猫が交尾中に大きな声で鳴いているところを見かけたことはありませんか?猫は交尾をすると、とても強い痛みを感じています。今回は、猫の交尾の仕組みと妊娠の確立についての詳細について見ていきましょう。
目次
猫の発情期はいつ?
1年の中でも数回発情期を迎える猫の発情期はいつ頃なのでしょうか?また、発情期を迎えた猫はどのように変化するのか、どのくらいの年齢を迎えると交尾をするのに適しているのかの詳細を詳しく見ていきましょう。
その他に発情期を迎えた猫の特徴についてもご紹介します。
発情期のサイン
猫は発情期に入ると“やたら人に甘えるようになる”“大きな声で鳴く”“しっぽを上げている時間が多くなる”“喉をゴロゴロと鳴らしながら壁・床に身体をこすりつける仕草をとる”など、発情期を迎えたメス猫はこのような行動をとります。
その他にも、独特な臭いを発するのも発情期の特徴です。オス猫は顔つきが変わりえらが張るような感じになってきます。そして。陰茎に小さな棘が生えてきます。
これは成熟したオス猫に見られる身体の特徴です。発情期を迎えた猫は、オスメスともに鳴き声が大きくなり、異性にアピールを始めます。
野良猫などが外で大きな声で鳴いているのは、発情期を迎えた猫が自分をアピールをするために鳴いていたり同じメス猫をめぐりオス猫同士が争っているからなのです。
どのくらいの年齢から交尾するの?
交尾をする年齢は、オスメスともに少し異なります。オスの方が少し早く生後4ヶ月ごろから始まります。オスの陰茎は3ヶ月を過ぎたあたりから、小さな棘が生えはじめ発達していきます。
そして4ヶ月ごろから、だんだんとマウンティングや腰を振るような動きであるペルヴィックスラストなどを、他の猫とじゃれ合いながら学んでいきます。
それに比べて、メスの交尾をし始める年齢は生後9ヶ月を迎えたあたりとオスよりも少し遅めです。これは、無事に妊娠・お産を行うために身体が成熟するのが9ヶ月あたりだからなのです。
ですが、早いメス猫だと生後4ヶ月ほどで初めて発情期を迎えます。身体の成長によっても発情期のタイミングは異なりますがオス猫に比べてメス猫の方が少し遅いのです。
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猫の交尾の仕組みはどのようなものなのでしょうか?猫は、たくさんの子猫を一度に出産します。たくさんの子猫を一度に出産することができるのは、猫の交尾の仕組みがとても大きく関係しています。
メスとオスでは発情期の時期も少し異なります。また、メス猫がオス猫からアプローチを受けて交尾をするまでの仕組みについても詳しく紹介します。
メスとオスの発情期の違い
一般的に発情期と呼ばれるものは性成熟したメスにのみ起こる現象なのです。この発情期のメスにつられ刺激されて、オスが発情するのです。発情が始まる時期には、季節や日照時間が大きく関わっています。猫の発情期のピークは春といわれています。
発情期のサイクルはおよそ2週間といわれており、その発情のサイクルを数回繰り返しながら再発情期が起こります。春が発情期のピークにはなりますが、春だけが発情期というわけではなく、年に数回発情期が見られるのが猫の特徴でもあります。
また、発情期を迎えたメスは上記でもご紹介したように大きな声で鳴いたりオスを引き付けるようなフェロモンを含んだおしっこを吹き付けるというスプレーという行動を起こします。
これは、避妊手術を行ったメス猫には見られない行動でこの行動を起こすことでオスを刺激します。つまり、発情期を迎えたメスが妊娠をできるというオスへのアピールでもあるのです。
メスがオスを選ぶ
猫が交尾を行うまでは、オス猫がメス猫にアプローチをしてそこからメス猫が受け入れて交尾に発展するという流れです。まずオス猫が交尾をしたいメス猫に向けてアプローチを行います。
オスは発情期の時は、独特なフェロモンを出しているためこれにメスが反応してメス猫に受け入れられメスが、交尾を受け入れるような体制をとるのです。発情期のサイクルは大体2週間と言われているため、その期間に数回交尾を繰り返します。
アプローチ
メスは複数のオスからアプローチを受けて、その中から交尾を多なうオス猫を選びます。オスは交尾をしたいメスに鳴きながら近づいていきます。そしてアピールを行いメスに選ばれたオスだけが、交尾を行うことができるのです。
交尾の仕組み
メスに選ばれたオスは、交尾をすることができます。この時にメスがオスを受け入れるような体制をとります。メスは両前足を伸ばします。そして上半身を低くし、お尻を高く突き上げるようなロードシスと呼ばれる体勢をとります。
挿入を行い、射精後はオスとメスが離れメスはゴロゴロと転がりながら生殖器の周りを舐めてキレイにします。オスは他のオスからの攻撃を受けないように交尾中にメスから離れるという行動をとります。メスの妊娠率を上げるために、交尾は何回か繰り返されます。
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交尾後はメスは性器から出血することがあります。これは、オス猫の陰茎に細やかな棘があることで交尾で性器が傷つくためです。猫の交尾はとても短く数回繰り返されるのが特徴的ですが、痛みが強いため出血してしまうことがあるのです。
交尾は痛みが強いため
野良猫が交尾中に、大きな声で鳴いているのを見たことある方もいるのではないでしょうか?
猫の交尾はとても痛みが強いと言われているため、メス猫は交尾のたびに非常に強い痛みを感じているのです。これは、オスの陰茎にある細やかな棘がメスの性器をひっかくように刺激して妊娠を促そうとするためです。
これにより交尾中、メス猫は「ギャー!」というような大きな声で鳴くのです。痛みが強いため交尾中はメス猫がオスに攻撃を加えるようなことも、猫の交尾には多く見られる現象なのです。
猫の去勢手術とは?性別ごとのベストな時期や手術の注意点などを解説!猫は交尾後どのくらいの確立で妊娠するの?
猫の交尾後の妊娠の確率はほぼ100%と言われています。理由は、一回の交尾を数回行うということと発情期中に何回も交尾を行うためです。一回の交尾で妊娠をしなくても、何回も交尾を行うことで妊娠の確立も上がります。
上記でも紹介した通り、猫の発情期は約2週間ほどといわれているためこの間に何回か複数のオスと交尾を行うことでほぼ100%の確率で妊娠をするといわれているのです。
猫の出産の時期・場所・時間は?安心して出産するために飼い主ができる7つのこと猫に交尾させないよう避妊・去勢した場合のフード5選
下記では、避妊・去勢した後のキャットフードを紹介します。ホルモンバランスが崩れやすく、体重管理がしにくい傾向にあるため、キャットフードでも健康ケアをしていきましょう。
【ピュリナ ワン】ピュリナ ワン 避妊・去勢した猫の体重ケア
避妊・去勢後の体重ケアはもちろんですが、毛玉の排出や尿pHのコントロールもサポートしてくれます。全ての年齢に当てはまる猫に与えることのできるキャットフードです。
【ニュートロジャパン】ニュートロ ナチュラルチョイス キャット 避妊・去勢猫用
少々値段が高い印象を受けますが、素材や愛猫の食いつきが良いとリピート率が高い商品です。去勢後は太りやすい傾向にありますが、白身魚が原材料のため栄養バランスも維持して与えることができるでしょう。
【サイエンスダイエットPRO】健康ガード 避妊・去勢 避妊去勢後~6歳
「100%満足保証」とあるように、愛猫の食いつきが悪かったり、愛猫には合わなかったキャットフードであった場合、全額返金してくれます。また、小分けされているため保存しやすいでしょう。
【メディファス】避妊去勢ケア 子ねこから10歳まで
国産であるこちらの商品は、安心して与えることができると評判です。ご飯の時間になると
濃厚な香りにつられて飛んでくるという口コミもありました。
【IAMS】成猫用 避妊・去勢後の健康維持
去勢手術をした後は、どうしてもホルモンバランスに変化があります。それをしっかりケアしてくれるこちらのキャットフードは、食いつきが良いと人気のあるひとつです。
愛猫に妊娠をさせたくなかったら避妊手術を受けよう!
今回は主に野良猫にスポットを当てて猫の交尾についてお話をしましたが、発情期の猫はとても大きなストレスがかかってしまいます。
望まない妊娠を避けるためにも、繁殖予定のない猫たちは交尾をする前にしっかりと避妊・去勢手術を受けさせてあげることをおすすめします。
また、避妊・去勢手術を行うことで様々な病気の予防や発情期によるストレスからの脱走や威嚇などを防いだり攻撃的な行動を止めてあげることにもつながります。
人間のように自然排卵がない猫は、交尾によって排卵が引き起こされるため早いうちに避妊・去勢手術を行ってあげるといいでしょう。猫はとても繫殖力の高い動物です。
猫の身体も考えて、無責任な繁殖を行わないように心がけましょう。
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