猫が打撲した際には、腫れや擦り傷などの外傷、捻挫・骨折などが起こっていることがあるため、適切な処置が必要です。猫が打撲を避けられるよう、飼い主ができる対処法なども合わせてご覧ください。
目次
猫の打撲をチェックする方法8つ
猫が打撲しているか判断したいときは、下記の8つの方法を試してみましょう。
外傷を探す
打撲した際に皮膚が切れると、血が流れたり、傷ができたりします。また、身体を強く打撲した際にはたんこぶができることもあるでしょう。
捻挫や骨折が起こっている場合も患部が腫れることがあるため、猫が患部を引きずるようなそぶりを見せている場合は急いで動物病院へ連れて行ってください。
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打撲により内臓にダメージを受けると血尿が出る恐れがあります。場合によっては命に関わることもあるため、すぐに動物病院を受診しましょう。
足の長さをチェックする
打撲による脱臼が起こっている場合は、左右の足の長さが変わったり、関節の形が変形したりします。脱臼は多くの場合、腫れや痛みを伴いますが、まれにほとんど痛みを感じないケースもあります。
放置しておくと悪化や後遺症を招くため、関節の使い方や猫の様子がいつもと違ったら早めに動物病院を受診しましょう。
打撲した箇所を優しく触る
打撲してすぐは気持ちが動転している可能性があるため、しばらくしてから打撲した場所に優しく触れてみましょう。声を上げたり、嫌がったりした場合は強い痛みを感じている可能性が高いため、動物病院の受診をおすすめします。
皮膚をチェックする
ぶつけた箇所が赤くなっていたら捻挫などが起こっている可能性もあります。よく様子をチェックしてください。
歩き方をチェックする
患部を引きずったり、不自然な動きを見せたりした場合は、打撲による捻挫や骨折、脱臼が起こっている可能性があります。なるべく患部を動かさないようにして、すぐに動物病院を受診しましょう。
口の様子をチェックする
顎を骨折している場合は口を閉じられなくなります。口が開きっぱなしになっていたり、打撲後に食事を摂らなくなった際は要注意です。
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排泄がうまくいかなくなるため、急にトイレを失敗するようになったら、しっぽの周りに優しく触れ、様子を見てみましょう。痛がる様子があればすぐに動物病院へ連れて行ってください。
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猫が打撲した際の応急処置を紹介します。大きな怪我をしている場合は、なるべく早く動物病院へ連れて行きましょう。
外傷がある場合は傷口を清潔に保つ
軽い傷であれば、自宅で処置をしても大丈夫でしょう。出血箇所にガーゼなどを当てて止血し、傷口は水やぬるま湯を浸したガーゼやタオルなどで拭ってください。
傷が完治するまで毎日様子をチェックし、気になることがあったらメモしておくとよいでしょう。
大きな傷ができていたり血がなかなか止まらないような怪我は、化膿する恐れがあります。悪化してしまう前に、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
安静にする
猫が打撲した際は、骨折や捻挫、脱臼が起こっている可能性もあるため、なるべく患部を動かさないようにして動物病院へ連れて行きましょう。
この際、捻挫・脱臼の場合は添木などをする必要はありません。自分で歩きたがる際は患部を大きなタオルなどに乗せ、支えてあげてください。
骨折の場合は、猫が患部を触らせてくれるようであれば添木を行ないましょう。無理に行なうと抵抗し傷に響く恐れもあるため、猫の様子に合わせてあげてください。また、大きな怪我をしている際は猫が興奮している可能性もあります。優しい声で語りかけ、安心させてあげることが大切です。
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ベランダに出さない
猫の身体は、ほとんどのベランダの柵をすり抜けられる大きさと柔らかさが備わっているため、落下しないようベランダには出さないようにしましょう。
また、好奇心旺盛な子は、木の枝などを伝ってベランダから外へ出ようとすることがありますが、足を滑らせて落下するケースもあります。ベランダに出したいときは、飼い主が猫の様子を見られるときにしましょう。
外に出さない
外は障害物も多く、また猫同士の喧嘩や交通事故などで、身体を強く打撲してしまう恐れもあります。怪我が心配な場合は、なるべく外に出さない方が良いでしょう。
足場を増やす
猫は上下運動を得意としますが、まれに落下したり、着地の際に脚にダメージを負ってしまうこともあります。このような場合は、足場を増やしてあげることで安全に上下運動ができるようにしてあげましょう。足場が増えることにより、運動量を増やす効果も期待できます。
足元に注意する
猫が4本足で立ったときの高さは約30cm程度です。これは160cmの方の脹脛辺りの高さになり、目に入りにくい箇所のため、誤って猫にぶつかってしまうこともあるしょう。
また、猫はマーキングの際に、飼い主に身体を摺り寄せることもあります。急な行動に躓き猫の打撲の原因を作ってしまうことも考えられます。
室内を移動するときは、足元に注意して動き、身体を擦り付けてきた場合は無理に歩こうとせず猫の安全を確保しましょう。
扉はゆっくりあける
猫を家で放し飼いにしている場合は、扉を開けた際に、猫にぶつけてしまう恐れがあるため注意しましょう。また、ぶつからないように注意していても、猫が急に飛び出してくることもあります。
もし、ぶつかってしまっても怪我に繋がらないよう、扉はゆっくりと開けること、また常時に開けておくことをおすすめします。
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猫は本来狩をする動物のため、身体を動かすことを好む傾向にありますが、カーペットなどにつまずいて転ぶ、高所からの落下、家具・人間への衝突など、様々な原因で打撲を負ってしまうようです。
打撲は骨折や脱臼などの大きな怪我を引き起こす可能性もあるため、いつもと様子が違ったら応急処置を行ない、早めに動物病院へ連れて行きましょう。
愛猫の怪我を防ぐためには、定期的に家の中やケージをチェックし、危険な状況を改善することが大切です。また、一緒に遊び、猫だけで体を動かす時間を減らして無理のないよう過ごすことも怪我防止につながるでしょう。
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