場合、両親犬のいずれもが規定のサイズ内であることを前提に子犬を選びましょう。
また、近年のミックス犬ブームを受け、より希少性の高い犬、希少性の高い毛色をあえて誕生させようとする傾向も強まっています。
両親のサイズがあまりに違う場(大型犬と小型犬の組み合わせ)、両親の骨格があまりに異なる場合(ダックスとミニピンなど)は、先天性疾患や内臓疾患、短命などのリスクが高まることを知っておくことも大切です。
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ミックス犬の魅力はなんといっても、それぞれが自分の個性をもっているという事でしょう。
これまでの血統証至上主義においては、標準値が重視され標準よりもサイズが大きい、標準と顔立ちが異なるなど些細なことで犬の優劣が決められる傾向にありました。
しかし、共に暮らす家族にとって大切なことは標準値ではありません。ミックス犬が注目を集める背景には、世の中がこのような全者一律の価値観を見直しつつあることも影響しているといえます。
犬種や交配種に捕らわれず、愛犬の魅力ある個性を愛でる日々の大切さに気付かせてくれる愛おしい存在だといえますね。
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